使用教材
以下の教材を当教室の標準教材とさせていただきます。 もちろん生徒さんのご希望によっては別の教材によるレッスンも承りますが、その際には別途打ち合わせをさせていただきたいと思います。 レッスン料金の体系はこれらの教材をベースに設定させていただいています。
テクニック:(必須)
「バーナムピアノテクニック導入書」 →
「バーナムピアノテクニック1」 →
「バーナムピアノテクニック2」 →
「バーナムピアノテクニック3」 →
「バーナムピアノテクニック4」 →
「ピアノのテクニック」(音楽之友社)
(これらに並行して「バーナム全調の練習」を導入します)
メソード:(必須)
「トンプソン小さな手のためのピアノ教本」
(年齢によっては免除) →
「トンプソン現代ピアノ教本1」 →
「トンプソン現代ピアノ教本2」 →
「トンプソン現代ピアノ教本3」
(ご希望に応じ) →
「トンプソン現代ピアノ教本4」 →
「トンプソン現代ピアノ教本5」
エチュード:(必須)
(「トンプソンピアノ教本2」に入ったら様子を見て導入)
「ピアノの練習 ABC」 →
「ピアノの練習ラジリティ」 →
「ツェルニー30番」 →
「ツェルニー40番」 →
「ツェルニー50番」 →
「ショパンエチュード」
「ピアノの演奏テクニックを競うようなレッスンではなく」と言えども、導入期にはやはり最低限のテクニックと音楽的な基礎知識が必要となります。 英語で言えばアルファベットを習う段階です。 ですから上記は必須カリキュラムとしたいと思います。 但し、メソードの「トンプソン」に関しては、「1」~「3」までは必須としますが、その後のレッスンの経過、生徒さんの音楽的好みに応じて省略し、以下の教本に切り換えていきます。
バロック:
「バッハ アンナ・マクダレーナのためのクラヴィーア小曲集」
(「トンプソンピアノ教本3」に入ったら様子を見て導入) →
「バッハインベンションとシンフォニア」(必須)
(「トンプソンピアノ教本3」が終了したら導入) →
「バッハ平均律クラヴィーア曲集」(必須)
古典:
「ソナチネアルバム1」(必須)
(「ブルグミュラー25番」が終了したら導入) →
「ソナチネアルバム2」 →
「ソナタアルバム1」 →
モーツァルトやベートーヴェンのソナタ
ロマン:
「ブルグミュラー25番」(必須)
(「トンプソンピアノ教本3」に入ったら様子を見て導入) →
「ギロック叙情小曲集」 →
「ショパンワルツ集」 →
ショパンやシューマンの作品集から希望に応じて
尚、これ以外に楽典を学ぶためのワークブック 及び 五線紙ノートが副教材として必要になります。 これらの教材費は月謝とは別枠で必要となります。 教材はご希望であれば教室で用意させていただいて実費で精算という形でも構いませんが、ご自身で楽器店等で入手していただいても問題ありません。 又、各教材の個別ページに Amazon のリンクを作成してありますので、そちらからもご購入いただけます。 詳細はレッスン時にお問い合わせください。
ピアノのおけいこ導入期のテクニック教材というのは、私が子供の頃は今ほど充実していませんでした。 テクニックの練習というのはスポーツで言えば基礎体力の増強にあたる部分ですから、本質的にはさほど面白いものではありません。
だからといって「ピアノのおけいこ」が習慣化されているとは言いがたい段階でいきなり「ハノン」のように長くて音域の広い練習曲が与えられていたかつてのレッスンでは、「ピアノ嫌い」を養成しているようなものだと私は思っていました。 そんな中で見つけた格好のテクニック教材がこちらです。 Lothlórienピアノ教室ではこちらからまずは導入していきたいと思います。
基本的には導入書 → 1 → 2 → 3 → 4 の順番でレッスンを進めていきますが、1の「グループ2」に入ったら「全調の練習」を並行して使っていきます。
バーナムピアノテクニック(導入書)
バーナムピアノテクニック(1)
バーナムピアノテクニック(2)
バーナムピアノテクニック(3)
バーナムピアノテクニック(4)
バーナムピアノテクニック(全調の練習)
バーナムが終了したらこちらに移行します。
ピアノのテクニック
私はこちらの教本をオススメしたいと思いますが、この教本ではなく全音さんから出ている「ハノンピアノ教本」に変更することはできます。 いずれにしろどちらもお世辞にも面白い教則本ではありません。 私がこちらをオススメする理由は以下の2点です。
1)ハノンよりも薄いので何となく威圧感がないような気がする
2)ハノンでは指の練習を2オクターブ、繰り返し付でしなければならないがこちらは1オクターブで繰り返しもないので、特に初心者には必要以上の疲労感を与えない
私がピアノを習い始めた頃、日本には2つのメソードがありました。 1つはドイツ系の教本で「バイエル」といいます。(当時はこのバイエルを子供用に編集したものが有名で「赤いバイエル」「黄色いバイエル」にわかれていました。) もう1つはフランス系の教本で「メトードローズ」といいます。 私自身はまず「メトードローズ」で入門し、「赤いバイエル」は飛ばして「黄色いバイエル」を途中からおさらいする・・・・というレッスンだったように記憶しています。
でも今ではこの「バイエル」や「メトードローズ」で入門する人はめっきり少なくなってしまったようです。 個人的にはどちらもとてもよい教則本だとは思うのですが、Lothlórienピアノ教室を開設するにあたり教室の趣旨をじっくりと考えてみると、一番しっくりくるメソードだと思ったのは「バイエル」でも「メトードローズ」でもなく「トンプソン」でした。
大人になった私がピアノを弾く友人と話をしていて一番残念だと思うのは、「ピアノを習ったことがある人にはピアノ曲以外の音楽には興味がない人が多い傾向がある」ということでした。 ピアノ曲とピアノ協奏曲はよく知っているのです。 にも関わらず、「ピアノ三重奏曲」や「ピアノ四重奏曲」は1曲も聴いたことがない・・・・という人は数多くいます。 「交響曲」もベートーヴェンぐらいしか知らない、「管弦楽曲」も知らない、「歌曲」や「オペラ」はまったく聴いたこともない・・・・・ これがとても不思議だったし、残念に思えました。
どうしてそうなってしまったのか? 色々考えた末に私が辿り着いた1つの仮説は、私たちの時代の「ピアノのおけいこ」は音楽の勉強・・・・というよりは多分に「ピアノ演奏テクニックのトレーニング」に傾斜していたからではなかったか?というものでした。 これが事実かどうかはわかりません。 でも Lothlórienピアノ教室は「ピアノ演奏テクニックのトレーニングセンター」ではなく、「ピアノという楽器を使った音楽の教室」でありたいと思いました。 そんな教室の趣旨に一番マッチしているのがこの「トンプソン現代ピアノ教本」のように思えるのです。
トンプソン 小さな手のためのピアノ教本
小さなお子さんの生徒さんはまずはこの教本からスタートです。 小学生以上の生徒さんは手の大きさによってはこの教本をスキップして、「現代ピアノ教本1」からスタートすることもあります。
トンプソン 現代ピアノ教本(1)
トンプソン現代ピアノ教本(2)
トンプソン 現代ピアノ教本(3)
Lothlórienピアノ教室ではこの第3巻までは必須教材としています。 第4巻以降は生徒さんの音楽的な興味に応じて、このまま「トンプソン」のカリキュラムを進めるもよし、「ピアノの名曲」路線に移行するもよしということで、相談しながら決めていきたいと思います。
トンプソン 現代ピアノ教本(4)
トンプソン 現代ピアノ教本(5)
テクニックの教本で培われた基本的なピアノ演奏テクニックにさらに磨きをかけるのがエチュードの目的です。 そういう意味ではこのエチュード教材は「テクニック教材」同様にさほど面白いものではありません。 でも、教室を卒業後に自力で音楽を勉強し、演奏できるレベルまでひきあげる基礎はエチュードをどれだけこなして、その力をつけてきたかにかかっているといっても過言ではありません。
エチュードをきちんと勉強しておくと、将来何かの曲を独力で練習している中で、どうしても思うような演奏ができないパートに出会った時、どんな練習をすればそこが演奏できるようになるかを判断することができるようになります。 そして、過去に勉強したエチュードを復習してみることにより、昨日までどうしても思うように演奏できなかったところが、とても簡単に思えたりするのです。
Lothlórienピアノ教室のエチュード教材は私が使ってきたものをそのまま使用していきたいと思います。
LE COUPPEY ピアノの練習ABC
ピアノの練習ラジリテー
ツェルニー30番練習曲
ツェルニー40番練習曲
ツェルニー50番練習曲
ショパン エチュード
私がピアノのおけいこをしていたい時代の教材は、今でもそれなりの知名度を持って知られていることからもわかるように決して質の低い教材・・・・というわけではありませんでした。 ただ、当時の教材でピアノを学んだ人の多くが最初につまづくかなり大きな落とし穴は共通していました。 それはバッハの音楽に出会うタイミングが「インベンションとシンフォニア」に入るところで、ピアノのおけいこもかなり進んだところにあたるのですが、このバッハの音楽がそれまで何年も習ってきた音楽とはかなり様子が異なることによる違和感、弾き難さ・・・・という問題でした。
バイエルも、メトードローズも、そしてそれに続くエチュード類も、ブルグミュラーも、さらには、ソナチネアルバムも・・・・・ かなり長い期間を「モノフォニー音楽」と呼ばれる音楽に浸り続けるのが当時の標準的なピアノ・レッスン・カリキュラムの特徴でした。 ところがバッハの「インベンションとシンフォニア」はそれまで親しんできた「モノフォニー音楽」ではなく、「ポリフォニー音楽」と呼ばれる音楽なのです。
モノフォニー音楽というのは「単旋律音楽」のことで、簡単に言ってしまうと、主に右手に主旋律が置かれ、左手が和音や分散和音(ドソミソといった感じの)で伴奏をつける音楽のことを言います。。 これに対し、「ポリフォニー音楽」というのは「複旋律音楽」のことで、今右手で弾いた旋律がその少し後に左手にも出てきて、右手と左手は独立して音楽を奏で、全体としてみるとそれが声部の追いかけあいのようになり、密度の高い音楽になっている、そんなタイプの音楽です。
ソナチネ・アルバムの曲だったらスラスラと弾きこなすことができていたはずなのに、バッハのインベンションに辿り着いたらまるでメトードローズやバイエルで5本の指を動かすのに四苦八苦していた時代さながらに、たどたどしく音をなぞるのが精一杯・・・・・。 「ああ、私って実はピアノが下手だったんだ(溜息)」という思いに苛まれます。 ここで脱落していったピアノ・レスナーの何と多かったことか!
大雑把に言ってしまうと「古典派」の時代から「ロマン派」の時代の音楽の主流はモノフォニー音楽の系統に属します。 これに対し「バロック」の時代の音楽の主流はポリフォニー音楽の系統でした。 バッハのインベンションや平均律はピアノを学ぶ上では必須の曲集であることを考えると、可能な限り早い時期に「ポリフォニー音楽」に接しておくことは重要です。 但し、当然のことながら右手・左手の双方に旋律が出てくることを楽譜から読み取るためには、それ相応の読譜力が必要となります。
そこで、Lothlórienピアノ教室ではその導入期を「トンプソン第3巻」に入った頃に検討したいと思います。 「インベンションとシンフォニア」よりももう少し簡単な楽譜で「ポリフォニー音楽の導入」をしておくことは、ピアノを演奏するという側面からだけではなく、「室内楽」や「合唱」というジャンルの音楽を理解するうえでも非常に大切な要素だと考えるからです。
標準教材は以下の「バッハ アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア曲集」からとしておきましたが、生徒さん個々人の様子、ご希望に応じ、「バッハ ピアノ小品集」から抜粋でとりあげることもあります。
バッハ アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア小曲集
バッハ インヴェンションとシンフォニア
(二声と三声のインヴェンション)
BWV 772-801/ヘンレ社原典版
バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻(ヘンレ版)
バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第2巻 (ヘンレ版)
レッスンを進めていく中で、バロックの音楽に魅せられ、「古典やロマンはいいから、もっとバロック音楽を極めてみたい」というご希望を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。 そんな方はお申し出いただければ「バッハ フランス組曲」、「バッハ イタリア協奏曲」(協奏曲という名前がついていますが、独奏用の音楽です。)、「バッハ イギリス組曲」などのレッスンを組み込むこともできます。
現在、私たちが耳にするクラシック音楽の体系がほぼ固まったのは古典派と呼ばれる時代でした。 この時代に属する有名な作曲家の名前を挙げるなら、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンあたりが該当します。 シューベルトは古典派とロマン派の橋渡しをしたぐらいの時代の人になります。 ですから古典派の音楽を学ぶことはとても重要です。
古典派の音楽を学ぶ一般的な教材は昔も今も「ソナチネ・アルバム」とそれに続く「ソナタ・アルバム」です。 但し、メソードからいきなりこれらの教材に入るにはちょっと敷居が高いと思われるので、Lothlórienピアノ教室でもメソードの第3巻終了を以って、まずはロマン派の「ブルグミュラー25の練習曲」に進み、ブルグミュラーが終了したらソナチネ・アルバムを導入していきたいと思います。
ソナチネアルバム(1) 解説付
ソナチネアルバム―解説付 (2)
ソナタアルバム(1) 解説付
ソナタ・アルバムはこのアルバムでスタートしても個別の作曲家の「ソナタ・アルバム」から入ってもいいのですが、この曲集では何人かの作曲家のピアノ・ソナタを一通り経験できるので、Lothlórienピアノ教室では「ソナタ・アルバム第1巻」は標準教材と位置づけています。 但し、第2巻は基本的には選択教材という位置づけにしています。 この「ソナタ・アルバム第1巻」から何曲か弾きこなせるようになる頃には、おそらく生徒さんお1人お1人の中で「お好みの作曲家」や「弾いてみたい曲」という希望がかなり大きく膨らんでいるはずです。 基本的にはそのご希望とテクニック・レベルにあわせて選曲をしていきたいと思います。
私がピアノを習っていた時代、「ピアノを弾いてみたい!」と考える人の多くが最初に目標とする音楽は「エリーゼのために」でした。 そして、「エリーゼ」に手が届くようになる頃、憧れるのはショパンの音楽でした。 最近でもその傾向はさほど変わっていないような印象を受けます。 ショパンが属する音楽史の時代は「ロマン派の時代」と呼ばれています。 いつかは憧れのショパンに辿り着くために・・・・・。 ここではLothlórienピアノ教室で使うロマン派の標準教材をご紹介します。
尚、特に大人のレスナーさんの場合、「バロックや古典はいいから、とにかくロマン派の曲だけをやっていきたい!」というような希望がある場合にはお申し出ください。 テクニックとメソード、エチュードは標準教材で進めていきますが、「トンプソン2」あたりから、ここではご紹介していない「ギロック」を並行して導入し、「ソナチネ」には手をつけずに「ブルグミュラー」の18の練習曲や12の練習曲を扱います。
ブルクミュラー25の練習曲
Lothlórienピアノ教室では標準教材としてこの25の練習曲のみを扱います。 ブルグミュラーはピアノレスナー(ピアノを習っている人)にとっては非常にポピュラーな教材で、この中の曲であれば一般の人はともかく、ピアノレスナーの間では「ああ、ブルグミュラーのあの曲ね♪」とすぐにわかってもらえるという意味からしても、レッスンして仕上げ甲斐のある音楽だと思います。 又、全曲にタイトルがついているので、曲想のイメージトレーニングにも格好の教材だと思います。
ギロック 叙情小曲集(改訂版) 解説付 作曲者による1991年改訂版
ショパン ワルツ集(パデレフスキ版第9巻)
ここではピアノレスナーに絶大な人気を誇る「ショパン」に辿り着くためのコースとして、最終教材を「ショパンのワルツ集」に設定しています。 ただロマン派の作曲家はショパンだけではありませんし、ショパンのワルツ集以外にも同程度の難易度の素敵な、そして有名な曲集がいくつもあります。
例を挙げると「メンデルスゾーンの無言歌集」、「グリーグの叙情小曲集」、「チャイコフスキーの四季」、「シューマンの組曲子供の情景」などです。 又、ロマン派からは外れますが、「フォーレのドリー組曲」、「ドビュッシーの子供の領分」なども「ショパンのワルツ集」に手が届くようになったら是非取り組んでみたい曲集です。
「私はショパンよりもドビュッシーが・・・・」とか、「チャイコフスキーのピアノ曲っていうのを弾いてみたい!」というようなご希望がある場合には是非お申し出ください。