ラヴェル 夜のガスパール

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前にこのエントリーでもご紹介した NHK 教育番組の「スーパーピアノレッスン」。  今では毎週日曜日朝の KiKi の定番番組となりました。  で、先週と今週は KiKi の大好き(? ホントは逆)なラヴェルの「スカルボ」がレッスンで取り上げられていました。  講師を務めるミシェル=ベロフのレッスンは色々と勉強になるし、こういう番組を観ているうちに KiKi のラヴェル苦手意識が払拭されるかもしれない・・・・などと考え、この2回のレッスンも楽譜片手に譜読みをしながら観ていました。  嫌いなラヴェルだけど一応楽譜だけは揃えてあるんですよね~。  で、番組の間もパーツパーツでは「おっ!」と思うような和声やらメロディがあったものの、この曲はやっぱりどうも好きじゃない・・・・ ^^;  でも考えてみたらこれって一応組曲なのでこの先生の弁じゃないけれど、「スカルボ」だけを聴いて好き・嫌いを論じちゃあいけないような気分になってきました。  てなわけで、今朝の KiKi の BGM はこちらです。

ラヴェル 夜のガスパール (オンディーヌ 絞首台 スカルボ)
EMI TOCE-8177 演奏:フランソワ(p) 録音:1966-67年

CD18_2.jpg

 

KiKi はねぇ、特にピアノ曲の場合、好きか嫌いかの判断基準は自分が弾いてみたいと思えるか否か・・・によってしまう傾向があります。  つまり「聴く分には好き」というキャパ・・・と言うか余地がほとんどない・・・という感じ。  管弦楽曲や室内楽曲の場合はもっと素直に「聴いていて何かを感じるか否か」が判断基準になるんですけどねぇ。  で、ラヴェルのピアノ作品の場合、決して全部が全て嫌いなわけではないんです。  例えば「水の戯れ」なんかは数少ないシンパシーを感じるラヴェルの曲で、まだきちんとレッスンを受けたことはないんだけど、いつかはちゃんと真剣に取り組んで自分のものにしたいなと思っている曲なんですよね。  でもね、例えば「ソナチネ」なんかはず~っと昔にほんの少しだけレッスンを受けたことがあるんだけど、この曲で何を表現したらいいのかがどうしてもわからなくて、挫折しちゃったんですよね~。  最後の頃には「これって譜読みの練習の曲なんだろうか??」なんて思っちゃったぐらいです ^^;

さて、今日は他はさておき、「夜のガスパール」です。  ライナー・ノーツによればアロイジュス・ベルトランの幻想的な散文詩集から霊感を得て作曲された曲集であるとのこと。  なるほど、そう言われてみれば KiKi の持っている楽譜の各曲の前にもそれっぽい詩らしきもの・・・・が掲載されています。  でも、どうやら(当たり前ではあるけれど)フランス語みたい・・・・ ^^;  KiKi はねぇ、一応大学での第2外国語はフランス語だったし、まじめな学生だったから成績はさほど悪くなかったんだけど、これらの詩、はっきり言って読めません ^^;  YAMAHA さん、お願いしますよ~。  ライセンス版で楽譜を出版するんだったら、そしてわざわざ詩を掲載するんだったら、日本語訳もつけといてください <(_ _)>   これらの詩を読んで、その詩から何かを感じたうえでこの曲を聴いたほうがいいんだろうなぁ・・・・。

そう思ってネットで色々検索していたら、こんな本が出版されていることを知りました。  今度図書館で探してみよう・・・・。  

Gaspar_Night.gif     (Amazon)

 

で、さらに調べていたらどうやら岩波文庫にもなっているらしい・・・・。  じゃあ、買ってもいいかな・・・・。  

ま、それはさておき、音楽の話をしなくちゃいけませんね。  これら3曲の音楽を聴いていて KiKi の頭によぎるキーワード、それは「不気味な夜」「実体不明なうごめく霊気」「ひんやりとした空気感」「悪夢」「眩暈」そして「消失」という感じです。  

1曲目のオンディーヌは水の精です。  だから曲調も KiKi の好きな「水の戯れ」にちょっと似ています。  でもね、オンディーヌもふっと消えちゃうんですよ、音もなく・・・・。  ライナーノーツによると人間の男にふられちゃったらしい・・・。  まったく、男ってヤツは・・・・。  何だか人魚姫みたいな話だなぁ・・・・。  2曲目の絞首台はお葬式の鐘を思わせるような暗く重々しい音色が印象的です。  で、うすぼんやりとしたもやがかかったような景色の中に絞首台がぼ~っと浮かび上がってくる感じ。  でもそれもふっとかき消されちゃって残るのはやっぱり鐘の音色だけなんです。  いやですね~、こういう雰囲気。  何となくぞくぞくっとしたざらつく感触だけが残ります。  そして最後のスカルボ。  今回の番組で初めて KiKi はスカルボが地の精であるグロテスクな小鬼であることをちゃんと認識したんだけど、どうりで不規則にチョコマカチョコマカと人の精神を逆撫でするように動き回るわけです。  しかも最後には断末魔の叫びを残して突然消えちゃうんですね~。  なるほど、なるほど。

う~ん、曲の雰囲気は以前にこの曲を聴いたときよりはちょっとクリアにつかめたような気がしないでもないけれど、やっぱりあんまりシンパシーを感じない組曲だなぁ・・・・。  もっとも難曲だから仮にシンパシーを感じたとしてもあまりこの楽譜と取り組みたくはないけれど・・・・。  天国の先生、ごめんなさい。  やっぱり KiKi はまだこの曲を愛するようにはなっていないみたいです。  でも、そう言えば先生が仰っていたなぁ、「この曲集は若いうちに弾いておかないと一生弾けませんよ」って・・・・。  ってことは KiKi にはもう無理かも・・・・(笑)。  まあ、今度↑の詩集を読んでみて、そのうえでもう1度この曲を聴いてみますね♪ 


 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2006年5月14日 23:01に書いたブログ記事です。

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