KiKi とピアノの再会

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究極の自己満足エントリー、KiKi と音楽との関わり方の駄文その2です。  多分多くのお客様には興味のない話だろうなぁと思いつつ、まあ自分史を振り返るのも悪くないと自分のためだけに書いた第1弾「KiKi とピアノとの出会い」にクラシックブログ仲間の miwaplan さんから思いのほかの反響(?)をいただき、続きを早く・・・などとお世辞まで仰っていただいちゃいました。  で、雰囲気にのまれやすい KiKi はすっかりその気になってしまいました。(爆)  てなわけで、今回はあの続き、「KiKi とピアノの再会」で大学入学後 KiKi がピアノと再会するまでのお話について書いてみようと思います♪

因みにこのカテゴリー、ピアノとの関わりのお話(これが実は結構長いんだけど)が終わったら、KiKi の CD 視聴歴、要するにどんな変遷を辿って今日に至り、今どんなジャンルに興味を持っているかなどについても書いてみようかな・・・・なんて思っています。  ま、てなわけで今回も、そんな KiKi の歴史に興味のある方はちょこっと覗いてやってくださいまし~ 

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さて、音楽修行をきっぱりと諦めた KiKi は某大学の「英文学部」の学生として上京してきました。  どうして英文学を選んだのかについても色々それなりのストーリーがあるのですが、まあそこまで触れちゃうとあまりにも冗長になってしまうのでそこは省略。  とにかく大学進学と同時に大都会東京でのアパート暮らしが始まりました。  幼稚園入園前のあのピアノとの出会いの日以来初めてのピアノなしの生活です。  上京する前はどんな喪失感が自分を襲ってくるんだろうと実はちょっと心配したりもしていました。  でもね、最初の数ヶ月に関してはそんな心配は不要でした。  とにかく見るもの、聞くものすべてが新鮮で半ば興奮状態(笑)  ピアノのことなんてこれっぽっちも思い出しませんでした。

結構マジメな学生だったので、講義はギッチリと選択したし、英文学部に入った以上英語ぐらいは身につけなくてはと ESS (English Speaking Society)なんていうクラブに入り、クラブ活動にも精を出しました。  そして、コンパ♪  未成年のくせにお酒を飲むという行為(もう時効ですよね?)にそれまでマジメ一徹の暮らしをしてきた KiKi は何ともいえないスリルを感じ、大はしゃぎでした。  まるで熱病に浮かされたような日々を楽しんでいた KiKi でした。  ところが夏休みに帰省して実家で高校時代と同じような生活をして、再度上京したとき、ふいにそれは襲ってきました。

「ピアノが弾きたい!!」

思えば子供の頃から嬉しいにつけ、悲しいにつけピアノと接してきた KiKi です。  高校3年生になると、次々とレッスンをやめていく門下生の中で、KiKi だけは上京するギリギリまでレッスンに通い続けていた、それぐらいピアノは KiKi にとって身近な存在だったはずなのです。  数ヶ月間、ピアノに触らなくて平気だったのが不思議なくらいでした。

こうしてまわりの友人たちがオシャレやブランド物に走っているのを尻目に、レッスン室を探し回る日々が始まりました。  1時間いくらというレッスン室を借りてピアノを弾く生活の始まりです。  本当は先生についてちゃんとレッスンを受けたかったけれどさすがにそこまでの余裕はありませんでした。  そのうえ KiKi は進学前からの父との約束で夏休みというような休みの季節以外は絶対にアルバイトはしないことになっていたので、親の仕送りだけを頼りに生活していました。  だから必然的に食費を削っての練習(つまり頻繁には練習できない)になります。  さすがにそれだけでは物足りなかったので、人目を忍んで大学の講堂に置かれているピアノを弾いたりもしていました。  このとき、KiKi の中でできた人生の目標の1つが「いつか自分の家を持って、グランドピアノを買うんだ!!」と言うものでした。  音楽で身を立てていこうとは思っていないくせに、ピアノは捨てられない。  そう確信したのはこの時でした。  

大学時代の KiKi は自分でも信じられないぐらい忙しい人間でした。  何せ欲張りにいろいろな講義を選択するわ、選択していなくても興味のある講義には聴講に行っちゃうわ、ついでによその大学の講義まで聴講に行っちゃうわなんていうことをしていました。  講義に出ていないときは図書館にこもって、ESS で自分の活動の核になっていた Debate の準備をしているか、さすがにそこまではお金が回らないクラシック音楽のレコードの視聴なんかをしていました。  人並みに恋愛もしていたのでデートもしなくちゃいけないし、月に数回はピアノの練習もしなくちゃいけないし・・・・・  当時は携帯なんていうものがなかった時代なので、つきあっているボーイフレンドに「お前に電話してもいつもいないよなぁ・・・。」なんていうことをよく言われたものです。  当時は留守番電話なんていう便利なものもなかった(もしくはあっても高かった)し、Fax 電話なんていうものもなかったし、ましてや E-Mail なんていうものもなかったから、恋愛の過程で「連絡がとれない」ということは致命的なファクターでした。  でも、やっぱりピアノは捨てられませんでした。   

さて忙しくも楽しい大学時代を終え、KiKi は社会に出ました。  社会人になって最初の給料日の1週間前、我が家のトイレット・ペーパー、米、台所洗剤、トイレの電球が一挙に切れてしまいました。  そして KiKi のお財布の中には 3,000 円ぐらいのお金しか残っていませんでした。  もちろん貯金なんてありません!!  切れてしまった物全部を買うには足りない金額でした。  「外食はお金がかかるから、お米は買わなくちゃいけない。  不潔になるのは厭だから、トイレットペーパーもはずせない・・・・」  色々考えた末、KiKi がお買い物リストから外したのはトイレの電球でした。  数日後、真っ暗なトイレに入っていた KiKi は思わず涙しました。  

「何でこんな暗いところで用を足さなきゃいけないんだ!!」  

「自分の家」も「グランドピアノ」も遠い夢でした。  しかも情けないことに当時 KiKi が勤務していた会社は秋葉原にあって、電球なんていうのはそこらじゅうで煌々と光っていたのです ^^;  後日、当時の同僚に笑い話としてこの話をすると、みんなが声を揃えて言いました。  「その時、言ってくれれば電球の5個や10個、買ってあげたのに!」  でも根が意地っ張りなうえに、入社して1ヶ月未満、まだまだちゃんとした人間関係が築けていない人におねだりをするなんていうのは KiKi には考えられないことでした。  でも、そういう時に素直に甘えたりできるのが「可愛い女」なのかなと思ったりもするんですけどね(笑)。

まあ、そんな財政状況ですから当然のことながら大学時代のようにレンタル・スタジオで練習をするような余裕はありません。  「暮らす」ということがいかに物入りなのか、思い知らされました。  社会人2年目のある日、KiKi は通勤用の靴を買いに行きました。  当時の KiKi は革靴なんていうものにはとても手が出せなくて、靴屋さんの店頭に客寄せのために並べられている「1足1,980円」なんていう靴を買うのがやっとでした。  ある靴屋さんで「こっちにしようか、あっちにしようか」と小1時間悩んでいたとき、その店の店員さんがいい加減邪魔臭いと思ったのか面倒くさそうに言いました。  「お客さん、お悩みになられるような金額じゃありません。」  これには KiKi はカチン!ときましたね~。  そして、言いました。  「私にとっては切実な、1時間ぐらい悩むような金額です!!」  まだまだ「自分の家」も「グランドピアノ」も夢のまた夢でした ^^;。  

とても働きやすい会社だった最初の機械メーカーには3年間、お世話になりました。  まわりの人たちもとてもいい人たちでした。  日々の仕事に大きな不満はなかったのですが、ある日 KiKi はふととんでもないことに気がついてしまいました。  その会社は KiKi のポジション以外では大卒の女性を採用しない会社で、同期入社の女性はみんな KiKi よりも4歳年下でした。  そして多くの場合彼女達は3~4年で会社を辞めていくので、必然的に KiKi よりも年長の女性はさほど数多くはいませんでした。  「今、KiKi のいるポジション以外で大卒の女性を採用していないということは、KiKi を必要とする他のポジションはこの会社にはないということなんだ!!」  

それから、いろいろなことを観察し始めました。  ふと気がつくと、入社当時は男女差別がなかった賃金も3年の間には引き離されていました。  同期の男性の半分は人事異動やら新しい仕事やらで3年前とは違うことを始めているのに、KiKi は入社したときと同じことしかしていませんでした。  このとき、KiKi は初めて5年後、10年後の自分がどんな生活をしているのかイメージしようとしてみました。  でも、うまくいきませんでした。  と言うより、何も変わっていない自分しかイメージできなかったのです。  このままではいつまでたっても月末に真っ暗なトイレで涙し、1足 1,980 円の靴を悩みながら買って、ピアノとも縁のない生活から脱却することはできないと思いました。  大学時代に読んだ村上龍の小説の一節「自分が欲しいものが何かをわかっていない人間は何も手に入れることができない。」という言葉をふいに思い出しました。  KiKi はとても焦りました。  

KiKi はその会社を辞めて新しい会社に転身することを考え始めました。  同時にその頃までにはほんの少しだけ貯まっていた貯金を全部おろして電子ピアノを購入しました。  本当はホンモノのピアノが欲しかったんだけど、さすがにアパート暮らしだとそういうわけにはいきません。  でもこれで今の状況から脱却するんだという自分の意思を目に見える物で確認できるようになりました。  こうして大学入学のために上京してから実に7年という時を経て KiKi の生活に、KiKi の生活圏の中にピアノが帰ってきました。  

「絶対に近い将来、この電子ピアノをホンモノのピアノに買い換えるんだ!!」

KiKi の新たな目標でした。  これをきっかけに KiKi は転職活動を開始しました。  当時の上司に KiKi が感じている閉塞感、将来の展望など、いろいろなことを相談しているうちにその上司の紹介で外資系の会社の秘書職のクチが見つかりました。  こうして KiKi の社会人生活の第2幕が開きました。

to be continued......

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2006年5月 7日 09:40に書いたブログ記事です。

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