ストラヴィンスキー 春の祭典

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春だと言うのに何だかうすら寒い日が続きますねぇ。  何日か前はちょっと汗ばむくらい暖かかったのに・・・・。  で、本格的な春の訪れを心待ちにしている気持ちを代弁してもらうために、今日の1曲はストラヴィンスキーの「春の祭典」です。

ストラヴィンスキー バレエ音楽「春の祭典」(1947年版) & 
ストラヴィンスキー バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)
DECCA UCCD-3210 演奏:ドラティ指揮 & デトロイト交響楽団 録音:1981年5月、1980年6月
61j71HDek2L__SL500_AA240_.jpg   (Amazon)

この曲はね、生まれて初めて聴いたときには(小学生の頃)、「何じゃこりゃ?」っていう感じだったんですよね(笑)。  何せその頃の KiKi にとって音楽のスタンダードはハイドンとかモーツァルトとかベートーヴェンだったから、この曲の不規則で予測不可能なリズムと言い、不協和音の連続と言い、耳をつんざくような金管の響きと言い、ショック以外のなにものでもなかったわけです。  だから KiKi はず~っと長いこと「自分にはストラヴィンスキーは理解できないに違いない。」と思っていました。  

でもね、大人になったある時、お友達が所属しているアマオケの公演に行ったことがあって、そのときのプログラムの中にストラヴィンスキーの「火の鳥」が入っていたんです。  苦手意識を抱えたままちょっと不安を感じつつ「まあ、これも浮世の人付き合い」と、義務感だけでその場に居合わせた KiKi だったのですが、曲が始まるや否や・・・・何だかとっても乗せられちゃって、聴いている間心臓がバクバクいっちゃって、信じられないほどのめりこんじゃったんですよね。  で、そのことがあってからず~っと考えていたのは「ひょっとしたら小学生の頃に聴いたのは LP のしかもアナログ録音のものだったから、ストラヴィンスキーの良さが理解できなかったのかもしれない・・・・。  ストラヴィンスキーの音楽は生で聴かなくちゃいけない音楽なのかもしれない」ということ。  で、CD というものがこの世の中に出てきて音質が著しく改善されたことにより、いずれは CD で聴いてみようとず~っと思っていました。

でもね、当初は CD も高かったし、それまで持っていた LP を CD に買い換える必要もあったので、どうしても苦手意識を払拭しきれないストラヴィンスキーはず~っと後回しになっちゃったんですよね。  で、そうこうしているうちに10年ぐらい前からようやく CD も安くなってきて、過去の名演をリバイバル盤として廉価版販売してくれるようになって、KiKi の LP → CD 乗り換えプロジェクトも完結しそうな雰囲気になってきたので、ようやくその廉価盤の中から購入してみました。  その時に購入したのは D. グロモフォンのアバド・ロンドン響のものでした。

いや~、衝撃でした。  何て刺激的なスリルに満ちた音楽なんでしょう!!  CD になって音質が著しく改善されたことと、スピーカーの性能が上がったことにより格段に聴きやすくなった音楽だと思いました。  この曲から満ち溢れる生命力には本当に圧倒され、「ああ、春っていうのは必ずしも穏やかでのんびりとしていて、小鳥がピーチクパーチク囀るような雰囲気だけじゃなく、こういう生命力の鼓動に満ち溢れた季節でもあったんだ。」と妙に納得してしまったんですよね。

さて、今日はそんな KiKi の「ハルサイ」開眼の1枚ではなく、その後同じように廉価版が販売されたドラティ & デトロイト響のものです。  購入した時期がこちらの方が遅い分、実はこの CD はまだ2~3回しか聴いていないんですよね。  でもこの演奏は名演の誉れ高いものなのでとっても楽しみです。  それにカップリングがストラヴィンスキーにしてはかなり聴きやすい「ペトルーシュカ」だから、「ハルサイ」を聴いてドキドキしちゃった心臓を少し静めるのにもよさそうだし(笑)。
  
何て攻撃的な演奏なんざんしょ!  この曲特有の荒々しく土俗的なリズムと民謡調のメロディが冴え渡り、躍動感にあふれるブラスの音の洪水に浸っていると何とも不思議な高揚感がわきあがってきます。  う~ん、音楽っていうのは必ずしも安逸に浸るためだけにあるんじゃないっていうことを再認識しちゃいました♪

 

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