2007年7月アーカイブ

A.I.

| コメント(0) | トラックバック(0)

A.I.
2001年 アメリカ 監督・脚本:スティーブン・スピルバーグ


41HNQDTVJ8L__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)   
 

時は未来。  不治の病に侵された息子をもつ夫妻は、人工知能をもつ少年型ロボットのデヴィッド(ハーレイ・ジョエル・オズメント)を家に迎えるが、やがて息子が奇跡的に蘇生したことから、デヴィッドは家を出されてしまう...。

故スタンリー・キューブリック監督の企画をスティーブン・スピルバーグ監督が受け継いで完成させたSFヒューマン超大作。  『鉄腕アトム』に『ピノキオ』、ついには『未知との遭遇』など、いつかどこかで見聞きしたことのあるドラマ展開だが、その中にスピルバーグは「母への愛」という、彼の定番ともいえるテーマ性を盛り込んだ。

また、中盤のロボット・ジャンク・ショーに見られる残酷味などから、人にあらざるものに対する憐れみの情を描きだしたともいえる。  ナンパ・ロボットに扮したジュード・ロウが好演。(的田也寸志)
                                 Amazon サイトより転載  
  


う~ん、何と表現すればいいんだろう??  正直なところ KiKi にとってこの映画はよくわからない映画でした。  地球温暖化の影響で世界中の沿岸地域が水没してしまい、人々の生活が現在とは大きく様変わりしていて、そんな環境で生き延びた人類(それも先進国に住む限られた人間)がそれまでと同様の生活をするために「労働の担い手」としてロボットが必要になったという設定はそれなりに興味を持てたんです。  で、その裏側で妊娠が認可制になって人口統制が行われるっていうのも恐ろしい世界ではあると思うけれど、さもありなんとそれなりに納得できます。  でもね、そこで出てくるロボットが今私たちが目にすることができている AIBO や ASIMO のようにメカメカしていなくってちょっと見ただけでは人間とは区別がつかない・・・・・というあたりからちょっといや~な予感がしてきたんですよね。  で、挙句の果てにウィリアム・ハート演じる博士(?)が「愛することのできるロボット」の必要性を訴え始めるあたりで結構ひいてしまいました。  「愛人ロボット」を何体も購入している研究者が出てきたあたりではこの世界観の異常さについていけなくなり、さらにウィリアム・ハートが「親として刷り込まれた人間を本当に愛し、その愛が永遠に続く子供型ロボット」製作を訴え始めるに至りすご~く正直なところ、空恐ろしくさえなりました。  そもそもすご~く単純に「愛って何??」というシンプルな疑問が KiKi の頭の中をグルグル巡り始めてしまったんですよね~。  

で、そんな博士にとある女性研究者が「もし人を愛することができるロボットを作るなら愛される人間にも責任が生じるのでは?」と問いかけるシーンを見た時には「ああ、これって人間がその叡智によって作り出した "もの" にもっと責任を持たなくちゃいけないんじゃないか?」という主張の映画なのかなと思いかけてちょっと気を取り直したんだけど、物語が進むにつれてどうやらそうでもないらしい・・・・・ということで又ついていけなくなり、「ピノキオ」の話が出てきてその子供型ロボットが人間になりたがり(彼は自分が愛されないのはロボットだからで人間になればママに愛してもらえると信じている)、ブルー・フェアリーを求めるようになって KiKi の混乱は極地に達してしまいました。  映像そのものは「ほぉ~」と思えるようなものがふんだんに盛り込まれていたのですが、でもねぇ・・・・・。  で、この Review はどちらかと言うとちょっと否定的な Review になってしまうことを予めお断りしておきたいと思います。

 

台風が近づいてきています。  本来であれば今日 KiKi はちょっとした所要で山梨県の方にお出かけする予定だったのですが、2日前から空模様と相談しながら悩みに悩み、結局今週の予定をキャンセルすることに決めたのが昨日の夜9時ぐらい。  今は窓を打つ雨をぼんやりと眺めながらバッハに耳を傾けています。

先週「ミサ曲ロ短調」を聴いて以来、なんとなく「気分はバッハ」という感じになってしまい、昔はあんなに大嫌いだった「インベンション」とか「平均律」なんかを聴き漁っていた数日間。  その締めくくりの音楽といえばこれしかありません。  ま、てなわけで本日の KiKi の1曲はこちらです。

バッハ ゴールドベルク変奏曲 BWV 988
SONY SRCR 9239 演奏:グレン・グールド(pf) 録音:1981年4月-5月

51V34xSdDrL__SL500_AA240_.jpg     (Amazon)

 

二百三高地

| コメント(0) | トラックバック(0)

二百三高地 
1980年 日本 監督:舛田利夫


21QXJM8A4QL__SL500_AA140_.jpg  (Amazon)   

19世紀末。  ロシアの南下政策は満州からさらに朝鮮にまで及び、朝鮮半島の支配権を目指す誕生間もない明治維新政府の意図と真っ向から衝突した。  開戦か外交による妥協か、国内では激論がうずまいていた。  軍事力、経済力ともに弱小な日本にとってロシアは敵にするには強大すぎた。  しかし、幾度となく開かれる元老閣僚会議で、次第に開戦論がたかまっていくがロシアの強大さを熟知している伊藤博文は戦争回避を主張していた。  巷でも、開戦論で民衆を煽動する壮士グループと、戦争反対を叫ぶ平民社とが対立。  ある日、開戦論に興奮した民衆が平民社の若い女、佐知に殴りかかろうとしているところを、通りがかった小賀が救った。  その頃、伊藤は参謀本部次長の児玉源太郎と会見、対露戦の勝算を問うていた。  児玉は早いうちにロシアに打撃を与え、講和に持ち込むしか勝つ道はないと訴えた。  明治37年2月4日、御前会議で明治天皇は開戦の決議に裁可を下した。  ここに日露戦争の幕が切っておとされた。
                            AII ムービーサーカスより転載  
  


2005年8月の KiKi のテーマは「これまで日本が行ってきた戦争についてもう1度じっくりと考えてみる月間」でした。  これは終戦記念日を意識して・・・という側面もあるのですが、昨今の世界情勢を見、憲法改正論議に接し、近隣諸国の反日運動の盛り上がりを見・・・という中で、もう1度「戦争」だとか「防衛」ということについて、自分の立ち位置を確認しておきたい・・・・という思いがあったからです。  ということで、この映画をレンタル DVD で借りてきて観てみることにしました。  因みにこの映画、一世を風靡した映画だったらしいけれど、KiKi はこれが初見です。  

明治維新によって近代化を目指すようになった日本は、当時の「白人列強による帝国主義」という世界情勢の中で国防と国力増強の2つのニーズから朝鮮半島の支配を目指すようになります。  でもその日本の政策は南下政策に乗り出したていたロシアと正面衝突を余儀なくされます。  国内は即時開戦と外交による話し合いでの解決に意見が二分されますが、最終的には明治37年2月の御前会議で明治天皇は開戦の決議を認めることになりました。  こうして始まった日露戦争。  この映画はその日露戦争最大の激戦地、旅順の二百三高地を巡る攻防戦をメインに描いた戦争スペクタクルです。

あの時代の映画ならではの超豪華キャストにまずは息をのみます。 乃木希典役を仲代達矢、児玉源太郎役を丹波哲郎、 伊藤博文役を森繁久彌、 明治天皇役を三船敏郎。(さすがに皆さん芸達者です。)  そして夫を戦地に見送る新妻役を今は亡き夏目雅子。(さすがに美しいです。)  そして BGM はさだまさしの名曲の1つ、「防人の歌」。  そう言えばこの歌ってこの映画の主題歌として、映画封切り当時は TVCM でガンガン流れていたんだよなぁ・・・。

さて肝心の映画なんですが、正直なところ KiKi はあまり感心しませんでした。  役者さんたちの演技はどれもこれも素晴らしいんですが、「どうして日本はあの戦争に突入しなければならなかったのか。」とか「召集令状1枚であの戦場にかりだされた庶民の一兵卒の思いはいかばかりだったのか。」という部分については、描き方が雑・・・と言うか大雑把と言うか・・・という印象を受けました。  まあ、KiKi の場合この映画を見る直前に司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」を読了していたということもあって、あの小説に描かれていた世界観とどうしても比較しちゃうからそう感じたという部分も否めませんが・・・・。  でも、旅順攻防戦がいかに悲惨だったのかにあまりにも重点が置かれすぎていて、穿った見方をすれば「これって厭戦感情を逆手に取った反ソ映画だったんだろうか?」と感じてしまったりもして・・・。  何せこの映画が作られた頃はまだ東西冷戦の真っ只中、西側資本主義国の仮想敵がロシア(と言うかソ連)だった時代だし・・・・。

 

カール大帝の子孫を自認するカペー家に対し、プランタジネット朝は<善王アーサーと円卓の騎士の伝説>を作り上げて対抗した。  王権の権威付けという実に実用的な目的から作られたこの伝説は、やがて思いがけない発展を見せてゆく。

アーサー王伝説
著:アンヌ・ベルトゥロ 監修:松村剛  創元社(知の再発見双書)

51FGJEYMGVL__SL500_AA240_.jpg(Amazon) 

 

 

この本は世間に数多ある「アーサー王物語」「円卓の騎士の物語」とは明らかに一線を画しています。  つまり、その物語そのものを語るための本というよりは多分に「アーサー王伝説」がどのように作り出され、その物語がどのように発展し、どんな時代背景によって「聖杯伝説」と結びついていったのかを鳥瞰するような作りになっています。

KiKi は過去に何冊も「アーサー王」もしくは「円卓の騎士の物語」を読んできたけれど、こんな形で「アーサー王伝説」を引きの姿勢で俯瞰してみたことはなかったので面白く読むことができました。  

又、この本には数多くの図版が盛り込まれているので、(何せこの「知の再発見双書」の副題は「絵で読む世界文化史」というぐらいですから!)資料的な価値も高い本だと思います。  まあ、サイズがちょっと小さめなのが残念といえば残念ですが・・・・  「アーサー王伝説」や「円卓の騎士の冒険譚物語」そのものをじっくりと読んでみたい方には別の本をオススメしたいと思いますが、これらの物語世界をある程度ご存知の方で、「アーサー王ってホントは5世紀ごろにサクソン人と戦った司令官なんじゃないの??」とか「円卓の騎士がどうして聖杯を求める旅に出なくちゃならなかったの??」な~んていう疑問を持っていらっしゃる方には1つの見解としてこの本がオススメできるように思います。

 

今、NHKでは「ぴあのピア」という番組が放映されています。  昨年放映されていた「毎日モーツァルト」の後続番組的な(放映時間は違うけれど・・・)毎日ピアノ曲を1曲ずつ作曲家別に紹介していく番組なんだけど、作曲家その人について触れる部分ではピアノ曲以外の話題が取り上げられたりします。  そして先週の「ぴあのピア」で取り上げられた作曲家はメンデルスゾーン。  メンデルスゾーンといえばかの「バッハ マタイ受難曲」を復活させた功労者としても有名です。  「たとえすべてを失ったとしてもバッハが私を慰めてくれる」(← ちょっと違ったかも ^^;)というメンデルスゾーンの言葉に触れた KiKi は無性にバッハの音楽が聴きたくなってしまいました。  ま、てなわけで、今日の KiKi の1曲はこちらです。

バッハ ミサ曲ロ短調 BWV 232
ARCHIV POCA-9025/6 指揮:カール・リヒター 演奏:ミュンヘン・バッハ管弦楽団 & ミュンヘン・バッハ合唱団 録音:1961年4月

マリア・シュターダー (S)
ヘルタ・テッパー (A)
エルンスト・ヘフリガー (T)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ (Bs)
キート・エンゲン (Bs)

418OaVCTJgL__SL500_AA240_.jpgのサムネール画像     (Amazon)  

 

あっという間に今年も半分を追え、7月に入ってしまいました。  「明けましておめでとうございます♪  今年もよろしくお願いいたします。」なんていう挨拶をしていたのは、ついこの間・・・・だったような気がしないでもないのですけどね~。  ふと気がつけばあんなにちっちゃくて可愛かったノルンも初潮を迎えていたし・・・・(笑)。  もっとも今年の前半はブログ生活はサボりっぱなしでしたけどね。  やっぱりお仕事を始めてしまうとなかなか日々更新というのは難しくなってしまうのが KiKi の性分みたいです。

ま、何はともあれ今年も余すところ半年。  そんな気分で選んだ今日の KiKi の1曲は基本(?)に戻ってピアノ曲といきたいと思います。  てなわけで、本日はこちらです。

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第29番 「ハンマークラヴィーア」 Op. 106
PHILIPS 432 317-2 演奏:クラウディオ・アラウ(pf) 録音:1963年9月

414CTMWHPFL__SL500_AA240_.jpgのサムネール画像       (Amazon)

 

2015年2月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

Current Moon

CURRENT MOON

東京のお天気


山小舎のお天気


Booklog



ブクログ

アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.261

TrackbackPeople

クラシック・ピープルの Trackback People Site


チェロ ラヴァーズの Trackback People Site


Piano~ぴあの Trackback People Site


ピアノオススメ教本の Trackback People Site


ピアノ教室の Trackback People Site


Book Love Peopleの Trackback People Site


本好きPeople・ぴーぷるの Trackback People Site


今日読んだ本の Trackback People Site


ファンタジーが好き♪の Trackback People Site


この絵本がすごい!の Tackback People Site


児童書大好き♪の Trackback People Site


ハヤカワepi文庫の Trackback People Site


岩波少年文庫応援団の Trackback People Site


薪ストーブの Trackback People Site


週末は田舎暮らしの Trackback People Site


野菜育てPeopleの Trackback People Site


ガーデニングの Trackback People Site


パッチワークキルトの Trackback People Site


あなたの訪問は?


日めくりカレンダー


Real Time News


カテゴリ

ノルンはいくつ?

本が好き!


読書メーター

KiKiさんの読書メーター
KiKiさんの読書メーター

最近読んだ本

KiKiの最近読んだ本

今読んでいる本

KiKiの今読んでる本

読了目標





今やってるゲーム

KiKiの今やってるゲーム

このアーカイブについて

このページには、2007年7月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2007年6月です。

次のアーカイブは2007年8月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

高速運賃





Edita

ブロガー(ブログ)交流空間 エディタコミュニティ

名言黒板


作家別タグ