アラビアン・ナイト(上)(下) ディクソン

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アンドルー・ラングの「あおいろの童話集」を読んで以来、ず~っと気にかかっていた本。  それが「アラビアン・ナイト」でした。  たまたま先週、すでにクラシック音楽カテゴリーで既にエントリーを書いている「シェエラザード」を久々に聴いた・・・・ということもありまして(笑)、やっぱりどうしても今のうちに読んでおきたい気分がモリモリと湧き上がってきました。  ま、てなわけで今日の1冊(というより2冊)はこちらです。

アラビアン・ナイト(上)(下)
編:ディクソン 訳:中野好夫  岩波少年文庫

1140900.gif   1140910.gif   (Amazon)  (Amazon)

 

アラビアン・ナイトの中の物語で KiKi が一番最初に出会ったのは「アリ・ババと40人の盗賊」で、次に出会ったのが「アラジンと魔法のランプ」でした。  どちらも絵本の世界で初めて出会った物語だったんですけど、最近のお子さんだとひょっとすると「絵本」の前に「ディズニー・アニメのアラジン」で先に出会っちゃったりするのかもしれませんね(笑)  因みにこの岩波少年文庫に収録されている作品は以下の通りです。

 

<上巻>

船乗りシンドバッドの1回目の航海
船乗りシンドバッドの2回目の航海
船乗りシンドバッドの3回目の航海
船乗りシンドバッドの4回目の航海
船乗りシンドバッドの5回目の航海
船乗りシンドバッドの6回目の航海
船乗りシンドバッドの7回目の航海
アラジンと魔法のランプ
ペルシア王と海の王女
べーデル王とジャウワーラ姫

 

<下巻>

ヘビの妖精と二匹の黒犬
シナの王女
魔法の馬
ものいう鳥
アリ・ババと40人の盗賊
漁師と魔物

シンドバッドの物語は漠然とは覚えていたんだけど、都合7回も航海したことはすっかり忘れていました。  強烈に覚えていたのはダイヤモンドがゴロゴロ(ついでに大蛇もウヨウヨ)している山にロックに置き去りにされたシーンとか、ヘビと人食い族のダブル責め苦を味わうシーンとか、人の背中に乗ったきりの迷惑じいさんとか だったんだけど、久々に読んでみると「あれ?  こんな冒険もあったんだっけ?」と童心に帰ってのめりこんで読む耽ってしまいました。  さすが女に恨みをもったシャフリヤール王が「次の物語を聞くまではシャフラザードを殺すまい」「次も」「次も」と思っただけのことはあってやっぱり面白いなぁ!  

この物語が語られる背景で登場する王様は決して善人カテゴリーの人じゃないけれど、「シンドバッドの冒険」には案外悪人が出てこないのも意外と言えば意外でした。  こんなに善人ばかりの物語だったっけ??とちょっと疑問も感じちゃったんだけど、それを確認するためには岩波文庫の「千一夜物語 全13巻」を読まなくちゃいけなさそうなので、それは老後の楽しみにとっておきたいと思います。(笑)

上巻で結構気に入ったのが「ペルシア王と海の王女」とその続編ともいうべき「べーデル王とジャウワーラ姫」です。  これは子供時代に読んだ記憶がないんだけど、陸の王と海の王女の恋物語というスケールの大きさに加えて、魔法もでてきたりしてほんと楽しめる物語だと思います。  でね、この物語に限ったことではないんだけど、この岩波少年文庫の挿絵(ジョン・キデルモンローさんという方らしい)がアラビア風と言えばアラビア風、中国風と言えば中国風、まあオリエンタル臭をプンプン放っているような絵を描いてらして、これが物語のスケール感を増すのに結構一役買っているように見えるんですよね~。  

下巻に収録されているお話は「アリ・ババと40人の盗賊」と「漁師と魔物」以外は多分初読みの物語ばかりのような気がするんだけど、物語のプロット的には同じような物語を西洋もので読んだことがあるような気がしたり、「シナの女王」のシナはおよそシナ(中国)的じゃなかったりして、こちらも結構楽しめました。  個人的には「初読み」の感動も手伝ってか、結構好きだなぁ、この下巻。  物語としての完成度は結構高い!  そんな印象です。  でね、この物語が成立した時代のペルシアでは、インドぐらいまではそこそこの精度の情報があったような雰囲気ですね~。  で、「インドから向こうはみ~んなシナ」っていう感覚だったんじゃないかなと思われる記述が結構多いのも東洋人にとっては楽しいところだと思います。  「シナ」 ≒ 「正体不明の遠い異国」 ≒ 「ろまんちっく~ 266.gif」っていう感じがそこはかとな~く漂っています。

読み終わってから書かれていた物語について冷静に思い返してみると、「あほらしい」ようなお話の宝庫だと思えちゃうんだけど、読んでいる最中には大の大人であってさえも「あほらしい」とは思わないでぐいぐい読めちゃう読み物の代表作の1つがこの「アラビアン・ナイト」だよなぁと思うんですよね。  KiKi は♀の割にはあんまり「光りもの(ジュエリー関係)」に興味のない方だと思うんだけど、物語の世界観としてこのキンキラ・ピカピカの世界は結構好きだっていうことに気がついちゃったのも収穫と言えば収穫でした(笑)。  もっとも本当に好きなのはもっと泥臭~い、葉っぱくさ~い世界観の方だとは思うんですけどね♪

            

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