新約聖書を知っていますか 阿刀田高

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このブログで取り上げる阿刀田高氏の「古典に親しもうシリーズ」の第6段は「新約聖書」です。  実はもう一冊「コーランを知っていますか」も入手してあるんですが、それは後日、アラビアンナイトを読んだ後にでも取り上げることにして、とりあえずはここいらでこの「古典に親しもうシリーズ」は小休止としたいと思います。  というのもね、本来であれば KiKi はブルフィンチの「ギリシャ神話」(伝説の時代)→「中世騎士物語」(騎士の時代)→「シャルルマーニュ伝説」を読み進めるはずだったのに、ギリシャ神話から思わぬ寄り道が始まって、進行方向があっちへクニャリ、こっちへクニャリ。  それぞれに面白い読み物だったからそれはそれで構わないんだけど、そろそろもともと思い描いていた路線に戻らないと、またまたブルフィンチの名作を続けて読む・・・・という企画がオジャンになってしまいそうなので(笑)  まあ、KiKi の場合、こういう企画を思い立って、着手こそするものの貫徹できないパターンっていうのは結構多いんですけどね。  これが仕事だったら「このタスクのゴールは何?  成果は何で測るの?」な~んていうことを部下たちに言ってる癖にねぇ~ ^^;

新約聖書を知っていますか
著:阿刀田高  新潮文庫

51QRQM91V8L__SL500_AA240_.jpg   (Amazon)

このエントリーにも書いたように、KiKi がこのシリーズの聖書に手を伸ばしてみたのは、自分の「聖書関連」の知識がどの程度のものなのか知ってみたいという思いによるところが大きいんだけど、こと新約聖書に関して言えば、いわゆる「福音書」4種に関しては、バッハの宗教音楽を愛していることが功を奏してか、多分エッセンスはほぼ頭に入っているのかな・・・・というのが読後の第一印象でした。  もっともそれはエピソードとして知っているというのに過ぎなくて、その話にどんな宗教的な意味があるのか・・・・な~んていう部分に関してはサッパリなんですけどね。  一時期ほんの数回だけ教会で催されている「聖書研究会」に参加してみたことがあるんだけど、クリスチャンの方々が自分の経験やら何やらを語りながら、「ここでの意味は・・・・」みたいなことをお話しされていて、いわゆる世間話というか、経験談、そしてその経験で何を感じたかというお話にこそ興味は湧いたけれど、聖書に書かれている内容といちいち結びつけてあれやこれや仰っているのを聞いていても「ふ~ん、何となくこじつけっぽいなぁ。」という不遜な感想しか持てなかった KiKi なのです。

前にこのエントリーにも書いたけれど、聖書を読んでいて KiKi が一番引っかかるのは「復活」というお話。  イエス自身の布教活動における奇跡みたいなことは、阿刀田さんじゃないけれど KiKi の気持ち的には「まあ、まあ・・・・」みたいにお茶を濁しながらやり過ごしちゃうことができるんだけど、どうにもこうにも「復活」だけはねぇ~。  今回もこの本を読了してみて尚、KiKi の長年の疑問「復活って何?」は相変わらず解決できていないんだけど、一つだけ収穫があったように思うんですよね。  それはね、 KiKi は福音書こそ何度か読んでいるけれど、その後の「使徒言行録」以下「手紙シリーズ」や「ヨハネの黙示録」は通読してみたことがただの一度もなくて、ところどころ拾い読みしているに過ぎないんですよね。  で、そこを読んでいないということはイエスの死後、イエスの教えがどのように広まっていったかに関してはあんまりしっかりと認識できていなかった・・・・と言えるんじゃないかと思うんですよ。  で、その伝播の舞台装置として「復活」は絶対に必要なイベントだったんだろうな・・・・ということを今回初めて感じたんですよね。

 

ペテロがローマでネロ帝の時代に逆さ十字にかけられて死んで、その墓所の上にサンピエトロ寺院が建っている・・・・とか、パウロはもともとキリスト教を迫害するユダヤ教の信者だったけれど、イエスの幻影(? これも復活の一種?)に出会って回心して使徒になったとか、ホントつまみ食い的にいくつかの逸話は知っていたんだけど、例えばこの本で紹介されていたイエス復活後のガリラヤ湖畔の晩餐のエピソードだとか、ステパノの受難だとか、エルサレムで開催された「使徒会議」の物語とか etc. etc. は初めて知ったエピソードの部類に入ります。

世界史の授業でもそのあたりの話はほとんど出てこなくて、残された弟子たちが細々と(な~んていうものではなかったはずだけど)布教活動をしていて、ローマ時代にああなってこうなってということは知っていても、その間をつなぐ物語はスッポリと抜け落ちていたんだなぁと再認識しました。

個人的に今回の本(本書)で好きだったのはところどころに挿入される芸術作品のお話でした。  KiKi のキリスト教へのアプローチが彫刻・絵画・音楽をベースにその裏にある物語を調べる・・・というスタンスだったので、尚更「おお! これはあの絵のことね」とか「ああ、その彫刻、いいよね~」てな感じで次々と思い起こすことができたのが嬉しかった♪

そうそう、その流れで今回初めて知ったのが、「さまよえるユダヤ人」という物語があるらしい・・・・ということです。  KiKi にとって「さまよえる~」と言えば、このエントリーでご紹介しているワーグナーの「さまよえるオランダ人」だったんだけど、これには元本があってそれはユダヤ人だったんですね~。  これは記憶にとどめておかなくちゃいけません(笑)  

chirol_memo1.gif  

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2009年10月25日 15:40に書いたブログ記事です。

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