アンデルセン童話集 1,2,3

| コメント(0) | トラックバック(0)

ペロー、グリムときたら次はやっぱりアンデルセンです。  子供の頃、活字の物語として・・・・というよりは、まずは絵本で馴染みになった物語の多くがアンデルセンだったような気がします。  もちろん小学校の低学年~中学年にかけて活字の物語として読み直した記憶もあるのですが、何となく美しい絵本のイメージの方が強いんですよね~。  そういう意味では今回アンデルセンを再読してみるにあたり、それを岩波少年文庫で読み直すべきかそれとも他の本で読み直してみるべきか、結構迷いました。  と言うのも、たまたまこの本(↓)を入手してあるからです。

51KE7KQ5A7L__SL500_AA240_.jpg (Amazon)

 

アンデルセンの生誕200年を記念して発刊されたこの本は KiKi の蔵書構築計画(これまでは都内のマンション暮らしのため本は可能な限り文庫本や新書版で揃えてきたのですが、群馬県に山小屋を建てたのを機に、少しずつハードカバー本も揃えようと思っているのです。)の一環で購入したばかりの1冊です。  やっぱり児童書は挿絵も文章と同じくらい重要ですからね~。  因みにこの本(↑)の挿絵はハリー・クラークです。

・・・・とは言うものの、このブログ企画は「岩波少年文庫読破計画」という壮大なプロジェクトをまずぶちあげて、それを遂行していくうえでのツール(?)ということで開設したブログなのですから、やはり第一弾は岩波少年文庫でアプローチしてみるべきだろうと思い、こちら(↓)を手にとりました。

51RBT7C0TNL__SL160_.jpg     51D399JKTEL__SL160_.jpg     511PE1H8EVL__SL160_.jpg  (1)  (2)  (3)

 

<第1巻目次>
おやゆび姫
空とぶトランク
皇帝の新しい着物 (←「裸の王様」というタイトルの方が有名かも)
パラダイスの園
ソバ
小クラウスと大クラウス
エンドウ豆の上のお姫さま
みにくいアヒルの子
モミの木
おとなりさん
眠りの精のオーレさん

<第2巻目次>
コウノトリ
ブタ飼い王子
パンをふんだ娘
青銅のイノシシ
天使
人魚姫
ヒナギク
ナイチンゲール
野の白鳥
マッチ売りの少女
銀貨
ある母親の物語

<第3巻目次>
赤いくつ
びんの首
古い家

年の話
さやからとび出た五つのエンドウ豆
「あの女はろくでなし」
ロウソク
とうさんのすることはいつもよし
雪の女王

 

う~ん、大半はどんな物語だったのか、かなり鮮明に思い描けるんだけど、例えば第1巻の「パラダイスの園」とか「モミの木」とか「おとなりさん」あたりはどんなお話だったのか記憶にありません。  これはとっても楽しみ♪です。


 

今回再読してみてまず最初に感じたのは、アンデルセンの童話こそ「大人のための童話」なのかもしれない・・・・ということです。  これは翻訳の力が大きいのかもしれないのですが、KiKi にはこれらの童話が童話・・・・というよりは詩に近いものに感じられました。  ・・・・と同時に色彩描写の美しさには目を見張るものがあります。  KiKi が「アンデルセンは絵本的」と感じていたのは、ここにも理由があるのかもしれません。  アンデルセンの物語のイメージはアニメ的な絵ではありません。  どちらかというと色鉛筆か水彩画のイメージだと思うのです。  ありきたりの言葉を使えば「繊細」とでも言いましょうか・・・・・。  グリム童話はどちらかと言うと原色的だったと思うんですよね。

美しさ・・・・という点ではまさにそんな感じなのですが、物語そのものに関して言えば、素朴さ(というよりは野性的?)は薄く、とても思索的です。  どこかに「諦念」が必ず見え隠れしていて、だからと言って拗ねたり開き直ったりするのではなく、美しい形でそれを消化し物語の行間に感傷、もしくは悲哀のヴェールを被せている・・・・そんな感じがします。

又、子供時代にはアンデルセンがデンマークの作家だったことを知ってはいてもデンマークがどんなところなのかという知識がなかったが故に感じられなかったけれど、今だから感じられたこととして「南国へのあこがれ」が滲み出ているということが挙げられます。  年間の平均気温が10℃に及ばず真夏であっても20℃を超えることはほとんどない(平均気温は17℃らしい!!)国。  氷河の下にできた地盤を国土としている国。  夏から秋にかけては雨が多く、秋から冬にかけては霧におおわれた暗い日々が続く国。  だからこそ陽光に対する賛美、植物を愛でる心、厳しい自然の中で生き抜く動物への慈愛に満ちた眼差しがはぐくまれたのではないかと感じました。

今回全編を読んでみて、どの物語も本当に美しくて現代ビジネス社会の中で生き抜いていくために KiKi の中に封じ込めていた様々な「想い」を呼び起こすことができたのですが、KiKi がもっとも気に入った物語は第1巻に収録されている「モミの木」という物語でした。  この物語などは子供の頃に読んでもきっと「つまらない」と思ってしまったのではないかと思うのですが、人生を50年近く生きてきた今この時点で読むと「来し方のあれこれ」が思い浮かび、思わず「そうなのよねぇ~」と呟いて一旦本を置いてお茶を飲みながらもう一度物語の世界を味わう・・・・みたいな楽しみ方ができる物語だと思いました。

いや~、アンデルセンは侮れません。  これまでは「あなたの愛読書は何ですか?」な~んていうことを聞かれると「アンデルセンの童話集」とは言えなかったけれど、今後の人生で何度も読み返してみたい物語だと思いました。

 

  

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://poco-a-poco.chu.jp/mt/mt-tb.cgi/26

コメントする

2015年2月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

Current Moon

CURRENT MOON

東京のお天気


山小舎のお天気


Booklog



ブクログ

アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.261

TrackbackPeople

クラシック・ピープルの Trackback People Site


チェロ ラヴァーズの Trackback People Site


Piano~ぴあの Trackback People Site


ピアノオススメ教本の Trackback People Site


ピアノ教室の Trackback People Site


Book Love Peopleの Trackback People Site


本好きPeople・ぴーぷるの Trackback People Site


今日読んだ本の Trackback People Site


ファンタジーが好き♪の Trackback People Site


この絵本がすごい!の Tackback People Site


児童書大好き♪の Trackback People Site


ハヤカワepi文庫の Trackback People Site


岩波少年文庫応援団の Trackback People Site


薪ストーブの Trackback People Site


週末は田舎暮らしの Trackback People Site


野菜育てPeopleの Trackback People Site


ガーデニングの Trackback People Site


パッチワークキルトの Trackback People Site


あなたの訪問は?


日めくりカレンダー


Real Time News


カテゴリ

ノルンはいくつ?

本が好き!


読書メーター

KiKiさんの読書メーター
KiKiさんの読書メーター

最近読んだ本

KiKiの最近読んだ本

今読んでいる本

KiKiの今読んでる本

読了目標





今やってるゲーム

KiKiの今やってるゲーム

このブログ記事について

このページは、KiKi (Brunnhilde)が2008年8月25日 13:08に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「コーラス」です。

次のブログ記事は「大人のための絵本の本」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

高速運賃





Edita

ブロガー(ブログ)交流空間 エディタコミュニティ

名言黒板


作家別タグ