2007年10月アーカイブ

カサブランカ

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カサブランカ
1942年 アメリカ 監督:マイケル・カーチス


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 「君の瞳に乾杯」をはじめ、数々の名セリフと名場面で、いまもハリウッドを代表する作品として、世界中にファンを持つ「カサブランカ」。

老練マイケル・カーチス監督が描いたラブ・ストーリー。  1943年度のアカデミー賞では、作品賞・監督賞・脚本賞を受賞。  主題歌「時のすぎゆくまま」は、今も歌い継がれている名曲である。
 
  


NHK BS で過去のアカデミー賞受賞作品を連日放映する・・・・・ということで、毎日のように番宣を見せられているうちに、とうとうこの映画の Review に手を出してしまうことになりました。  この映画に関しては KiKi はちょっと複雑な感想を持っているんですよね~。  初めてこの映画を観た20代の頃には、この映画の持つロマンチック&エキゾチックな雰囲気にしてやられ、音楽とバーグマンの美しさにうっとりとするばかりだった KiKi なのですが、DVD を購入して何度も見直しているうちに、ちょっと違う感想を持つようになりました。  

確かにボギーはカッコイイ。  バーグマンもこのうえなく美しい。  主題歌  A Time Goes By もメロウだし、ライナーノーツにも書いてあるようにオシャレな名セリフもふんだんにあるすごい映画だと思います。  でも、一歩ひいて冷静になってみると「戦時下のプロパガンダ映画色」もかなり濃厚で、ちょっとそれが鼻についちゃったりもするんですよね~。


因みに Wikipedia の解説がなかなかいいと思うのでちょっと引用しておきたいと思います。

"第二次世界大戦中の1942年に、当時太平洋戦線、ヨーロッパ戦線ともに劣勢であったアメリカの国威発揚のための国策映画として製作された。  当時ナチス・ドイツに占領されていたフランスと自由フランスを支持し、ナチス・ドイツとその傀儡政権であったヴィシー政権に対する憎悪を掻き立てる内容になっているのもその為である。
なお、ポール・ヘンリード演ずる反ナチ抵抗運動の指導者、ヴィクター・ラズロのモデルは、実在の汎ヨーロッパ提唱者で、「EUの父」と呼ばれるリヒャルト・クーデンホーフ・カレルギーであると言われている。"


 

知力では、ギリシア人に劣り、体力では、ケルト(ガリア)やゲルマンの人々に劣り、技術力では、エトルリア人に劣り、経済力では、カルタゴ人に劣るのが、自分たちローマ人であると(中略)ローマ人自らが認めていた。  それなのに、なぜローマ人だけが、あれほどの大を成すことができたのか。  一大文明圏を築きあげ、それを長期にわたって維持することができたのか。(中略) あなたも考えてほしい。  「なぜ、ローマ人だけが」と。  (文庫本_第1巻帯より)

ローマ人の真のアイデンティティを求めるとすれば、それは開放性ではなかったか。  軍事力や建設面での業績は、それを確実にするためになされた表面にあらわれた現象であって、それだからこそ、ローマ戦士の軍靴の響きはとうの昔に消え、白亜に輝いた建造物の数々も瓦礫の山と化した現代になってなお、人々は遠い昔のローマを、憧れと敬意の眼差しで眺めるのをやめないのではないだろうか。  (文庫本_第2巻帯より)

 

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ローマの誕生からポエニ戦争の少し前までを扱ったこの2冊。  この本を KiKi が読んでみる気になったのは上記引用した第1巻の帯に書かれている著者本人の言葉に強烈に好奇心がくすぐられたからでした。  「確かに、なぜローマ人だけが・・・・?」と。

 

ヒットラー

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ヒットラー 
2002年 アメリカ 監督:クリスチャン・デュゲイ


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1899年オーストリア。  ヒットラー少年は劣等生で、時に父親から体罰を加えられることもあった。  1913年、ウィーンに移住した翌年、第一次世界大戦にドイツ兵として参加し、熾烈な最前線を体験。  敗戦後、「ドイツ労働者党」に入党し、アジテーターとしての才能を発揮、1921年その党名をあらためた「国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)」の党首に就任。  1923年に起こした反乱で投獄されるも、獄中で「我が闘争」を執筆。  出所後、激しいプロパガンダや遊説によってナチ党を第一政党に押し上げ、首相に任命される。  そして翌1934年、とうとうドイツの大統領に就任するが...。  
  


これって映画かと思っていたのですが、実は TV Drama だったんですね~。  KiKi はこの DVD の存在を「アドルフの画集」を借りたときに知って、(行きつけのレンタル DVD 屋さんで、「アドルフの画集」と並んで置いてあったんです。  当時、「ヒトラー最後の12日間」がロードショーにかかっていて便乗レンタルを狙っていた模様 ^o^ )それ以来ずっと1度は観てみたいと思っていたのがなぜかず~っと貸し出し中で借りることができずにいました。  まあ、お正月早々観るような内容の映画ではないと思ったのですが、この時期を外すといつまた借りられる状態になるかわからないし、2本立て(要するに長い)の作品なのでお正月の暇つぶしにはちょうどいいかもと考えて借りてきました。

全米CBSネットワークが、2003年5月に2夜にわたって放送し大評判となった作品なんだそうで、同年秋の"TV界のアカデミー賞"エミー賞でミニシリーズ作品賞など7部門にノミネートされ、結局ミニシリーズ/TVムービー/スペシャル部門の美術賞と音響編集賞を受賞したのだそうです。  そう言われて見ると確かに映像やカメラワークは本当に素晴らしいです。

さて、この作品のディテイルについてお話しする前に、まずは出演陣についてコメントを少々。  主役のアドルフ・ヒトラーを演じたのがロバート・カーライルなんですが、彼の演技がなかなか素晴らしいです!!  ヒトラーの演説シーンは記録映画などでよく眼にしますが、あの迫力はドイツ語という言語の持つ力も多分にあるのではないかしらと思っていたのが、英語でこれだけの迫力を出すことにまず脱帽です。  さらに、彼が演じるちょっと病的な繊細さはヒトラーという人物、実は器の小さい小心者の独裁者という側面を余すところなく表現していたように感じました。  次の注目パーソンは出番こそ少なかったものの、ヒンデンブルク大統領に扮した名優ピーター・オトゥールです。  やっぱりすごい存在感!!  さらには1度はヒトラーに心酔しかけたものの途中で軌道修正した新聞記者・フリッツ役にマシュー・モディン。  彼はこういう立ち位置の役が本当に良く似合います。  

これだけでもかなり嬉しいところへ持ってきて KiKi にとってさらに、さらに嬉しかったのは、ヒトラーのお母さんに扮していたのがストッカード・チャニング(アビー大統領夫人@ザ・ホワイトハウス)だったのと、ヒットラーが政権を掌握するまでの間に彼を信奉し支えることになるアメリカ帰りの美しい人妻へレナに扮していたのが、ジュリアナ・マルグリース(キャロル・ハサウェイ婦長@ER)だったこと。  ザ・ホワイトハウスと ER は KiKi のお気に入りのTVドラマで、毎回欠かさず観ています。  でもキャロルに会うのはホント久しぶりだったから彼女の初登場シーンでは思わず身を乗り出してしまいました。

さて、物語の方はヒットラーの幼少期から政権獲得までが、どちらかと言うと淡々と描かれています。  ですから、ホロコースト(こちらはちょっぴりその片鱗が伺えますが)やら彼の最期 & 敗戦までは観ることができません。  その代わりと言っては何ですが彼の人格形成に少なからず影響を与えたと思われる幼少期に受けた虐待(これって事実なんだろうか?)やら、家庭内不和などが冒頭で簡単に描かれます。  どちらかと言うと史実(というか年表)に基づき、彼が歩んできた道のりをそのまま描き、そこに彼の私生活を絡めて物語は進んでいきます。  そして、彼の歪んだ人格形成のベースにあったものを個人の資質だけによるものではなく、不況や人種差別といった普遍的な社会問題にもよると捉え、あの悲惨な歴史を反省するという観点で描かれた作品だと思います。

 

 

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