ワーグナー トリスタンとイゾルデ(83年バイロイト盤)

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さて、今日は久々に「行けなくても我慢するもん!  勝手に1人バイロイト音楽祭」シリーズを敢行したいと思います。  いえね、本当はね、KiKi の心はまだまだリングの世界を彷徨っているのですよ。  そしていったんリングに手を染めてしまうとこうなることがわかっていたからこそ、これまでこのブログでは「リング」を封印してきたし、この企画を始めようと思いついたときもできれば後回しにしたかったんですよね~ ^^;  でもまあ、そんなことを言っていても仕方ありません。  それにこのサイトによるとそろそろバイロイトでも「トリスタン・ディ」のようでもありますし・・・・。  てなわけで今日の KiKi の1枚はこちらです。

ワーグナー トリスタンとイゾルデ
PHILIPS PHLP-9009~11 演奏:バレンボイム指揮 & バイロイト祝祭管弦楽団 収録:1983年

21J8ZNWB86L__SL500_AA130_.jpg   (Amazon)

トリスタン:   ルネ・コロ(T)
マルケ王:    マッティ・サルミネン(Bs)
イゾルデ:    ヨハンナ・マイアー(S)
クルヴェナール: ヘルマン・ベヒト(Br)
メロート:    ローベルト・シュンク(T)
ブランゲーネ:  ハンナ・シュヴァルツ(Ms)
羊飼い:     ヘルムート・パンプフ(T)
演出:      ジャン=ピエール・ポネル

 

えっとですね、実は KiKi はそこそこ年季の入ったクラシック音楽好きですが、長い間オペラは「どちらかというと苦手」だったんですよね~。  と言うのもオペラのストーリー(特にイタリアもの)ってどうもいただけない・・・・というか、荒唐無稽・・・・・というか、アホらしい・・・・というか ^^;  (← あ、書いちゃった・・・ ^^;)  ま、たいていの物語がそれが善人か悪人かは別にして愛し合っている男と女がいて、何か事件が発生して、誰かが死んで・・・・・っていう感じでしょ。  で、フィナーレは悲恋か愛の勝利かのどちらかで・・・・。  ま、そんなことを言い出したら演劇も映画もドラマも似たようなものかもしれないけれど、どうも KiKi は四六時中愛だの恋だのと言っている物語にはシニカルになってしまう傾向があるのです。  だってね、根本的な部分で恋愛っていうのは観るものじゃなくてするものだと思っているし・・・・(笑)。  ただ「オペラアリア集」だとか「オペラ管弦楽曲集」な~んていうのはその四六時中につきあわなくてもいいから、昔から結構聴いていたんですけどね。

で、そんな KiKi の「オペラ苦手意識」を覆してくれたのが、くどいようだけど「ニーベルングの指環」だったんですよね~。  そこからワーグナー作品に傾倒していって、実は KiKi はモーツァルトやヴェルディやプッチーニやドニゼッティなどのオペラよりも先にワーグナー作品の虜になったのですよ。  で、そんなワーグナー作品の中でもっともしつこく愛だの恋だの言っている「トリスタンとイゾルデ」はどちらかというと敬遠していた作品だったのです。  ま、もっともガキンチョの頃にこのオペラを観てもつまらなかったと思うけれど・・・・(笑)。  

そんな KiKi なので、実はストーリーとしてはこの「トリスタンとイゾルデ」、あんまり好きくないのですよぉ。  トリスタン伝説を思いっきりそぎ落として、とにかく主役の2人が究極の愛において死・破滅に向かってまっしぐら~っていう感じ。  もしも誰かに「あなたは愛のために死ねますか?」な~んていう質問をされたら、思いっきり首を横に振っちゃうタイプの KiKi としては「へ?」の世界だし、「あっそ。  ま、勝手にやってて!」っていう感も無きにしも非ずだったりして・・・・ ^^;  だからリングほど多くを語りたくなるオペラではないんです。  でもね音楽だけを聴いているとこれは嵌るんですよね~。  そういう意味ではこのオペラ、映像で観ることがすこぶる少ない!!  この LD をちゃんと観るのも購入してから今日でたったの2度目です。  そして多分、今後も当分は観ないでしょう。  聴くことはあると思うけれど・・・・。  まずはこのオペラのあらすじを思いっきりはしょってご紹介しますね。  (← いや、ホントあらすじにはあんまり意味がないと思うんですよね~ ^^;)


トリスタンという勇者が、かつて彼女の婚約者を殺したにもかかわらず彼の怪我の治療をしたうえで逃がしてくれたイゾルデというアイルランド王女を、自分の伯父であるマルケ王の花嫁として船で迎えに行った。  上陸直前にイゾルデは過去のそのいきさつをなじり、トリスタンを殺して自分も死ぬ覚悟で毒薬の入った杯を差し出す。  それを毒と知ったうえで口にする2人だが杯の中身はイゾルデの侍女ブランゲーネによって「恋の媚薬」にすりかえられていた。  もともと惹かれあっていた2人の恋は一気に燃え上がり、密会を重ねるようになるがあるときそれがマルケ王に露見。  死を求めているトリスタンは密告者であるメロートの刃に自ら身をさらす。  重傷を負ったトリスタンは自分の領地でひたすらイゾルデを焦がれ続ける。  ようやくイゾルデがやってきたとき、トリスタンは彼女の腕の中で息絶える。  そしてイゾルデも・・・・。
 

ね、あらすじだけ読むと「へ?  何それ??」ってなもんでしょ(笑)。  でもね、あらすじを無視して眼を閉じてこの音楽を聴いてみてくださいな。  とっても静かな前奏曲の響きにまず耳をすまし、いきなりイゾルデの怒りが爆発して、痴話げんかが始まってふと気がつくとそこは官能の世界へ。  あとは何だかよくわからないままにうねっちゃって、気分は高揚したり沈静したりをいったりきたり。  第2幕第2場の「愛の二重唱」から終幕までなんて延々といつ果てるとも知れない何とも表現しがたい陶酔の世界、寄せては返す感情の高まりが繰り広げられるんですよね~。

もっとも KiKi はこのディスクでは、↑の超有名な部分よりも第3幕の前奏曲からちょっといっちゃっているトリスタンの妄想炸裂!(トリスタン狂乱の場?)の部分の方が好きだったりもするのですが・・・・ ^^;  全盛期のルネ・コロの歌唱がたっぷりと堪能できるしね。

ワーグナーお得意の「無限旋律」が最も功を奏しているオペラと言えるんじゃないでしょうか?  それもこれもストーリーを思いっきりシンプルにしてトリスタンとイゾルデの内面だけを直視して、それを直截的に描写しているからだと思うんだけれど・・・・。  だってこの2人って一応不倫の関係なわけだけど、三角関係の物語にすらなっていないんだもの・・・・(笑)。  この音の洪水にど~っぷりと浸りきるのは、やっぱり夏!じゃないとね~。  それにしてもこんな「愛」は KiKi はご免こうむりたいなぁ。  陶酔だけならいいけれど(笑)。

 

 

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2006年8月 4日 15:13に書いたブログ記事です。

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