ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第30番 Op. 109

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今日は久しぶりにベートーヴェンのピアノ・ソナタの CD を聴いてみようと思います。  実は KiKi のクラシック音楽 CD コレクションはこのベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集の買い漁りから始まったんですよね。  アマチュアながらピアノ弾きの KiKi のライフ・ワーク(というより夢)は死ぬまでに全てのベートーヴェンのピアノ・ソナタを1回は弾いてみるという壮大かつ無謀なもの(笑)。  まあ、今の感じからすると全部は到底無理っぽいし、ハンマー・クラーヴィアなんかは今のうちに弾けるものなら弾いておかないことには、もっと歳をとったらしんどくて最後まで行き着く前にこっちが「さようなら~」となっちゃうんじゃないかと思われるのですが・・・・ ^^;

で、凡そ今までに発売されたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集は1度は我が家の CD ラックに並んだことがあるんじゃないかしら・・・・と思うほど何セットも何セットも買い集めてきたわけですが、今でも手元に残してあるのはわずかに5セット。  EMI のハイドシェク(これを何故残してあるのか自分でもよくわからない)、DECCA のバックハウス、NAXOS のヤンドゥー、PHILIPS のアラウ、そして SONY Classical の横山幸雄です。  ところがこの中の SONY Classical 横山幸雄の演奏は実は1度も聴いたことがなかったりするんですよね~(笑)。  要は購入しただけでず~っとラックの飾り物と化していたのです。

横山幸雄さんは一時期「後援会」なるものに入って KiKi も応援していたのですが、実はこの CD の発売の契機となった(?)「ベートーヴェン12会」という演奏会のチケットを無理やり買わされそうになって「後援会」から足を洗ってしまったなんていう曰くのあるピアニストです。  (横山さん批判ではありません。  念のため ^^; )  でも、彼の弾くベートーヴェンには興味があったので、この CD が発売されるや否やとりあえず購入だけはしておいたものの、その出来事のトラウマが残っていた(?)ことと、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの鑑賞にちょっと飽きていたということ、更には KiKi にとってベートーヴェンピアノ・ソナタのスタンダードがアラウで、たまにベートーヴェンのピアノ・ソナタが聴きたくなるとどうしても手が伸びるのが手近なところに置いてあるアラウのものになってしまうということが重なってず~っと機会を逸していました。

でも昨日のマーラー同様、せっかくこういう Blog を立ち上げたので手付かずだったこの CD を聴いてみようと思い立ちました。  で、KiKi にとってベートーヴェン ピアノ・ソナタ全集の最初の1曲は、はっきりと決まっていてこの第30番(Op. 109)なのです。

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第30番 Op. 109
SONY Classical 506134 2 演奏:横山幸雄(p) 録音:1998年か1999年(ちょっと不明)

31CRxST-VGL__SL500_AA240_.jpg     (Amazon)

 

 

感想は・・・・。  う~ん、何とも言えません。  悪くはないと思います。  でもね、何て言うかやっぱり「若弾き」っていう感じがするんですよね。  横山さん特有のピアニズムは健在でとっても美しい演奏だと思うんだけど、心にひっかかってくるものが少ないって言うか・・・・。  この曲の持つ叙情性はかなり鄙びたものだと思うんだけど、その鄙びた感じがちょっと違うと言うか・・・・。  言ってみれば年輪を重ねた人が日向ぼっこか何かをしながらまだ若くてキラキラしていた時期を淡々と思い出しているような風情がないと言うか・・・・。

賛否両論あると思うんだけど、そこへ行くとアラウ特有のルバートはそのあたりをすご~く品良く表していると思うんですよね。  KiKi はアラウのこの曲の演奏を聴いているとかすかな胸の痛みと共に、諦念にも似た感情がわきあがって来るんだけど、そういう「何か」に欠ける演奏のように感じました。

・・・・と言う事で結局、馴染みのアラウの CD を引っ張り出して聴いてしまいました。  やっぱりこっちの方が KiKi にとっては居心地がいいみたい(笑)  (ついでに言うと、KiKi がベートーヴェンのピアノソナタ全集を購入した場合、とりあえず聴いてみる曲の2番目は31番 Op. 110 で3番目は32番 Op. 111 なんだけど、このアラウの CD にはこれらの曲が続けて入っているのが Good! です。)

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第30番 Op. 109
PHILIPS 432 317-2 演奏:クラウディオ・アラウ(p) 録音:1965年11月

414CTMWHPFL__SL500_AA240_.jpg     (Amazon)

 

もっともこうやってここまでの自分の記事を見ていて感じるのは、どうも KiKi は80年代くらいまでの演奏が好きみたい。  つまりそれはある意味で自分の感性がもっと鋭かった頃に、初めて聴いて感動した音楽に偏っている傾向があるっていうことか、もしくはそれなりの年月をかけてコレクションしてきた CD たちであるうえに、レギュラー・プライスものを避けてきているので、必然的にそのあたりの録音のものが多いというだけのことなのかもしれません。  ひょっとしたら郷愁に近い感情が手伝っているということもあるのかもしれないなぁ。

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2006年4月 9日 11:20に書いたブログ記事です。

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