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ついにこの日を迎えてしまいました。  KiKi の大好きなこの「魔女の宅急便」シリーズの最終巻をとうとう読了してしまいました・・・・(ため息)  思えばこの作品に映画(ジブリアニメ)で初めて出会ってから20年余りの年月が過ぎているんですよね~。  当時はこの作品が児童小説をベースにしていることを知らず、セルDVDを購入した際にパッケージに印字されている情報から原作の存在を知りました。  でも、その頃の KiKi は物語の世界からは若干遠ざかっていて、購入したり図書館で借りたりして読む本は実用書ばかり・・・・・。  結局、この年齢になるまでこの小説を読む機会を逸してしまっていました。  

それが、「岩波少年文庫全冊読破!」という企画を思い立ち、このブログの前身である「落ちこぼれ会計人の本棚」というブログを作ったときから、「岩波少年文庫ではないけれど、いずれはこのシリーズは全冊読もう!」と思って Wish List に書き連ねてありました。  今日はその締めくくりの日です。  では本日の KiKi の1冊、魔女研究本第8弾のご紹介です。

魔女の宅急便(その6) ~それぞれの旅立ち~
著:角野栄子 絵:佐竹美保  福音館

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前作から15年がたち、「魔女の宅急便」の主人公キキは30代半ばになりました。  ずっと好きだったとんぼさんと結婚して、いまではふたごのおかあさんです。  キキの子どもたち、お姉さんのニニと弟のトトはふたごなのに性格は正反対です。  元気で活発なニニは魔女にあまり興味がなさそうで、物静かで魔女になれないはずのトトは魔女に興味津々です。

13歳になって旅立ちのときをむかえるふたりと、見守るキキをはじめおなじみのコリコの町の人たち。  それぞれの新たな旅立ちまでがさわやかに描かれます。  本の扉を開けて、キキと一緒に新たな旅立ちに出かけませんか。  奇抜でゆかいなエピソードの中に、少女の心をいきいきと描いた物語は、宮崎駿監督によりアニメーション化もされ、年齢・世代を超えたたくさんの人々に大好評をいただいています。

初めて「魔女の宅急便」の物語を読む方も、このシリーズを読みながらキキと一緒に大きくなった方も、この機会に「魔女の宅急便」の世界をまるごとお楽しみください。  (Amazon より転載)

映画で最初に出会ったキキは13歳。  当時の KiKi は・・・・xx歳。  ふと気がつくと彼女もこの本では30代半ば・・・・とのこと。  この作品をリアルタイムで読んできたわけではないのだけれど、老眼鏡のお世話になるようになってしまったこの年齢でこの号を読めたということで、あたかも彼女の成長をリアルタイムで見守ってきたかのような錯覚を覚えます(笑)

すべての号を読み通してきてみて、この作者の作品は自立しようとする世代の揺れ動く想いを描かせたときに一番の魅力が出てくるように感じました。  この号でも主役はおそらくキキなんだろうけれど、KiKi の関心は常にキキの双子の子供、ニニとトトに向けられていたように思います。  特に半分魔女の血をひいていながら「男の子」であるがゆえに「魔法は使えるかもしれないけれど、魔女にはなれない」トトの葛藤には思わず目頭が熱くなってしまったこと、数え切れず・・・・ ^^;

そのトトがいろいろな意味で頼りにしている存在があの「ケケ」であることが、不思議といえば不思議なんですけど「半分魔女」ということで、トトとの対比が面白くもあり、KiKi の目には「ケケ」のこの物語の中での一番大きな存在意義はこの最終巻のためにあったかのようにも感じられました。

キキの使い込んだほうきを2つに分けて、双子のために2つのほうきをつくってあげたとんぼさんには、感動でした。  キキもニニも最初から「魔女は女の子。  トトは男の子だから魔女にはなれない」とある意味決めつけて(でもそれが普通だけど)いて、トト自身さえもが「常に家族の注目の的になるのはニニでニニが魔女になるかならないかにみんなの興味が向いている」とある種の諦観みたいなものを持っている中で、とんぼさんだけはトトの中に眠っている想いをちゃんと受け止めてあげているんだなと思いました。  もっともこれは「魔女になるかならないか」というよりは、自分自身も「キキのように飛べたらいいのに!」と思っていたとんぼさんのある種の夢だったのかもしれませんけれど・・・・。  自分は普通の人間だったから、どんなに想いが強くても空を飛ぶことはできなかったけれど、魔女の血をひくトトだったらひょっとして・・・・・みたいなね。

そんなほうきに愛着をもって、一人で飛ぶ練習をしようとするトトの姿には思わず「頑張れ!」と声援を送っちゃったし、結局、トトには飛ぶことができなかった描写を読んだ時には、ひょっとしたらトト以上に KiKi はがっかりしていたかもしれません(笑)。 

 

今日も KiKi はLothlórien_山小舎に来ています。  外は雨・・・・・。  いえね、本当だったら今日は KiKi はしいたけのホダ木作りにいそしんでいるはずだったのです。  そのために昨日の日曜日は例の薪の原料に・・・・と購入しておいた山積みの材木山からほどよい太さの木を選んで、しいたけ栽培用の長さ(約1メートル)に切り出す作業をせっせとしていたのですから。  ところがあいにくのお天気となってしまい作業は中断中・・・・・。  う~ん、困ったもんだ!  

で、外作業は断念して、今日は山小舎の中に閉じこもり、「そうそう例の OTTAVA がちゃんと聴けるかどうかのテストをしなくちゃ♪」と繋いでみたところ・・・・・。  案の定でした。  ISDNではやっぱり音がぶつぎれになってしまいおよそ音楽鑑賞とは言い難い状況です。  う~ん、腹立つなぁ。  

TVでは大々的に「光に変更しましょう!」とCMが流れ、電器屋さんに行けば「地デジTV、 NTT光とセットで購入すれば○万円値引きします」な~んていう値札が踊り、素敵なインターネット・ラジオ番組も見つけたというのに、KiKi には光に変更する気がマンマンなのに、NTTさんのご都合(何度も依頼の電話をしている)により、そのどれもが享受できないなんて、なんとも割り切れない気分です。

と、まあ、ブチブチ文句を言いたい気分をぐっと抑えるために、今朝も読書にいそしんでおりました。  てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

魔女の宅急便(その5) ~魔法のとまり木~
著:角野栄子 絵:佐竹美保  福音館

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魔女のキキも今回の作品のなかで、二十歳になりました。  あいかわらずそばには、相棒の黒猫ジジがいます。  今回も、魔女として旅立ったばかりの女の子など新しい人との出会いがあります。  猫のジジにも素敵な出会いがありました。  そしてコリコの町の町長さんをはじめ、今までの四作品で出てきたなつかしい登場人物たちもかわるがわる顔を出します。  物語の最後には、長かったとんぼさんとのつかずはなれずの関係も大きく動きます。  「魔女の宅急便」は十三歳になったキキの旅立ちから始まりました。  今回は二十歳になったキキの新たな旅立ちの物語です。  一作目からずっと読んできてくださった方も、初めてキキの物語に触れる方にもきっと楽しんでいただけると思います。  (Amazon より転載)

早いもの(?)で、今号でキキも20歳を迎えます。  相変わらずミョ~に大人っぽいところとミョ~に子供っぽいところが混在している複雑なキャラだけど、KiKi がそんなキキの性格に慣れてきたのか、はたまたやっぱりキキがそれなりに成長しているのか、今号では第3巻や第4巻で感じたほどの違和感・・・・というか居心地の悪さは感じませんでした。  今号でかなり好きだったのは第3章の「海のかぎ」、第7章の「ファッションショー」、そして第8章の「魔法のとまり木」です。

第3章の「海のかぎ」の物語はなんだかホンワカしていていいなぁと思うんですよね。  コリコ湾に沈んだ船から引き上げた銀製の鍵を相棒の鍵穴に合わせてあげたいというお届け物の依頼のお話。  この鍵の持ち主がキャプテン・ゴーゴーという人らしいんだけど、その方はすでに他界されていてそのゴーゴーさんの子供やら孫やらが住むところにキキがこの鍵を届けに行くんです。  するとそこのお宅には家族が「もしかしたらの箱」と呼んでいる宝箱があって、鍵がないためにその箱をあけることができなくて、家族全員の一種の謎だったんですよね。  で、そこに鍵が届いたものだから、最初こそは「やっと何が入っているか見ることができる♪」と大喜びなんだけど、いざ!というその瞬間、その家の家長たるお父さんが言うんですよ。

「あけちゃっていいのかい?  ほんとうにいいのかい?  あけちゃったら、それでおわり。  ぜんぶ見ちゃったら、それでおわり。  『もしかしたらのパーティ』はおしまいになっちゃうんだよ。  それでいいのかい?」

なんとその家族は、キャプテン・ゴーゴーが遭難した日に、その箱をかこんでみんなが集まって、なかに何が入っているかを想像する遊びを始めていて、それが「もしかしたらのパーティ」。  この想像にはルールがあって、それは「あんまりばかばかしいのはダメで、ありそうなんだけどなさそうって思えるようなことでなくちゃいけない」というもの。  で、この家族は最終的に家族全員の意見が一致して、この鍵を受け取らないんですよ。

「あればあけたくもなります。  この世は決まりきったことが多すぎるから、なんだかわけのわからない遊びがあってもいいじゃないですか。  欲しい方がいたらお譲りになってください。」

「行方がわからなくなってしまうかもしれませんよ。」

「ええ、いいです。  この世にかぎが存在すると思えば、もしかしたらの楽しみもさらに大きくなる。  これからもずっと続けられるし。」

で、この仕事の依頼主(鍵を発見した人)にその話をすると、この人のリアクションがまたいいんですよね~。

「それなら私もこのかぎを売らないでとっておきますよ。  そしたら私にも『もしかしたら』が続くかもしえないから。  この気持ちっていいですねぇ。」

・・・ということで白黒はっきりつけるばかりじゃないよね♪的な気分が盛り上がったところで、最後にジジが締めてくれるんだけど、ここで KiKi はやられたぁ!って思いました。

「(あけたらそこで)おわりじゃないよ。  また不思議が出てきたりして、やってみなくちゃわからないじゃないか。  ちゃんと答えを見つけるのも大切だよ。」

あいまいなことを残しながら空想することの楽しさ、大切さもあるけれど、空想ばかりしていないでちゃんと答えを見つけることも大切・・・・というこの展開は思わず「うまい!」と思ってしまいました。  しかもこれを魔女猫が言ってのけるところがいいなぁ(笑)

    

魔女の宅急便(その4) キキの恋 角野栄子

今週の KiKi は風邪っぴきです。  先週木曜日にちょっとお仕事の関係で雨に濡れてしまい、帰宅してから咽喉が痛くていや~な予感はしていたんですよね。  もともと KiKi は平熱が低い体質だっていうこともあって、ちょっとした発熱でもすぐだるくなってしまっておまけに吐き気を伴う気鬱に陥っちゃうんですよね~。  で、多くの場合、風邪のひき始めは咽喉が痛いところから始まるんです。

咽喉の痛みを感じる → 扁桃腺が腫れる → 発熱する → 食欲が落ちる → 治りが悪い

という負のスパイラルに陥っちゃうと後が面倒なので、先週の木曜日の段階で「これはヤバイ!」と思って、帰宅して食事をすますと風邪薬を飲んで早々にお布団に入って休養を心がけました。  だから先週末はLothlórien_山小舎行きも急遽中止して東京でず~っとおとなしくしていました。  ようやく「だいぶ治ってきたかな?」と思えるようになった月曜日。  どうしても出席しなくちゃいけない会議があったので出かけたのですが、あの日はかなり冷え込んでねぇ・・・・。  会議が終わって帰宅したらまた強烈な咽喉の痛みが襲ってきました。  先週の木曜日の痛みより感覚的には重症な感じ・・・・・ ^^;  で、帰宅して食事をすますと風邪薬を飲んで、ついでに扁桃腺が腫れちゃうのを予防するためにルゴールを塗ってご就寝 Zzzzz  

ところがねぇ、そこまで用心したのにやっぱり出ちゃったんですよね、熱。(汗)  で、火曜日・水曜日はひたすらお布団に包まって安静に過ごしていました。  でもね、あんまりお布団とばかり仲良くしていると頭はぼ~っとしてくるし、ついでに運動不足で足が突っ張ったような感じになっちゃうんだな、これが。  ま、てなわけで、暖かいうちに運動不足解消と気分転換、風邪菌が充満しているお布団の天日干しを兼ねて、お散歩に行くことにしました。  ほどよい距離感でほどよい所要時間で帰宅できるところ、できればちょっとした目的意識も欲しいなぁという病人の割には欲張りな欲求を満たしてくれるところを色々検討してみた結果、KiKi のお散歩の目的地は近所の図書館に決まりました。  

久々だったので、使用停止状態になっている利用カードを復活させてもらって借りてきたのは、とうぜんのことながらあの続編です。  まあ、そんなこんなで本日の KiKi の読了本はこちらです。

魔女の宅急便(その4) ~キキの恋~
著:角野栄子 絵:佐竹美保  福音館

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とんぼさんがかえってくる!  ふたりでむかえる夏休み。  キキの胸はたのしい計画でいっぱいになりました。  そこに送られてきた一通の手紙。  その意味は...  さあ、本の扉をあけて、キキといっしょに17歳の夏の空を飛んでください。  (Amazon サイトより転載)

ついこの間13歳だったキキのひとりだちの物語を読んでいたのに、あっという間に17歳になっちゃっていて、この巻のタイトルも「キキの恋」・・・・・と少しずつ大人びてきているわけですが、とは言うものの、今号のキキは何となく子供っぽく見えちゃったのは気のせいでしょうか?  等身大の17歳の女の子ってこんな感じなのかな??    

とっても不思議な感じがするのは、ある時はとっても大人びてみえるキキが別の時には急に子供っぽく見えること。  純粋なんだけど、単に純粋っていうのとは違う「幼さ」が残っているんですよね。  17歳頃っていうのはそんなにも不安定な時代だったっけ???  17歳といえば高校2年生か3年生ぐらいですよね。  お散歩効果で少しはすっきりしたものの、まだぼ~っとしている頭をふりしぼって思い出してみました。  

17歳当時の KiKi はどんな生活をしていたんだっけ??  クラブ活動に夢中な時間帯があったなぁ・・・・・(「エースをねらえ!」に触発されてテニス部に所属していたので毎日クタクタだった)   それから一応受験校だったから勉強も大変だったっけ・・・・(授業にやっとこさっとこついていく & 模試づけの毎日だったような・・・・・)  そうそう、それからちょうど東京の音大の先生のレッスンも受けていた頃なので、ピアノの課題も多くて、いつも「時間が足りない!」と叫んでいたような記憶が・・・・・・。  ま、要するに何が何だかよくわからないまま色々なことに追いまくられていて多忙だった・・・・という以上の記憶が浮かんできません(笑)

でもね、それって逆の見方をすれば、KiKi の人生の中で「他人との関連性がもっとも希薄だった時代」と言えるのかもしれません。  テニスにはもちろんダブルスとか団体戦というのもあるけれど、基本的には個人技のスポーツだし、ピアノというのは完璧に個人技の世界。  受験勉強というのも自分の力が試されるわけで、そういう意味では「人と比べてどうした、こうした」な~んていう余裕はなかったような気がします。

自分の状況と他人を比較してああだこうだと考えていたのは、どちらかというと大学生時代だったかなぁ・・・・。  あれ?  だとするとキキが子供っぽいんじゃなくて、KiKi の方が子供っぽかったっていうことなのかしら???  それでも、自分と比べてこの物語のキキの方に子供っぽさを感じちゃうのはこの物語を読んでいる今の KiKi が大人だからなのかなぁ????  

あのね、そういう部分も否定できないような気もしないじゃないけれど、多分違うんだと思うんです。  キキは13歳で一人立ちして、既に「社会人」になっちゃっているので、KiKi の意識の中のどこかに「社会人としてのキキ」が根強く残っているんですよ。  実際、そういう部分ではものすご~くしっかりしていて、大人っぽいんですもの。  でもね、その「社会人しているはずのキキ」の言動だと思って読んでいると、今号ではあまりにも「普通の女の子」っぽい言動が多くて、幼さを感じちゃう・・・・・  そういうことのような気がするんですよね。  

特にそれを強く感じちゃうのは「ほうきがない!」の章。  楽しみに待っていたとんぼさんの帰省を一方的にキャンセルされ、ある種身勝手なイライラ感を抱えていたキキが、たまたま出会ったある人に誘われて楽しい夜の予定が入ったまさにその日。  よりにもよって「魔女の宅急便屋さん」にとって遠くて面倒くさい、しかも別の日には変更不可能なお仕事が入ります。

「でも私、バタバタ慌てるのって、案外好きなのよね。  特にあとで楽しみがある時はわくわくするもの。  ちゃんと時間通りに行って魔女の力をみんなに見せてやるわよ、ぜったいよ、ふん。

あれれぇ~、「見せてやる」とか「ふん」とかってキキのキャラクターには合わないと思うんですけど・・・・。  

で、挙句

「見つからなかったら帰っちゃおう・・・・  どうせちっちゃな泡立て器だもの。  ないとすごく困るってものじゃないでしょ・・・・・。」

「やだ、あったわ。  見つけちゃったわ。」

う~ん。  このあたりで既にいや~な予感はしていたんですよね。    

 

KiKi の魔女研究(?)本のご紹介第4弾です。  これまたあっという間に読了してしまいました。  ああ、恐れていた時が訪れてしまいました。  第4巻以降をどうしたらいいのか、まだ決めかねているというのに・・・・・。  実は昨日、たまたま Printer のインクカートリッジの在庫が乏しくなってきていたので、ちょっくら花の大都会池袋まで出たついでに、本屋さんも覗いてみたんですよね~。  でも結局、単行本は買わずに帰宅してしまった KiKi。  う~ん、これはやっぱり図書館に行って借りてきて読み進めるしかないのかなぁ・・・・。  でも、そう言えば図書館ではカードみたいなものを作っていたような気がするんだけど、あれってどこに仕舞い込んじゃったんだっけ??  そもそもあのカードって有効期限みたいなのがあったんだっけ???  仮に図書館で借りることにしたとしても、その前に一仕事も二仕事もありそうな気がするのは気のせいでしょうか??  ま、それはさておき、この本のご紹介を終わらせちゃいましょうね♪

魔女の宅急便(その3) ~キキともうひとりの魔女~
著: 角野栄子 絵:佐竹 美保  福音館文庫

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16歳になった魔女のキキのもとへ、ある日ケケという12歳の女の子が転がり込んできます。  やることなすことマイペースで気まぐれな彼女に、キキはふりまわされます。  不安、疑い・・・・・やがてあたたかな理解。  ふたりの自立していく姿、キキの新たな旅立ちがみずみずしく描かれています。  (文庫本裏表紙より転載)

う~ん、個人的にはこの巻はちょっと楽しさが半減・・・・っていう感じかなぁ。  でもね、それは KiKi 自身にもこの巻のキキ同様に「ありとあらゆることにイライラしちゃっていた時代」があったことを思い出させるせいなのかもしれません。  今にして思うと、「何であんなにイライラしていたんだろ?  だいたい何に対してイライラしていたんだろ?」って思うし、「イライラしてどうしたかったんだろ?」とも思うんだけど、あれって思春期特有の自己嫌悪 & 被害妄想 & 欲求不満の表れなんでしょうかねぇ。

まあ、確かにいきなりキキのところに転がり込んできたケケちゃんも「ここまでマイペースな人って滅多にいないよなぁ」と思わせるところがあるし、得体の知れないようなところ・・・・とか、ちょっと不気味な感じがするところとか、色々あるとは思うんだけど、でも結局はキキのイライラはケケちゃんに対するもの・・・・というよりは、自分に対して・・・・・なんだろうなぁと思いました。  「かくありたい自分」と「必要以上に卑下した自己評価の中の自分」の対比・・・・・とでも言いましょうか。

そんな中で素敵だな♪と感じたのは案外大人なジジの存在です。  まるで口癖のように

「ケケなんてまだ12だよ。  競争する相手じゃないよ。」

と繰り返すジジ。  でもねぇ、気持ちが負のスパイラルに入っている人には「競争する、しない」ではなく、何となく自分を貶めるための物差しみたいなものが必要で、それを外に求めたがるものなんですよね~ ^^;  キキの場合はそれがたまたまケケだった。  そういうことなんじゃないかなぁ。

 

KiKi の魔女研究(?)本のご紹介第4弾はこちらの本です。  第1巻と比べると倍ぐらいの厚さの本なんだけど、とっても読みやすくて、読んでいて気分もほんわか、なんとなく軽~くなってくるのであっという間に読み終えちゃった ^^;  ああ、この調子で第3巻まで読み進んでしまったら、KiKi は第4巻以降をどうすればいいんだろう・・・・・。  福音館書店のHPを見る限りではまだ今のところ文庫での発刊は予定されていないみたいだし・・・・・。  これは久しく足を伸ばしていない図書館のお世話になるしかないのかしら・・・・。  とは言っても、KiKi は週末はLothlórien_山小舎にも行かなくちゃいけないから、いつ行って借りてくるか? 借りたとしてもいつ返しに行けばいいのか? という大問題が発生しちゃうんだけどなぁ・・・・・。  こんな時こそ「魔女の宅急便」であっちからこっちへ届けていただきたいものです(笑)。  

魔女の宅急便(その2) ~キキと新しい魔法~
著:角野栄子 絵:広野多珂子  福音館文庫 

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魔女のキキと相棒の黒猫ジジの宅急便屋さんは2年目をむかえ町の人にもすっかりおなじみになりました。  そんなキキに大問題がもちあがり、キキは魔女をやめようか、と悩みます。  人の願いや、やさしさ・・・・見えないものも運ぶ魔女の宅急便のキキは再び新たな旅立ちをむかえます。  (文庫本裏表紙より転載)

第2巻の物語はあのアニメ映画にはほとんど出てこないお話ばかり・・・・だったけれど、やっぱり世界観は同じだったし、以前このエントリーにも書いた「自分が自分自身を信じられなくなってしまった」り「自己否定」することによって唯一の長所「飛ぶこと」に自信がなくなってしまうというプロットが映画よりも穏やかに・ゆるやかに、そして私たちの誰もが知らず知らずのうちに自己嫌悪の負のスパイラルに落ち込んでいくのと同じようにひっそりとキキの気持ちの中に忍び込んでいく様子が描かれています。  うんうん、KiKi はあの映画での描き方よりもこちらの原作の描き方の方が好きだなぁ・・・・。  まあ、映画の場合は上映時間の尺の中で色々なことを描かなくちゃならないから、あれはあれで仕方ないし、こっちのほうが好き♪ではあるけれどあっちも変わらず好き♪なんですけどね(笑)  

でもね、この小説は本当に巧妙に描かれているなぁって思うんですよ。  だってこのお話の前にはちゃんと伏線がはってあるんですもの。  キキがコリコの町に帰ってきて事業年度2年目の最初のお荷物(?)が動物園のカバさんなんだけど、このカバさん、隣の檻のライオンにしっぽをかじられたことによって「中心点行方不明病」という病気になっちゃったことになっていて、その病気の治療をしてもらうためにコリコの町からちょっと離れたところにあるイイナ町というところの獣医さんのところまで運ぶというお話になっているんですよね。  で、キキが終盤で自分のやっていることに迷いを感じ始めたころ、ポロっとつぶやくんですよ。  「私も中心点行方不明病になっちゃったみたい・・・・・」って。

この「中心点行方不明病」っていう聞いたこともない病気。  これは KiKi がず~っと拘っていてこのブログのエントリーの中でも時々ちょっとだけお話している「自分が生きていくうえで大切にしたいと考えている価値観の核みたいなもの」がユラユラしている状態のことだと思うんだけど、キキも小さな女の子に頼まれて「黒い手紙(本当の中身は「ごめんね。  仲良くしてね♪」というものなんだけど、その女の子のコミュニティの中では「のろいの手紙」ということになっている)」を運んでから、自分のやっていることに疑問を感じ始めてしまいます。  そして、その迷いがキキの順調な飛行を妨げ、さらには次のお客さんの大切な荷物を運んでいる真っ最中に、ほうきが壊れ、その大切な荷物をちゃんと届けることができなかった・・・・という最悪の事態まで招いてしまいます。  そしてさらに落ち込むキキ。  

そんな彼女の次のお客さんがず~っとお散歩をしていたけれど、体調を崩してそれができなくなってしまったおじいさんで、そのお仕事っていうのがそのおじいさん愛用の杖を持って、そのおじいさんのかわりに散歩をしてあげる「散歩を運ぶ」というお話。  そしてそのお仕事をしている中で出会ったイクくんの何気ない一言にドキリとさせられるんです。

 

「仕事、楽しい?」

 

 

でね、この「散歩を運ぶ」という物語の中でキキが出会う人は誰もが身近にある些細なことで「楽しんで」いるんですよね~。  おじいさんと公園で出会って「くすの木のくすさん」の向こうにある世界を歩いたことがあるという小さな男の子、おじいさんが散歩の途中で毎日立ち寄って、たった2歩ほどの散歩をヘンテコな歌を歌いながら一緒に楽しむ靴屋のおじさん、そして「心に決めている自分の特別な場所」を持っているイクくん、さらには留守がちな両親についていけず本当はさびしくてしかたないのに、それを素直に言えなくて、突っ張るために「つまらない」を言い続けながらクールを演じているウミちゃんという女の子。  自分にとって大切なもの、核になるものっていうのは決して遠くにある見果てぬ夢の中に隠れているわけではなく、自分の身近なところにあってある種「当たり前」の顔をしている物・事柄の中にあるということを、やんわりと伝えてくれるお話だと思います。

以前このエントリーにも書いたことだけど、人は行き詰ったとき活路を求めてジタバタして、あれやこれやと新しいことに手を出してみたりいろいろして、最初は本人もただ漠然と「得体の知れない何か」を待っているように思って焦ったりもするんだけど、どこかの段階から「やりたいこと」ではなく「自分にできること」を探し始めると思うんですよね。  そうやって見つけた「自分にできること」はいずれ「自分にしかできないこと」に変わっていく・・・・・。  そんな世界がこの物語には広がっているような気がして、何だか KiKi の心の中がポカポカしてきました。

KiKi はね、大人になって仕事をするようになってから「仕事っていうのは厳しいもの。  お金を稼ぐっていうのは楽しいことばかりじゃないもの。」と感じるようになって、逆に「楽しいか否か」というのは仕事をしている時には考えまい・・・・・としていた時期がありました。  でもね、そのうちに思ったのは「昼間の1番いい時間帯を拘束されて毎日毎日していることを楽しまないのはバカじゃないか?」と思うようになって、もちろん楽しいばかりではないのは変わらないんだけど、「楽しいことばかりじゃない仕事をどうやって楽しむか?」を考えるようになりました。  そして、何年かした頃、仕事をしていて「楽しい」と思えるような時期があって、今になって振り返ってみるとその「楽しい」と思えるようになった時期に KiKi の「仕事力」みたいなものがぐ~んと伸びたような気がするんですよね。  そして、今はその時に得たもので食いつないでいる・・・・・そんな気がするんですよ。  

        

魔女の宅急便 角野栄子

KiKi の魔女研究(?)本のご紹介第3弾はこちらの本です。  これは本と出会うよりも先に以前このエントリーでご紹介したアニメ映画で出会った素敵な物語。  KiKi の HN はこの物語の主人公から拝借しています。

魔女の宅急便
著:角野栄子 絵:林明子  福音館文庫

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「ひとり立ち」するためにはじめての街にやってきた13歳の魔女キキと相棒の黒猫ジジ。  彼女が懸命に考えて自立するために始めた仕事は、ほうきで空を飛んで荷物を届ける宅急便屋さんでした。  ミスをしておちこんだりしながらも元気に生きるキキは、荷物を運びながら大事なことを発見していきます。  (文庫本裏表紙より転載)

映画から先に入った作品なのですが、世界観がほぼ同じなので何の違和感もなくサクサクと読み進むことができました。  まだ第1巻しか読んでいないので、この先、物語がどのように展開するのか、映画ではあったような出来事が起こるのか、そのあたりに関しても続きを読むのが楽しみです。  

KiKi はこの本を福音館文庫のボックスで購入してみたんだけど(そちらは3冊セット)、どうやら全部で6冊も出ているみたいですねぇ。  第4巻~第6巻は福音館文庫でも出るのかなぁ・・・・。  シリーズ全冊を読破したいと思っている KiKi としては、心の底から残り3冊の文庫での発刊を待ち望んでいます。  とっても素敵な物語だと思うけれど、さすがにハードカバーで揃えるだけの資力は持ち合わせていないので・・・・・(笑)

で、今日読了したのは全6冊のうちの第1巻。  キキの旅立ちとひとり立ち、そして初の里帰りまでの物語です。  映画にはなかったキキの初の里帰りのお話はとっても丁寧に描かれていて、読んでいるうちに KiKi も大学進学後の初の里帰りのときの気持ちやら、社会人になって初の里帰りのときの気持ちなんかを思い出し、胸がじ~んとしてきてしまいました。  そうそう、生まれてはじめての一人暮らしをした後、自分が成長したかどうかものすご~く気になったっけ・・・・。  そうそう、生まれてはじめて自分で稼ぐようになって、初ボーナス(と言っても満額は出なくて金一封だったけど)で両親へどんなお土産を買おうか、ものすご~く悩んだっけ・・・・・。  そして1年間会わない間に成長した娘の姿に、キキのお母さんが言ってくれた言葉は、キキが一番聞きたかったほめ言葉。

ついこの間まで赤ちゃんだったのに・・・・・・りっぱにやって・・・・・・

ここで思わず涙目に・・・・・(苦笑)  KiKi は正直、キキの気持ちで読んでいるのか、キキのお母さん(コキリさん)の気持ちで読んでいるのか、何が何だかわからなくなっちゃったけれど、いずれにしろよくわからない熱~い想いがじわ~っと浮かんできて、思わず「いや~、良かった、良かった」と声にしていました。  

でね、もっと素敵だなぁと思ったのは、久々の里帰りで「甘えん坊モード」に突入したはずのキキがたった5日でコリコの街(キキが見つけた新しい居場所)のことが気になって仕方なくなるところ。  そうなんですよね~。  生まれ育った場所って居心地もいいし、家族と一緒に過ごす時間って言うのはキラキラした宝物みたいなものなんだけど、ひとり立ちすることによって自分の場所はそんな見慣れた風景ではなく、暖かくてヌクヌクした家族の傍らではなくなっていっちゃうんですよね~。  

KiKi もね、大学1年生の初めての夏休みで実家に帰ったとき、最初の2~3日は「ああ、帰ってきたんだなぁ・・・・・」と懐かしかったり嬉しかったりしたんだけど、1週間もすると感じたものです。  「ああ、ここは私の家ではあったけれど、私の家じゃない。  両親の家なんだ。  ここでの私は変わらず娘ではあるけれど、ここに住んでいる人じゃなくてお客さんになっちゃったんだな」って・・・・・。  そして「私が家と呼べる場所は知らないうちにここではなく、東京のあの狭いアパートになっちゃったんだ。」って・・・・・。  それはある意味でとってもさびしいことでもあったんだけど、同時に「大人になるっていうのはこういうことなんだ」と思ったものでした。       

 

新魔女図鑑 角野栄子

Lothlórien_山小舎での生活を模索し始めた頃から、KiKi はある人物(?)への興味が、ものすご~い勢いで膨らんできました。  その人物は KiKi とは異なって猫と仲良しで(KiKi は決して猫嫌いじゃないけれど、やっぱり犬の方が好き♪)、へんてこな乗り物に乗っていて、時代の流れの中では「妖精」と同じくらい綺麗で素敵なイメージを抱かれたかと思えば、キリスト教の謀略(?)によって、「得体の知れない悪い奴 あ~んど 汚らわしい存在」として貶められたり、拷問にかけられたり、火あぶりにされたりと波乱万丈なのです。  

そんな存在。  それは魔女。  御伽噺の世界でも魔女ってどちらかというと「悪役」で登場することが多いけれど、何だかとってもカッコイイと思っちゃうんですよね~。  ま、KiKi の魔女イメージを大幅に変えてくれたきっかけとなったのはこのアニメ映画の影響もあるんですけどね(笑)。   ところで、このアニメには原作の児童書があるんですよね。  KiKi がその事実を知ったのは実はわりと最近のことなんですよ・・・・・。  だってだって、KiKi の子供時代にはまだ出版されていなかった(というより書かれていなかった)んだもの・・・・。  因みに「魔女の宅急便」の著者角野栄子さんは KiKi とほぼ同年代・・・・ ^^;  ま、この年代の人たちが興味を持つ存在が魔女なのか、やっぱりそんな人はどちらかというと少数派なのかはさておき、KiKi の魔女研究の数冊の本の中から、今日は第1冊目をご紹介したいと思います。

新魔女図鑑
著:角野栄子 絵:下田智美  ブロンズ新社

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ほんとうの魔女がわかる!

やさしい魔女、愉快な魔女、おちゃめな魔女・・・・  人々の願いをかねようと、東奔西走。  魔女はホウキに乗って、今日も大忙し!!  (単行本帯より転載)

魔女の入門書としては、結構楽しめる1冊だと思います。  まあ、「図鑑」と名乗るような内容のものか?と問われるとちょっとビミョーな感じがしないでもありませんが・・・・・。  いえね、本の厚さの割には魔女のなりたちとか魔女が受けてきた苦難の物語、ついでに箒の作り方とか、呪文(おまじない)とか、世界各地の魔女のおまつりまでもを子供にもわかりやすい優しい言葉できちんと説明してくれている、内容の深い本だとは思うんですよね。  ただ、難点を言えば、魔女から毒気とかちょっぴりアナーキーな部分をぜ~んぶ取っちゃった・・・・という感じがしないでもありません。

帯に「すべての女性の中に魔女が住んでいる」とあるんだけど、それは女性の中の暗い部分(例えば嫉妬だとか、見栄っ張りとか)をさしているのではなく、どちらかというと「優しい」とか「賢い」とか「博愛精神」みたいな部分に光が当てられていて、読み終わった後でまず最初に思うのは「女でよかった♪  私も魔女になれる?」というようなこと(笑)。

 

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