2007年2月アーカイブ

明日に向かって撃て!

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明日に向って撃て!
1969年 アメリカ 監督:ジョージ・ロイ・ヒル

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70年代初頭、全米を、そして全世界を駆け抜けたアメリカン・ニュー・シネマの波。  その一端を担い、「イージー・ライダー」「俺たちに明日はない」と共に衝撃的な青春像を描いた西部劇の傑作。  実在したアウトロー、ブッチとサンダンスが銀行強盗を繰り返す中で夢を追い求めて自由奔放に生き、それ故に時代に取り残されてゆく様を、「スティング」「ガープの世界」等、名作を作り続ける名匠ジョージ・ロイ・ヒルが時にユーモラスに、時にリリカルに描いてゆく。

この、ニューマンとレッドフォードの演ずる優しく、強く、そして哀しい男たちの姿は、いつの時代も共感を呼び、観る人々を魅了して止まない。  共演は、「卒業」のキャサリン・ロス。  名曲「雨にぬれても」を始めとするバート・バカラックの軽妙流麗なメロディが、全編を痛切に謳い上げ、新感覚のウェスタンに仕上げている。 
  


この映画は KiKi にとって思い出深い作品です。  と言うのも、KiKi がスクリーンで観た最初の映画がこれなんですよね~。  もっともそれは映画館でポップコーンをつまみながら観た・・・・なんていうオシャレなものじゃなくて、小学校の何かの行事だったか町のお祭りだったか記憶が定かじゃないんだけど、夏のある晩、ござとかビニールシートとか新聞紙の上に体育坐りをして、襲ってくる蚊の大群と悪戦苦闘しながらの映画鑑賞だったんですよね。  映画が始まる前は、体のあちこちにたかってくる蚊に辟易としながら映画を観にきたんだか蚊の退治をしにきたんだかよくわからない状況だったのが、映画の冒頭から鬱陶しい蚊の存在なんていうのはすっかり忘れ去りこの作品の世界にぐんぐんと引き込まれたことを今でもよく覚えています。  最初に観たのがこのあまりにもバランスのよい映画だったから、映画が好きになったという部分もあるような気がするんですよね。  最初に観たのが、もっと生々しい描写の映画だったり、重すぎる映画だったり、哲学的な映画だったり、ラブコメディだったりしたら、恐らく今の映画好きの KiKi はいないような気がします。  この映画の素晴らしいところ、それはユーモアと悲劇とロマンスが絶妙なコンビネーションで描かれているところだと思うんですよね。

会話にあふれるユーモアはあくまでもオシャレでイヤミもてらいもなく、悲劇性も昨今の映画のような「それ泣け、ほれ泣け、ここで泣け!」みたいなあざとさがなく、ロマンスにしてもあっさりさらりと描くだけ・・・・・。  要は作品全体のトーンに「品」があるんですよね。  アウトローを扱っていて字幕は「べらんめぇ調」なのに、そこに知性と品位を感じさせる摩訶不思議な映画だと思います。  で、知性と品位があるにも関わらず、お高くとまっているところもないんですよね。  例えて言えばドレスダウンのオシャレみたいな感じです。    この映画を観ていると、「ああ、伝説と言うのはこんな風に語り継がれていくものなんだなぁ。」と感じます。  

 

 

久々の更新です。  皆様お元気でしたでしょうか??  こんなにも長い間更新できなかったのは、仕事が忙しくて休日出勤があったりとか、ノルンを病院やら美容院やらへ連れて行かなくてはならなかったりとか、様々な理由があるのですが1番の理由はコレ(↓)だったりします。

P1010013b.jpg

何故かCDラジカセが苦手なノルン。  KiKi がこの床置きCDラジカセで音楽を聴き始めるや否や挙動不審に陥り、CDラジカセ相手に凶暴性を発揮し、「ノルンパンチ(Lv.1)」を繰り出すものの、何の反撃も返してこない相手に一人勝手に怯えのようなもの(?)を感じ、挙句の果てに KiKi にすがりついて来る有様なのです(苦笑)  ま、そんなこんなで長い音楽をじっくりと聴ける日はまだまだ遠そうです。

てなわけで今日の KiKi の1曲は比較的短めな音楽を・・・・ということでこちらを選んでみました。  はぁ・・・・、CD1枚をじっくりと聴く事ができる日がいずれは来るんだろうか????

チャイコフスキー 幻想序曲「ロミオとジュリエット」 
DECCA ELOQUENCE 466 6842 演奏:メータ指揮 & ロスアンジェルス・フィルハーモニー 録音:1970年

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第三の男

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第三の男
1949年 イギリス 監督:キャロル・リード


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第二次世界大戦後、廃墟になったウィーン。  アメリカ人ホリーは親友ハリーに会いにウィーンを訪れ、間もなく親友の死を知る。  しかし、親友の死体を運んだという3人の男のうち、2人はわかったがどうしてもあと1人がはっきりしない。  親友の死に不審を抱いた彼は...。

ホリーの推理劇を通して、廃墟であったウィーンの暗黒の世界を浮き彫りにする。  故・淀川長治に「映画美術の算数」と言わしめたミステリーに満ちた映画。  また、映画のもつ芸術性と娯楽性が見事に融合した映画の教科書でもある。

 『市民ケーン』のオーソン・ウェルズは、悪役ハリーを存在感のある名演技で表現している。  アカデミー撮影賞、カンヌ映画祭グランプリを受賞した。  (齋藤リエ)
                                       Amazon サイトより転載 
  


この映画はね~、KiKi にとって Review するのが結構難しい映画なんですよね。  と言うのも、実は KiKi が英文学部の大学生だった頃、1年間かけてじっくりと読んだイギリス小説の1冊がこのグレアム・グリーンの「第三の男 (The Third Man)」 なんですよね~。  この映画(というより小説)の記述を当時のゼミ仲間とツンツンつつきまわしていた作品なだけに、純粋に 105分 の映像作品を観ただけの感想とは少し異なることをあれやこれや考えてしまう可能性大!!の作品なんですよ。  今回もこの映画を観ながら、ちょっとノスタルジックな気分になっちゃったり、当時の仲間たちとのあれやこれやを思い出したりで・・・・・(笑)。  でも、せっかく観た映画だし、何より素晴らしい作品なのでやはりここで Review を書いておこうと考え、今 PC に向かっています。

まずこの作品の主人公は誰か?というところからこの Review を書き進めていきたいと思います。  因みにアマゾンではオーソン・ウェルズ(ハリー・ライム)、ジョゼフ・コットン(ホリー・マーチンス)の順で名前がクレジットされています。  で、この2人の順番は時に入れ替わるのですが、多くの場合これにアリダ・ヴァリ(アンナ)が続きます。  でね、確かにオーソン・ウェルズの存在感はすごいものがあるんだけど、彼って前半はず~っと姿を現さないんですよね。  画面に出ずっぱりなのはジョゼフ・コットンの方。  じゃあ、KiKi が主役だと思うのはジョゼフ・コットンなのかと言えばそれも違って、KiKi が考えるこの作品の主役は第二次大戦後の廃頽したウィーンという街とその街を覆っている閉塞感だと思うんですよね。

ハプスブルク王家の首都として栄えたウィーンがかの大戦で瓦礫の山と化し、廃墟と下水道と戦火を潜り抜けてなぜか残った観覧車だけが目に付く、そんな風景はあまりにも鮮烈で、どんな反戦映画よりも「戦争とは何か」を映し出しているように感じます。  しかも舞台となる当時のウィーンは英米仏露の4ヶ国が共同統治しているという、全てが混沌としていて、何を信じて誰を頼ればいいのかさえよくわからない社会。  ハリーはそんな当時のウィーンという街の申し子みたいな人物です。  で、そんな状況下だから映画の中に様々な人種が交錯し、ヨーロッパ訛りの英語が飛び交っています。  昨今の映画のように誰も彼もが流暢な英語を喋り捲っていないのが、何ともリアルです。

 

 

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