2009年10月アーカイブ

過去に何度か読み始め、常に途中で挫折してしまった本をようやっと読了したので、今日はそのお話でも・・・・ ^^;  ま、もっとも今回は何とか読了した・・・・・とは言うものの、正直なところ消化しきれていない感は否めないんですけどね~。  でもまあ、読書カテゴリーのデータベース作りと割り切って(?)とにかく何かを記しておこうと思います。

ケルトの神話 女神と英雄と妖精と
著:井村君江  ちくま文庫

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この本の存在を知ったのは KiKi が大学生の時でした。  ケルトに興味を持つようになったのはアーサー王伝説の影響が大きいんだけど、KiKi は必ずしもアーサー王伝説を研究(? っていうより勉強?)していたわけではなかったので、さほど突っ込んで何かを考察してみたことはなかったんですよね。  ただ、あの物語の中でマーリンには強烈に惹かれて、「マーリンはドルイド僧らしい」 とか 「アーサー王の后のグイネヴィアは妖精だという説もある」 とか、そんな話を教授との会話の中で小耳に挟んだことがあって、「ドルイドって何よ?」「妖精って昔大好きだった御伽噺にはいっぱい出てきたけれど、そもそもどんな謂れから発祥したんだろ?」というような興味から、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしてたどり着いたのが「ケルトの神話」だったんですよね~。  

でね、当時の大学の図書館にあったのはハードカバーで、まず最初に KiKi が手にしたのはそのハードカバー本でした。  前半は結構楽しく読み進めることができて、調子付いていたんだけど、途中でギブアップ・・・・。  何で挫折しちゃったのか、その理由に関してはほとんど記憶に残っていません ^^;  

 

今日、KiKi は劇団四季の「ライオンキング」を観てきました。  実はKiKi にとってミュージカルっていうのはあんまり親しいものじゃなくて、これまでの人生の中で観劇したのは今日の「ライオンキング」を含めてたったの2回 ^^;  1回目はな、な、なんとブロードウェイ!!!  ずいぶん昔、とあるアメリカの会社の日本法人で秘書をやっていた頃、NY、ナイアガラ・フォールズ(ここにその会社のオフィスがあった)、フィラデルフィア・・・・あたりを旅行した際に、「せっかくNYまで来たんだから1度くらいミュージカルっちゅうもんを観てみよか?」ぐらいのノリで観たことがあって、それ以来の経験でした。  決してミュージカルに興味がなかったわけじゃないんですよ。  でもね、まあ、KiKi の場合、同じお小遣いを使うんだったら、CDを買ったり、本を買ったり、コンサートに行ったり、オペラを観たり、旅行に行ったり(最近では軽トラ買ったり 笑)・・・・と他にもお金がドンドン出ていっちゃうモノがある関係で、ミュージカルまで手が回っていない・・・・というのが正直なところです。  (因みにブロードウェイで観たのは「コーラスライン」でした。)

そんな KiKi が今日、何のはずみで「ライオンキング」を観に行くことになったかというと、現在お仕事をしている会社のとある行事で、「野球を観に行く」か「ミュージカルを観に行く」か「箱根あたりに旅行に行く」か「みんなで酒を飲む」かを選ぶことになって、野球は過去に数回観に行ったことがあるし、箱根は実家のすぐ近くなので何度も行ってるし、酒は今ドクターストップがかかっているのであんまり飲めないし、「ミュージカルは自分のお金ではなかなか観に行けないけれど興味がある」からという比較的消極的(?)な理由で選択し、晴れて観劇とあいなったわけです。

予約してあるのがどんな席かとか、「ライオンキング」がどんな物語なのかとか、キャストが誰かとか、何の下準備(?)もないまま、世話役の人に指示されるままオフィスを出て、浜松町の「四季劇場」にたどり着いたのが開演15分前。  渡されたチケットを手に劇場に入ると、それがバルコニー席であることがわかりました。  KiKi はオペラにしろ、コンサートにしろ、お芝居にしろ、バルコニー席で観劇したことはなかったので、あんな風に真下を見下ろすような状況になろうとは思ってもいませんでした。  とにかく凄いんですよ!  KiKi の指定された座席から見ると舞台はまさに「奈落の底」っていう感じで、座席の前に「ここにもたれかかって身を乗り出してご覧ください」と言わんばかりの柔らかい布で覆われたぶっとい手摺みたいなのがあって、観ている間中そこに肘をついたりしながらほぼず~っと前のめり状態(笑)  観終わった頃には首やら肩やら背中やらが痛くなっちゃったぐらいです(笑)  ま、いずれにしろ「オペラグラス」というものが何のためにあるのか、初めてその有難味がよ~くわかった・・・・そんな気がします(笑)

  

シベリウスの音楽と言えば学校時代(小・中・高)に音楽の授業で出てくるのは「フィンランディア」ぐらいで、後は国民楽派の1人で、西欧、特にドイツのロマン派の影響を受けて比較的保守的な手法によって民族的な抒情表現を特色としていて云々カンヌン・・・・・というような習い方をしたように思います。  そして音楽鑑賞で聴かされた「フィンランディア」はこのエントリーでも書いたように、これら(↑)の文字や言葉による説明に対してそれを具現化したものとして理解できたかと言えば・・・・????。  わかったようなわからなかったような・・・・そんな感じでしょうか。  音楽自体は素晴らしいと思うんですよね。  でもね、それが「民族的なのか否か」とか「国民主義運動って何?」みたいな部分では正直なところチンプンカンプンだったんですよね~。  そんな KiKi がフィンランディアでは理解できなかったんだけど、シベリウスが「民族的」と称される由縁について「ほぉ そういうことか。」と少しは腑に落ちた音楽をご紹介したいと思います。  てなわけで、今日の KiKi の1曲はこちらです。

シベリウス 4つの伝説曲(組曲「レンミンカイネン」) Op. 22
NAXOS 8.554265 指揮:ペトリ・サカリ 演奏:アイスランド交響楽団 録音1997年

 

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この組曲は以下の4曲から構成されています。

第1曲: レンミンカイネンと島(サーリ)の乙女たち
第2曲: トゥオネラのレンミンカイネン
第3曲: トゥオネラの白鳥
第4曲: レンミンカイネンの帰郷

この中でも第3曲の「トゥオネラの白鳥」は演奏される機会も多ければ録音される機会も多い音楽だと思うんですよね。  恐らく国内で販売されている「フィンランディア」のCDには必ずと言っていいほどカップリングされているんじゃないでしょうか?  そして、「白鳥」ほどじゃないけれどこれまた比較的演奏される機会があるのは第4曲の「レンミンカイネンの帰郷」だと思います。  かくいう KiKi もこのCDを購入するまで、この4曲を全曲聴いた覚えがありません。  (因みに色々な音楽関係の本を見ると第2曲と第3曲が入れ替わっていることがあります。)

 

「中世騎士物語」を読了したので、本来であればその流れにのって「シャルルマーニュ伝説」に行くべきところだと思うのですが、ここで再び寄り道したいと思います。  と言うのもね、ここのところ読書関連のエントリーだけは着々と進んでいるものの、クラシック音楽関係のエントリーを置き去りにしちゃっているなぁ・・・・という思いがふっと浮かんでまいりまして・・・・^^;  まあ、このブログにはメールフォームとかその他ブログパーツの設定作業がまるでできていないんですけど、旧ブログの方にはそれなりの部品がくっついていまして、かつての常連さんから「クラシック音楽関係のエントリーを待ってます♪」的なメールを頂戴したっていうのもありまして・・・・・。  で、以前からブログで取り上げたいなぁと思いつつもちょっと後回しになってしまっている曲をとりあげるためには、この本を読んでみる必要性があったんですよね。

カレワラ物語
訳編:小泉保  岩波少年文庫

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「カレワラ」はフィンランド国民にとって国民的勇者(or 神話・伝承的な人物)の波乱万丈の冒険譚で、「偉大なるワイナミョイネンと愉快な仲間たち」の物語であって、それがフィンランド人のアイデンティティの拠り所ともなっている・・・・・ということを知ったのは KiKi が大学生の頃。  物語としての完成度・・・・みたいな部分ではさほど KiKi の興味を惹かなかったんだけど、この本の訳者あとがきにもあるように、このカレワラに出てくる詩はすべて八音節で強弱の韻を踏んでいる(カレワラ韻律と呼ぶらしい)ということを知った時には、びっくり仰天したものでした。

 

中世騎士物語 ブルフィンチ

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当初の予定では「ギリシア・ローマ神話 (現代:伝説の時代)」に引き続いて読む予定だった「中世騎士物語」。  原題は「騎士の時代; The Age of Chivalry」で、そのメインはアーサー王と円卓の騎士の物語です。  ま、それ以外にも「マビノギオン」からの抄訳、「ベーオウルフ」のほんのさわり、「ロビンフッド」のほんのさわり等々も収録されています。

中世騎士物語
著:トマス・ブルフィンチ 訳・野上弥生子  岩波文庫

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いや~、これまた久しぶり あ~んど 文字が小さめなので読み応えがありました~。  もっとも目新しいことは特に何もなくて(^^;)お馴染みの物語がとっても読み易く、コンパクト(?)にまとまっている・・・・そんな感じの本です。  この本を初めて手に取った学生時代ほどは引き込まれなかったけれど、楽しみながら読むことができたので文字の小ささの割には、どんどん読み進むことができました。  構成がいいと思うんですよね。  まず最初、序説の部分に騎士ってどんな人? どんな装束? 当時の社会階級って?? みたいなことが的確にまとめられていて、それに続くのが英国の神話的歴史の物語。  ここでシェイクスピアでお馴染みのリア王なんかもとりあげられています。  これに続くのがアーサー王と円卓の騎士の物語。  これはどこをどう読んでもトマス・マロリーの「アーサー王の死」が底本でしょうね。  で、更にはウェールズの中世騎士物語集である「マビノギオン」からの抄訳が続きます。  これで終わるのかと思うとさにあらず、最後の最後は英国民族の英雄伝説ということで「ベーオウルフ」「アイルランドのキュクレイン」「ヘレワード」そして「ロビンフッド」の物語がさわりだけ紹介されている・・・・・そんな構成です。  ね、これだけ見ても結構お得感のある構成でしょ(笑)

 

このブログで取り上げる阿刀田高氏の「古典に親しもうシリーズ」の第6段は「新約聖書」です。  実はもう一冊「コーランを知っていますか」も入手してあるんですが、それは後日、アラビアンナイトを読んだ後にでも取り上げることにして、とりあえずはここいらでこの「古典に親しもうシリーズ」は小休止としたいと思います。  というのもね、本来であれば KiKi はブルフィンチの「ギリシャ神話」(伝説の時代)→「中世騎士物語」(騎士の時代)→「シャルルマーニュ伝説」を読み進めるはずだったのに、ギリシャ神話から思わぬ寄り道が始まって、進行方向があっちへクニャリ、こっちへクニャリ。  それぞれに面白い読み物だったからそれはそれで構わないんだけど、そろそろもともと思い描いていた路線に戻らないと、またまたブルフィンチの名作を続けて読む・・・・という企画がオジャンになってしまいそうなので(笑)  まあ、KiKi の場合、こういう企画を思い立って、着手こそするものの貫徹できないパターンっていうのは結構多いんですけどね。  これが仕事だったら「このタスクのゴールは何?  成果は何で測るの?」な~んていうことを部下たちに言ってる癖にねぇ~ ^^;

新約聖書を知っていますか
著:阿刀田高  新潮文庫

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このエントリーにも書いたように、KiKi がこのシリーズの聖書に手を伸ばしてみたのは、自分の「聖書関連」の知識がどの程度のものなのか知ってみたいという思いによるところが大きいんだけど、こと新約聖書に関して言えば、いわゆる「福音書」4種に関しては、バッハの宗教音楽を愛していることが功を奏してか、多分エッセンスはほぼ頭に入っているのかな・・・・というのが読後の第一印象でした。  もっともそれはエピソードとして知っているというのに過ぎなくて、その話にどんな宗教的な意味があるのか・・・・な~んていう部分に関してはサッパリなんですけどね。  一時期ほんの数回だけ教会で催されている「聖書研究会」に参加してみたことがあるんだけど、クリスチャンの方々が自分の経験やら何やらを語りながら、「ここでの意味は・・・・」みたいなことをお話しされていて、いわゆる世間話というか、経験談、そしてその経験で何を感じたかというお話にこそ興味は湧いたけれど、聖書に書かれている内容といちいち結びつけてあれやこれや仰っているのを聞いていても「ふ~ん、何となくこじつけっぽいなぁ。」という不遜な感想しか持てなかった KiKi なのです。

前にこのエントリーにも書いたけれど、聖書を読んでいて KiKi が一番引っかかるのは「復活」というお話。  イエス自身の布教活動における奇跡みたいなことは、阿刀田さんじゃないけれど KiKi の気持ち的には「まあ、まあ・・・・」みたいにお茶を濁しながらやり過ごしちゃうことができるんだけど、どうにもこうにも「復活」だけはねぇ~。  今回もこの本を読了してみて尚、KiKi の長年の疑問「復活って何?」は相変わらず解決できていないんだけど、一つだけ収穫があったように思うんですよね。  それはね、 KiKi は福音書こそ何度か読んでいるけれど、その後の「使徒言行録」以下「手紙シリーズ」や「ヨハネの黙示録」は通読してみたことがただの一度もなくて、ところどころ拾い読みしているに過ぎないんですよね。  で、そこを読んでいないということはイエスの死後、イエスの教えがどのように広まっていったかに関してはあんまりしっかりと認識できていなかった・・・・と言えるんじゃないかと思うんですよ。  で、その伝播の舞台装置として「復活」は絶対に必要なイベントだったんだろうな・・・・ということを今回初めて感じたんですよね。

 

英文学、西洋文化を学ぶ上で MUST (マスト)の読み物と言われているものが「ギリシャ神話」と「聖書」です。  一応英文学を大学時代に専攻していた KiKi はご多分にもれず、その両方にこれまでの人生で何度もチャレンジしてきました。  「ギリシャ神話」の方はそれでも KiKi の趣味に合っていたんでしょうね、子供時代から結構な種類の「ギリシャ神話関連読本」を読んできたし、頭にどのくらい残っているかはともかくとして一応そのほとんどの本をとりあえず通読することができているという自負があります。  

でもね、問題は聖書の方・・・・・。  これまでに何度もチャレンジしてきたし、クリスチャンでもないくせに教会の聖書勉強会みたいなものに参加してみたりもしたし(入信する気はまったくなかったけれど ^^;)、本からじゃダメなら音楽から入ってみようかと「宗教音楽」を聴きまくってみたり、美術から入ってみようとしたりとあの手この手を尽くしてきたけれど常に挫折してきた・・・・そんなトラウマに近いような感覚を持っているんですよね~。  でもね、例えば本屋さんに並んでいる「図解 キリスト教のすべて」みたいな本の目次を眺めてみると、それなりに知っている物語ばかりのような気もするし、バッハの「マタイ受難曲」なんかは音楽として大好きで何度も聴いている(≒対訳歌詞を何度も読んでいる)わけで、自分の「聖書関連」の知識がどの程度のものなのか、知ってみたいという思いも手伝って、ここのところ読み続けている阿刀田高さんの「古典に親しもうシリーズ」からこの一冊を選んでみました。

旧約聖書を知っていますか
著:阿刀田高  新潮文庫

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「聖書」と言うとどうしても「ギリシャ神話」や「ホメロス」や「古事記」以上に身構えてしまう(やっぱり現代でも信仰者を多く抱えている宗教だという意識があるから・・・・なのかな?) KiKi としては、これまで読んできた「古典に親しもうシリーズ」ではさほど鼻につかなかったくだけた文体やオヤジギャグにちょっと辟易としたのは否めないけれど、そういう点を差し引いてもまあまあ楽しく読むことができたように思います。  何度もチャレンジしているにも関わらず未だに聖書を通読できていないことが一種のトラウマだったけれど、案外エッセンスは頭に入っていることが確認できただけでもよかったかなぁ・・・・・と。  と、同時に聖書を通読できない原因が「唯一絶対の全知全能の神」の物語であることや、ある種イスラエルの民のご都合主義的な記述のせいであること、更にはその神様が案外エゴイストであること(嫉妬深い神様らしい 苦笑)等々を認識できただけでも、この本を読んでみた価値があったように思います(笑)。

 

楽しい古事記 阿刀田高

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KiKi は大学時代、英文学を専攻していました。  大学進学を考え始めた高校生の頃、最初に KiKiが目指したのは音大でした。  ところがこのエントリーでもお話ししたように音大を目指して修行中だった KiKi は天の邪鬼にも「ピアノは大好きだけど、一生のすべてを捧げるのはいやだ!!」という思いに囚われ、結果的に音大進学を断念しました。  その後、どんな進路を選べばいいのか、正直なところ KiKi にはコレといった夢・・・・のようなものがあったわけではありませんでした。  強いて言えば時代が時代だったので「これからは英語ができなくちゃダメなんだろうな。」という曖昧模糊あ~んど漠然とした思いだけが心の片隅にありました。  でもね、ホントは大学4年間を小説三昧で過ごすことには抵抗がなかったわけじゃありません。  いかにそれが「原文」で接する文学であったとしても・・・・です。  でもまあ、音楽以外に強烈に好きだ!と思えるものが文学(というより物語)だったのは事実で、だからこそ英文学を専攻するという結論に至ったわけですが・・・・・。

でね、確かに「これからの時代は英語だよなぁ」という思いがあったのも事実ですが、同じ文学の中でも仏文や独文、日本文学の道を選ばなかったのは、仏文や独文を外したのは「やっぱり英語!」という思いがあったから・・・・だけど、日本文学を選ばなかったのは日本の物語にあまり興味をひかれなかったからということがあげられます。  大体において、KiKi が日本昔話に親しんだのは「絵本時代」だけだったと言っても過言じゃありません。  中学時代に一時期「平家物語」に傾倒していた時期があったけれど、古文の時間に学んだ「万葉集」にしろ「源氏物語」にしろ「枕草子」にしろ「方丈記」にしろ、「ギリシャ神話」や「シェイクスピアの物語集」と比較して、没頭する度合い・・・・みたいなものがものすご~く希薄だったんですよね。  

もちろん、国語の教科書で何らかの作品の一部が取り上げられているような超有名どころの作家(夏目漱石とか森鴎外とか太宰治とか志賀直哉とか宮沢賢治とかとかとか・・・・・)の作品はそれなりに読んできているし、それなりに楽しんできたとは思うんだけど、大学4年間を日本語で書かれた小説の勉強に費やすのはそれこそ勿体ないと思っていたし・・・・・。  古文の世界はそういう意味では半分ぐらいは外国語的なところもあるけれど、さほど面白そうだとは思わなかったし・・・・・・。

でもね、大学3年生ぐらいの頃、「日本人のくせに英語の本や西洋の物語にばかり没頭していていいんだろうか?」みたいなことを感じ始めた時期があるんですよね~。  でね、やめておけばいいのに岩波文庫に収録されていた本居宣長の「古事記伝」に手を出してみたことがあるんですよ。  やっぱり日本文学の原点みたいな存在は「古事記」だし、でも漢文調の「古事記」は読めたものじゃないはずだし、大学生としてはそこそこの文献を読むべきだろう・・・・みたいな変なプライドもあったりしてその選択になったわけだけど、結果はと言えば・・・・・・・・・・・・・・・数ページで挫折 ^^;

その時、岩波少年文庫に収録されている「古事記物語」に考えが及ばなかったのは前にこのエントリーにも書いたように

岩波少年文庫    小学生向け
岩波ジュニア新書  中学生向け
岩波文庫      高校生以上
岩波新書      高卒以上

というしょうもない KiKi の思い込みも一役かっていたりするわけですが、いずれにしろ「古事記」もしくは「古事記伝」は KiKi にとってどうにも「とっつきにくい書物」であることは大人になってもあまり変わりない・・・・ということだけは証明しちゃったみたいです(汗)。  でもね、それでもやっぱり「日本人たるもの・・・・」という意識が消えてなくなったかといえばさにあらず。  で、せっかくこのブログでは「岩波少年文庫読破計画」という企画をぶちあげているという事情もあることだし、起死回生・・・・ということで「古事記物語」あたりから始めてみようかな・・・・と思っていました。  で、本当であれば日本神話に関する最初のエントリーは「岩波少年文庫の古事記物語」になる予定だったのです。  

でもね、予定は未定とはよく言ったもので、「岩波少年文庫の古事記物語」を手に取る前に、今日ご紹介するこちら(↓)を手にとってしまいました。  まあ、ここ何回か阿刀田高著の「古典に親しもうシリーズ」を読み進めてきているという裏事情があり、そのシリーズの中に「古事記」もあったりしたので、この流れはある意味では必然だったのかもしれません。

楽しい古事記
著:阿刀田高  角川文庫

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前半の神話的な部分(本辞というらしい)はやっぱり面白い!  イザナギ・イザナミの国造りも、アマテラスの岩戸隠れもスサノオの命のヤマタノオロチ征伐もオオクニヌシの命の因幡の白ウサギも、国引き物語も海幸彦 & 山幸彦の物語も。  あとはやっぱり神武天皇の東征とヤマトタケル伝説は、ストーリー性もあれば、歴史的事実のたとえ話的な要素もあって楽しめます。  でもね、後半の天皇家の系図的な部分(帝紀というらしい) は正直なところ、「ふ~ん」という感じ ^^;  誰と誰が「まぐわって」何人子どもを残して、「殺して」「歌って」の部分は文字を追って一応読んではいても頭には何も残らない・・・・・そんな感じでした。

 

決して阿刀田高さんのファン・・・・というわけではないのですが、「ギリシア神話を知っていますか」や「私のギリシャ神話」を読了した勢い・・・・・のようなもので、通勤電車でも比較的読みやすいだろうという思い込みのもと、同じシリーズの本を何冊か購入してみた KiKi。  今日はその中の一冊、ギリシャ神話繋がりのこちらを選んでみました。

ホメロスを楽しむために
阿刀田高  新潮文庫

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巻末に収録されている漫画家、里中満智子さんの解説にもあるように、やっぱり読み易いって言えば読み易い本だと思います。  で、KiKi も「難しいこと≒高尚」という幻想には疑問を持っているタイプの人間なので、そういう意味ではこういう本がどんどん読まれてちょっぴり敷居の高い(ような気がする)古典文学がもっともっと多くの人、特に若い世代の人たちに読まれるといいだろうなぁと感じているので、本屋さんで岩波文庫の「イリアス」や「オデュッセイア」に手を伸ばしてみたものの、肩をすくめてまた本棚に戻しているような若者にはオススメできるような気がします(笑)。

KiKi 個人としては、阿刀田氏のフィールドワークの逸話こそ楽しむことができたのですが、件の阿刀田氏の「ギリシャ神話関連書籍」を続けて読んだ直後だったせいもあって、目新しさ・・・・みたいなものはほとんど感じることができなかったかなぁ・・・・と。

  

私のギリシャ神話 阿刀田高

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今日は、先日読了したばかりの「ギリシア神話を知っていますか」に引き続き、同じ阿刀田高著の「私のギリシャ神話」をご紹介します。  この本は1999年にNHK教育テレビの人間講座「私のギリシャ神話」で用いられたテキストに、加筆修正を施し出版されたものなのだそうです。  生憎 KiKi はその番組を観ていなかったんだけど(1999年と言えば KiKi が会計人として落ちこぼれる前のこと。  きっと仕事に忙殺されていたんでしょうね~ 笑)、この本を読む限りでは面白そうな番組だったんだろうなぁと感じます。  最近NHKでやたらと宣伝している「オンデマンド」で観ることができるのかしら・・・・・。  後で調べてみようっと♪

これまた阿刀田流のギリシャ神話で先日の「ギリシア神話を知っていますか」と非常によく似た文調で書かれた(ところどころ表現までまったく一緒!)物語なので、両方読む必要はなかったかなと思わないでもありません。  KiKi の個人的趣味としてはこちらの「私のギリシャ神話」の方に軍配をあげたいかな・・・と思います。  と言うのも、さすがNHK番組のテキストとして準備されていた内容のものだけあって、カラー図版(ギリシャ神話を題材にした絵画や彫刻等々)がかなりの量で収録されており、「ギリシア神話を知っていますか」を読んだ際には手元に別の美術書を置きながらあっちの本をとりあげたりこっちの本をとりあげたりと忙しかったんだけど、その手間が省けて楽チンだったから(笑)  巻末の神々の相関図も見開きで見易かったし、巻頭の地図もこちらの方が見易かったという印象があります。

私のギリシャ神話
著:阿刀田高  集英社文庫

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これまたサクサクと読めちゃう軽~い語り口のギリシャ神話です。  そして小説家が書いたギリシャ神話だけのことはあって、神様のセリフのアテレコがとっても現代風。  パリスの審判のシーンでの3美神のセリフがこんな感じ

ヘラ       「あら、もっとも美しい女神なら私ね」
アテナ      「冗談を言わないで。  私のものでしょうが。」
アプロディテ  「なに言ってんのよ。  美しいと言えば私に決まっているじゃない。」
3人       「だれか無関係の人に決めてもらいましょ。」 

こう書いた阿刀田さん。  さすがに女神さまの会話としてはくだけすぎたと反省(?)されたのか申し訳のように 「女神たちにしてはちょっとはしたない争いが始まった。」  と続けていらっしゃいます(笑)

 

 

山小舎の冬支度

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先週末、KiKi のところに長年の夢(?)だった軽トラが搬入されました。  山での暮らし(・・・・と言うよりは田舎暮らし?)にはこの軽トラが必需品です。  1回目の冬~春(2008年末~2009年初)にかけてはこれがないばかりに色々と人様のご厄介になることも多かったんですよね~。  例えば薪。  Lothlórien(ロスロリアン)では冬に暖をとるために薪ストーブが設置してあるんだけど、薪ストーブで暖をとるためには当然のことながら薪が必要なわけです。  で、この薪。  カインズホームなんかでは一束いくらで売っているんだけど、そんなのをいつも買っていたら燃料費だけでもバカになりません。  薪ストーブを使うということはセットで薪割りという労働がついてくるわけです。  「薪割り」自体は労働すれば何とかなるわけだけど、薪割りするためにはその元となる材木(伐採木)が必要になります。  Lothlórien(ロスロリアン)のある村は山の中だしある意味で材木そのものはいっぱいあるんだけど、当然のことながら自分の地所にない限りは勝手に伐採はできないし、仮に伐採できたとしても自分の家の庭まで運ぶツールが必要です。  で、この伐採木。  とてもじゃないけれど KiKi の愛車(シビック)では運搬不能です。  てなわけで昨年はLothlórien(ロスロリアン)建築までにとってもお世話になった地元の材木屋さんにお願いして4トントラックに半分ほどをお届けしていただいたんですよね~。

「軽トラで自分で運んでくれるんならもっと安く分けてあげられたし、伐採があった時に連絡してあげられるようになれば木もタダなのにねぇ~。」

な~んて言われつつ・・・・・。  (もっともその材木屋さんからは柱なんかを削り出した際に出てくる端材をそれこそタダで分けてもらっているんですけどね。  ただこちらは純粋な、正当な薪ではないので、あっという間に燃えちゃう≒火持ちが悪い し、基本的には針葉樹の端材なので薪には必ずしも適していないんだけど・・・・)    

それだけじゃなくて、畑仕事やら庭仕事をしていると意外と運ばなくちゃいけない荷物が大きくて重いんですよ。  この1年半というもの、KiKi の愛車やら友人の愛車(シビックよりデカイ車)を出動させ、何度大荷物を運んで山のふもとの街にあるカインズホームと山小舎の間を行ったり来たりしたことか!  例えば薪小屋づくりのための単管パイプでしょ。  例えば野菜の苗でしょ。  例えばレンガでしょ。  例えば腐葉土や苦土石灰といった土関係でしょ。  そうそう、KiKi が購入した土地の前の持ち主が地元で酪農を営んでいらっしゃる方なんだけど、有機肥料になる牛糞を分けていただけることになった際も、KiKiが軽トラオーナーではないばっかりにその家のおじいさんが軽トラいっぱいの牛糞を週日中に運んでおいてくれたな~んていうこともありました。  まあ、そんなこんなでここ1年ほどというものの、群馬県に一歩足を踏み入れるたびに道を走っている夥しい数の軽トラを眺めてはよだれを垂らしていた KiKi なのです。

    

先日、このエントリーにも書いたことだけど、KiKi にとってギリシア神話というのは子供の頃から最も親しかった物語の1つであり、これまでの○0年足らずの人生の中で手を変え品を変えて接してきた物語だったはずなんだけど、嘆かわしいことに神様同志の相関関係とか神様の名前とかはうろ覚え、  ニンフに至っては物語のプロットだけは頭に残っていても、名前まで思い出せるのは1割程度。  結局記憶に残るのは子供時代の抄訳本で読んだほんの一部の物語だけ・・・・という有様なんですよね。  せっかくこんな Blog を開いて読書感想文のようなものを綴るようになったからには、もう少しは進歩・・・・というか、何かを頭に残したい。  そんな風に感じていたところ、こんな本に出会いました。  まあ、10年ぐらい前までの KiKi の読書傾向からするとこういう「入門書風」を装った本に手を出すことはほとんどなかったんだけど、アーサー王関連でこんな本に手を出してみて案外面白かったということもあり、今日はこの本を読んでみました。

ギリシア神話を知っていますか
著:阿刀田高  新潮文庫

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 軽~い気持ちで、ギリシア神話の世界に親しんでみたいけれど、分厚い本は挫折しそう・・・・と考えている人・・・・とか、ある程度いろいろな本でギリシア神話に親しんでいるつもりなんだけど、漠然としか頭に残っていないような気がして、一度古典文学(?)としてのギリシア神話からはちょっとだけ距離を置いてどんな物語があったか頭を整理してみたい人・・・・とかには、気楽にサクサク読めちゃう本書はいいんじゃないでしょうか。  KiKi も先日ブルフィンチの全訳を読んだばかりということもあり、その復習・・・・みたいな感覚で楽しく読むことができました。  野上弥生子さんの文体に若干の古めかしさ・・・・みたいなものを感じた際に求めていた「読み易さ」はこの本で満たされました(笑)。  もっとも、これっていわゆる「阿刀田流ギリシア神話」であることは否めないとも感じたんですけどね♪

 

  

昨日から KiKi は群馬県の山小舎、ロスロリアンに来ています。  今週の目的は長年(?)の夢だった軽トラ搬入の受け入れをするため。  これでようやく田舎暮らしも板についてきた感じです。(恰好から入るところがいかにも都会人ですが・・・・^^;)  まあ、そのお話は別エントリーをたてるとして、まずはこのエントリーでご紹介した「ケルト妖精物語Ⅰ」の続編、「ケルト妖精物語Ⅱ」を読了したのでそのお話から・・・・・・。

ケルト妖精物語Ⅱ
編:ジョーゼフ・ジェイコブズ 訳:山本史郎・山本泰子  原書房

 

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これもやっぱり面白かった~。  もっともところどころお話が唐突な感じのする所もなくはなかったのですが・・・・・。  でもね、やっぱりおとぎ話って人をワクワクさせる何かが潜んでいるんですよね~(笑)  面白いだけではなく、悲しくも美しい物語だったり、しんみりさせられちゃう物語だったり、クスッと笑わせてもらったりとホント様々な要素が含まれているんだけど、いずれにしろ一気に読みきってしまいたいと思わせる何かがあるんです。

今回のお話の中で KiKi がとりあげたいと思うのは第14話として収録されている「ノックグラフトンの伝説」というお話です。  これって先日読んだ「みどりいろの童話集」「ホック・リーと小人たち」(中国の昔話)ととっても似ているお話なんだけど、その「ホック・リー」を読んだときには「どこかで似たようなお話を読んだことがあるんだよなぁ。」とは思ったものの、明確に「これだ!」と思い至らなかった KiKi が今回この「ノックグラフトン」を読んだときはピンときたんですよ。  それはね、これってこれらって日本昔話としても有名な「宇治拾遺物語」の中にある「こぶとりじいさん」とおんなじプロットの物語じゃないかっていうこと!!!

 

先日、このエントリーでもご紹介したとおり、今日は子どもの頃に抄訳を、そして人生の折に触れて何度も読んできた「ギリシア・ローマ神話 付インド・北欧神話」をご紹介したいと思います。  これは超有名なトマス・ブルフィンチの「伝説(寓話)の時代;原題 The Age of Fable」の全訳本です。  ブルフィンチはこれ以外にも連作を発表しており、それらは「騎士の時代; The Age of Chivalry (中世騎士物語 岩波文庫)」と「シャルルマーニュ伝説; Legends of Charlemagne, or Romance of The Middle Ages (シャルルマーニュ伝説 中世の騎士ロマンス 講談社学術文庫)」として日本でも紹介されています。  

でね、当初の KiKi の予定ではまだ未読だった「シャルルマーニュ伝説」をゲットしたのを機にそれを読んでこの Blog で取り上げてみるつもりだったのです。  ところが、その本の「まえがき」を読んでいるうちに、どうせだったらこの三部作、古い順に読み通してみたい気持ちがムクムクと頭をもたげてきてしまいました。  と言うのも、この「ギリシア神話」にしろ「中世騎士物語」にしろ、これまでに何度も読んだはずなのに、何故か頭にほとんど残っていないんですよね~(笑)。  まあ、ギリシア神話の方はそれなりにエッセンスというか、超有名どころのお話であれば何となく頭に残っているし、色々な文学作品やら芸術作品やらに接してきたなかで反芻してきたし、星座の名前やらで親しみがあったりもするのでまだそれでもいいんだけど、「中世騎士物語」の方はどんなお話が書かれていたのか、ほとんど忘却の彼方・・・・。  たまたまちょっとした事情でいわゆる普通の本(ハードカバー)ではなく、文庫本しか読めない事情が重なった・・・・ということもあったりしたので、急遽路線変更してこの本に手を伸ばしてみた・・・・というわけです。

 

ギリシア・ローマ神話 付インド・北欧神話
著:トマス・ブルフィンチ 訳:野上弥生子  岩波文庫

514K0SQZFWL__SL500_AA240_.jpg    (Amazon)

 

いや~、久々だったということもあるし、文体がある意味で若干古め・・・・なので読み応えがありました!(笑)  最初に夏目漱石が書いたいわゆる序文があるんだけど、それに至っては旧漢字は多いは旧かなづかいは連発されているは、文体は格調高いはで正直昨今の安易(?)な日本語で書かれた本を読みつけている今の KiKi ではついていけないんじゃないかと、自分で思いついたこの暴挙(!)に怖気づいてしまったぐらいです。

まあ、本文の方も今では日常的には使われなくなった言葉や「岩波文庫でしかお目にかかることが少なくなった漢字」もそれなりに多いんだけど、それでも物語が物語なので楽しく読むことができました。  巻末にはいわゆる「神様の系図」なんかもついているので、ちょっとした調べ物で参考資料にするにもいい本だと思います。

が、しかし・・・・・・・

    

せっかくブログを再開し、「落ちこぼれ会計人の Music Diary」のエントリーの移行もほぼ終了したし・・・・ということで、かつて色々とお世話になったクラシック音楽ブログのお友達のサイトをちょっとウロウロしにいってみました。  すると・・・・・・  KiKi がデータ移行に夢中になっているうちに大事件が勃発していました。(こちら)とか(こちら)   

訃報: アリシア・デ・ラローチャ  享年86歳

え~!!  そうだったの???  数年前に現役ピアニストとしては引退していたことは知っていたけれど、そんな~。  思えば KiKi がアルベニスのピアノ曲に初めて接したのはラローチャおばさんのCDだったし、あなたのシューベルト、と~っても好きだったのにぃ!!  ま、てなわけで、かなり出遅れた感はあるんだけど今日の KiKi の1曲はこちらです。

シューベルト ピアノソナタ第13番 D.664 (Op. 120)
ラローチャ/ロマンティック・ピアノ・リサイタル  (ごめんなさい。 今日は画像はナシです。)   (Amazon)

 

このCDはね、KiKi の一時期の大のお気に入りでした。  収録されているのは今日の1曲のシューベルトのピアノ・ソナタのみならず、シューベルトの即興曲(Op. 90-4 のみ)、メンデルスゾーンのカプリッチョ(Op. 33-1) と厳格なる変奏曲(Op. 54)、グリーグの「叙情小曲集」の中の素敵な一品 夜想曲(Op. 54-4) とピアノソナタ(Op. 7)。  どれもこれも本当にロマンティックな演奏で、疲れて帰宅した日の一服の清涼剤・・・・という感じでねぇ。  ラローチャと言えばどうしてもスペインものという印象が強いんだけど、アルバム全体が「スペインだけじゃないぞ~!!」と自己主張している・・・・そんな感じ(笑)

ライナーノーツで彼女に捧げられた文章には本当に説得力があって、KiKi は彼女のようなピアノ弾き(アマチュアなりに・・・・ではあるけれど)になりたかったと何度も何度も思って、ホント、寝ても覚めてもこのCDを聴きまくっていた時代があるんですよね~。  せっかくなので彼女のご紹介も兼ねてそのライナーノーツの一文を下に引用しておきますね。

 

アリシア・デ・ラローチャについて

ラローチャは1923年生まれのスペインの女流ピアニストである。  彼女は、小柄な身体からは想像しがたいほどの深く強いタッチで楽器を美しく鳴らす力量と、躍動的なリズム感や、あふれるほどの詩情と格調を伴った陰翳豊かな表情を持ち、それはいかなる作品においてもみごとに発揮されている。  ここに収められた彼女の、詩情豊かで心に染みいるような演奏は、亡きマイラ・ヘスに代わって"ピアノの女王"という称号を与えられていることを十分に納得させるものと言えよう。

 

 

思い起こせば今から10年ほど前、自分の生き方に???がいっぱい浮かんでくるようになった頃の KiKi がたまたま入った本屋で見つけたのがこの本でした。  背表紙の言葉(↓)に「ひょっとしたら何らかの生きる上でのヒントが見つけられるかもしれない・・・・」と感じて購入こそしたものの、買ったきり一度も読んでみなかったこの本。  このLothlórien(ロスロリアン)開設を機に自分の本棚の棚卸(今後も蔵書として保管し続ける本とブックオフで処分する本の品定め 笑)を始めたので、その作業の一環として、とにかく一度は読んでみようと手にとってみました。

40代からの知的生活術
編:現代情報工学研究会 講談社+α文庫

217E7Q4G1NL__SL500_AA140_.jpg   (Amazon)

 

まあ、元来が「マニュアル本」の類を好まない KiKi なので、期待しないで読んでみたのですが読後感としても「ふ~ん」という感じ(笑)  色々な生き方のひとがいるんだなぁとか、自分自身がここ何年間か感じてきたモヤモヤがある意味で「不惑であるはずの40代の特質のようなもの」であることに安心感もどきを感じたことを除けば、特に大きな感慨を得たわけでもなし。  強いて言えばやはりこの類の本と KiKi の相性はあまりよろしくないことが確認できた・・・・という感じです。  因みに上にも書いたこの本の背表紙の言葉はこんな感じです。

40代は、知的人生の出発点になる。  人生の半分にさしかかった40代。  20代30代を走り続けてきただけに、ちょっと一息いれて、自分を見つめ直してみる「精神の人間ドック」を。  公私ともにさまざまな問題に直面する「40の関所」も、「自分流の知的生き方」を見つけると対処できるはず。  精神的充実で新たな知的ライフスタイルの確立を。

「知的」という言葉が連発されている割には、「知的」とはどういうことかがほとんど伝わってこないんですよね~。  まあ、それは KiKi 自身の目標に「知的人生」「知的生き方」という発想がそもそもないが故に、何一つアンテナに引っかかってこない・・・・ということなのかもしれないのですけど。  でもまあ、この本には30以上の「自分流の知的(と本人が思っている?)生き方の実例」が掲載されているので、「不惑の40代のはずなのになぜこんなにも迷うのか?」と考える現代人は案外多いのかもしれない・・・・という実感を抱くことができたことが収穫と言えば収穫かな・・・・と。  

それより何より・・・・・

世の中の一般的な人は「知的生活」なるものにそんなに憧れるものなんでしょうか??  KiKi としてはそちらの方が気になってしまうんですけど・・・・・^^;

 

「ケルト」という言葉に興味を持つようになってはや○年。  興味だけはどんどん募っていってちくま文庫の「ケルト・シリーズ」(W.B. イエイツ & 井村君江 コンビ)には何度も挑戦しつつも、いつもどこかで躓いて(^^;)なかなか読み通せずにいる KiKi。  いわゆる「つまみ読み」だけはしていて、正しく認識できているかどうか定かじゃないんだけど、恐らく一応は一通り読んでいる自負はあるんですけどね(笑)  まあ、そんな KiKi がようやく読み通すことができた「ケルト妖精物語」を再読したので今日はその本をご紹介したいと思います。

ケルト妖精物語Ⅰ
編:ジョーゼフ・ジェイコブズ 訳:山本史郎  原書房

51QSN5DTGPL__SL500_AA240_.jpgのサムネール画像     (Amazon)

いや~、久々に読み返してみたんだけどやっぱりこの本だと躓くことはほとんどなくて、ちゃ~んと頭から最後まで物語の世界に没頭できちゃうんですよね~。

 

 

 

先日読了したばかりの「太陽の東 月の西」。  久々のノルウェー民話の世界にもう少しだけ浸っていたい気分にかられ、まったく同じ路線(?)なんだけど、これまた久々に本棚の奥から引っ張り出してみました。  

ノルウェーの民話
編纂:ペーター・クリステン・アスビョルンセン & ヨーレン・モー  訳:米原まり子
青土社

51HXPB0H5ML__SL500_AA240_.jpgのサムネール画像     (Amazon)

 

原典となる民話そのものは例の「あおいろ」「あかいろ」更には「太陽の東 月の西」と同じプロットの物語なんだろうけれど、こうやって立て続けに読み返してみると、本当に少しずつ少しずつではあるものの本ごとに発生するテイストの微妙な違いに改めて気がつかされます。

このエントリーでは KiKi が感じたちょっとしたテイストの違いを「翻訳の違い」 & 「元本の言語の違い」じゃないかと思ったんだけど、今回この本を読み返してみて、どうやら「元本の言語の違い」同様に「元本を編纂した人の思想の違い」とか「その元本を編纂した人たちが生きていた時代環境の違い」というのもあるのかもしれない・・・・・  そんな風に感じました。

と言うのはね、これまで読んだ「あお」「あか」「太陽」ではただ単に「人間」という表現が使われていたところがこの本ではやたらと「キリスト教徒」という言葉に置き換わっているんですよね~。

 

ようやく「落ちこぼれ会計人の Music Diary」のデータ移行がほぼ終了しました。  残っている作業は「今日の1曲 Indexes」の作成とエントリー内で自分のブログ内の別エントリーにリンクしてあったそのリンク更新作業のみとなります。  もっともそれが結構大変だったりするのですが・・・・・。  まあそのあたりの作業はボチボチとすることにして、それより何よりこの Lothlórien の更新作業を優先していこうと思っています。  もっとも、音楽関係は「次に何を聴こうかな?」と思った時にあの Index を見ながら曲を決めていたりしたので、アレがないと大変なんですけどね~ ^^;  

ま、いずれにしろ、ようやくここまで到達しました。  大変だったぁ!!!!

 

「あお」「あか」「みどり」と読み進めてきた「アンドルー・ラング世界童話集」の第4巻。  今回は「きいろの童話集」です。  ところで・・・・・どうしてこのラングの世界童話集は「あお」だったり「あか」だったり「みどり」だったり「きいろ」だったりするんでしょうねぇ。  収録されている作品がある種のエリア別・・・・というか出典別・・・・の傾向があるのはそこはかとな~く伝わってくるのですが、たとえば「グリム」なんかは結構色々な色の童話集に出てくるみたいだし、必ずしもそれだけではないような感じもします。  それに例えばこの第4巻がどうして他の色じゃなくて「きいろ」なのか、気になって気になって仕方がないんですよね~。  まあ、実際問題としてこれが万が一「黄色」じゃなくて「黄土色」だったとしても「群青色」だったとしても、物語を楽しむというスタンスの KiKi としては何ら問題ないんですよ。  でもね、敢えて色を指定されてしまうと「なぜ?」が気になるもの・・・・だと思いませんか?  それにね、今回 KiKi は東京創元社のシリーズで読み進めているわけだけど、もう1つの「ラング世界童話集シリーズ」の偕成社文庫とは色の名前も違えば、色ごとに収録されている作品まで同じとは言えないわけでして・・・・・・。  う~ん、気になる・・・・気になる・・・・・。

ま、それはさておき、ここまでの「あお」「あか」「みどり」「き」の中で、表紙の挿絵が一番 KiKi 好みだったのはこの「きいろの童話集」です。  「あお」&「みどり」も悪くはなかったんだけど、正直なところ「あか」はちょっとおどろおどろしいような気がします。  いえね、物語の1シーンからとった絵であることはわかっていて、その作品の雰囲気をよ~く伝えてくれる挿絵ではあると思うんですよ。  でもね、KiKi の場合、こういうハードカバーの本は夜、就寝前の一時に読むことが多いんですよね。  それもちょっと暗めの照明の下で・・・・・。  で、枕元からちょっとボワーっとした光を浴びて浮かび上がる挿絵・・・・・という状況設定の中で見てみると、「あか」はちょっと不気味な感じ・・・・・。  色も原色系あ~んど血の色だしねぇ。  で、そういう点からしてもこの「きいろ」は枕元にあっても恐くなくて (^^; ← 子供かよ!)いい感じ b-hato4-b.gifでした。    

きいろの童話集
編:アンドルー・ラング  監修:西村醇子  東京創元社  

51wJMSChbWL__SL500_AA240_.jpg     (Amazon)

 

えっとですね、最大の難関「落ちこぼれ会計人の Music Diary」のデータ移行に着手し、早2日。  全部で 222 エントリーほどあるのですが、ようやくほぼ半分の100エントリーの移行が終了しました。  「KiKi と音楽」「交響曲」「管弦楽曲」「協奏曲」「コンサート」のカテゴリーに関しては100%終了です。  「室内楽」「オペラ」のカテゴリーに関しても数えてはいないのですがほぼ8割は終わっているのではないかと思っています。  とはいえ残り 122。  気が遠くなりそうです・・・・・。  挫けそうです・・・・・。  でも、頑張ります!!!!

  

KiKi はもう何年も民放のTV番組を観ていません。  昔、特に20代の頃は毎週「週刊TVガイド」を購入し、最初のページから最後のページまで舐めるように読み尽くし、いわゆる「留守録登録」にせっせと励んでは様々な番組を観ていたのに、西暦2000年以降はプツリとそんな習慣にピリオドが打たれました。  その理由の第一は「面白い番組がなくなった」という感想を持っていた・・・・ということが挙げられるし、更には「せっかく留守録を撮っても観ないで消去する番組が増えた」という事情もあります。  でも、それより何より KiKi が民放を観なくなった理由。  それはCMにうんざりしてきた・・・・ということがあるように思います。

時期を同じくして KiKi は新宿や渋谷から足が遠のきました。  自宅に一番近い池袋であってさえもよほどのことがない限り出歩くことがなくなってしまいました。  それは駅周辺の物欲を刺激するような様々なディスプレイに疑問を感じるようになり、可能な限りそれを見ないですむようにしたい・・・・・という一種の「自己防衛本能」の表れだったような気がします。  

ま、その延長線上に KiKi が選択した「Lothlórien(ロスロリアン)暮らし」という実態があるわけですが、そのお話は又別の機会にするとして、当時から現在に至るまで KiKi が漠然と考えていたことを代弁してくれているかのような本をご紹介したいと思います。

地球をこわさない生き方の本
槌田 劭 編著  岩波ジュニア新書

514X5XRFSPL__SL500_AA240_.jpg     (Amazon)

KiKi は自分のことをエコな人間だとは思っていないし、最近巷で姦しく囁かれている「地球を救おう!」というスローガンやら「明日のエコでは間に合わない」というキャンペーンとかちょっとだけ路線は違うものの「LOHAS」という流行語大賞的な掛け声には実はあまり興味がなかったりするんだけど( ^^; )、この本はたまたま近所のブックオフで安売りをしていた・・・・ということもあり、大好きな「岩波ジュニア新書」の一冊であるということもあり、大した期待を持たないまま購入したものです。  でもね、今回読んでみて、KiKi が2000年ごろから漠然と考え始めたことが悉くここに整理されて書かれているような気がして、一気に読み終えてしまいました。

 

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