2007年8月アーカイブ

狼たちの午後

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狼たちの午後
1974年 アメリカ 監督:シドニー・ルメット


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1972年8月22日、ニューヨーク。  ブルックリンの銀行に、3人組の強盗が入った。  若い1人が怖気づいて逃げだしたところへ、警察から電話がかかる。  「包囲した。投降しろ」。  2人は9人の銀行員を人質に立てこもる。

 実際に起こった事件をもとにしたサスペンスである。  白昼堂々と銀行に入った強盗たちの、無謀な行動を克明に追う。  警察とFBIの確執、犯人と人質の心の交流、そして野次馬たちの心理描写を見事に描いた秀作だ。

 アル・パチーノとジョン・カザールが強盗を演じている。  監督はパチーノと『セルピコ』で組んだ、社会派の巨匠シドニー・ルメット。  ブルックリンの倉庫を銀行のセットに改装したり、うだるようなニューヨークの暑さが伝わる迫真のロケが見事な作品である。(アルジオン北村)
                                 Amazon サイトより転載  
  


この映画の原題は Dog Day Afternoon。  Dog Day というのは「うだるように暑い日」を意味する慣用句であるのと同時に「停滞期、沈滞期」というような意味もあります。  綿密に計画を立てて・・・・・とはおよそ言い難いような有様で銀行強盗に入った3人の若者たちが、あっという間に警察に包囲されてのっぴきならない状況に陥り、その状況に流されるままに銀行員を人質に立てこもり、人質の身柄を盾にして警察やFBIと取引をしていくさまを淡々と描いた映画です。

全編を通していわゆるBGMらしきものが流れるのは最初と最後だけ。  あとはいわゆる効果音のみの映画というのは昨今の BGM でムードをもりあげる映画とはかなり性格を異にしますが、それが逆に何とも新鮮です。  実話をもとにした作品で、何がテーマなのかちょっとわかりにく映画でもあります。  娯楽作品的な要素(犯人と FBI の心理戦)もあれば、社会風刺的な要素(あの時代の貧しい若者を覆っていた閉塞感や国家権力に対する批判的な風潮、さらにはマスコミ批判)もあるし、弱者を作りそれを放置する社会に対する憤りのようなものも感じられます。

当初は3人で銀行を襲ったもののあっという間に1人が脱落し、その場に残されて追い詰められていく2人のちょっと間抜けな強盗を演じているのはアル・パチーノとジョン・カザール。  名作「ゴッド・ファーザー」のマイケル & フレドの兄弟コンビです。  (ついでにちょろっとだけ出て来るソニー(パチーノ)のお父さん役を演じているのも「ゴッド・ファーザー」でマイケルとフレドの亀裂のきっかけとなった、ジョニー・オラ役の役者さん♪)  何とも落ち着きのないソニー(パチーノ)と冒頭からちょっと茫然自失状態風のサル(カザール)を観ただけで、「こりゃ、ダメだ。」と思わされます。

 

ニューヨークの恋人

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ニューヨークの恋人
2001年 アメリカ 監督・脚本:ジェームズ・マンゴールド


31AJ2XcihzL__SL500_AA192_.jpg  (Amazon)   

現代のニューヨーク。  4年間つきあった恋人と別れ仕事一筋のキャリアウーマンのケイトは、超リアリスト。  しかし奇跡なんか信じないという彼女の前に現れたのは、1876年のニューヨークの貴族社会からタイムスリップしてきた公爵レオポルドだった。

クラシックないでたちとあまりにも紳士的な態度で接するレオポルドに最初は戸惑うケイトだったが、彼の誠実さを通して失われたものを取り戻し、やがて恋に落ちていく。  だが、レオポルドには過去に戻る瞬間が迫っていた。  この恋の行方は? 
  


たまたま NHK の「衛星映画劇場」で放映されていたのを途中から観て、久しぶりにこの映画をちゃんと観なおしてみようかという気分になったので、今日の映画鑑賞は「ニューヨークの恋人」です。  KiKi はメグ・ライアンのラブコメは割と好きなほうで、彼女のラブ・コメを観て何かを考えさせられたりなんていうことは皆無だし、現実味みたいなものは欠片もない・・・・・と思ってはいるものの、何となく楽しめちゃうんですよね。(笑)  今までに観た彼女のラブ・コメの中ではトム・ハンクスと共演した「めぐり逢えたら」が1番のお気に入りで、あの現実味のないストーリーにさえほろりとし(これはひとえにジョナ役のロス・マリンジャー君の貢献かもしれないけれど・・・・ ^^; )、彼女が演じたアニーには同性ながら心の底から「可愛い!!」と思えたものでした。  でもね、この映画の初見の際には、あれからもうずいぶんたっているし、いくら「ラブ・コメの女王」と呼ばれていたメグ・ライアンと言えども「今更、ラブコメ??」と思わないでもないような気がして、恐る恐る観てみたことを覚えています。

でもね、この映画の場合、メグ・ライアンの年輪を重ねた「今更、ラブコメ??ショック」よりは物語のありえなさ、おとぎ話にもほどが過ぎるという想いの方が強すぎて、あっけらかんと楽しむにはどうしても不満が残っちゃうんですよね~ ^^; 。  現実味がないというのは今までの作品も同じと言えば同じなんだけど、タイムスリップはちと行き過ぎという感が・・・・。  で、ただでさえありえないこのシチュエーションなのに、そのタイムスリップの描写が今ひとつ雑に見えて仕方ないんですよ。  同じタイムスリップものであり得なさはほぼ同じなのにも関わらず「バック・トゥー・ザ・フューチャー」が面白かったのは、タイムスリップする瞬間の画作りにも力が入っていたし、異なる時代に行って右往左往する主人公やそれを受け止める周りの人たちの反応の作り込みにももっと配慮のようなものがあったからだと思うんですよね。  でもこの作品の基本線は「ドタバタ・コメディー」ではなくて「ラブ・コメ」だから「ラブ」の部分だけがデフォルメされてしまっていて、レオポルドとケイの出会いの不自然さが放っておかれているような気がするんです。  「あとはメグにお任せ♪」的にね。

 

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