オーシャン・オブ・ファイヤー

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オーシャン・オブ・ファイヤー 
2004年 アメリカ 監督:ジョー・ジョンストン


514XWMS0SML__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)   

 「ロード・オブ・ザ・リング」で人気を得たヴィゴ・モーテンセンが主演した、壮大なアクション・ロマン。  心に傷を抱えるアメリカのカウボーイ・フランクが、愛馬ヒダルゴとともに、アラビア半島を走破するホースレースに参加する。  灼熱の砂漠や砂嵐、馬も呑みこむ流砂、さらにライバルの陰謀などから、フランクとヒダルゴは生死ギリギリの世界をさまよう。

 孤高のカウボーイをヴィゴがクールに演じ、女性ファンだけでなく男もあこがれるヒーロー像を創造。  ヒダルゴを演じる馬のキュートな表情も、渇いた砂漠のオアシスのように観る者の心をなごませる。  砂嵐やイナゴの大群などのシーンにはVFXも使われているが、特殊映像であることを感じさせない自然な絵作りに感心させられる。  馬の疾走や剣のアクションも、古き佳き「活劇」のスピリッツを受け継いで本格的。  今どきのアクション映画には珍しくどっしりとした風格なので、できるだけ大きな画面で観ることをオススメしたい。(斉藤博昭)
                           Amazon サイトより転載  
  


Amazon の解説にもあるように、KiKi がこの映画を借りてみようと思った理由のその1はアラゴルン以外のヴィゴを観たくなっちゃったということでした。  そしてその2は馬のお話だということがわかったから。  実は KiKi は子供時代にちょっとだけ乗馬をやっていたことがあって、最近又、機会があれば馬に乗りたいなぁなんて思い始めていたんですよね。  馬って可愛いんだけど乗り手を見てあからさまに態度を変えたり、えこひいきしたり、馬鹿にしたり・・・・要するに差別をするんですよね。  KiKi なんて何度、騎乗するやいなや厩舎に帰ろうとされちゃったり、途中で本当の意味での道草を食われちゃったりしたことか・・・・ ^^;  でも、ロード・オブ・ザ・リングを観たときにも感じたことだけど、ヴィゴって本当に馬の扱いに長けている人なんだなぁとこの映画で再度実感しました。

この映画の原題は「Hidalgo」。  ヴィゴが演じるフランク・ホプキンスという実在の人物が実際にこの「Ocean of Fire」(イエメンのアデンからゴールのダマスカスまで、約4,830 キロを走破するという過酷なサバイバル・レース; 馬版のパリダカールラリーみたいな感じ)に出場した際に騎乗した実在のお馬さんの名前です。  そのお馬さんの名前がタイトルになるだけのことはあって、このお馬さんの演技が素晴らしい!!!  時に心配そうに、時に促すように、そして時にすがるようにヴィゴの方を見るお目々が何とも可愛らしいんです。  で、因みにこのレース、1000年ぐらいの伝統を誇り、史上最高のアラブ馬を決定する非常に権威の高いレースなのだそうで、本来であればレースに参加出来る馬は、アラブ王室所有の純血種と高貴な血統の馬に限られている・・・ということなのだそうな・・・・。  つまり、アメリカくんだりのカウボーイふぜいが参加させてもらえるようなレースではなかったはずなのです。  で、そんな由緒正しいレースに参加することになっちゃったフランクさん、アメリカ先住民の馬を守るために賞金目当てで出ようって言うんですから、それだけでもハラハラ & ドキドキな展開が待っていることを期待させてくれちゃうわけで・・・・・。

 

案の定、レースに参加する前から「馬は血統よ」と言い切るイギリス女性に絡まれちゃったり、他の参戦者(勇猛果敢なる砂漠の民ベドウィン族の勇者達を筆頭にアラブの砂漠の民の皆さん)から「ヒダルゴはブチで野生馬だからどうせ無理。  早く棄権しろ。」なんて言われちゃいます。  ところが実はこのフランク・ホプキンスその人自身も実は白人とネイティブ・アメリカンの血を引くいわゆる混血種で純血とは縁がない(笑)。(彼の幼名は「青いこども」というらしい)  まして彼の双肩には故郷で彼の優勝を待ち望んでいる人々 & 馬々の期待(彼が賞金を持ち帰らなければ、ネイティブ・アメリカン達の宝の馬がアメリカ軍に没収され殺されてしまうらしい)がずっしりとのしかかっているから、そうそう簡単に「はい、そうですか。」と言うわけにはいかない・・・・というわけです。  とっても皮肉だなぁと思ったのはアラブの民にとってはアラブ馬の祖先を辿る直系血族の馬は家宝だけど、フランクたちネイティブ・アメリカンたちにとっても野生馬とは言え、馬は家宝であり、唯一無二の友であるというところ。

過酷なレースに入るまでのお話が結構長くて(それでも決して飽きはしなかったけれど)、ようやくスタートしたかなぁなんて思っていたら、威勢よく駆け出したのは最初だけで、数分後にはみんな歩いていたのにはちょっと笑っちゃいました。  でも、耐久レースだもんね。  ペース配分は大切、大切。  でもねぇ、この後ずっとゴール直前に至る前まで歩きのシーンになるとは、さすがに予想していませんでした。(笑)  で、そういう意味では競馬を見ているのとは違ってちょっとレース観戦っていう雰囲気ではなくなってしまう(何せフランクのライバル達がいつ、どのように消えていったのかよくわからない・・・ ^^; )んだけど、そこは灼熱の砂漠地帯のこと、水や食料の枯渇、砂嵐、いなごの大群襲撃と過酷な自然との戦いが待っているんですよね。  で、過酷なのは自然だけかと思いきや、もっとえげつないのがライバル達の陰謀だったりして・・・・。  

砂漠地帯の映像は美しいことは美しいんですが、やっぱり「アラビアのロレンス」には負けているような気がしちゃいました。  しかも間の悪いことに(?)、この映画にも往年の名優、オマー・シャリフが出てくるんですよね。  彼があんなコスチューム着てあんな場所に姿を現したら、「アラビアのロレンス」を思い出さないわけがない!! それにしても、最近ピーター・オトゥールとかオマー・シャリフが出演する映画を観る機会が多くてそのたびに思うことだけど、あの時代の役者さんたちには華と気品と格式があったなぁ・・・と。  ヴィゴも背は高いし姿勢もいいから立ち姿なんかはとっても美しいんだけど、やっぱり彼らの品位にはちょっと敵わない・・・・。  (もっともヴィゴって身奇麗にしている時よりもちょっと汚い、無精ヒゲぼうぼうの方がカッコいいような気がするのは気のせいでしょうか??)

で、この映画、実話を基にしている割には途中でインディ・ジョーンズばりのアクション・シーンで盛り上がっちゃったり、あのヴィゴが大事な所を切り取られそうになって本気であたふたしてみせたりなんていう「いかにもハリウッド!」という娯楽要素も満載で、「どこまで本当の話なんだか??」と思わせないこともなし。  

映画を観終わって感じたこの映画のメッセージ。  それはネイティブ・アメリカンの世界でも、白人の世界でも所詮アウトサイダーだったフランクがこのレースに参加して、生死の境を彷徨うような体験をしながら学んだことは「生きること(命)にこそ意義がある。」ということだったのかな・・・・と。  賞金稼ぎを目的としたレース参戦だったけれど、フランクはこのレースでヒダルゴという信頼できる友(兄弟?)に助けられながら、自分のアイデンティティを、ひいてはヒダルゴのアイデンティティを探し求めていたのではないか・・・・そんな風に感じました。

途中、傷ついたヒダルゴも倒れ、フランクも意識が朦朧として来た時に、蜃気楼を見ながら彼が口ずさんだ歌は何の歌だったんだろう?  「祈りの歌」っていう感じだったけれど・・・。  どうやらヴィゴは最後に歌を歌うのが好きなようです・・・・(笑)。  でもさすがに数ヶ国語を操るだけのことはあって、ああいう「よくわからない言葉」の歌を聞かせるのがうまいなぁ。

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2007年9月28日 17:31に書いたブログ記事です。

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