Quartet (カルテット)

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Quartet (カルテット)
2000年 日本 監督:久石譲


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映画音楽の第一人者、久石譲の初監督作品。  弦楽四重奏団を組んだ4人の若者の挫折と再起、愛と友情を爽やかに描いたジェネレーションムービー。  最初は演奏も考え方も噛み合わなかった4人が、ドサ回りツアーを通して徐々にまとまっていくが...。
                                        Amazon Site より転載
 
  


落ちこぼれ会計人であるのと同時にアマチュア・ピアノ弾き & チェロ・ビギナーでもある KiKi は根っこの部分でクラシック音楽や作曲家・演奏家を題材にしている映画には興味があります。  とは言えどもず~っと若い頃の KiKi の興味の対象はどうしても大作曲家とか大演奏家、そして名曲と呼ばれる大作に偏りがちでした。  この嗜好は映画の題材としてだけではなく、音楽を鑑賞する上でもまったく同じで、20代半ばぐらいまでの KiKi の興味は名人芸を披露するソロ曲や協奏曲、そして大きな管弦楽団が演奏する交響曲や管弦楽曲に偏りがちでした。  そう、この映画の主人公、袴田吉彦演じる相葉秋夫と同じように・・・・・。

でも、そんな KiKi が30の声を聞くようになった頃から、少しずつ室内楽に興味を持つようになりました。  もっともそれでも当初の KiKi の興味の対象となる室内楽はピアノが入っているピアノ○重奏とかある楽器の音色を際立たせる○○×重奏(クラリネット五重奏とか)がメインでした。  この映画の題材にもなっている Quartet (弦楽四重奏)に目覚めたのは30代半ば以降でした。  まあ、その Quartet への興味の延長線上にチェロを習い始めたという動機があったりするわけですが、それはまた別のところでお話しするとして・・・・(笑)。

・・・・と、言うことで20代の KiKi だったらほぼ確実に「観てみたい!!」とは思わなかっただろうこの映画。  たまたま NHK BS のミッドナイトシアターで放映されていたので録画して観てみました。

 

まずは主人公の秋葉君のちょっと小生意気な姿勢に大いに共感!(笑)  そうそう、ヴァイオリンやピアノといったソロ曲に恵まれている楽器を習ったことのある人は往々にしてこういう自意識過剰というか自惚れの強い部分があるんだよなぁ。  で、自分がへたくそだったらその自惚れは早いうちに摘まれちゃうからまだいいんだけど、○○先生門下生の秘蔵っ子みたいな扱いを受けたことがあったりすると尚更です。  ず~っと昔、KiKi も井の中の蛙状態だった頃には、当時レッスンを受けていた先生の門下生による発表会でいつもトリを飾る2人組の1人だったせいもあって、ちょっと彼と同じように小生意気なところがあったっけ。  あの頃はデュオができなくてねぇ・・・・。  デュオと言えば先生とのデュオだけだったっけ・・・・。

ましてこの作品の中の秋葉君は KiKi よりもはるかに才能に恵まれていて、音大に特待生として入っちゃうぐらいの人だから、その生意気さ加減は KiKi の比じゃないことは容易に想像できます。   Quartet の練習中に秋葉君の回想として描かれる子供時代のレッスン風景も懐かしい。  大人になって今もピアノやチェロのレッスンを受けている KiKi だけど、大人相手のレッスンと言うのはどことなくぬるま湯的なところがあって、巧くできなくても叱られることなんて滅多にないんですよね~。  でも、子供時代のおけいこだと先生も厳しくてねぇ・・・・・。  KiKi なんて一所懸命弾いている最中にピアノの前から押しのけられたことなんて数知れず・・・・(笑)。  楽譜をバンバン叩かれたり、「ああ!  もういい!!  次のレッスンまでにはもっとちゃんと弾けるように練習してからいらっしゃい!!」なんて怒鳴られちゃったことも数知れず・・・・・。  リズムがおかしいときなんかは、ピアノの淵を先生が鉛筆なんかでコツコツ(と言うかピシピシ)叩くんだけど、そのコツコツ(ピシピシ)にイライラがすご~く滲み出ているの。(笑)  そういう時は本当に先生が怖かったっけ。

半分泣きべそをかきながらも「なにくそ!」と思ったあの日々。  懐かしいなぁ。  お父さんにダメ出しされて、ビクッとしつつも半分にらみ目でお父さんの方を見ながらもう一度ダメ出しされたところを弾きなおす少年時代の秋葉君の姿に、何ともいえない郷愁のようなものを感じました。  

映画の中の桜井幸子扮する坂口智子の 「少しは人の音を聴きなさいよ。」 とか 「私たち、Quartet なんかじゃない。  ただ一緒に同じ曲を演奏しているっていうだけ!」というセリフ、10代の頃の KiKi に聞かせてやりたかったなぁ・・・・・(笑)

ま、それはさておき、この映画。  予想以上に音楽が素晴らしかったです。  久石譲と言えば「となりのトトロ」などジブリ作品の音楽を担当している人として有名だけど、こんなきれいな弦楽四重奏も書いたんですね~。  で、袴田クンを始めとする役者さんたちの演奏シーンが結構巧い!!!  楽器弾きが楽器を演奏しているシーンを映画やドラマなんかで見ると「うそっぽさ」が鼻につくことがよくあるんだけど(あの曲を弾くときにあんな風に腕はあがらないはず・・・・とか体の揺れ方が不自然・・・・とか)ことこの映画に関してはそういう部分がとっても少なかったように感じました。  (皆無とは言えませんが・・・・ ^^;)  音楽映画の場合、それを感じた瞬間に KiKi はストーリーに嵌れなくなっちゃうんですよね~。

唯一、不自然さを感じて気になってしまったのが浜辺での練習風景です。  いや、そういうシチュエーションがないとは言わないんだけど、弦楽器みたいな湿度に敏感な(=湿度変化で音がどんどん狂っちゃう)楽器を携えて、波打ち際で練習なんてするか~????とはちょっと思いましたが・・・・ ^^;  まあ、映像的にはすご~く美しいんですけどね♪

ストーリーそのものは先が読めちゃう系の物語なんだけど、「やっぱりね。」とそれを残念に思う気持ちよりも、「わかってはいたけど、なんかいいよね♪」という感じで、ちょっとほのぼのとしたものを感じてしまいました。  ほのぼのと言えば、一番ほのぼのとするのは4人がドサまわりをしている時に、神社の境内で気持ちよさそうに合奏しているブラス・アンサンブルがとってもグーでした。  音楽ってこういうもの♪と思わせてくれる素敵なシーンだと思います。

あと、強いて言えば、日本人の Quartet の割には弦の音が欧米系の音なのがちょっと気になったかなぁ。  でもまあ、そんなことは、たいした問題ではないし、最近は日本人演奏家の音もずいぶん変わってきたからいいんですけど・・・・。

この映画を観終わるや否や、何となくアルバン・ベルクの弦四が聴きたくなってしまいました♪  で、今それを聴きながらこの記事を書いているのですが、これを書き終えたらきっと KiKi はチェロの練習を熱心に始めることになるでしょう。  何せ根が単純なもので・・・・・ ^^;  

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2008年1月20日 18:05に書いたブログ記事です。

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