KiKi とレコード鑑賞 その1

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さて、KiKi と音楽との関わりの核にあるのがピアノであることをくどいぐらいに連載してきたその続編、今度は KiKi と音楽鑑賞の歴史を振り返ってみたいと思います。  まずは KiKi が東京に出てくる前、静岡県の実家で暮らしていた頃にどんな音楽鑑賞をしていたのか・・・・について振り返ってみたいと思います。  これも突き詰めれば究極の自己満足エントリーの第6弾っていう感じの記事なので、まあ、興味のある方は「続きを読む」をポチっと押してやってくださいまし~ 

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KiKi の両親は音楽とはまったく接点のない人たちでした。  いえね、父の場合は必ずしも音楽に興味のない人ではなかったと思うんですよね。  と言うのも KiKi がピアノを始めてだいぶ経った頃ではあるけれど、自分で好んでシューベルトの三大歌曲集(フィッシャー=ディースカウ)の LP なんかを買ってきたぐらいですから・・・・。  でもね、戦後の混乱の中を父親も財産も全て失った状態から独力で頑張って生き抜いてきた人で、ようやく築き上げた家族を大切に守って・・・・という人生の人だから、多分のんびりと音楽を鑑賞できるような経済的・精神的な余裕はなかったんだと思うんですよね。  そのうえ家では娘がしょっちゅう音楽とも騒音ともつかない音を鳴らしまくっているのですから、多分 "No More Sound!!" っていう気分もあったのではないかしら・・・・ ^^;。

だから KiKi の家にはステレオなんていうシャレたものは、長らく存在しませんでした。  何せ例の中古のオルガンやピアノよりもず~っと後になってようやく購入されたぐらいなんですから(笑)。  家にあったのは恐らく今でも踊りのお師匠さんなんかだったら使っていそうなポータブルな再生装置だけ・・・・ ^^;  で、当然のことながら我が家にはレコードなんていうものもなかったのだと思います。  (はっきり明言できないのは、ステレオを購入した際にどこからともなく数枚の LP が出てきたからなんだけど・・・・ ^^;)  小学校に入学するまでの間 KiKi が自宅で聴いたレコードと言えば「おばけのQ太郎の主題歌」のソノシートぐらい??。

でも、KiKi がいつも後をついて歩いていた例のお姉さんの家はちょっと事情が違いました。  家の建物自体は当時両家の父親が勤務していた県立高校の「教員住宅」で何の変わりもなかったんだけど、そのお姉さんのお宅は共稼ぎだったこともあってか、KiKi の家にはないものがたくさん置いてありました。  で、このお宅にはステレオ・セットやらオープン・リールのテープレコーダーなんていうものもあったんですよね~。  もっとも KiKi がその恩恵にあずかることができたのはわずか1枚のクラシック音楽のレコードだけだったんですけれど・・・・・。  それがプロコフィエフの「ピーターと狼」でした。  この音楽が KiKi とクラシック音楽鑑賞の原点です。

初めてこの音楽を聴いたとき、KiKi はまだ幼稚園入園前だったのですけれどものすご~く夢中になりました。  小鳥のさえずりを思わせるフルートの音色、よたよた歩きの生き物を思わせるオーボエの響き、のそのそうろうろ動き回る生き物を連想させるクラリネット・・・・。  フルート以外はそれぞれが何を表しているのかまではよくわからなかったけれど、何だかとんでもなくワクワクするような物語が繰り広げられているということだけは幼心にもわかりました。  当時、ひらがなだけはほぼマスターしていた KiKi はどんな物語なのか知りたくて、何とかライナーノーツを読もうとチャレンジしてみたのですが、さすがにひらがなだけだと意味不明・・・・ ^^;  で、そのお姉さんのおばあちゃんが暇そうにしているときにおねだりして、読んでもらったこの音楽の物語は、父がどこかの図書館から借りてきて家に常に置かれている何がしらかの童話(というより絵本?)によくありそうなお話でした。  それを知った KiKi はますますこの音楽に夢中になりました。  毎日、ピアノの練習(@ そのお姉さんちのオルガン)を終えるとそのお姉さんと KiKi はひざを抱えながらこのレコードの音楽に耳をすませました。  

でも、そんな生活は KiKi の家に中古のオルガンが届いたその日で終わりを告げました。  もう、KiKi はそのお姉さんの家でピアノの練習をする必要がなくなってしまったし、自分の宝物のオルガンと向き合っているのが何より楽しくなってしまったのです。  こうして自分が奏でる音楽(と言うより騒音?)に没頭してしまい、あとは「おばけのQ太郎」だけの生活が訪れました。  あ、強いて言えばその後我が家にはディズニー・アニメの「眠れる森の美女」とか「シンデレラ」とか「ピーターパン」の絵本レコード(絵本とラジオドラマみたいなのが収録されたレコード)が増えていったので、いつまでも「おばけのQ太郎」ばかりではありませんでしたけれど・・・・(笑)。

さて、こうして KiKi 一家は引越しをして、小学校に入学しました。  小学校の音楽の授業が KiKi は大好きでした。  で、その授業の中には「レコード鑑賞の時間」があったはずなのですが、その時にどんな曲を聴いたのかはほとんど記憶に残っていません。  もっとも休み時間や放課後に先生におねだりして聴かせていただいた他の音楽のことなら覚えているんですけどね~(笑)。  ただ授業で音楽を聴くと作文を書かなくちゃいけなかったことだけは何となく覚えています。  その作文、KiKi は大嫌いでした。  だって何を書いたらいいのかよくわからなかったんです。  この音楽は○○を表しているなんていうことは挿絵入りで教科書に書いてあるし、その音楽を聴いて何を感じたかを書くほどには KiKi は成熟していませんでした。

そうこうしているうちに我が家にピアノが訪れました。  ピアノを手に入れて最初のピアノの発表会で KiKi に与えられた演目はモーツァルトの「キラキラ星の主題による変奏曲」でした。  音楽には必ずしも造詣が深いとは言えない KiKi の両親はそれまで彼らにとっては未知の作曲家が作った、さらには面白みも何もない「ハノン」だとか「ツェルニーの練習曲」とは異なるこの音楽、「ソナチネ・アルバム」とも明らかに違うこの音楽にとっても期待しました。  で、ある日、父は大きな包みを抱えて帰宅しました。  包みを開けるとそこに入っていたのはピアノ曲のレコードでした。  ジェローム・ローウェンタールというピアニスト(ジュリアードの先生として有名)が子供のピアノの発表会の定番曲みたいな曲を LP 2枚に収録したアルバムです。  (もっともその中にはリストのハンガリアン・ラプソディなんかも入っていたから必ずしも子供の発表会用の曲ばかりではなかったけれど・・・・。)  このレコードの確か2枚目の最後に KiKi が弾くことになっていた「キラキラ星~」が収録されていました。

KiKi は早速、楽譜を見ながらその「キラキラ星~」を例のポータブル再生装置で聴いてみました。  そうか、ここはこんな風に弾けばいいのか・・・・。  なるほどここはこのリズムを強調しなくちゃいけないんだ・・・・。  目から鱗でした。  毎日練習の前にこのレコードを聴いてイメージ・トレーニングをする日々が始まりました。  もっともその話をピアノの先生にしてみたところ、それは禁止令を喰らっちゃいました。  先生曰く、今はまだ KiKi は読譜力をつけている最中だから、それはやらないほうがいい、同じ聴くならモーツァルトの別の音楽(交響曲とか)を聴くように・・・・とのことでした。  でもねぇ、買っちゃって家にあるものを聴くなと言われてもそれはどだい無理な話なわけで・・・・ ^^;  (もっとも、この話を聞いた母はそれから暫くは他のピアノ曲のレコードだけは買ってくれないようになってしまいました。)  

さて、このレコードが与えられた日からさほど間を置かずして、我が家にステレオ・セットが届きました。  これで今までよりはよい音質で音楽を鑑賞できる環境が整いました。  すると、どこからともなくレコードが数枚出てきました。  それは今にして思えば明らかに中古の輸入盤でした。  もっとも暫くの間は KiKi は他のレコードには見向きもせず、両親の目を盗んでは父が KiKi のために買ってきてくれたピアノ曲選集のレコードばかり聴いていました。  最初は「キラキラ星~」ばかり。  そのうちに他の曲も聴いてみるようになりました。  

さて、無事に KiKi の晴れ舞台も終わりちょっと一段落した頃、KiKi は興味をもってあのどこからともなく出てきたレコードを眺め始めました。  と言うのも、KiKi が隠れて例のピアノ曲のレコードを聴いていることがばれて、母がそのレコードをどこかに隠してしまったのです。  でも音楽鑑賞の楽しみに目覚めかけてしまっていた KiKi は何も聴かないというのには耐えられませんでした。  だから「なら、いいもん!」とばかりに親やピアノの先生の目が届かない学校の音楽室に入り浸りになり、さらには隠されていない他のレコードに目を留めるようになったのです。  でもヨーロッパのどこかの風景写真のジャケットや強面のおじさんの顔がいっぱいのジャケットにはあまり興味がわきませんでした。  そんな中の1枚、ヴァイオリンとバラの花が印象的なジャケットには強烈に惹かれました。  でも、どこにも日本語の書かれていないレコードで、それが何のレコードなのか当時の KiKi にはわかりませんでした。  で、溢れ出る好奇心のまま、とりあえず聴いてみることにしました。

これがオイストラフの手によるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のレコードであることや、このVコンが三大Vコンと呼ばれている1曲であること、オイストラフの偉大さを知ったのはずいぶん後になってからのことでした。  でも、この音楽を初めて聴いたときの KiKi の衝撃たるや・・・・・。  


to be continued.......

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2006年5月11日 09:49に書いたブログ記事です。

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