メンデルスゾーン 交響曲第3番 「スコットランド」

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晴天に恵まれた GW から一転、どうも今ひとつお天気がはっきりしませんねぇ。  KiKi はお散歩大好き人間だし、この季節は普通だったら暑すぎず寒すぎずで絶好のお散歩日和のはずなんだけど、こんな気候だとどうもカメラ片手にお出かけ・・・・という気分にはなりません。  で、たまたまちょっと読書に勤しんだりしていました。  手に取ったのはコールリッジの詩集です。  コールリッジはイギリス・ロマン主義を代表する詩人で、大学時代にちょっとだけ読んだことがあるんですよね。  そうしたら無性に聴きたくなってきてしまったのが甘く切ないメンデルスゾーンのメロディ。  てなわけで、今日の KiKi の BGM はこちらです。

メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」 Op. 56
ARTS 47506-2 演奏:マーク指揮 & マドリード交響楽団 録音:1997年7月

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この CD を購入したとき、本当はマーク & ロンドン響の CD が欲しくてHMVに行ったんだけど、その時にお目当ての CD はなくて、その代わり・・・と言っては何だけどこの ARTS の新録音のメンデルスゾーンの全集が目に留まりました。  新録だし、マークだし、ARTS だし・・・・ということで迷わず購入(笑)。  それ以来、何度も聴いた演奏です。  もっともここ5年ぐらいは聴いていなかったんだけど・・・・ ^^;

 

KiKi は個人的にはメンデルスゾーンは交響曲よりも室内楽により惹かれるものがあったりするので、過去にメンデルスゾーンの交響曲を聴いても彼の室内楽の音楽ほどにはシンパシーを感じたことがありませんでした。  いえ、メンデルスゾーンらしい甘美なメロディには心震わせることも多いのですが、ある意味でそれだけ・・・・っていう感じがしないでもないような気がして・・・・^^;。

で、そんなメンデルスゾーンの交響曲の CD をわざわざ購入しに行ったのは実は KiKi はかつて都響の定期会員だったのですが、彼が客演した演奏会で彼の作り上げる音楽の品の良い端正さ・・・・みたいなものに強烈に惹かれちゃったんですよね。  で、もともとメンデルスゾーンとモーツァルトを得意とする指揮者として有名なマークだから、メンデルスゾーンでも買ってみるか、で同じ買うなら KiKi が1番好きなこの「スコットランド」にしようと思った・・・・というわけです。  完成までに実に13年という長い年月を経た作品だけのことはあり、若々しい感性と円熟した音楽用語が見事にブレンドされた一品だと思います。
  
第1楽章。  序奏の物悲しい主題が繊細な弦合奏で奏でられ、北国の霧が立ち込めた薄暗い空にぼ~っと輪郭だけそびえ立つお城がまず目に浮かびます。  孤高の城っていう感じです。  あんまり人の気配はありません。  ロマンチックな歌がメンデルスゾーンの哀愁を切々と訴えます。  きっと忘れかけられちゃったお城なんだろうなぁ・・・・。  でね、そのお城を見ていたらきっとそのお城にまつわる悲劇の物語が脳裏をかけめぐっちゃったんですよ。  テンポがころころ変わって色々なことを回想するんです。  曲の出だしはかなり遅めのテンポだったんだけど、どことなく好戦的(? KiKi はスコットランド人は根っこの部分で好戦的だと思っていたりする ^^;)な音楽の部分は颯爽としています。  とっても端正な作りのメンデルスゾーンです。

第2楽章のスケルツォ。  弦の無窮動をバックに管楽器群が印象的なケルト風の音楽を奏でます。  とってもしなやかな音楽だと思います。  あの霧の中にぼんやりと聳えていたお城はどこへ行っちゃったんでしょうか??(笑)  突然ぱ~っと霧が晴れちゃって広大な大地が目の前に広がっちゃったんでしょうか??  そこには様々な生物が確実に息づいている・・・・そんな感じのする音楽です。  きっと回想の続きでしっかりと光景が目に浮かんできたんでしょうね♪    

第3楽章のアダージョ。  優雅で清らか、そしてすご~く大らかな歌です。  メンデルスゾーンの旋律美のエッセンスだけを取り出してぎゅっと凝縮してみたらこんな風になりました・・・・っていう感じの音楽です。  ヴァイオリンによる第一主題が後にチェロで回想されるのが、チェロ好きの KiKi にはたまりません。  もや~っとしていた景色が第2楽章で晴れて生命が感じられるようになって、そんな生命を育んでいる広大な大地の鼓動を音にしたような楽章だと個人的には思っています。  

第4楽章はなかなか豪快です。  アダージョであたかも自然賛歌のような大らかさを宣言し、平和な気分に満ち満ちたにもかかわらず、ここでいきなり戦闘開始です。  まあ、スコットランドですから・・・・ ^^;  あれまあ、あんなに突撃ラッパを吹き鳴らしちゃっていったいどこに戦いに行くのでしょうか??  常に第一主題が意識されている音楽ではあるんだけど、多くの経過主題が次々と表れるあたり、やっぱりロマン派ですねぇ~。  で、どうやら戦いも終わったようでちょっと瞑想的な楽句が流れ、無事ご帰還・・・・ということで壮大な全合奏です。

交響曲の形をとってはいるんだけどまるでスケッチ画を思わせるようなこの音楽、KiKi は好きですね~。  久しぶりに聴いてみたけれど、やっぱりマークとメンデルスゾーンはよく似合う・・・・。

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