ギリシア神話を知っていますか 阿刀田高

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先日、このエントリーにも書いたことだけど、KiKi にとってギリシア神話というのは子供の頃から最も親しかった物語の1つであり、これまでの○0年足らずの人生の中で手を変え品を変えて接してきた物語だったはずなんだけど、嘆かわしいことに神様同志の相関関係とか神様の名前とかはうろ覚え、  ニンフに至っては物語のプロットだけは頭に残っていても、名前まで思い出せるのは1割程度。  結局記憶に残るのは子供時代の抄訳本で読んだほんの一部の物語だけ・・・・という有様なんですよね。  せっかくこんな Blog を開いて読書感想文のようなものを綴るようになったからには、もう少しは進歩・・・・というか、何かを頭に残したい。  そんな風に感じていたところ、こんな本に出会いました。  まあ、10年ぐらい前までの KiKi の読書傾向からするとこういう「入門書風」を装った本に手を出すことはほとんどなかったんだけど、アーサー王関連でこんな本に手を出してみて案外面白かったということもあり、今日はこの本を読んでみました。

ギリシア神話を知っていますか
著:阿刀田高  新潮文庫

41yRpeeYHSL__SL500_AA240_.jpg     (Amazon)

 軽~い気持ちで、ギリシア神話の世界に親しんでみたいけれど、分厚い本は挫折しそう・・・・と考えている人・・・・とか、ある程度いろいろな本でギリシア神話に親しんでいるつもりなんだけど、漠然としか頭に残っていないような気がして、一度古典文学(?)としてのギリシア神話からはちょっとだけ距離を置いてどんな物語があったか頭を整理してみたい人・・・・とかには、気楽にサクサク読めちゃう本書はいいんじゃないでしょうか。  KiKi も先日ブルフィンチの全訳を読んだばかりということもあり、その復習・・・・みたいな感覚で楽しく読むことができました。  野上弥生子さんの文体に若干の古めかしさ・・・・みたいなものを感じた際に求めていた「読み易さ」はこの本で満たされました(笑)。  もっとも、これっていわゆる「阿刀田流ギリシア神話」であることは否めないとも感じたんですけどね♪

 

  

著名なエピソードはかなり網羅されている・・・・ことになっているんだけど、どちらかというと神話のエピソードに出てくる女性を軸に語られている感のある本書。  これは阿刀田さんが男性だからこうなったのか、最高神ゼウスに倣ってこうなったのかは非常に興味深いところです。  因みに本書の目次を列挙してみるとこ~んな感じです。

 1. トロイアのカッサンドラ
 2. 嘆きのアンドロマケ
 3. 貞淑なアルクメネ
 4. 恋はエロスの戯れ
 5. オイディプスの血
 6. 闇のエウリュディケ
 7. アリアドネの糸
 8. パンドラの壺
 9. 狂恋のメディア
10. 幽愁のペネロペイア
11. 星空とアンドロメダ
12. 古代へのぬくもり

全部で12章からなるこの本の章題のうち実に9つが女性名!  で、女性名の入っていない残りの3つもメインの物語はミュルラの物語やらダフネの物語だったりするわけで、阿刀田語りのきっかけの多くは女性を軸にしているようです。  最終章の「古代へのぬくもり」だけがシュリーマンのお話なので女性の影は非常に希薄なんですけどね。  まあ、それだけギリシア神話には女性がいっぱい出てくる証左とも言えるわけですが・・・・・^^;

その「古代へのぬくもり」の章を読んで、「本当のギリシア神話」の実体はヘシオドスの「神統記」、ホメロスの「イリアス」と「オデュッセイア」、古代ギリシアの三大悲劇作家 アイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデスの戯曲 が中心にあるけれど、キリスト教の「聖書」のように「ザ・ギリシア神話」というような類の文献はなさそうだということを改めて認識しました。  こうなってくるとこんなブログを立ち上げてしまった手前、やっぱりこれら(↑)をちゃ~んと読み返してみる必要がありそうですね~。 chirol_waku1.gifワクワク  

KiKi の本棚にはホメロスの2冊とず~っと昔に購入して何回かは読んでいる「ギリシア悲劇 物語とその世界 著:呉茂一 現代教養文庫」(↓)は揃えてあるんですけど、ヘシオドスの「神統記」だけは学生時代に何回かは図書館で借りてチャレンジしたものの、「いつかは読み返してみよう!」とは思わなかったらしく、蔵書としては揃えていないんですよね~。  これで本日も Amazon の売上に貢献してしまうことになることでしょう(汗)。

    

ギリシア悲劇 物語とその世界
著:呉茂一  現代教養文庫

51RSVFXE7BL__SL500_AA240_.jpg    (Amazon)

ブログ「落ちこぼれ会計人の Music Diary」を綴っていた頃は聴いてみたいCDがまるで湧水地みたいにボコボコと湧き出てきて「消費生活から足を洗いたい!」という KiKi の想いの大きな障害だったけれど、最近では読みたい本がまるでボコボコと湧き出てきて困ってしまいます。  結局 KiKi はこれらの物欲からは一生解放されないのかしらん・・・・・・。

ま、それはさておき、せっかくこの本を読んでみたのでついで・・・・と言っては何ですが同じ著者が書いた「私のギリシア神話 集英社文庫」を引き続き読んでみたいと思います。  因みに阿刀田高さん、ギリシャ神話だけじゃなくて「旧約聖書を知っていますか」「新約聖書を知っていますか」で聖書を、「コーランを知っていますか」でコーランを、「楽しい古事記」で古事記を、更には「ホメロスを楽しむために」とか「シェイクスピアを楽しむために」とか「チェーホフを楽しむために」とか、この手の本をいっぱい書いていらっしゃるんですねぇ・・・・・。  こうなったらこの手の本も読破してみようかしらん(笑)  

 

このエントリーは2009年10月30日に四季さんのブログに TB させていただきました。 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2009年10月19日 18:14に書いたブログ記事です。

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