パルムグレン 3つの夜想的情景 Op. 72

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毎朝の通勤で Sigfried と音楽を楽しむ生活を始めた KiKi。  たまたま昨日の通勤時の音楽はシベリウスの交響曲でした。  で、最初は今日のブログエントリーはその時に聴いた曲にしようか・・・・と思っていたのですが、今日の気分は何となく「交響曲」っていう感じではありません。  で、ふと思い出したのは先日購入したきりまだちゃんと聴いていない「フィンランド ピアノ名曲コレクション」というCDのことでした。  このCDを購入することになったのは、このエントリーでコメントをいただいた方々といろいろお話している中で、シベリウスのピアノ曲の話題になったんだけど、「アマチュアとはいえ一応ピアニストであるはずの KiKi はシベリウスのピアノ曲を全く知らない!!」ということに気がついちゃったからなんですよね~ ^^;  こりゃいかん!!  1度は聴いてみなくちゃ!というわけで早速池袋メトロポリタンプラザ内の HMV に行って、皆さんからいただいた情報を元に色々探してみたんだけど、ご推挙いただいたCDはどれ1つとして置いてなかったんです(泣)。  で、とにかくあるものを購入して聴いてみようと入手したのがこのCDでした。  ところがね、せっかく購入したにもかかわらず実は KiKi はまだ1度もちゃんと聴いていなかったのですよ ^^;  ま、てなわけで今日はじっくりとこのCDを味わってみることにしたっていうわけです。  で、その中から KiKi が選りすぐった今日の1曲はこちらです。

パルムグレン 3つの夜想的情景 Op. 72
CANYON PCCL-00532 演奏:舘野泉(p) 録音:1988年1月

TatenoIzumi_PianoMusicCollection.jpg

 

「あれ?  シベリウスじゃないの??」って思われた貴方!  そうですよね、普通そう思いますよね~(笑)。  実は KiKi も当初はシベリウスのピアノ曲で今日のエントリーを書こうと思っていたのです。  でもね、このCDを聴いているうちに、KiKi にとってまったく馴染みのなかったこの「パルムグレン」という人の音楽が気になって気になって仕方なくなっちゃった ^^;  と言うことで今日はこの曲を選ばせていただきました。

さて、本日に至るまで「パルムグレン」という名前にまったく聞き覚えのなかった KiKi。  でもね、Disc 1 に収録されているこの「3つの夜想的情景 Op. 72」が流れ始めたら思わず引き込まれちゃって姿勢を正さずにはいられなくなっちゃいました。  そして初めて聴く音楽だったんだけど、「これ!  弾きたい!!!  絶対弾きたい!!!」という強烈な想いがふつふつと湧き上がってきちゃったのです。  KiKi の場合、特にピアノ曲に関しては「弾きたい!」と思うか思わないかっていうのは結構重要なポイントなんですよね~。  でね、最近は滅多なことでは「これ弾きたい!!」と思わなくなっている傾向があって、それをちょっぴり寂しく思っていたりもしたんですよ。  だから今日感じたこの強烈な想いは KiKi にとって、ちょっとしたショックでもありました。  

一聴して最初のこの曲の感想は「ショパンみたい・・・・。」というものでした。  2回目の視聴での感想は「ドビュッシーみたい・・・・・。」というもの ^^;  要はショパンとドビュッシーを足して2で割ったような作風のように感じます。  で、ライナー・ノーツを読んでみたらパルムグレンさんは「北欧のショパン」と呼ばれている人なのだそうです。  ふ~む、なるほど。  KiKi の大好きなショパン & ドビュッシーのミックス・バージョンのフィンランドの作曲家かぁ・・・・。  こうなってくると、パルムグレンさんのことを知りたくてたまらなくなっちゃいます。  そこで手持ちの音楽之友社発刊の「新音楽事典 - 人名編」などでちょっと調べてみました。

セリム・パルムグレン (1878 - 1951)
フィンランドの作曲家、ピアノ奏者、指揮者。  ヘルシンキ音楽院で学んだ後、ドイツとイタリアでブゾーニなどに師事。  帰国後フィンランド学生合唱協会などで指揮者として活躍する一方、ピアノ奏者として広く欧米を演奏旅行(ベートーヴェン弾きだったらしい。)  1923年アメリカ合衆国のイーストマン音楽学校でピアノと作曲を教える。  36-51年シベリウス音楽院教授。  彼の作品の特色は技法的に熟達したピアノ書法にあり、民族的色彩の性格小品や叙情的作品に優れたものが多い。



で、さらに色々調べていたら全音から楽譜も出版されていることが判明。  「これ、弾きたい!!」と思う曲に出会っても、時に輸入版の楽譜しかなくてそれがメチャ高くて涙を呑む・・・・な~んていう経験も数多してきているだけに、この楽譜が入手可能であることを発見したときは嬉しかったなぁ。

41QE8DA2GRL__SL500_AA240_.jpg   (Amazon)

さて、その KiKi が感銘を受けちゃった音楽についてもちょっと書いておきましょうね。  タイトルが「3つの夜想的情景」となっていることからもお分かりいただけるようにこれは3つの小品による組曲です。
  
第1曲「星はまたたく」は澄み切った北の空(これは絶対に寒くなくちゃいけません!)にきらきらとまたたく星が浮かんでいるんです。  高音域でキラキラしているのが星のまたたきで、これに重なる左手が奏する歌が雄大で包容力に満ち溢れた大地の歌です。  第2曲の「夜の歌」は美しいばかりではいられない大自然の残酷さ、厳しさ、暗黒の世界の恐ろしさみたいなものが歌いこまれています。  イメージとしては夏の夜の海っていう感じかな。  昼間は水遊びの人で賑わい穏やかだった海が、夜になって人目のない世界で見せる荒々しい別の表情・・・・っていう感じ。  第3曲の「曙」は夜の帳が少しずつ開き、朝もやの中からちょっと遠慮がちの光が少しずつ差し込んでくる、そんな感じの音楽です。  そのどことなく遠慮がちの光が差し込んできて、それまでのもや~っとした風景がようやく1つの美しい絵として完成する・・・・みたいな雰囲気。  

星の輝き、白夜の薄明かり、そして淡い曙の光。  この色彩的なうつろいがどことなくドビュッシー風というか印象派風というか・・・・。  そしてその世界は基本的には無音なんですけど、その無音状態の印象を音で表現した音楽っていう感じです。

うんうん、素敵だぞ~。  これは早速楽譜調達に YAMAHA に走らねば!!(笑)



 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2006年9月16日 10:19に書いたブログ記事です。

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