ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第32番 Op. 111

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ジメジメと鬱陶しい毎日に一服の清涼剤を・・・・と思って右サイドバーに設置しておいたブログパーツの 「mini AQUA」(熱帯魚が泳いでいたやつ)。  水の中を悠々と泳いでいた青くてきれいなお魚は「ディスカス(ブルーダイヤモンド)」という種類らしいのですが、ふと気がつけば今日は表示されていませんね~。  あれ~?  どうしちゃったんだろ??  あの熱帯魚水槽が表示されていない状態で KiKi が書いたコメント「ちょっと暑くなってきたのでお魚なんぞを飼ってみました♪」だけ表示されているっていうのは、何ともマヌケな感じですねぇ ^^;  まあ、数日は様子見してみようと思います。

さてさて、昨日岩槻のトリスタン様から KiKi もとい Brunnhilde 宛にワーグナーの世界へのお誘いのラブコールを頂戴して、爆笑とともに危うくその禁断の果実に手を伸ばしてしまいそうになった KiKi なのですが、バイロイト音楽祭まではあともうちょっとだけ余裕がありそうなので、今日も引き続きピアノ曲へいきたいと思います。  もっともピアノ曲のエントリーだと俄然お客様の反応が鈍くなっちゃうんですけどね~ ^^;

昨日のエントリーでご紹介したソナタの中でブラームスとシューマンはすでにこのブログでご紹介したので、今日はベートーヴェンにいきたいと思います。  そうそう、昨日のリストではベートーヴェン最晩年のソナタ3作品を挙げておいたのですが、実は KiKi はベートーヴェンのピアノ・ソナタに関しては他にも弾いておきたい曲が色々あるんですよね~。  「悲愴」と「月光」は子供の頃にきちんと仕上げたことがあるからもういいとして、「熱情」は高校3年生の時、大学受験体制の中でさらっていて納得できるレベルまで仕上げる前に上京(=ピアノのない生活に突入)しちゃったのでちょっと消化不良だし、Op. 31-2 の「テンペスト」も子供時代に遊びで弾いたことはあるけれど、ちゃんと正面から取り組んだことはないし、Op. 53 の「ワルトシュタイン」も然り・・・・。  さらにはOp. 101 の「ドロテア・チェチーリア」、Op. 106 の「ハンマークラーヴィア」はまったく手付かず状態なんだけど、これはどちらも弾いておきたいと切望してきた曲だしなぁ・・・・。

でね、どうして今の KiKi がそんな中で「後期」に拘るのかっていうとね、Op. 101 以降のソナタにはすべてフーガが含まれているから・・・・なんですよね~。  今、KiKi は久々にバッハの平均律を勉強しなおしているんだけど、子供時代には単に「弾きにくい代物」という認識しかなかったフーガが、大人になった今は何とも不思議なことに面白くて仕方ないの漣  自分の弾くピアノから4声がくっきりと浮かび上がってきたときの楽しさ、嬉しさたるや・・・・(笑)。  ピアノ・ソナタというがっちりとした構成の音楽の中で、さらにいくつもの尖塔を持つゴシック建築みたいに浮かび上がるフーガに、人間の頭脳によって計算し尽くされた美の極致・・・・のようなものを感じるのですよ。  てなわけで今日の KiKi の1曲はこちらです。

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第32番 Op. 111
PHILIPS 432 301-2 演奏:アラウ(p) 録音:1965年10月

414CTMWHPFL__SL500_AA240_.jpg     (Amazon)

 

クラシック音楽の新約聖書、全32曲のベートーヴェン、ピアノ・ソナタの終曲にあたるこの音楽はオーバーに言ってしまえば彼のピアノ音楽の集大成とも言えるんじゃないかしら?  ぎゅっと圧縮された2楽章構成。  初めてこの曲を聴いたとき、この2つの楽章の見事なまでの対照には圧倒されました。  第1楽章は嵐のような激しさと触れがたい緊張感に満ち溢れ、対する第2楽章は精神の開放・・・・といった趣があります。  第1楽章には対位法ありフーガあり。  第2楽章は彼が得意とする変奏曲・・・・と作曲技法的にも粋を凝らしています。  そしてハ短調というベートーヴェンにとって宿命的ともいえる調性を選んでいること。  どれをとってみてもこの曲でピアノ・ソナタを打ち止めたことにベートーヴェンの意思・・・・のようなものを感じずにはいられません。  (実際、彼はこの後「ディアベリ変奏曲 Op. 120」以外には大上段に構えたピアノ曲は作っていません。  何故か小品はチョロチョロと書いているんだけど・・・・。)

第1楽章序奏部は暗く荘重な気分からスタート。  強烈なリズムと強打で始まる音楽なんだけど、あっという間に減衰して弱音に至り、その直後に今度は地下から湧き上がってくるマグマのようなアルペジオがあってまた強打。  そのパターンを繰り返した後、また地下でマグマがドロドロ。  こうして真打(第1主題)登場となるんだけど、ここがアレグロ・コン・ブリオ・エド・アパッショナート(はなやかに、そして熱情的に)なわけですよ。  で、この主題の弄くり方がいかにもベートーヴェンらしいんですよね~。  大跳躍の後に美しくも清澄な第2主題の調べを聴くんだけど、あっというまに細かな変奏を経て第1主題に戻り、展開部で出てくるフーガ。  う~ん素晴らしい!!  こんなに計算し尽くされた音楽があるんだよなぁ・・・・。  昨日聴いたシューマンのソナタの「一貫しているのは気分だけ」とは対極にある音楽だよなぁ・・・・ ^^;

第2楽章のアリエッタは KiKi の大好きな音楽です。  一応、主題と5つの変奏曲という構造になっているんだけど、一般的な変奏曲のように「テーマ」「バリエーション1」「バリエーション2」みたいな書き方をしていません。  がっちりと作り上げた変奏曲というよりは多分に瞑想的で、第1楽章の構成感とは異次元の音楽っていう感じがするんですよね~。  変奏と言うよりは移ろいっていう感じ・・・・。  う~ん、ちょっと違うかな・・・・。  何て言えばいいんだろう。  精神や思考が少しずつ少しずつ変化していって、研ぎ澄まされていって、最後は浄化する・・・・そんな感じなんですよね~。  この浄化が表現できるようになるためには、もうちょっと KiKi 自身が枯れなくちゃ本質・・・・みたいなものは掴みきれないと思うんだけど、第1楽章のアパッショナートは今のうちのほうがよさそうだしなぁ・・・・。    
ま、てなわけで、KiKi の「ピアノ・レッスン曲選抜音楽鑑賞プロジェクト」は今しばらく続きそうです・・・・ ^^;

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2006年7月23日 09:46に書いたブログ記事です。

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