ワーグナー ニーベルングの指環 ラインの黄金(レヴァイン盤)

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さて、今日も引き続き「行けなくても我慢するもん!  勝手に1人バイロイト音楽祭」シリーズを敢行したいと思います。  バイロイト音楽祭では毎年必ず上演される演目があります。  その1つがワーグナーの最高傑作にして最大作品である「ニーベルングの指環」、そしてもう1つが「パルジファル」です。  ほとんどのワーグナー作品が好きな KiKi にとって、この2つのうちの「指環;リング」は特別思い入れの強い作品で、過去にこの「リング熱」に浮かされたときには、社会生活と両立するのが危ぶまれるほど(?)のめり込んでしまい、寝ても覚めても頭の中をめぐっているのは「リング」の音楽ばかり・・・・と言っても過言ではないような状態になってしまったことがあったんですよね~。  だからこのブログ(Music Diary)でもこの曲の取り扱いには充分に注意して、極力手を出さないようにしてきたのですが、「勝手に1人バイロイト音楽祭」というテーマをぶちあげてしまった以上、必ず上演されるこの作品をスルーするわけにはいきません ^^;  それにこのサイトを見る限りでは今年は「オランダ人」→「指環」→「トリスタン」→「パルジファル」の順番で上演が行われているようだから、これは後回し・・・・というわけにもいかないようです。  てなわけで今日の KiKi の1枚はこちらです。

ワーグナー ニーベルングの指環 ラインの黄金
DG POBG-1001 演奏:レヴァイン指揮 & メトロポリタン歌劇場管弦楽団 収録:1990年3月、4月

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ヴォータン: ジェイムズ・モリス(Bs. Br)
ドンナー:  アラン・ヘルド(Bs)
フロー:   マーク・ベイカー(T)
ローゲ:   ジークフリート・イェルザレム(T)
アルベリヒ: エッケハルト・ヴラシハ(Br)
ミーメ:   ハインツ・ツェドニク(T)
ファゾルト: ヤン=ヘンドリック・ロータリンダ(Bs)
ファフナー: マッティ・サルミネン(Bs)
フリッカ:  クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
フライア:  マリ・アン・ヘッガンダー(S)
エルダ:   ビルギッタ・スヴェンデン(A)

音楽を耳で愉しむだけだったらこの超大作の KiKi の1番のお気に入りはベーム & バイロイト管 の演奏なのですが、とりあえず今回はこのブログでこの「ラインの黄金」を取り上げるのも1回目だし、オペラは総合芸術だからやっぱり映像付で愉しむ方が一般的には親しみやすいだろうと思うので、どなたにもある程度安心してオススメできるDVD盤をピックアップしました。  このDVDは舞台装置といい、役者の充実度といい、音楽性といいすべてが及第点の内容だと思います。  それに KiKi も久しぶりにこのDVDを観ておきたかったしね(笑)。  ちなみに KiKi のお気に入りのベーム盤もついでにご紹介しておくとこちらです。

PHILIPS 412 475-2 演奏:ベーム指揮 & バイロイト祝祭管弦楽団 録音:1967年

Bohm_Rheingold_Rings.jpg  (Amazon) 

 

 

ワーグナーが構想から26年の歳月をかけて作り上げ、このオペラ(楽劇)を上演するためにパトロンのルートヴィヒ2世の助力を仰ぎながら彼仕様の劇場まで作り、今回のテーマでもある「バイロイト音楽祭」開催のきっかけを作ったこの作品。  上演に実に4夜も費やすという超大作で大量の資金と人材を要するこの作品が今でも上演され続け、KiKi のような「指環フリーク」の人間を生み出すのは、やっぱり作品の半端じゃない魅力のためだと思うんですよね~。

このオペラの台本を書いたのは御多聞にもれずワーグナー自身なんだけど、その題材は広くドイツ中世の叙事詩「ニーベルンゲンの歌」や北欧神話「エッダ」、「ヴェルズンガ・サーガ」などからとられています。  こうなってくると神話好きの方はがぜん興味が出てくるんじゃないかしら??  この物語の全貌をすご~く簡単に言っちゃうと、力(権力)の象徴としての指環が、ニーベルング族のアルベリヒ → 神々の長ヴォータン → 巨人族のファフナー → ジークフリート と所有権(?)移転していくんだけど、それに伴って起こる様々な争いのドラマと神々の世界の滅亡 っていう感じでしょうか。  なんとなく何かを思い起こしませんか??  そう、あの「ロード・オブ・ザ・リング」と何気に似ているところがあったりするんですよね~。  そんな面白そうな筋立てにワーグナーという超ド級の作曲家が素晴らしい音楽をつけているんだから面白くないわけがない!!  

今日鑑賞した「ラインの黄金」は物語の発端・・・・というか序章の部分にあたるんだけど、人間は1人も登場しません。  出てくるのは神々、ラインの水の精(妖精?)、ニーベルング族(ドワーフと何気にリンク)、巨人族・・・っていう感じです。  全1幕4場のあらすじをものすご~くざっと書くとこんな感じでしょうか。

 

いや~、神様も巨人も小人も、どいつもこいつもダメな人間みたいですね~。  その最たる存在が神々の長ヴォータンなんですよね~。  一応「美」によって世の中を治めているらしいのですが、彼らの「美」の旗印は「暴力反対!」っていうことみたいです(笑)。  フライアを守るために現れた彼女の兄弟が「腕力」で彼女を取り戻そうとするのだけは押し留めるんだけど、それ以外はまるで子供並みのわがままの言い放題です。  「城」は欲しい、でも約束した「対価」は払いたくない。(「意思表示による契約」があるのに「心裡留保」を主張して支払い拒否。)  人身(神身?)売買の話をしている最中に「力の指環」に夢中になってフライアのことを忘れちゃう(フライア、かわいそ・・・)。  力の指環を手に入れるためにアルベリヒをだまして身包み剥いで全部かっぱらっちゃう。  「指環とフライアとどっちが大事?」という局面でもなかなか指環を手放そうとしない・・・・。  何だかどこかの金満政治家 or 既得権にしがみついているオヤジみたいだなぁ・・・(笑)。

まあ、冒頭からこんなんだから、神々の末路は知れたもの・・・・っていう感じはプンプンしているんですけどね(笑)。  それにしても・・・・、1番ダメなのは「ラインの乙女たち」なのかもしれません。  ラインの黄金を守らなくちゃいけない立場なのに、「黄金の秘密」を初対面(?)のアルベリヒにペラペラと喋り、「愛を諦めた者なら力の指環を作ることができる」ことを知っていながら、アルベリヒの求愛をもて遊んじゃダメでしょう・・・・ ^^;    

最後に音楽のお話を。  このDVDの演奏は悪くないとは思うのですが、正直なところちょっとあっさりしすぎている感もなきにしもあらずなんですよね~。  レヴァインの指揮なのでスケールは大きいんだけど、何かが足りない感じが・・・・。  メットの作品だから、ということではないと思うけれど「何となくアメリカン(コーヒー)」なんですよ。  ワーグナー特有の毒気を抜いてある・・・・って言うか。  ま、おかげで「寝ても覚めても~」っていう状態にはなりにくいっていう利点があっていいんですけどね。  冒頭のアルベリヒと3人官女 もとい ラインの乙女たちのやりとりはもっと官能的であって欲しいような・・・・。  だって愛欲だらけだったアルベリヒが「愛を諦める決心」をするぐらいなんだから・・・・。  それと、神々の長ヴォータンがねぇ・・・・。  まあ、情けない神様だからいいといえばいいんだけど、歌唱は見事だとは思うんだけどちょっとゲルマンの神々の長というには貫禄がないというか、軽っぽいというか、七五三風というか・・・・ ^^;  ま、これは見かけ・・・というか外見の作りのせいかもしれないんですけどね。  もっとも変な解釈による舞台の置き換え(現代に置き換えたり)がない分、他の映像作品よりはわかりやすいからいいとは思うのですが・・・・。

 

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2006年7月27日 23:11に書いたブログ記事です。

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