レスピーギ 交響詩「ローマの祭り」

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さて、昨日ちょっとしたはずみで「ローマの松」を聴くことにした KiKi。  で、そうなるとローマ三部作を無視して別の音楽に進むわけにはいきません! (← って別に誰に強制されたわけでも強迫観念にかられる必然性もないのですが・・・・・ ^^;)  ま、いずれにしろ、クラシック音楽ブログを運営している以上、いつかどこかでご紹介しなくちゃいけない音楽であることには変わりないわけですから、せっかくCDも棚から出てきたことですし、CDの画像も手近なところに保存されていることですし(← これが一番大きな理由だったりする ^^;)、とにかくこのローマ三部作のエントリーを終わらせてしまいたいと思います。

ま、てなわけで今日の KiKi の1曲はこちらです。

レスピーギ 交響詩「ローマの祭り」
DG POCG-9269 演奏:小沢征爾指揮 & ボストン交響楽団 録音:1977年10月

Respighi_3Roma.jpgのサムネール画像   (Amazon)

 

 

レスピーギのローマ三部作は作曲順からすると、昨日ご紹介した「ローマの松」が第1作目、第2作目が明日ご紹介する予定の「ローマの噴水」、そしてKiKi の今日の1曲である「ローマの祭り」が最終曲となります。  で、この「ローマの祭り」、作曲順に応じて・・・・ということなのかどうかはよくわかりませんが、3曲中でもっともスケールが大きく、管弦をブイブイ鳴らす音楽になっています。  逆に言うと「詩的雰囲気」というか「情感」みたいなものは他の2作と比較すると、若干希薄な感じ・・・・・がします。  

この「ローマの祭り」も4部構成になっており、古代から現代にいたるローマ市民によって受け継がれてきた4つの祭りの情景が描かれています。

第1部: チルチェンセス(アヴェ・ネローネ祭)

一般的にはチルチェンセスと呼ばれる部分なんだけど、別名のアヴェ・ネローネという言葉から何となく察することができるように、こちらネロの時代に円形競技場で行われたお祭りです。  とても騒々しい音楽で始まるんですが、途中で聖歌が聴こえてきたりします。  後世暴君ネロとしてその名を残してしまった皇帝ですが、「暴君ネロ」というキャッチフレーズがついてしまった最大の理由は紀元64年に発生したローマ大火の犯人としてキリスト教徒を迫害したこと。  今ではキリスト教の大本山ともいえるローマのサン=ピエトロ寺院はネロがキリストの弟子ペトロを逆さ十字による磔刑に処した場所(実は当時は円形競技場)に建てられた教会なんですよね~。  

で、このお祭りのイメージが事もあろうにそのキリスト教徒迫害の過程でネロが見せしめのためにキリスト教徒を猛獣と戦わせて虐殺したシーンのイメージなんですよ。  

こちらも作曲者直筆のパンフレットの説明によれば

鉄の扉が開かれ、聖歌と猛獣の咆哮が聞こえ、群集は興奮する。  殉教者たちの歌声が乱れずにひろがり、あたりを制するが、やがて喧騒の中に消えていく


となります。

第2部:五十年祭

五十年祭とは旧約聖書の「ヨベル(ジュビリー)の年」に基づく大赦が与えられる聖年のことです。  第1回の聖年は教皇ボニファティウス8世により1300年に行なわれました。  当初聖年は100年ごとに行なうと定められていたのですが、1350年に教皇クレメンス6世によって第2回の聖年が行なわれ、以後50年ごとに行なうものとされます。  さらに1470年、教皇パウロ2世により25年ごとに行なうものと変更され、今日まで続いているらしい・・・・。  

で、この音楽なんですけど、冒頭はまるでチルチェンセスで犠牲となった信徒の悲しみを引きずって歩く巡礼・・・・っていう感じ。  で、その足音のような音形の上に聖歌の旋律がかぶさって聞こえてきます。  

こちらも作曲者直筆のパンフレットの説明によれば

巡礼者たちが祈りながらゆっくり街道をのぼってくる。  ついにモンテ・マリオの頂上から、熱い想いの眼差しと切望する魂で永遠の都ローマを眺む。  突然、歓喜の讃歌がはじまり、それに応えて教会の鐘が鳴り響く


となります。

で、ホルンとティンパニに導かれて第3部へ・・・・。

第3部:十月祭

ローマ帝国時代 → 中世と紡がれてきたローマの祭りですが、第3部ではさらに時代を下り、ローマ近郊の丘陵地帯カステリ・ロマーノの葡萄の収穫を祝うお祭りに突入します。  この曲で特徴的なのはミュートを付けたホルンによる遠くから聞こえる狩の角笛の音、そしてマンドリンによって奏でられるセレナーデ。  ちょっと悩ましい音色・・・・。

こちらも作曲者直筆のパンフレットの説明によれば

狩の角笛がこだまし、鐘の音と愛の歌があふれる。  やがておだやかな夕暮れにロマンティックなセレナーデがきこえてくる。


となります。

第4部:主顕祭

主顕祭というのはイエスが誕生し、1月6日に東方から三賢者がベツレヘムの馬小屋に礼拝に訪れた主顕日(1月6日)を祝うお祭りです。  又の名を顕現祭、公現祭ともいいます。  古いキリスト教の国ではイエスの降誕日である12月25日から顕現日の1月6日までをクリスマスとして祝うのだそうです。  で、そのシーズンにはナヴォナ広場(世界4大河川を擬人化したベルニーニの「河」の噴水で有名)ではクリスマス市が開催され、前夜祭を含め陽気なローマっ子が踊り狂うのだとか・・・・。

どうりで狂喜乱舞の音楽なわけだ!!  金管楽器があたかも酔っ払いの大騒ぎみたいな喧騒さを奏でます。  

こちらも作曲者直筆のパンフレットの説明によれば

狂乱の喧騒。  騒音が増し、次々に田舎風の動機、サンテレロのリズム、手回しオルガン、物売りの声、酔っ払いの歌、"どけどけ、おれたちはローマっ子だ"と歌う庶民の勇ましい歌が響く


となります。

個人的にはこの「ローマの祭り」、面白い音楽だとは思うけれど三部作の中ではどうも好きになれないんですよね。  何だかオーディオの性能を試されている音楽・・・・っていう感じがしちゃうというか、どことなくあざとっぽさを感じちゃってねぇ。  ま、それもあって KiKi の愛聴盤は若干おとなしめ(?)の小沢盤なわけですが・・・・。


 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2008年1月 5日 09:23に書いたブログ記事です。

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