ドビュッシー フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ

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ワーグナー先生のお誕生日記念ということで「ジークフリート牧歌」を聴いてしまった昨日、思いっきり「リング」に引っ張られそうになった KiKi ですが、幸いなことに(?)今日の午前中はピアノのレッスンでした。  ただ聴いているのと異なり、自分で演奏するとなると体内音楽は自然とワーグナーからバッハ、ショパン、そしてフォーレの世界に変わっていきます。  でもね、逆に言うと今 KiKi のハートを占めているのは平均律であり、エチュードであり、舟歌だったりするんですよね~ ^^;  さて、そんな状態で今日の1曲を選ぶというのも、なかなかしんどいものがあったりします。  で、色々悩んだ挙句、やっぱり自分でブログ村に開設した「何てったって室内楽」にたまにはエントリーしなくちゃいけないだろう・・・・・という気分になってきました。  てなわけで、今日の KiKi の BGM はこちらです。

ドビュッシー フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
ERATO WPCS-10988 演奏:ラスキーヌ(hp)、ランパル(fl)、パスキエ(va) 録音:1962年1月

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ドビュッシーさんは交響曲の時代は終わったと考えたらしく、交響曲を1曲も作曲しませんでした。  彼の音楽世界は管弦楽曲と室内楽、ピアノ曲が中心にすえられていました。  同時に彼は「ソナタ」という伝統的な形式に従うことをも嫌い、パリ音楽院時代に伝統的な手法に従うようにと強要されると「私は自分の楽しみに従っているまでです。」と反発した・・・・な~んていうエピソードが残っています。  そんなドビュッシーでしたが、第一次世界大戦に直面し、大きな心の傷を負い、まるでその傷を忘れ去るために古き良きものを懐古するがの如く、晩年になると種々の楽器の組み合わせによる6曲のソナタを作曲する計画をたてたのだそうです。  結局このプロジェクトを完成することなく、彼は鬼籍に入ってしまうのですがこの曲はそんな彼の最晩年のソナタの第2曲目です。  (1曲目はチェロソナタです。  これも KiKi のお気に入り♪)

かの武満徹もお気に入りだった(というような噂を聞いたことがある)この曲。  一応「ソナタ」を名乗ってはいるものの、やはりそれまでのソナタとはどこか違う、個人的な感情や悩み、深刻さなどとは一線を画し、フランス音楽の軽妙さや洗練された音の響きに満ちた音楽です。

幻想的なフルートとそれを下支えするハープの音色で始まる第1楽章の「牧歌」は彼の名曲「牧神の午後への前奏曲」にちょっと似ています。  どことなく東洋風で香気あふれるこのフルートのメロディが好きなんですよね~。  

続く第2楽章(?)は間奏曲。  ヴィオラがかなり活躍してくれます。  ヴィオラの音って落ち着いているようでいて華があって、KiKi は大好き。  この曲の感じはそうだなぁ、乱暴に言っちゃうと「東洋風メヌエット」(← ってどんなだい? っていう声が聞こえてきそうですが ^^;)って言う感じかな。  でもね、KiKi はこの音楽を聴くと何となく東洋のお祭り(でもどこの国って特定はできないの、それぐらい不思議な響きなんです。)を連想しちゃうんですよね~。  中間部のハープのグリッサンドを聴くと KiKi は一発で腰砕け状態でヘロヘロになっちゃいます(笑)。

そして第3楽章(?)はフィナーレ。  次第に盛り上がる感情。  でも最後には第1楽章冒頭のフルートの主題を回想するんですよね~。

ドビュッシーの音楽の面白いところって多くの曲が表題音楽でありながら、単なる表題のなぞりじゃないところだと思うんですよね。  何て言ったらいいんだろ。  彼は常に描こうと思った世界のテーマを一旦は自分の心のフィルターにかけるんですよ。  で、いろんなものをふるい落とした上で自分の心に残った「心象風景」だけを表現しているんですよね。  で、その手法は「ソナタ」を名乗るこの曲でも取られていて、だからこの曲のどんなパーツ・パーツを切り取っても一聴でドビュッシーの音とわかるんです。

私生活はなかなか刹那的・・・と言うか、情熱的・・・・と言うか、浮気もん・・・・と言うか、できれば女としてはあんまり関わりたくないようなイヤなヤツだけど、彼の音楽の世界には魅せられちゃうんだよなぁ。  もしもこの時代に彼が生きていて、こんな音楽を目の前で作られちゃって、「君に捧ぐ」なんて言われたらどんなにスキャンダラスな男であっても惚れちゃうかもしれない・・・・・(笑)。

追記: こちらのエントリーは2012年8月25日、yokochan さんのブログのこちらのエントリーにTBさせていただきました。

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2006年5月23日 13:21に書いたブログ記事です。

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