シューベルト ピアノソナタ第13番 D.664 (Op. 120)

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せっかくブログを再開し、「落ちこぼれ会計人の Music Diary」のエントリーの移行もほぼ終了したし・・・・ということで、かつて色々とお世話になったクラシック音楽ブログのお友達のサイトをちょっとウロウロしにいってみました。  すると・・・・・・  KiKi がデータ移行に夢中になっているうちに大事件が勃発していました。(こちら)とか(こちら)   

訃報: アリシア・デ・ラローチャ  享年86歳

え~!!  そうだったの???  数年前に現役ピアニストとしては引退していたことは知っていたけれど、そんな~。  思えば KiKi がアルベニスのピアノ曲に初めて接したのはラローチャおばさんのCDだったし、あなたのシューベルト、と~っても好きだったのにぃ!!  ま、てなわけで、かなり出遅れた感はあるんだけど今日の KiKi の1曲はこちらです。

シューベルト ピアノソナタ第13番 D.664 (Op. 120)
ラローチャ/ロマンティック・ピアノ・リサイタル  (ごめんなさい。 今日は画像はナシです。)   (Amazon)

 

このCDはね、KiKi の一時期の大のお気に入りでした。  収録されているのは今日の1曲のシューベルトのピアノ・ソナタのみならず、シューベルトの即興曲(Op. 90-4 のみ)、メンデルスゾーンのカプリッチョ(Op. 33-1) と厳格なる変奏曲(Op. 54)、グリーグの「叙情小曲集」の中の素敵な一品 夜想曲(Op. 54-4) とピアノソナタ(Op. 7)。  どれもこれも本当にロマンティックな演奏で、疲れて帰宅した日の一服の清涼剤・・・・という感じでねぇ。  ラローチャと言えばどうしてもスペインものという印象が強いんだけど、アルバム全体が「スペインだけじゃないぞ~!!」と自己主張している・・・・そんな感じ(笑)

ライナーノーツで彼女に捧げられた文章には本当に説得力があって、KiKi は彼女のようなピアノ弾き(アマチュアなりに・・・・ではあるけれど)になりたかったと何度も何度も思って、ホント、寝ても覚めてもこのCDを聴きまくっていた時代があるんですよね~。  せっかくなので彼女のご紹介も兼ねてそのライナーノーツの一文を下に引用しておきますね。

 

アリシア・デ・ラローチャについて

ラローチャは1923年生まれのスペインの女流ピアニストである。  彼女は、小柄な身体からは想像しがたいほどの深く強いタッチで楽器を美しく鳴らす力量と、躍動的なリズム感や、あふれるほどの詩情と格調を伴った陰翳豊かな表情を持ち、それはいかなる作品においてもみごとに発揮されている。  ここに収められた彼女の、詩情豊かで心に染みいるような演奏は、亡きマイラ・ヘスに代わって"ピアノの女王"という称号を与えられていることを十分に納得させるものと言えよう。

 

 

KiKiはね、若い頃は、シューベルトのピアノソナタをCDやら演奏会で聴いてもあんまり感動したことがなかったんですよね~。  そんな中で例外だったのがこのエントリーでご紹介したブレンデルのものとかアラウのもの、そしてこのラローチャの演奏でした。  最近でこそ LONDON が出したシフの全曲集をじ~っくりと味わって「うう~ん、ええのぉ 266.gif」と悦に入っていることもあるんだけど、昔はホントずいぶん色々聴いた割りには印象が薄かったと言うか、シューベルトのソナタには興味がなかったと言うか・・・・・(笑)  でもね、ラローチャのこの演奏だけはそんな中で KiKi のドツボにはまってきて「シューベルトのピアノソナタもいいじゃん!!」と思うことができるようになったんですよね~。

この13番のソナタはいわゆる難易度的にそんなに高くなくて(要は高度なテクニックを要求されない)、ピアノレッスンではよく取り上げられる1曲です。  KiKi も子どもの頃に一度だけレッスンで弾かせてもらったことがあります。  当時の KiKi は生意気盛りだったからこういう「歌謡的な音楽を美しく歌う」ことには興味がなくて、もっと派手で演奏会映えする曲に心を奪われていて、早くこの曲のレッスンを終えたくて仕方なかったことをよく覚えています。  でね、そういう意味では決して「好きな音楽」じゃなかった曲なわけですよ。  そんな KiKi が自分の愚かさを思い知ったのがこのラローチャの演奏に触れた時。  冗談抜きで身体が震えたんですよ。  「え? これがあのつまんないと思っていたあの曲??」っていう感じでね。

人生をトボトボと歩んでいるシューベルトの孤独、寂しさ、でも夢見ることをどうしても諦めきれない生への憧れ・・・・・そんなものが滲み出てくるような演奏なんですよ。  時に深く、時に浅く、呼吸と言えば呼吸、ため息と言えばため息・・・・・をしている作曲家の姿が頭に浮かんでくる。  そんな感じがして、思わず目を瞑ったことをよく覚えています。  

 

ああ、ラローチャさん。  こんな素敵な演奏を残してくれた貴女はもういないんですね。  KiKi は貴女のこのアルバムが本当に好きでした。  あなたのモーツァルトもアルベニスもグラナドスも大好きだったけれど、このシューベルトは KiKi にとって別格でした。  そんな貴女のことを最近はすっかり忘れていました。  そして貴女の訃報をこんなに遅くなって人伝に知ることになってしまって本当にごめんなさい。  でも、今日、こうして大好きだったこの演奏で貴女を偲ぶことができて、KiKi はほんの少しだけ温かいものを感じることができたような気がします。  ありがとう!!  そして安らかに♪  

    

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コメント(2)

こんばんは。
お久しぶりです。
元気にしてらっしゃいますか?
TBいただいて嬉しかったです。
ブログのタイトルが新しくなっていたことと、東京を離れて群馬に居を構えらたことに、いささかびっくりしましたが…(笑)
今後とも、よろしくお願いいたします。

ラローチャの訃報は私にとっても大ショックでした。エントリーされたシューベルトも、美しい響きの中から彼女の温かい人間性が滲み出てくるようで、本当にかけがえのない演奏だと思います。
寂しいですね。

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