2009年12月アーカイブ

今週末も KiKi はLothlórien_山小舎で過ごしています。  さすがにこちらは寒い(プルプル)  でも、昨年に比べるとこちらの覚悟のでき具合の違いか、はたまたそこそこ防寒グッズが充実してきたためか、あるいは地球温暖化の影響なのかは定かではないのですが、ひたすら「さ~ぶ~いィィ~!!」と叫んでいた昨年よりは過ごしやすいような気がします。  ま、とは言うものの、とにかく朝から晩まで薪ストーブに薪をくべ続ける1日となっております。  

でもね、薪ストーブのいいところの1つ。  それは外出する際などに一々火を消さなくてもいいところ。  最初のうちは KiKi も都会人の性で、火をつけっぱなしで外出することに戸惑いがあったんですよね。  でね、これが燃えさかる火が丸出しの暖炉だと、やっぱり火をつけっぱなしというのは問題があるだろうと思うんですよ。  でもね、薪ストーブの場合は鋳鉄の箱の中で火が燃えているわけです。  で、それなりの灰処理の機能もついているわけで、夜中も薪ストーブいっぱいに薪をつめこんで、空気を極力しぼると明け方にはまだまだ熾き火が残っていてそこに薪を足して・・・・・な~んていうことをしているうちに気がついたんです。  あれ?  これって火をつけっ放しで外出してもいいんじゃないかしらって・・・・・。  

で、、そうやってず~っと火をつけっ放しでいるっていうことは、この熱を何かに利用したくなっちゃうのが人情というものです。  ま、てなわけで、今日はこんな本を眺めていました。

Viva! 薪ストーブクッキング
著:ポール・スキャナー Good Life Press

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KiKi もね、Lothlórien_山小舎初年度からいわゆるストーブトップ(上↑の本の表紙の写真にもあるようにカッパー製のヤカンと鋳鉄製の鍋が載っているところ)を利用しての煮込み料理は、毎度毎度こちらへ来た時の冬のおかずとしてやっているんです。  後はストーブ下部にある「灰受け皿」を利用してお芋を焼く・・・・っていうのも既に何度も経験済みです。  でもね、話によれば薪ストーブを使うとたいていのお料理がおいしくできちゃうらしい・・・・・。  で、そのあたりを研究したいと思って購入したのがこの本です。 

因みにこの本の目次はこんな感じです。

Chapter1: 私たちの薪ストーブライフ
  エッセイ 薪ストーブはスーパークッカーだ! (田渕義雄)
  愛情たっぷりケベック風アイディア料理 (マリー・デジャルダン)
  野菜三昧あったかベジランチ (鶴田静/エドワード・レビンソン)
  ほっこり和むお母さんの味 (吉田真沙子/雅典)
  子供も大喜びのおもてなしレシピ (鈴木俊太郎/道代)

Chapter2: 薪ストーブクッキングを安全に楽しむために
  薪ストーブのこと
  薪の話
  火の管理
  料理に使う調理道具
  薪ストーブに使う道具
  薪ストーブクッキングで火傷をしないための注意

Chapter3: シェフが伝授する薪ストーブクッキングレシピ
  豚肉のロースト フィレンツェ風 じゃがいも添え
  豚肉の塩釜焼き ゴルゴンゾーラソース
  鶏の赤ワイン煮
  ローストチキンのカルバドスとりんご風味
  ビーフシチュー
  あさりのオーブン ガーリックバター風味
  ティエッラ
  メカジキのカポナータソース
  カキの香草パン粉焼き
  アトランティックサーモンマリネの温燻仕立て
  鯛のアクアパッツァ
  焼きナスのマリネ
  焼きパプリカのマリネ
  温野菜のバーニャ・カウダ
  かぼちゃとニョッキ ローズマリー風味のクリームソース
  なすとドライトマト モッツァレラチーズのオーブン焼き
  モッツァレラチーズとバジルの目玉焼き(ポモドーロソース)
  クリスピーピッツァ(ジェノベーゼソース)
  もちもちピッツァ(マリナーラソース)
  ベーコンとドライトマトのリングイネ
  スパゲッティ カルボナーラ
  グラタン(ベシャメルソース)
  ラザニア(ボローニャ風ラグーソース)
  溶き卵のスープ(コンソメ)
  ミネストローネ(ブロード)
  パスタとインゲン豆のスープ
  ピッツァ生地で作るアレンジブレッド
  素朴なイタリアンブレッド
  レモンメレンゲパイ
  マスカルポーネのベイクドチーズケーキ
  ヨーグルトとヨーグルトチーズ
  あったかドリンク アルコールなし
  あったかドリンク アルコール入り  

他のエントリーよりも優先して書き綴ってきた「のだめ Review」。  それもついに最終巻を迎えました。  個人的にはこの全23巻のうち中だるみ的になっちゃった巻やら、不満やら何やらもあったけれど、総じて見るとやっぱりクラシック音楽をここまで大々的に扱ってくれたマンガはこれまでにあまり見たことがないような気がするので、やっぱり好きな漫画でした。  二ノ宮先生、ありがとう♪  そして、千秋君 & のだめちゃん、お疲れさまでした。  因みに KiKi の一番好きなキャラは実はターニャでした。(やっぱりピアニストがお気に入り ^^;)  ターニャの弾く「楽長クライスラー不在のクライスレリアーナ」は是非聴いてみたかった♪    

のだめカンタービレ #23
作:二ノ宮知子 講談社

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ついにグランド・フィナーレ!

紆余曲折の末、無事パリへ帰還したのだめ。  仲間に囲まれて再びピアノに向かうのだが、音楽への思いは以前と違っていた。  その様子を知った千秋が、一大決心!!  のだめに好きな道を歩ませようとするが、彼女の演奏を聴いて・・・・・・!?

まあ、あちらこちらで辛口の批評がいっぱい出ているのであんまりそれには触れたくないけれど、やっぱり絵の粗さが目立つ号だということだけは、隠しようのない事実・・・・・という気がします。  留学編がない方がよかったという意見もあるようだけど、KiKi は留学編が結構好きでした。  特に、若い身空で家族や恋人から離れて何かを手に入れようと必死で頑張っている青春群像物語っていうのは昨今ではちょっとカッコ悪い生き方とされる「熱さ」とか「必死さ」があって、ものすご~く共感することができました。  やっぱり人間、頑張るときには頑張らなくちゃ・・・・・みたいな感じで。  もちろん KiKi は「ストイックな生き方が正しい!」とまでは思っていないんだけど、やっぱり人生の中で「ストイックな時間を持つ瞬間はあるべき」だろう・・・・とは思っているので・・・・(笑)

さて、大成功のデビュー公演以来行方不明ののだめちゃんを想い、「すっかり見失っている」ことに茫然自失気味の千秋君。  そんな千秋君にとって格好の話し相手になったのはなぜか、「世界で一番嫌いだったはずの千秋パパ。」  それにしても・・・・絶縁親子の復縁 Dinner & 千秋君悩みごと相談のメニューが「山盛りフライドポテト」とはどういうセンスなんだ? この親子。  呪文料理を得意とする千秋君がメニューに拘らない時点で、千秋君には黄色信号が点滅していること間違いなしです。  (缶詰とどっちがタチ悪いのかなぁ・・・・・ ^^;)

ま、いずれにしろようやく傷心の旅(?)から帰国したのだめちゃんは何故かヤドヴィカと太鼓遊びに夢中になったり、幼稚園の先生ごっこに興じたり・・・・・。  う~ん、やっぱりよくわからない子だなぁ。  演奏家になりたくてもなれなくて(というよりその前段のコンクールで惨敗?)ある意味、落ち武者みたいな感覚で帰国せざるをえないユンロンがそんなのだめを見ていてイライラするのはものすご~くよくわかるような気がします。  のだめちゃんは決してユンロンをイライラさせような~んていうことは思ってもいないんだけど、相変わらずマイペースののだめちゃんのやっていることは対ユンロン(ある意味では対ターシャでもある)と言う目で見ると「無神経」なんですよね~。  天才ってホントにムゴイことを自覚なくしちゃうからタチが悪い・・・・・・。         

「のだめカンタービレに登場する音楽を聴いてみる」企画、エルガー編。  いやはや、これから何日間かはこのままいくとエルガーづくしになってしまいますねぇ。  竹おじさんが何気に羅列してくれちゃったおかげで・・・・・ ^^;  まあ、どちらかというと独欧古典派の音楽からロマン派の音楽、そしてフランス印象派に偏りがちの KiKi がこうしてイギリスの音楽を集中して聴く機会は一生のうち、そうそう何度もあるということではないだろうと思うので、せっかくのチャンスを生かして目いっぱいエルガーの世界を楽しみたいと思います。

エルガー 交響曲第1番 Op. 55
EMI 0946 3 67918 2 1 演奏:バルビローリ指揮 & フィルハーモニア・オーケストラ 録音:1962年8月

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英国と言えば紳士の国。  まあ、かの国ではNobles Oblige (ノブリス・オブリージェ; 高貴な人の責務)という言葉が根強く息づいていて、まあ、その延長線上に選民思想的なちょっと見たくないものもあったりするわけですが(案外人種差別意識が高かったりする ^^;  余談だけどずいぶん昔、KiKi が英国に語学留学していた頃、中国人・韓国人・日本人はひとくくりで "Chinese" と呼ばれ、後進国からやってきた可愛そうな人たちというスマートな扱いを受けることが多かった。  ミソなのは露骨ないやらしい卑下系の扱いではなくスマートな見下し系・同情系という感じだったんですよね~ 笑)、この交響曲のスコアの冒頭にも「ノビルメンテ・エ・センプリーチェ」とあり、「高貴に そして 素朴に」というのが英国のこの作曲家の曲想になっています。  これを初めて知った時、KiKi は「さすが英国作曲家!」と思ったものでした。

でもね、KiKi が英国留学中に何となく感じた「スマートな見下し系」につながる狭義(?)の高貴さというのはこの曲 もしくは エルガーのいう「高貴さ」とはまったく別物なんですよ。  齢50歳で楽想を練った音楽・・・・というだけのことはあり、どこか世俗的なことから超越しているような優美さを兼ね備えている音楽・・・・っていう感じがするんですよね。  因みにこの「交響曲第1番」が完成したのはエルガー51歳の時。  最初の交響曲を発表する年齢としては遅書きと言われているブルックナーやブラームスよりもさらに遅いんですよね~。   

のだめカンタービレ #22 Review

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のだめカンタービレ #22
作:二ノ宮知子 講談社

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楽園か奈落か。  のだめ、運命の舞台へ!

Rui と千秋のコンチェルトに衝撃を受けたのだめ。  絶望の淵で差し出されたシュトレーゼマンの手を取るが―――。  運命に導かれるかのようにデビューを飾ったのだめを待っているものは!?  そして、のだめを見守るしかない千秋の胸に去来する思いは・・・・・?

初読の時からず~っと KiKi がよくわからなかったこと。  それは、シュトレーゼマンから差し出された手をなぜのだめが取る気になったのか?です。  結局、「拘るのは千秋先輩、先輩とのコンチェルト。  自分と千秋先輩というゴールデンコンビにしかできない演奏」だけだったはずののだめちゃんが、いかに相手が他でもないシュトレーゼマンだったとは言え、何故? という想いがず~っと消えないんですよね。  で、それを探してみるのを今回の再読(特に Vol. 21 & 22 では)のテーマの1つにしてみたんですが、今のところ、KiKi はその答えを見つけることができていません ^^;

いくらシュトレーゼマンでもただの道楽でこんなことをするわけがない。  のだめだって・・・・・この舞台に立とうというからには逃げるのはやめたってことだよな(普通ならね by KiKi)  それにしても・・・・いきなりシュトレーゼマン  イギリスの一流オケ  あいつ いったい何なんだ!?

ま・さ・に・です。  挙句の果てに、公演本番のその舞台でリハやゲネプロとは全然違う演奏を始めちゃうのだめちゃん。  天才っていうのはそんなものなのかもしれないけれど、正直これってハタ迷惑な話なんじゃないのかなぁ ^^;  でもまあ、そこは流石のイギリスの一流オケ & 世界のシュトレーゼマン。  彼女の音楽を共にしっかりと作り上げたい!と頑張ります。  そう思わせるだけのものを持っているのだめちゃんはやっぱり天才なんでしょうね~。  

でもね、それ以上にこの号を読んで思ったこと。  それはのだめのオケとの初共演が千秋君じゃなかったことが実はのだめにとってものすご~く良かったことだったんじゃないかと・・・・。  そう思うのはね、ショパンのコンチェルトの練習風景なんですよ。  世界のミルヒーが何故かのだめちゃんの言いなりになっているんですよね。 

「ミルヒー。  のだめ もっとガツンといきたくなったんでオケもガツンときてください。  でもソロの前はもっと緊張を・・・・  空気・・・・・ キリキリ張りつめてください。  オケの音聴いたら気が変わりました。  打ち合わせと違うけどいいデスか?」
「はい はーい。」  

「ミルヒー。  ここはテンポをこれくらい上げたいです。」
「はいはい」  

「ミルヒー。  もっと」
「はい はーい。」  

「ミルヒー!」
「がってーん!」 

これって相手がミルヒーだからできたこと・・・・だと思うんですよ。  もちろん千秋君も過去からず~っと「俺がこいつに完璧にあわせてみせる!」というスタンスだったから、同じだったかもしれないけれど、逆に彼女にとってそれができるのは「千秋先輩だけ」という想いがあった・・・・・ということもあるような気がするんです。  でもね、そうじゃなかった・・・・・。  これってのだめちゃんが千秋君から卒業するためには絶対に必要なプロセスだったような気がするんです。  ま、そのおかげで千秋君よりは若くないミルヒーは「ひ・・・・イイ  死ぬかと思ったぁー  ひどいよォ のだめちゃん・・・・・  この歳であんな目にあわされるなんて・・・・」という状態になっちゃいましたが・・・・ ^^;  でもね、これこそがマーメイドジュースよりも何よりもミルヒーには効く「不老不死の薬」なのかもしれません(笑)

 

粛々と進めている「のだめカンタービレに登場する音楽を聴いてみる」企画。  今日は三善さんちの竹おじさんが意外と良く知っていたエルガー曲集からの1曲です。  オラトリオ「ゲロンティアスの夢」。  実は KiKi はこの曲はのだめに出てくるまで、聴いたこともなければタイトルを目にしたことすらありませんでした ^^;  で、当初は「これってどのカテゴリーの曲なんだ???」という状態で KiKi のクラシック音楽CD御用達店 HMV で探しまわること数時間。  交響曲でないことだけはタイトルからして明白なんだけど、「管弦楽曲」なのか「器楽曲」なのか「室内楽曲」なのか「オペラ」なのか「声楽曲」なのか、てんで見当がつかなかったのです ^^;  まあ、歩き回っているうちにこれがオラトリオであることが判明したんですけどね(笑)

でもね、言い訳するわけじゃないけれど、KiKi がこの曲を知らなくてもまあ、仕方ないと思うんですよ。  だって、この曲って2005年3月までに日本では4回しか実演されたことがないらしい・・・・・・。  まして、エルガーっていう作曲家は学校の音楽室にも肖像画が飾られていないし、ピアノ曲に有名な曲もないし・・・・・・。  (KiKi の場合、やっぱり主軸にあるのはピアノ曲を作曲している作曲家の音楽で、そこから Pコン → 交響曲 → 管弦楽曲 & ピアノ以外の協奏曲 → 器楽曲 → 室内楽 → オペラや声楽曲 という順番でCDコレクションをしてきています。)  ま、いずれにしろ、てなわけでこのCDは KiKi のクラシック音楽鑑賞ライフの中では比較的最近入手したCD(のだめ 6巻発売以降)なので、さほど聴きこんでいる状態ではないことをまずはお断りしておきます。

エルガー オラトリオ「ゲロンティアスの夢」 Op. 38
EMI 0946 3 91973 2 3  演奏:サー・ジョン・バルビローリ(指揮) & ハレ管弦楽団 ジャネット・ベイカー(Ms)、リチャード・ルイス(T)、キム・ボルク(Bs)、ハレ合唱団、シェフィールド・フィルハーモニック合唱団、アンブロシアン・シンガース 録音:1964年12月

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ちなみにこの曲、日本では上記のとおり極めて演奏機会が少ない曲・・・・なんだけど、エルガーのお膝元、本場英国ではほぼ月1ペースで演奏されている曲なのだそうです。  で、ヘンデルの「メサイヤ」、メンデルスゾーンの「エリヤ」と共に「英国3大オラトリオ」と呼ばれているらしい・・・・。  ただ、KiKi にはよくわからないのは、イギリスって英国国教会の国でしょ。  で、エルガーは確かカトリック信者。  この曲のテキストに使われているのが、イギリスの詩人ジョン・ヘンリー・ニューマンの同名詩で、このニューマンという人は英国国教会の聖職者からローマ・カトリックに改宗し、後に枢機卿にまでなった人物・・・・・ということなので、このあたりの宗教的な関係性がチンプンカンプンなんですよね~。

そもそも「オラトリオ」って元来はローマ・カトリック教会の宗教曲じゃないかと思うんですよ。  でもね、結構プロテスタント国であるドイツ系の作曲家たちも聖書などから取った台詞を使ってオラトリオ(もしくはオラトリオチックな宗教曲?)を書いているし・・・・・。  英国国教会とローマ・カトリックって仲が良かったんだろうか???  それとも芸術作品は別扱いなのかなぁ?????

 

のだめカンタービレ #21 Review

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のだめカンタービレ #21
作:二ノ宮知子 講談社

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千秋とRui が奏でるラヴェルはのだめの心にどう響くのか?

公演に向けてRui と練習に励む千秋。  Rui が弾くラヴェルは、千秋が思い描いていた音だった!  それは、いつかのだめと奏でたい音―――。  一方、猛勉強の成果でオクレールを認めさせたのだめ。  しかし Rui も同じ門下生だと知り・・・・・。  ショックを受けたまま、Rui と千秋の協奏曲(コンチェルト)を聴いたのだめは!?

カレー(はともかくとして)、豆のエストファード、ブフブルギィニョン・・・・・・って呪文料理ばっかりだけど、美味しそう!!  でも、どんなお料理なのかさっぱり見当もつきません。  (何せ KiKi はコテコテ日本のおふくろの味しか料理できなかったりする・・・・・ ^^;)  ま、てなわけで、ちょっとだけ調べてみました。  豆のエストファード(Estofado)のエストファードというのはスペイン風もしくは中南米風のシチューというか煮込み料理らしい。  なるほど、煮込み料理だったら KiKi は得意です。  どんな豆で作ったものかはよくわからないけれど、今度1度作ってみようと思います(笑)  で、ブフ・ブルギニヨン (Bœuf bourguignon)というのは牛スネ肉の赤ブドウ酒煮ブルゴーニュ風ということらしいです。  こちらは時々お世話になるクックパッドさんにこんなレシピが載っていました。  これも案外簡単に作れそう ^o^  わが家には一家に一人の千秋君がいないので、自前で何とかしなければ・・・・・。

う~ん、やっぱり KiKi はのだめちゃんはどちらかというと苦手かもしれません。  何ていうか、自分が一番っていうか、自分に興味を持ってほしい気持ちだけは人一倍強いくせに、自分のことに夢中になると相手のことはすっかり忘れちゃうというか・・・・・。  自分の演奏会に千秋君が来てくれないとそれがモロに態度やら何やらに出る割には千秋君のコンサートは忘れちゃう。  みんなが楽しみにしているコンサートのチケットを取っておくのを平気で忘れちゃう。  千秋君が仕事で Rui と2人っきりになると聞けば、感情むき出しになる。  まあ、理解できないわけではないんだけど、つくづく自分勝手だなぁ・・・・・と思わずにはいられない。  ま、そういう様々な感情を自分の中で消化して、それが演奏する際の表現やら音に昇華されるという点では二重丸だとは思うんですけどね(苦笑)

でもね、笑っちゃうのが、千秋君ものだめに毒されて(?)きたのか、Rui の「まだきっちり固めた演奏ではない」ラヴェルを聴いて、胸が痛んで挙句の果てにシモン・コンマスさんに「すごくやりたいと思っていたことなんですけど・・・・まだやりたくなかったというか・・・・」と訴えちゃっているところ。  そんなこと言われてもこれまでの出来事の背景をまったく知らないシモンさんにしてみれば「はぁ?  なんだそれ」なのは無理からぬこと。          

「明治」という国家(上)(下)
著:司馬遼太郎 NHKブ ックス

41Y133PS20L__SL500_AA240_.jpg  41BBDXTVR7L__SL500_AA240_.jpg    (Amazon)  (Amazon)

暁闇の海に一条の光を求めて

「明治」は清廉で透きとおった "公" 感覚と道徳的緊張=モラルをもっていた。  維新を躍進させた風雲児・坂本龍馬、 国家改造の設計者・小栗忠順、 国家という建物解体の設計者・勝海舟、 新国家の設計助言者・福沢諭吉、 無私の心を持ち歩いていた巨魁・西郷隆盛、 国民国家の形成を目指した彼ら "明治の父たち(ファーザーズ)" は偉大であった。  本書は、明治草創の精神を捉え直し、「明治国」という人類普遍の遺産を巨細に語りつくす。  これは、著者畢生の日本論であり、鮮明な日本人論である。  (上巻 カバー扉より転載)

 

彼方の国、蜃気楼のような

二十世紀は「明治」に始まり、いま、その総括の時期にある。  激動の昭和が終わり平成となった年は、世界史の一大転換期でもあった。  時代のうねりは、歴史を書きかえ、人々は、自らの行く手に思いを馳せる。  歴史の中に、鮮やかな光芒を放った "「明治」という国家"、その「かたち」を、「人々」を、真摯に糺しながら、国民国家の形成を目指した " 明治の父たち(ファーザーズ)"の人間智と時代精神の核と髄とを、清冽な筆致で綴り、日本の国家と日本人のアイデンティティに迫る。  (下巻 カバー扉より転載)

本来であれば「坂の上の雲」を読み進めるはずなのですが、たまたま 「学問のすすめ」 に寄り道してしまい、その中で著者の斎藤さんが紹介されていたこの 『「明治」という国家』 に興味を持ってしまい、先にこちらを読了してしまったので、読書記録をつけておきたいと思います。  いや~、この2冊。  かなり面白かったです。

子供の頃から日本史の中では「鎌倉幕府の成立」の頃、「戦国末期から徳川幕藩体制の確立」の頃、そして「幕末から明治維新」の頃という、それまでの体制から大きな変換を迎える時期にもっとも興味を持っていた KiKi なんだけど、実はその興味を持続させ勉強を続ける根気には欠け(って秋山真之さんの真似してみただけなんだけど・・・・^^;)、疑問には思ったものの自分なりの解釈が確立できていなかったいくつかのポイントに関して、この本は「なるほど。  そういう考え方もあるか!  そういう観点で推論するのもありか!」と得心させてくれたことが多かったです。

特に面白かったのは上巻では「第三章 江戸日本の無形遺産 "多様性"」という章、そして下巻ではいわゆる「あとがき」にあたる「"モンゴロイド家の人々"など」という章です。

  

さて、今日は先日のバルトーク同様、最近では滅多に手を触れることのなくなった「CD収納プラスチックケース」(全部で5つくらいある)の中から出てきたリストを聴いてみたいと思います。  KiKi はね、子供の頃はリストのピアノ曲にものすご~く強い憧れを持っていたんですよね。  でもね、中学生の時のピアノ発表会で「パガニーニ練習曲集から『狩』」 と 「ハンガリアン・ラプソディー第6番」を弾いて、そこでリスト熱はある意味で冷めちゃったんですよね~。  まあ、ハンガリアン・ラプソディーで本番にちょっと失敗した・・・・・っていうのもあるんだけど、それ以上に発表会準備をしている中で、この曲の中に何となく「これ見よがし的なもの」を感じちゃって「うへぇ」と思っちゃったというのもありまして・・・・・。  まあ、子供の感じた「これ見よがし的なもの」なので、その実態が何だったのかはわからないし、それを真剣に追求・検討したこともないので、うまく説明できないんですけどね。  

で、そういう意味ではそれ以後、今日に至るまで、実はリストのピアノ曲のよい聴き手・・・・とはお世辞にも言えない状態・・・・ではあるのです。  ま、何はともあれ、今日の KiKi の1曲はこちらです。

リスト メフィスト・ワルツ第1番 S.514 「村の居酒屋での踊り」
TELDEC WPCS-10387  演奏:シプリアン・カツァリス(pf) 録音:1980年4月

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KiKi はね、カツァリスというピアニストを随分長いこと知らなかったんですよ。  で、彼の存在を初めて名前と顔が一致している状態で認識したのが、NHK教育で放映された「ショパンを弾く」という番組で・・・・でした。  欠かさずこの番組を見ていた KiKi は、彼の演奏技術にノックアウトされ、彼の楽曲へのアプローチに心酔し、そこからカツァリスのCD探しが始まりました。  

ま、そんな中で入手したCDの1枚がこちら(↑)だったんですよね。  KiKi はこの曲(「村の居酒屋での踊り」)を生まれて初めて聴いたのが「中村紘子さんのLP」でした。  上記(↑)発表会の準備をしているときに「狩」で行き詰っちゃって「模範演奏」を一度聴いてみたいと思って親にせがんで買ってもらったのがその「中村紘子さんのLP」だったんだけど、当時は田舎のレコードショップにはそんな在庫(中村紘子さんの ということではなくクラシックのピアノ曲のLPの在庫という意味ですけど)はなくて、その店のおやじさんの趣味(?)でやっと取り寄せてもらったのが「中村紘子さんのLP」という状態でした。

で、当然のことながら、それ1枚しかないわけだから、子供時代(中学生~高校卒業まで)の KiKi はその1枚を大切に大切に、何度も何度も聴いたわけです。  で、中村紘子さんの「村の居酒屋での踊り」がまるで刷りこみみたいに耳に浸み込んじゃっているわけです。  その KiKi にとってこのカツァリスの「村の居酒屋の踊り」は衝撃でした。

のだめカンタービレ #20 Review

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のだめカンタービレ #20
作:二ノ宮知子 講談社

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ターニャの健闘、清良の快進撃。  コンクールを見守るのだめは・・・・・・?

カントナ国際コンクール2次予選。  清良は順調な演奏で本選進出を決めるもガケっぷちのターニャは実力を発揮できるのか!?  一方、コンクールを見守っていたのだめは運命の曲と出会う。  「いつか先輩と共演したい!」  ラヴェルの協奏曲が宝物になったのだめを残酷な偶然が待ち受けていた・・・・・?

ふぅ・・・・。  コンクールってやっぱり厳しい・・・・・。  明暗がはっきりわかれてしまったターニャと清良さん。  

「まずは通過した方々おめでとう。  そして落ちた人たちも気を落とさないでください。  みな非常にレベルが高く審査員の意見も推す人も様々でした。  この結果に自分を見失うことなく、これからも音楽に誠実に向き合い頑張ってください。」

確かに、理屈はそうだけど・・・・・。  でもやっぱり音楽だけで食べていこうとする(as 演奏家)と、演奏会のパンフレットなんかのプロフィール欄に「○○国際コンクール第×位入賞」と「○○国際コンクール二次予選進出」じゃあ、実際の演奏の良し悪しはほんの少ししか違わないとしても、全然違うんだろうし・・・・・。  まして、コンクールの結果が留学期限とクロスするターニャやユンロンの立場って本当に厳しいなぁ・・・・と思う。  「私はどうしてもっと時間を大事にしなかったのか。  今更悔んだって仕方ないけど、私だってまだやれると思うもの!」  ターニャのこの独白が胸を打ちます。

「国に帰るしかない」というターニャに「だったら・・・・ 生活なんて・・・・ 生活くらい僕んちでもすればいいだろ!?」と思わず言っちゃう黒木君。  多分彼は、もちろんターニャのことが嫌いじゃないし、ひょっとしたらちょっとは好きかもしれないし、実は自分でも気がつかないうちにプロポーズしていたのかもしれないけれど、きっと「彼女ならまだまだやれる!  ここで躓いて欲しくない。  ターニャの演奏をもっと聴いていたい!」っていう想いの方が強くて思わず言っちゃったんじゃないかと思うんですよね。  言っちゃってから実は自分の気持ちに気がついたって言うか・・・・・(笑)  そういう意味でのドン臭さはまさに「バッカじゃないの!」なんだけど、単なる色恋沙汰以上のものが感じられて、何となくいいなぁ~・・・・・と、おばさんは思ってしまう(苦笑)

一方で清良さん。  つい1つ前の号ではちょっと「混乱気味」な雰囲気だったけれど、このコンクールでファイナルまで残れたことで、だいぶ心の重石が取れたみたい・・・・・。  「この結果がどう出ても、私、日本に帰るから。」とお忍び(?)応援団の峰君に宣言しています。  こちらもこちらで青春していていいなぁ・・・・・。  でもね、それって恋愛沙汰が何よりも大事・・・・と錯覚しがちな年代に、「2年も恋人と離れて頑張ってきた清良さん」だから出すことができた結論なんだろうなぁ・・・・・と。  「やれるだけのことはやった!」という充足感、満足感があったんだろうなぁ。  こんなシーンを見ると、未だに道を迷い続けているおばさんとしては思ってしまうのです。  「偉いなぁ。  大人だなぁ。  やっぱり苦労の量と質の違いかなぁ・・・・・・。」と。

 

バルトーク 舞踏組曲 Sz77

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「のだめカンタービレで紹介された音楽を聴いてみる」シリーズで、CDが見つからないためにちょっと後回しにしていた音楽を今日はご紹介したいと思います。  その曲とは「ニナ・ルッツ音楽祭」でのだめちゃんがトランス・オランウータン状態になってレッスン終了後にこっそりと(?)弾いていたバルトークの舞踏組曲です。  正直なところ、KiKi はね、バルトークの音楽ってあんまり得意じゃないんですよね~。  どちらかと言うと苦手な部類。  それは演奏するというよりは聴く上で苦手っていうことなんですけどね。  まあ、KiKi にとって親しい時代はバロック、古典、ロマン、印象派ぐらいまでで、それ以降の音楽っていうのは接した機会そのものが少ないせいもあると思うんですけど・・・・・。  ま、それでも大人になってから彼の作曲する管弦楽曲はそれでも聴く機会が増えたんだけど、ピアノ曲に関しては半ば練習曲化している「ミクロコスモス」以外は実はあんまり聴いたことがないんですよね~。  ま、てなわけで、この曲に関しても「他の演奏家の演奏と聴き比べ」な~んていうことをしたことがない!  二ノ宮先生もそんな音楽をとりあげてくれちゃうなんて、ホント、ご親切なことです(苦笑)  ま、何はともあれ、本日の KiKi の1曲はこちらです。

バルトーク 舞踏組曲 Sz. 77
DENON COCO-70753 演奏:アンドラーシュ・シフ(pf) 録音:1980年6月

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このCDはね、シフのシューベルト(ピアノソナタ全集)やバッハ(平均律クラヴィーア全集)なんかに結構感銘を受けた後、せっかくなら彼のルーツのハンガリー土着音楽の演奏も聴いてみたいなぁ・・・・というちょっとした好奇心から入手したCDなんです。  ラーンキ、コチシュ、シフの3名は「ハンガリーの三羽烏」な~んていう風に呼ばれ、もうずいぶん昔に一世を風靡したんだけど、シフってどこか派手さのある他2名に比べるとどこな~く地味・・・・というか存在感が薄いというか、そんなピアニストだったと思うんですよね。  でもそんな彼がドド~ンと他の2名を超えて(?)存在感を示し始めたのが、バッハ & シューベルトの演奏 & 録音だと思うんです。  で、 KiKi もご多分にもれず、シフのバッハとシューベルトのCDは欠かさず揃えるようになって、その流れでこのCDにも手を出したのが何年前のことでしょうか?  (記憶にないほど古い話です ^^;)  ま、ハンガリー人の演奏するバルトークっていうことで、それなりに何回かは聴いたんですけど、バッハやシューベルトとは異なり、KiKi の興味があんまり動かなかったものだから、当然のことながら活躍機会が少ないわけで、結果CDをどこにしまい込んじゃったのかわからなくなっちゃったりしていたわけです。

でもまあ、何とかCD棚から外れたCD入れのプラスチックケースの中から発見したのが、先週末。  ついでにリストの「村の居酒屋での踊り (by シプリアン・カツァリス)」も出てきたので、今日・明日はこれらを1曲ずつ聴いていこうと思います。  

 

のだめカンタービレ #19 Review

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のだめカンタービレ #19
作:二ノ宮知子 講談社

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もっと高くもっと遠くまで――。  舞台はパリ、コンクール開幕!!

おじゃま虫カップル付きでウィーンを訪れたのだめと千秋は、留学中の清良と再会。  コンクール出場を決めていた清良の迷いとは・・・・・?  パリでも、ターニャとユンロンがコンクールに向けて猛練習中。  それぞれが希望と迷いの中で揺れながら未来へと走り始める。  そして、一番星を背負って、あの男がパリの地に立つ!!  (単行本裏表紙より転載)

この号では千秋 & のだめカップルのお話よりは音楽留学されている皆さんのご苦労がきっちりと描かれている・・・・・そんな印象を持ちました。  もちろん私費留学される方も今では多いんだろうけれど、やっぱり奨学金やら国からの援助金やらで勉強していらっしゃるケースが多いだろうと思うんですよね。  そういう意味ではある意味「金の切れ目が勉学の切れ目」みたいな部分もあって、そのストレスときたらハンパなものじゃないだろうと思うんですよね。  現代の日本人の大学進学と同じように「入学(留学)するまでは必死。  合格したらちょっと息抜き & 青春を謳歌。  卒業間近に大慌て・・・・・」というのは何となく理解できるし、それ以上にその大慌て以降の必死度みたいなものが並大抵のものではないというのもすご~くわかるような気がします。

一方で、黒木君の後輩のような留学希望者が陥る最初のカルチャー・ショックが「たいしたことない自分」というある種の自信喪失であるというのも、ものすご~くよくわかるような気がします。  少なくとも留学しよう!な~んてことを考え、しかもそれを実践しようとする人は、子供の頃からピアノ教室の中では優等生、音大でも優等生・・・・っていうタイプが多いと思うんですよね。  だからある意味では挫折とは無縁だったりもしてきているわけですよ。  で、仮に勉強している過程でヴィルトーソの生演奏を聴いて打ちのめされることはあったとしても「あの人はプロだから・・・・」とか「あの人は名演奏家だから・・・・・」と思っていればそれですんじゃうところがあったりもするわけです。  でも、三善アパルトマンで演奏(練習)している人たちはプロでもなきゃ、ヴィルトーソでもないわけで・・・・・ (もっともコンクールの準備中だけど・・・・ ^^;)。  里麻ちゃんが出会った時点では単なる「学生」だから「自分とは別格」とは考えづらいし、ついでに言えばそれが1人だけならまだしも、アパルトマン全体が「叶わない先輩方」じゃあ、そりゃあ、落ち込みもするでしょう・・・・・。

 

第4回 日清開戦 2009年12月20日(日) 放映
 【総合テレビ】 午後8時00分
 【デジタル衛星ハイビジョン】 午後5時30分
 【衛星第2】 午後10時00分

明治27年(1894年)。  南下政策を推し進めるロシア、自らの属国と自負する清国、新たに地歩を築きたい日本、その三国の間で朝鮮は揺れていた。  そこへ起きた、いわゆる東学党の乱に端を発して、日本と清国の間に戦争が勃発する。  好古(阿部寛)は、乃木希典(柄本明)らとともに出征し、旅順要塞の攻撃に参加。  好古は率いる騎兵をもって敵情を克明に探った。  その報告をもとに総攻撃が開始され、わずか一日で旅順は陥落。

翌年、新聞「日本」の記者として働く子規(香川照之)は主筆の陸羯南(佐野史郎)に懇願して従軍記者となり、清国の戦地に赴くが、すでに日清両国政府の間では講和の談判が始まっていた。  破壊された村々を回るなか出会った軍医の森林太郎(後の森鴎外・榎木孝明)と戦争について語り合う。  真之(本木雅弘)もまた巡洋艦「筑紫」で初めて実戦に参加し、部下を死なせてしまい現実の惨状に衝撃を受けるのだった。  そして、帰還した真之 は、東郷平八郎(渡哲也)と語る機会を得て・・・。

pic_story04_01.jpg    pic_story04_02.jpg

NHK松山放送局のHPより転載)


とうとう日清戦争が始まってしまいました。  KiKi は学校の日本史の授業で日清戦争という出来事そのものは一応勉強したし、その背景には朝鮮をめぐる日清両国の利害の対立があったことも学んだけれど、戦争という行為がどのように始められるのか等々については、正直なところよく知りません。  だから今回のドラマ冒頭で「宣戦布告前」に始まった豊島沖の海戦(敵艦を追いかけていた日本の巡洋艦「浪速」が英国国旗を掲げた汽船「高陞号(こうしょうごう)」を発見し、その船に清国兵が満載されていることを目にした「浪速」の艦長・東郷平八郎が、あれやこれやと手を打った挙句「高陞号」を撃沈した戦い)の様子を最初は何が起こっているのかよくわからない状態でじっと見ていました。

そもそも KiKi は戦争における「正しい手順?」をよく知らないんですよね~。  でも、冷静に考えてみれば何も問題がない状態でドンパチしちゃったらそれは大きな外交問題で、その前提に立つといかに複数国間の緊張状態がある状況だったとしても、「宣戦布告」がなされていない状態は一応「平時」という認識をすべきなんじゃないかと思うんですよね。  で、その「平時」に敵艦隊の撃沈を命じなければならないということには、当然のことながらそれなりの手順が必要なわけで、それがあの冒頭何十分間かで繰り広げられた「高陞号(こうしょうごう)」と巡洋艦「浪速」の間のやりとりだったんだ・・・・・ということを理解するまでにちょっと時間がかかりました。  

ずっと前に KiKi の大好きなアメリカのTVドラマ「ホワイトハウス」の中で、大統領補佐官のレオ・マクギャリーと軍部のお偉いさん、フィッツウォレスが「君には平時と戦時の違いがわかるか?」「最近ではよくわからない」というようなやりとりをしているシーンがあったんだけど、その意味をこのシーンを見ながら改めて考えさせられました。  もしも「平時と戦時の違い」が「宣戦布告」のあるなしによって判断されるべきものだとすると、東郷さんの判断が是と見なされる理由は何なのだろう・・・・・とか、緊張状態にある中で、小競り合いが起こった場合、それはどう解釈されるんだろうかとか、小競り合いと大競り合いの違いは何?とか・・・・・・。  色々考えてみたんだけど、正直なところ KiKi にはよくわかりませんでした。  翻ってこのドラマにおける豊島沖の海戦で、いかに東郷さんがそれなりの手順を踏んでいたとしても「宣戦布告をしていない状態で」尚且つ「イギリス国旗を掲げた船」を撃沈したという事実をどのように解釈すべきなのかというのはものすご~く複雑、かつ難しい問題だなぁと思う訳です。  

あ、別に KiKi は東郷さんが間違っていたとかそういう風に思っているわけではありませんよ、念のため。  ただ、これを考えたり論じたりするには KiKi はあまりにも戦争を、そして国際法を知らなすぎる・・・・・と思い知らされたんですよね。  

因みに KiKi の手元にある2003年11月に第8刷として販売された「詳説 日本史研究」(山川出版社)によれば

1894年5月に朝鮮で東学党の乱(甲午農民戦争)がおこり、朝鮮政府はその鎮圧のために清国に派兵を要請。  6月に清国は軍隊を送り、日本もこれに対抗してただちに出兵した。  両国の出兵により農民の反乱は収まったが、日本は日清両国で朝鮮の内政改革にあたることを提案、清国政府はこれを拒否した。  ちょうどその頃、日英通商航海条約が締結され、イギリスが日本に好意的な態度を示したので、日本政府(第2次伊藤内閣)もついに開戦を決意し、7月には豊島沖の海戦によって日清戦争が始められ、8月には正式に対清国宣戦が布告された。   

とあります。  だから「宣戦布告」より前に起こった豊島沖の海戦が事実上の日清戦争の開始年月という認識になるようです。  そうすると、宣戦布告までの1ヶ月間っていうのは「戦時」?  それとも「平時」??  う~ん、やっぱり戦争っていうのは理解するのが難しい・・・・・。  まあ、だからこそ伊藤博文さんは怒っていたし、山本権兵衛さんは一応東郷さんに説教しなきゃいけなかったし、東郷さんは覚悟の上の決断を行った・・・・ということなんでしょうね。  

そうそう、話はいきなり下世話なことになっちゃうけど、山本権兵衛さんの初登場のシーン。  正直 KiKi はどなたが演じているのかわかりませんでした。  でも山本権兵衛さんほどの人を演じる方が無名の新人のはずはありません。  で、東郷さんを説教するシーンでよ~く見つめてみて初めてそれが石坂浩二さんだということに気がつきました。  ひょっとした太られました?石坂さん。  それとも衣装の下に何か詰め物でもなさいました??  でもほっぺもどことなくふっくらしていらしたような・・・・・。  凡そ「お宝発見!」番組で司会をされていらっしゃる方と同一人物とは思えなかったんですけど・・・・・ ^^;

のだめカンタービレ #18 Review

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のだめカンタービレ #18
作:二ノ宮知子 講談社

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千秋がのだめと別居!  互いに音楽を見つめるため、パリ市内中距離恋愛開幕。

音楽に没頭するため、千秋がアパルトマンを出ることを決意。  のだめもサロン・コンサートが決まり猛特訓をはじめる。  離れて暮らすふたりは、この先どんな音楽を奏でていくのか!?  また、Rui やフランクたちもそれぞれの道で迷っていたが・・・・・・。  (単行本裏表紙より転載)

 

第18巻にして初登場(ヨーロッパ編になってからもすでに8巻経過! 笑)のヤドヴィカ。  彼女が作曲したという「テルミンとピアノのための小品集」とやらは是非聴いてみたい!!  だいたい KiKi は現代音楽がちょっと苦手(^^;)なので、そもそもテルミンってどんな音がするのか知らないし、まして耳が肥えていそうな征子ママが「癒された」と仰る音楽なだけに興味あるなぁ。  でも、四谷怪談とかホラーという感想もある中で「癒された」って・・・・・ ^^;  ホント、ターニャじゃないけれど、「征子ママ、奥深い人・・・・」っていう感じです(笑)

もう既に深いものを持っているにも関わらず、迷い道クネクネの Rui。  のだめちゃんだけではなく彼女に対してもオクレール先生は得意の一言を投げかけます。  「君、何しにフランスに来たの?」  誰も彼も迷い道に入っちゃっているから、どこへ向かったらいいのかわからなくて、オクレール先生のところに寄ってくるみたいです。  ま、もっとものだめちゃんの「何しに来たの?」と Rui の「何しに来たの?」は言葉こそ一緒だけど、実は全然違うと思うんですけどね。

「パリに来たら、友達を作って 恋をして そう思ってたのに  なんでまた ピアノを弾いているんだろう」

そう、これが「何しに来たの? Rui Version」(笑)  オクレール先生ってやっぱり歳の功なのかなぁ。  多分、彼女の目的、もしくは彼女が欲している物が「普通のピアノレッスン(プロ・バージョン)」にはもうないことをちゃ~んと察しているんでしょうね。  さすが、名教授と呼ばれる方だけのことはあります。

 

のだめカンタービレ #17 Review

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のだめカンタービレ #17
作:二ノ宮知子 講談社

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音楽に没頭するあまり、すれ違うのだめと千秋は!?

大成功で幕を閉じた千秋の常任指揮者デビュー公演。  その演奏を聴いたのだめは、音楽に真剣に向き合う。  次回公演に向け、音楽に集中できる環境を求めた千秋は、アパルトマンから姿を消した。  そして真価が問われる第2回公演で、千秋は・・・・・!?  (単行本裏表紙より転載)

生命は不滅たらんとする意志であり、音楽は生命と同じく「消し難きもの」である―――。  マルレオケも・・・・きっとずっと滅びない!  バソンだって・・・・・滅びない!!

アハハ。  いい語呂ですねぇ。  こういうセンスは二ノ宮女史は実に冴えています(笑)  それにしても大成功の常任指揮者デビュー公演を観終わったお客さんの反応が何とも・・・・  「よかったわ- 今日のマルレ。  どうしちゃったのかしら。」・・・・・て ^^;  KiKi はねぇ、そもそも演奏会に出かけて仮に期待はずれの演奏があったとしても「生」に浸っただけでも8割がたは満足しちゃっていて、その期待はずれの部分に関しては「KiKi のこの曲の解釈と異なる解釈の演奏だったんだろう・・・・」って思っちゃう方なので、「どうしちゃったのかしら?」って思ったことがないんですよね~。  ましてこの場合では、期待を上回る演奏だったはずなので、「今日は満足♪  得した気分

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「お前はこのオケを踏み台の1つくらいに思っているかもしれないが、私の夢はこのオケをあの頃のようにお客さんに愛される活気溢れるオケにすることだ。  (中略)  でも今年こそ・・・・  お前だったら・・・・って思ってるんだぞ。  今のところ。」 by シモン・コンマス

最初に登場したときには「このコンマスって・・・・・」とちょっとよくわからない人に見えたけれど、Vol. 16 でのご高説といい、このさりげないフォローといい、いい人だぁ~!!!  そして素敵な人だぁ~!!!

   

のだめカンタービレ #16 Review

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のだめカンタービレ #16
作:二ノ宮知子 講談社

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千秋の奮闘でマルレ新生!?  いよいよ初公演

常任指揮者としてマルレ・オケの大改革に挑む千秋。  しかし、ヤル気満々新団員と、ヤル気ナシ旧団員との実力の差は歴然!  暗雲たちこめるオケに千秋は光を呼びこめるのか?  のだめは順調に新学期を迎えるが、その陰にはライバルが!?  (単行本裏表紙より転載)

去年激減してしまったマルレの定期会員を呼び戻す・・・・・・ために必死の千秋君を支える押しかけ女房による日本の妙技、ティッシュ配り!には大笑い。  でも確かにアレってひょっとすると日本独特の Marketing 活動なのかもしれません。  それにね、日本で(都会で?)暮らしているとポケット・ティッシュって買わなくて済むっていうのは実はホントに便利♪  ふとした時にないと困るものの筆頭がポケットティッシュだと思うんですよね~(笑)

新メンバーを加えたオケでの初公演のリハーサル初日。  ウィリアムテル序曲の「夜明け」でなかなか夜があけず、その後もなかなか前へ進まない・・・・・。  プロのオケでもこういうことってあるんですね~。  あ、それともこれってメタメタのマルレ・オケ特有の出来事なんでしょうか??  まあ、KiKi はオケのリハーサルなるものに参加したことも見たことも聴いたこともないので、実体は知らないのですが、ピアノの練習をしている中ではどうしてもうまく弾けないフレーズがあるとそこで停滞・・・・な~んていうことは日常茶飯事(「にちじょうちゃめしごと」と読んでほしい 笑)です。

リュカがのだめの手に手を合わせてちょっとだけ大きくなった自分の手を見て「これで弾ける曲がまた増えた」と嬉しそうにしているシーン、懐かしいなぁ。  KiKi も子どもの頃、1オクターブが届かない時期にオクターブが出てくる曲をレッスンしていて、ようやく届くようになった時には「これで弾ける曲がまた増えた♪」と同じように嬉しくなったことを思い出します。

     

のだめカンタービレ #15 Review

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のだめカンタービレ #15
作:二ノ宮知子 講談社

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初リサイタルで、のだめ菌爆発!?

オクレール先生の紹介で、リサイタルを開くことになったのだめ。  ブルターニュのお城に到着してみれば、城主はとてつもないモーツァルトマニアだった。  のだめ、苦手なモーツァルトを、初リサイタルでどう演奏するのか!?  (単行本裏表紙より転載)

「モーツァルトは・・・・・余計なことをせず、簡潔に、有限の美に無限の美を刻むように美しく・・・・」  ふ~む。  有限の美に無限の美を刻むように美しくっていうのがどうにもよくわからないんだけど、余計なことをせず、簡潔に・・・・は何となくわかるような気がします。  これは以前、とあるピアニストの方とブログ上でお話していたことなんだけど、モーツァルトのソナタって初見の時が一番いい音楽を奏でることができたような錯覚に陥ることがあるんですよね。  練習すればするほど崩れていくような・・・・。  実際にはそんなはずはないんだけど(特に正確さとか譜面の指示どおりかという観点では)、音楽として感じられるものは初見の時のインスピレーション・・・・みたいなものが一番マッチしているというか。  それが「余計なことをせず」なのかもしれません。

ブノワさんちでフォルテピアノを弾かせてもらったのだめ。  いいなぁ!!!!  KiKi も一度でいいからフォルテピアノを弾いてみたい!  どんな音がするのか、どんなタッチがいいのか、経験してみないとわからないと思うんですよね。  きっとイマドキのピアノとは違うところがいっぱいあるんだろうなぁ。  

のだめカンタービレ #14 Review

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のだめカンタービレ #14
作:二ノ宮知子 講談社

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のだめ & 千秋

b-hato4-b.gif  夢の共演がついに実現!?

千秋が指揮するオケでチェレスタを演奏することになったのだめ。  喜び勇んで会場入りするが、そこで待ち受けていたのは・・・・・?  そして、練習不足のオケを率いる若き常任指揮者・千秋。  公演を成功に導くことはできるのか――!?  (単行本裏表紙より転載)

 

コンサートレビュー
<孫Rui リサイタル@カーネギーホール>

正直、期待はずれ。  得意のリストで相変わらずの素晴らしい技巧を見せるも、今回特に意気込んでチャレンジしたのであろうショパンにモーツァルトでは逆に、意気込みだけが空回り。  表現の底の浅さを露呈した。  モノクロームでおかしな合成をされた旅先のポストカードのよう。

彼女は今、どこにいるのか。  子供の頃から世界中を歩いてきた彼女が本当の旅を始めるのはこれからなのか、それとも旅は終わったのか。

 

う~ん、手厳しいなぁ。  プロって本当に大変ですよね。  こういういわゆる音楽評に一喜一憂しなくちゃならないっていうのは、辛いことだと思う。  まして、こういう酷評をされた後、精神的に立ち直ることができなくて、演奏家生命を絶たれちゃう人もいるんだろうし・・・・・。  芸術ってどうしても人の心に何かを残して初めて「一流」と言われる部分があるだけに、仮に本人がどんなに努力をしたとしても、そして技術的には何ら問題がなかったとしても、結果として人の心を打つことができなければ、落第点をもらってしまうこともある・・・・・・。  ただね、個人的にはこの(↑)評論はあんまり好きじゃないなぁ。  同じことを表現するにしても、どことなく悪意・・・・・のようなものを感じるんですよね~。

KiKi はね、もともとCDなんかを購入する時にもいわゆる「音楽雑誌のCD評」とかは読まない人なんですよ。  と言うのも、人の評価を文字を通して頭に入れちゃうとその先入観が働いちゃって自分の感覚のみで捉える事が難しくなっちゃうような気がして・・・・・。  自分の感覚に自信があるわけじゃないんだけど、人の感性に振り回されちゃうのがどことなくイヤでねぇ・・・・・。  でも、一方では「本当にいいもの」を紹介してほしいというニーズもあるわけで、そういうときにそれを求めている読者に誠実であるためには、評論というのも大切な役割を果たしていることを考えると一概に「評論家ってヤツは・・・・・・。」みたいな議論もどうかと思うし・・・・・。  ま、そんなこんなで、できるだけそういう物からは我が身だけは遠ざけておきたい・・・・・ということで、「評論っていうのは極力読まない。」という姿勢を貫こうと思っているんですよね。

 

えっとですね、本来であれば本日の1曲はリストの順番からすると「バルトークの舞踏組曲」であるべきなのです。  ところが、昨今では東京の自宅とLothlórien_山小舎とを行ったり来たりしている関係でただでさえ整理整頓がきちんとできていた・・・・・とは言い難い KiKi の CD Library がコントロール不能な状態に陥りつつあり、唯一のこの曲の所有CD(だったと思う)が見つかりません(涙)  まあもともとあまり頻繁には聴かない曲だったので、きっと山の寒さに耐えながら向こうで出番を待っているのでしょう。  で、仕方なくその次・・・・となると「リストのメフィストワルツ第1番 村の居酒屋での踊り」のはずなんですが、こちらも生憎CDが見当たりません。  あれぇ???  これも山だっけ???  で、次が「アンドレ・ジョリヴェ パーカッション協奏曲」なんですが、こちらは聴いたこともない音楽・・・・ときています。  かなり苛立ちながら、その次は・・・・と見てみると今度は「エルガー 行進曲威風堂々」です。  あちゃ~!  この曲って実際には第1番~第5番まであって、全曲収録されているCDもどこかにあるはずなんだけど、生憎手元には抜粋版(第1番と第2番のみ)しかありません。  次に行こうか・・・・・とも思ったのですが、次もその次もさらにその又次も(エルガーづくし!)すべて山に置いてきちゃったCDばかりなのです。  ま、てなわけで、とりあえずは抜粋版でもいいや!ということで本日の1曲はこちらと相成りました。

エルガー 行進曲「威風堂々」 Op. 39 より第1番&第2番
DG POCG-30027 演奏:バーンスタイン指揮 & BBC交響楽団 録音:1982年4月

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このCDはね、正直なところバーンスタインのエニグマ(エニグマ変奏曲 Op. 36)を聴いてみたくて購入したものなので、おまけ(?)でついている「威風堂々狙い」のCDではなかったんですよね~。  だから本来であれば「威風堂々」をちゃんと聴こうと思った時には選んではいけないCDなのです。  とは言うものの、全部で5曲ある「威風堂々」の中で1番有名で、ついでにエルガー作品の中でもひょっとしたら1番有名 & 演奏される機会も多い(?)@管弦楽曲 は第1番だと思うので、そういう意味ではまあいいかな・・・・と。  バーンスタイン、好きだし(笑)

千秋君のおじいちゃんはエルガーを愛していたみたいだし、竹おじさんもその影響でか案外色々な曲を知っている雰囲気のエルガーなんだけど、実は KiKi にとってはさほど親しい作曲家ではありません。  エルガーの交響曲もそんなに聴いたことはないし、ヴァイオリンの定番曲とコンチェルト(チェロとかヴァイオリンとか)はともかくとして、1番聴いたことがあるのはこのCDの購入目的だった「エニグマ」ぐらいかなぁ。  で、今日の1曲の「威風堂々」なんですけど、これは大人になってから聴いた回数よりも小学生時代に聴いた回数の方が多いんじゃないかと・・・・・。  確か、音楽の授業の「レコード鑑賞」のカリキュラムの1曲だったような気がするし(但し、やっぱり1番だけ)、それより何より、運動会での表彰式なんかでは常にこの「威風堂々 第1番のトリオの部分」が使われていたように記憶しているんですよね~。  

でね、正直なところ KiKi は何となく生理的に「行進曲」って好きじゃないのですよぉ。  何となく「行進曲」のイメージと「軍楽隊」がダブってきちゃうのです。  で、行進曲を聴くと、気持ちが高揚してせいちゃうようなところがあって、それと同時にそれが「軍隊のパレード」のイメージとダブるんですよね。  だから小学生の時、運動会そのものは決して嫌いじゃなかったんだけど、そこで流される音楽、つまりこの「威風堂々」とか「星条旗よ永遠なれ」とか「双頭の鷲のもとに」とか「駆け足行進曲」とかにはあまりいいイメージを抱けなくて・・・・・。  運動会のリハーサルと称して「入場行進」なんかをやらされると、何となく居心地が悪いというか、要するにイヤだという気持ちの方が大きくて、「KiKi は軍人さんになる気はないんだけどなぁ」と思ったりしたものです。  まあ、大人になった今となってはあれはあれで「集団行動の何たるか?」を学ぶよい機会だったのかもしれない・・・・と思えたりもするけれど、それでもやっぱり「行進曲」≒「軍楽隊」≒「軍隊パレード」≒「運動会の入場行進」という公式がチラチラして、あまり好きになれない・・・・・ ^^; 

 

のだめカンタービレ #13 Review

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のだめカンタービレ #13
作:二ノ宮知子 講談社

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音楽も恋も波瀾万丈で新章突入!

アムールの街パリでノエルを迎えた千秋とのだめ。  しかし日々のすれ違いにキレた千秋が別れを宣言!?  季節は春になり、千秋にはオケの常任指揮者の依頼が来るが・・・・・。  そしてのだめは、スランプの元凶となった Rui と遭遇!?  (単行本裏表紙より転載)

千秋君のオランダ土産のチーズとニシンの酢漬けと自分へのご褒美のワイン!  う~ん美味しそう!!!  確かにヨーロッパでノエルに食するものとしては冷たすぎる気がしないでもないけれど(少なくとも KiKi はLothlórien_山小舎での冬の食事は鍋かポトフかシチューだし 笑)それでもやっぱり美味しそうだぁ!!!!  のだめちゃんは放っておいて、是非是非お相伴させていただきたいものです。

恵ちゃんがこの国でも活き活きとしている理由(わけ)がわかった気がする――  フランス人にも負けない自己主張

うんうん、KiKi もね、外資系の会社でお勤めしていた期間が結構長いので、外人社会での社交において結構大事なのがちゃんと自分を持っていること、我儘とは別の種類の自己主張がないといけないっていうのはよ~くわかります。  日本人の感覚からすると「えっ!  そんなにはっきり言っちゃっていいの?」と思うようなことも、言わないよりは言った方がいい。  た・だ・し・・・・・ 相手の言うこともちゃんと聞いて尊重してあげたうえで・・・・・という前提条件がつくんですよね。  KiKi もそのコツを掴むのに1年以上かかりましたけど(笑)  特に拠って立つものが異なる異文化の人たちとのコミュニケーションでは、それがかなり重要だったりするんですよね~。

そういう意味ではのだめちゃんみたいなタイプって日本でより海外でのほうが受け入れられやすいかもしれません。  

ま、それはさておき、物語は痴話喧嘩へ。  ここらあたりで恋愛ボルテージの強弱関係がちょっと崩れてきます。  それまでは恋愛ボルテージは明らかに のだめ > 千秋 だったと思うんだけど、何か事が起こらない限りにおいては、のだめ < 千秋 という構図が見え隠れします。  やっぱり千秋君としてはパリデビューの後、「変態の森へ」突入しちゃって、ある種のフツーの恋愛関係を期待するようになってきちゃったみたい・・・・・ですね。  

 

日本を教育した人々 斎藤孝

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先日「現代語訳 学問のすすめ」を読んだ際、巻末で紹介されているちくま新書のその他の本の紹介ページでこの本に興味を持ち、Amazon Market Place で中古本を購入しました。  最近では Book-Off とか Amazon Market Place で「ちょっと読んでみようかな?」と思った本を廉価で購入できるのは KiKi のような乱読系の人間にはとってもありがたい限りです。  なかなか図書館に足を運ぶ時間が作れない(ちょっとだけ遠いし、図書館に行くと数時間はそこで過ごしてしまうことになるので、それなりの時間的余裕がないとちょっとねぇ・・・・・)KiKi にとっては図書館と同じくらい重宝しています。  そうそう、本格的に山篭りするようになると、Lothlórien_山小舎のある村にはそもそも図書館っていうものがないんだっけ・・・・・ ^^;  これは問題だよなぁ・・・・・。

ま、それはさておき、ここのところ「のだめ」ばっかりに注力していた観がなきにしもあらずのこのブログ。  でも、決して漫画しか読んでいなかったわけではないのですよ。  てなわけで、今日はようやく読了したこちらのご紹介です。

日本を教育した人々
著:斎藤孝  ちくま新書

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極東の島国で資源にも乏しい日本は、「教育」を半ば国民的な「宗教」として国力を築いてきた。  ところが今日、いじめや学力崩壊によって、その「教育」が壊れつつある。  背景には社会的国民的紐帯の解体という、より深刻な問題が横たわっている。  日本人を日本人たらしめた教育とは、どのようなものだったのだろうか。  日本を教育したといえる、松下村塾の吉田松陰、慶応義塾の福澤諭吉、木曜会の夏目漱石、戦後日本人に巨大な影響を与えた司馬遼太郎を例に、彼らの言説と行動の教育作用の分析をとおして、その問いに答える。  (新書本カバー扉より転載)

「教育改革」の文字を見ない日はない・・・・・と言っても過言ではない昨今、では、どんな教育改革をしようとしているのか?、そもそも何のための教育か?、といったことが明確に見えてこない・・・・・そんな想いを KiKi は抱えています。  いったい何をどのように変えていこうとしているんだろう?  その方向性は正しいのだろうか?  恥ずかしながら最高学府を出ているにも関わらず、KiKi 自身がこれといった明確な Vision を持ち合わせていません。  でも、40代を迎える頃から、自分自身の生き方を見直す必要性を感じ始めたのとほぼ同時に、この国に今一番必要なものは「教育改革」なんじゃないか?という漠然とした想いも感じ始めていた KiKi。(Vision もないくせにねぇ~ ^^;)  そんなこともあってこの本に興味を持ちました。  

 

のだめカンタービレ #12 Review

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のだめカンタービレ #12
作:二ノ宮知子 講談社

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芸術とアムールの街(パリ)で音楽も恋も七転八倒?

新学期が始まり授業レベルの高さに圧倒されたのだめ、早くも挫折!?  指揮者修業の旅を終え4ヶ月ぶりにパリに戻った千秋の助言も耳に届かず・・・・・・。  ふたりの関係も音楽活動も急展開 & 新展開!!  (単行本裏表紙より転載)

 

君がそうやって言いたいこといっぱいあるみたいに他の作曲家だって言いたいこといっぱいあるのにネー。  君はその声を本能的に感覚的にしかとらえない。

なるほど・・・・・  深いなぁ。  KiKi もピアノを練習している中である意味でのだめちゃんと同じ、曲の奏でる声を本能的・感覚的にしかとらえようとしていないような気がします。  まあ、楽曲のアナリーゼなることを真剣にやったことってあんまりないし・・・・・。

「怖かったんだ・・・・  売れなかったら評価されなかったらどうしようって・・・・・  ボクの絵は本当に趣味で独学だったし・・・・・」  「大丈夫よ  芸術は人の目や耳に触れてまたそだっていくんだから」

あ、イタ~ッ!  これって何となくわかる。  KiKi もね、前にこのエントリーでお話ししたようにピアノを弾いているなかですぐに「正規の教育(≒音大)を受けていないし、趣味ですから・・・・・」と逃げる傾向があって、前に師事した先生に「音楽をやるものにプロもアマチュアもありません」と諭されたっけ・・・・・。  その後、師事した先生方にも常に「演奏会(といっても発表会みたいなもの)に出ましょうよ。」「いえ、私は曲を期日までに仕上げられる自信がありませんから。」「この前仕上げたアレを弾けばいいじゃない。」「いや~、当日も忙しいかもしれないし・・・・・。」という会話を繰り返してきているような気がします。

決して人の評価を気にしているわけじゃない・・・・・・つもりなんだけど、KiKi の場合怖いのは、舞台で頭が真っ白になっちゃうこと。  昔はそんなことなかったんだけど、ここ何年かは「アレ?」と思った時には止まっちゃう癖ができちゃってねぇ・・・・・。  ま、それはさておき、やっぱり芸術っていうのは人の目や耳に触れてナンボ・・・・なんでしょうねぇ。

     

第3回 国家鳴動 2009年12月13日(日) 放映
 【総合テレビ】 午後8時00分
 【デジタル衛星ハイビジョン】 午後5時30分
 【衛星第2】 午後10時00分

西欧列強の荒波の中に漕ぎ出した「少年の国」明治日本もまた、主人公たちと同じように、世界という舞台で悩んでいた。

明治22年(1889年)、大日本憲法発布、日本は近代国家の基礎を固め始めた。  この年の夏、子規(香川照之)は病気療養のため松山に帰郷。  真之(本木雅 弘)も江田島から帰省し、二人は3年ぶりに再会。  子規は俳句の道をいくと打ち明ける。

明治24年5月、来日中のロシア皇太子ニコライ2世が暴漢に襲われ、ヨーロッパの大国ロシアとの間に緊張が走る。  その頃、海軍兵学校を卒業し海軍にいた真之(本木雅弘)は 後の連合艦隊司令長官となる東郷平八郎(渡哲也)と出会う。

フランスから帰国し陸軍士官学校の馬術教官になっていた好古(阿部寛)は、児玉源太郎(高橋英樹)の勧めで多美(松たか子)と結婚。  そして二人は海軍、陸軍でそれぞれに臨戦態勢に入るのだった。

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NHK松山放送局のHPより転載)

第1回及び第2回では、この物語の主人公たちはまずは自分がどのように生きるべきかに迷い、悩み、何かを選択し、その中で転機を迎えという「青春群像劇」という感じがしていたものが、この第3回を迎え、彼らはようやく個人から公へ、明治という時代の中で母国日本のために自分が何をなすべきか・・・・という生き方への転換が見られるようになった・・・・そんな気がします。  そう、要するに本当の意味での「大河ドラマ」になってきた・・・・そんな感じです。  もちろん彼らの青春時代は KiKi が過ごしてきたそれと比べるとはるかに己よりも国をいかにすべきか、その中で自分は何をなすべきかという意識が強いという印象があるんだけど、好古さんはちょっとだけ年長なので若干別格としても第1回及び第2回の真之さん & 子規さんはやっぱり何のかんのと言ってもよくも悪くも「書生さん」だったと思うんですよね。  「書生さん」っていうのがどういうステータスなのか?と問われれば、好古さんが小説の中で至極明快な定義をされています。  「要するに何者でもない存在」・・・・・と。  好古さんだけは第1回からして、かなり大人びた子供だったと思うけれど、真之さんはある意味本当にヤンチャ坊主で、第2回にして「海軍兵学校へ行く」と決めたものの、まだまだ駆け出しのヒヨッコだったし、子規さんは「俳句をやっていく」と目指す方向こそ決めたもののやっぱり書生さんのままだったのが、みんな本当にたくましくなられました。    

子規が初めて吐血したのが、まだ学生帽を被っていた「書生さん」の年齢であったことがとてもショックでした。  当然小説を読んでいて知っていたはずなんだけど実は KiKi は実感できていなかったんですよね~、そこまで若い時代だっていうことは。  でもね、今回のドラマでそれを映像で見せつけられた時、何とも言えない感情が湧きあがってきました。  帝国大学を辞めてまで「新聞日本」に居場所を見出そうとした子規。  残された時間が短いことに焦り、とにかく「何かを遺さずには終われない」という意識を持った子規。  自分の生きた証を残すことにそこまで必死でいられたのは、明治と言う時代故なのか、病身故なのか、それとも武士の時代に生を受けた人間特有の生きざまなのか・・・・・。  相変わらず自分が何者なのか迷い続けている KiKi にしてみると、本当にスゴイことだと思います。

そしてもう一つ、今回の子規を観ていてあらためて感じたのは KiKi は現代にはびこる拝金主義を軽蔑しているつもりだったけれど、実はそれが欺瞞だったことに気がついてしまいました。  KiKi は子規のように「人の偉さを測る尺度は色々あるけれど、10円で10円分の仕事をする人間よりも1円で10円分の仕事をする人間の方が偉いんじゃ」と思ったことはただの一度もありません。  「楽して儲ける」という発想は KiKi の中にはなかったと自信を持って言えるけれど、外資系の会社で長く仕事をしてきたせいか心のどこかに Pay for Performance という意識があって、「やればやったなり、やらなければそれなり」という考え方が軸にあるんですよね。  やればやったなりだから拝金主義とはちょっとは違う・・・・・と思いたいけれど、でも「やればやったなりに稼げる」ことが前提になっている時点でやっぱりどこか子規や真之、そして好古とは根本のところで価値観が違ってしまっている自分を再発見してしまったような気がします。  それにそもそも Pay for Performance という考え方自体が金に価値観を置いているわけで・・・・・。  ひょっとしたらこれが KiKi には愛国心がないという自負があるということと広義では同じこと・・・・なのかもしれません。  少なくとも利己主義であることだけは間違いのない事実・・・・だと思うんですよね。

ここまでのお話の中で KiKi はどうも好古さんがことのほかお気に入り・・・・・のような気がしていたんですけど、この回をもってそれは確信に変わりました。  何ていうか KiKi が理想とするプライドを持っている人だと思うんですよ。  そして、大切にすべきものが何かという美意識に近いものに共感 もしくは 憧れを感じることができる人・・・・そんな風に感じたんです。  今回のドラマの中で一番好きだったエピソードが秋山家の当主八十九翁の死に際し、好古が真之に送った手紙です。  筆まめだっていうこともポイントが高いんだけど(笑)、その文面に溢れている弟や家族に対する思いやりの心、そしてそれ以上にフランス式に八十九翁の言わば「死亡通知」をフランス語でしたため、それを知人に配って「秋山好古大尉の父としてその名がフランスに知れ渡った」と言う好古さんの心意気みたいなものにものすご~く感じ入ってしまいました。  

漫画「のだめカンタービレ」に出てくる音楽を聴く・・・・という企画。  なかなか楽チンでいいものです♪  少なくとも「今日は何を聴こう?」と悩まないで済む分だけお気楽にCDに手が出せます。  今のところ特に大きなストレスも抱えていない KiKi としては「今日の気分じゃ○○はナシ」というのもあまりないし・・・・・。  強いて言えば「はて、あのCDはどこへ仕舞い込んじゃったっけ??」というのがあるぐらい(笑)  ま、てなわけでリストを1つ1つこなしにかかっている状態で音楽鑑賞が進んでおります。

あ、因みに・・・・ですね、オペラに関してはかなり後回しになるだろうことをお断りしておきますね。  何せ KiKi はオペラはDVDで観ることにしているので、若干の心構えが必要なのと、さすがにオペラは所要時間も長いので、そこそこ時間と気持ちにゆとりがないとなかなか鑑賞できないのです。  ま、てなわけでこの漫画の冒頭に出てきているにも関わらずなかなかとりあげにくい「ヴェルディ マクベス」はいずれのお楽しみ・・・・ということにさせていただきたいと思います。  ま、てなわけで本日の1曲はリストの次にあがっている曲ということでこちらです。

ドヴォルザーク 交響曲第5番 Op. 76
SUPRAPHON COCQ 83919→24 演奏:ヴァーツラフ・ノイマン指揮 & チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 1982年4月

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ごくごく一般的に、ドヴォルザークの交響曲と言えば第9番の「新世界より」がもっとも有名で、比較的よく聴かれるものが7番以降の3曲、強いて言えば・・・・という感じで6番が聴かれる程度じゃないかと思うんですよね。  実際、KiKi の音楽体験もまさにそんな感じでしたし・・・・・。  だからこそニナ・ルッツ音楽祭でシュトレーゼマンがこの曲を演ろうとしているのを知った千秋君も「なんつ~マニアックな!」という発言をしていると思うんですよ。  でもね、KiKi はドヴォルザークという作曲家がと~っても好きでねぇ。  ドヴォルザークに KiKi なりのキャッチフレーズをつけるとすると「洗練された田舎者」っていう感じがするんですよね~。

ドヴォルザークってある意味で「遅れてきた音楽家の世代を代表する音楽家」だと思うんですよね。  ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、リスト、ワーグナー、ブラームスという音楽史の流れのその後に登場した作曲家です。  だから彼の交響曲って明らかにシューベルトの影響が見られる「第1番、第2番」があって、ワーグナー的な「第3番」があって、第4番でブラームス的になってと、まるで乾いたスポンジみたいに多くを吸収してきた過程・・・・みたいなものが音楽のそこかしこに溢れていると思うんですよ。  で、ようやくこの5番にしてドヴォルザーク的なものの片鱗を見せ始めた・・・・KiKi にはそんな風に感じられます。 

のだめカンタービレ #11 Review

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のだめカンタービレ #11
作:二ノ宮知子 講談社

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指揮者コンクール、大決戦!

オケと不協和音を奏でてしまった千秋は挽回に挑み、ライバル・ジャンと片平との最終決戦へ・・・・・  指揮者コンクール、ついにクライマックス!!  そして、休む間もなく90日間世界一周修業の旅へと連れ去られる千秋。  パリに残されたのだめには前途多難な新学期が待っていた!?  (単行本裏表紙より転載)

 

ジャンの演奏は、良くも悪くもいつも「ジャン」だ  短い時間の中でも作品の本来の姿・・・・精神性を明確に表現しようとする強い意志と知性をみせてくれた千秋に対して、どの曲でも流麗で気持のいい演奏をするが「なんとなく」の部分が多すぎるジャン。  勉強不足か。  そういう意味では片平の方が頑張っていたな。  本人もそれは感じているようだね。

う~ん、難しいところですよね。  確かに KiKi も色々な演奏を生にしろ、CDにしろ、TV放送にしろ聴いてきた中で、「綺麗なんだけど、上手いとは思うんだけど、終わってみて何も残らなかったなぁ。」と感じる演奏はあるわけですが、それが「なんとなくの部分が多すぎるから」なのかどうか・・・・・。  それにね、ある演奏家の演奏を聴いていて「良くも悪くも○○の演奏」と感じることがあるのも事実だけど、それはそれで再現芸術としては仕方のない部分・・・・とも言えるような気がすることもあるんですよね。  

ま、いずれにしろある意味順当(?)に千秋君は初体験の指揮者コンクールでみごと優勝を果たしたのでありました。  そして、師匠シュトレーゼマンと共に3カ月のヨーロッパ・ツアーへ♪  そしてひとり取り残されたのだめちゃんはピアノの練習に頑張る・・・・・・・のかと思いきや、まずは語学学校へ。  でもまあ、幸いなことに「音楽を勉強するものに優先的に貸しているアパルトマン住まい」なので、そこそこ色々な刺激を受けるようになっていく模様です。

  

のだめカンタービレ #10 Review

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のだめカンタービレ #10
作:二ノ宮知子 講談社

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千秋 & のだめ、ヨーロッパ上陸!!

クラシック音楽の聖地に旅立った千秋とのだめ。  期待と不安に胸を躍らせながらパリでの生活が始まった。  早くも指揮者コンクールに挑む千秋とはうらはらに、のだめはホームシックに・・・・・・!?  新たな仲間とライバルに出会ったふたりの新楽章が幕を開ける!!  (単行本裏表紙より転載)

ようやくヨーロッパ上陸を果たした千秋 & 何故かヨーロッパ留学をすることになったのだめ。  ず~っとここへ来たくて来たくてたまらなかったけれどやっと来ることができた千秋君には早々から予定がぎっしりなのに対し、よくわからないまま勢い(?)で来ちゃったのだめちゃんはほとんどツーリスト気分です。  う~ん、これでますますもってのだめちゃんがどういう子なのか KiKi には分からなくなりました。  もちろん息詰まるような1ヶ月にも及ぶ試験期間直後なわけだから、少しぐらい羽目をはずすのはアリだと思うし、初めての海外だろうからツーリスト気分になるのもわからないじゃない。  でもねぇ、これからこちらの学校で勉強しなくちゃいけないわけで、語学がまだまだだったらもう少し自分なりに焦ることやらやるべきことがあるような気がしないでもないし、KiKi だったらのだめちゃんとは逆に最初のうちくらいはもっとピアノの練習したり・・・・とかすると思うんだけどなぁ。  で、慣れてきた頃に中だるみの時期があって練習そっちのけでツーリストと化したりする(笑)

とは言いつつも、コンセルヴァトワールの試験で何故かお友達になっちゃったフランクの部屋で「プリごろ太 フランス語版」を発見してからの語学学習の集中力には凄まじいものがありました(笑)  確かに下手に語学教材なんかを使うよりはああいう勉強法の方が身に着くのは早いんだろうなぁ。  でも、これってたまたま偶然フランクが「プリごろ太」のファンだったからラッキー♪ということであって、そうじゃなかったらのだめちゃん、どうしていたんだろう??  彼女のマイペースぶりにはやっぱりついていけない部分が多い KiKi です ^^;

この号はほぼ丸ごと千秋君のプラティニ国際指揮者コンクールのお話。  このお話を初めて読んだとき、KiKi はだいぶ前に読んだことのある小澤征爾さんの本「ボクの音楽武者修行」を思い出していました。  色々でてくるエピ(特に指揮者コンクールのエピ)がほぼ丸ごとこの本から抽出されているような気がするんですよね~。

ボクの音楽武者修行
著:小澤征爾 新潮文庫

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この本は KiKi のお気に入りの1冊で、これまでに何度も何度も読み返しています。  若かりし頃の小澤さんとこの号で頑張っている千秋君の姿がところどころダブリます。  ダブるものがあるように感じさせる・・・・・という時点で、千秋君は「世界の小澤千秋」になれる可能性が高い・・・・・ということなのかもしれません(笑) 

KiKi の読書の趣味の中にいわゆる「英雄伝・騎士物語」というジャンルがあります。  そもそもこの「英雄伝」というジャンルに魅せられたきっかけは・・・・・と言えば、あの「プルターク英雄伝」があるわけですが、子供時代に初めてこの物語を読んだ時、KiKi は「英雄って男ばっかり。  女ってつまんない・・・・」と思ったものでした。  その後、様々な英雄物語を読むようになってからも「女」が登場するのは英雄の添え物的な扱いの「お姫様」ばかりで、レースひらひら衣装とかリボンとか、凡そ女の子らしいコスチュームを持っていなかった(持っていなかったばかりではなく、当時の KiKi は年中真黒に日焼けしていたので、多分まったく似合わなかっただろうと思う・・・・ ^^;)KiKi にとってそんな「お姫様」は憧れの対象にはなりえず、「生まれ変わったら絶対男になるんだ!  男になって英雄になるんだ!」と思っていました。

そうそう、子供時代の KiKi が両親と一緒に珍しく外食(しかもそば屋!)に行った時、色黒・短髪・パンツスタイルという KiKi を見たお店のおばちゃんが KiKi に声をかけた時「○○だよ、ボク」とボク呼ばわりされたことがありました。  普通だったら傷つくべきところだったのかもしれませんが、KiKi は何故かその時「ボクって呼ばれちゃった~♪」と超ご機嫌だったらしい・・・・・ ^^;    

ま、そんな KiKi ですから、ベートーヴェンの交響曲の中で、しかも標題付き音楽の中でこの「英雄」というのは一種特別な存在でした。  初めてこの曲をLPで聴いた時、レコードの針を落とすのももどかしく「♪ ウッキ ウッキ チャップ チャップ ランランラン ♪」という感じでした(笑)  で、何度も何度もまるでのだめちゃんの「プリごろ太 フランス語版」のように繰り返し繰り返し聴いていたものだからしまいには父親に「頼むからいい加減にしてくれ~!!!」と言われちゃったのが懐かしい思い出です。  ま、てなわけで、今日の KiKi の1曲はこちらです。

ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 Op. 55
ARCHIV 439 900-2 演奏:ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮) & オルケストル・レボリュショネル・エ・ロマンティク

8d58d0b28fa05d6536e56110_L__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)

 

このCDはね、いわゆる古楽器演奏ブームの頃、「古楽器演奏っていうのはどんなもんじゃ?」と思って購入したベトヴェン様の交響曲全集です。  当時、購入したいくつかの「古楽器演奏」のCDはその大半を今では手放しちゃったんだけど、これだけは大事に大事にCD棚の奥の奥の奥の方にとってあったのを久々に取り出してみました。  

初めてこの全集を聴いた時には「おお!  これがベートーヴェン様の耳に響いていたこの大傑作群の音なのか!!」とものすご~い感動を覚えました。  ベートーヴェンの音楽に色濃く反映している形式美・・・的なものと、ガーディナーのテンポ感、各楽器の音の絡み合いにより描かれる細密画みたいな緻密性ががっちりと握手している。  そんな風に感じたんですよね。  ただね、何度も何度も聴いているうちに(なんせお値段も高いCDなので、大事に大事に聴こうとあまりに聴きすぎた?)、当初の感動は薄れ、そのうちに「すご~く安心して聴ける演奏だし、ある意味で音楽がすっきりしている感じがして曲の構成もはっきりわかって面白いんだけど、何かが足りない・・・・・」と思うようになっちゃったんですよね。  で、いつの間にか KiKi にとってこのCDはベートーヴェンの交響曲をBGMにして何かをする時の音楽・・・・・と化していったのです。

ま、でも、いつもいつもブロムシュテットの演奏ばかりじゃちょっとつまらないので、今日は久々の「英雄」だし、こちらを聴いてみようと思ったという次第です。

 

のだめカンタービレ #9 Review

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のだめカンタービレ #9
作:二ノ宮知子 講談社

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千秋、飛翔!!  のだめ、凍結(フリーズ)!?

高熱で寝込んでしまったのだめ。  最後の1曲を仕上げられないまま、コンクール本選を迎えることに!  また千秋は、学生生活最後を飾る R☆S オケの公演で華々しい活躍を遂げる。  彼の目は欧州(ヨーロッパ)へと向けられ、のだめとともに留学を考えていた。  しかし、のだめは・・・・・!?  (単行本裏表紙より転載)

この巻での圧巻は何と言ってものだめちゃんの「マラドーナ・コンクール本選での大健闘」でしょう。  特にね、KiKi はあのペトルーシュカと今日の料理のコラボレーションの場面が好きなんですよね~。  初めてこの漫画を読んだとき、思わずペトルーシュカのCDを取り出して聴きなおしちゃったし、この漫画でこの2つがどことなく似ている旋律を持っていることに初めて気がついちゃったし、とにかくインパクト絶大なエピでした(笑)   曲としては KiKi はシューマンのソナタの方が好きだったはずなんだけど(^^;)、この号を読んで以来、ペトルーシュカも結構好きな曲になっちゃった(笑)

とは言うものの、「どんなにいい演奏をしても曲を変えて弾くのはコンクールの場では論外」ということで、本気で狙っていた1位はおろか入賞さえすることができず、のだめちゃんは失意のまま実家へ・・・・・。  KiKi はねぇ、のだめちゃんって本当によくわからないんですよね。  4巻あたりではまるで恋愛沙汰にしか興味のなさそうだったのだめちゃんが、どうしてここで千秋君からの「一緒に留学しよう」という誘いを断るんでしょうか?  これが清良さんとか、黒木君とか、菊池君とかだったらわかるような気がするんです。  自分の力で結果を出して留学したいという想いが半端じゃなく強い人たちのはずだから・・・・・。  でも、のだめちゃんの場合は、千秋君と一緒にいられればいいんじゃないの??  千秋先輩と一緒に留学したいという想いだけで、このコンクールに参加したんじゃないの??  のだめちゃんのプライドがどこにあるのか全く見当もつかないんですよね~。  

100歩譲って千秋先輩とのコンチェルトの夢が遠のいたからそのショックが大きすぎて・・・・・ということであったとしても、留学して音楽の勉強さえ続けていればひょっとしたらいつかはその機会が得られるかもしれないけれど、音楽を辞めちゃったら永久に叶えられない夢になっちゃうわけだし・・・・・・・。  それとも、常にどこから持てるのかよくわからないけど自信だけは持っている あ~んど 一種独特の思い込みの強さの相乗効果で、「マラドーナ・コンクール優勝 ≒ 明日にでも千秋先輩とのコンチェルト」という思い違いでもしていて、それが実現できなかったショックなんだろうか??  う~ん、理解に苦しむんだよなぁ。  ハリセン先生じゃないけれど、「こういう人が周りにいたことがなかったから、どう解釈してあげればいいのかわからん・・・・・ ^^;」っていう感じです。 

のだめカンタービレ #8 Review

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のだめカンタービレ #8
作:二ノ宮知子 講談社

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羽ばたく千秋にのだめ、追いつけるのか!?

飛行機恐怖症のため日本から出られないままの千秋だったが、その迷いをふりきり、R☆Sオケの公演で大成功をおさめる。  そんな千秋に贈られた、のだめからの切ないプレゼントとは・・・・・・?  初めて明かされる千秋のトラウマの正体。  のだめのコンクール挑戦。  大きく動き出した運命の流れは、どこへ・・・・・・?  (単行本裏表紙より転載)

 

この巻は凄い!!  Sオケのガーシュインの時も、この絵から音楽が鳴り響いてきたような錯覚にとらわれたけれど、この巻のR☆Sオケの初公演の絵からも、あれを圧倒するレベルで音楽が鳴り響いてきた・・・・・そんな気がします。  多分、ところどころに添えられている言葉と奏者それぞれのバストショットが効いているんでしょうね~。  個人的にはこの漫画家さん、決して上手な絵を描く人じゃないと思うんだけど(失礼 ^^;)、このあたりはノリノリで描いていらっしゃる・・・・・そんな空気を感じます。

音楽をやっていくためには才能だけじゃなく、運も絶対必要だ。  君は掴むことができるか?  千秋真一

きっとそうなんだろうなぁ・・・・・。  もちろん運だけではどうにもならない世界なんだろうけれど、才能は必要最低条件でそこに+αで運が味方したときに、初めてモノになる・・・・・  そういう厳しい世界なんだろうと思うと、早々に足を洗っておいてよかった(笑)  まあ、KiKi の場合は、そもそも必要最低条件の「才能」の方に難があったと思うので、よかったもへったくりもないのですが・・・・・・ ^^;

この巻ののだめちゃんはちょっといいですよね♪  千秋先輩の飛行機恐怖症を直してあげようとしたり(それが千秋の留学を意味することを知りつつも)、その先輩についていくためにピアノを頑張ってみようとしたり・・・・・・。  理由が何であれ、理由がよくわからない状態で「幼稚園の先生」に固執していた頃の彼女よりず~っと感情移入しやすいし、仮にところどころ変なところがあったとしても、友達として応援してあげたい・・・・そんな気分にさせてくれます。

それにようやくピアノ音楽が出てくるようになった点も KiKi にとってはとっても Good!! なのです。  一応主役は「天才ピアニストのだめ」のはずなのに、ここまであまりにもピアノ曲が出てこなさすぎ!です(笑)  もちろん「おなら体操」や「もじゃもじゃ組曲」がダメなわけじゃないけれど、曲のイメージがつかめないのでどことな~くフラストレーションを長い間感じていたんですよね。  そうそう、そういう意味ではドラマ効果は凄くって、ドラマで「おなら体操」を聴いたり見たりして、さらには in Europe で「もじゃもじゃ組曲」を聴いたことによって、今回の再読にあたっては「おなら体操」のシーンやら「もじゃもじゃ組曲」のシーンでは音楽のイメージがあって、初めてこの漫画を読んだときよりはフラストレーションが少なかったことを白状しておきます。 

あの博識な千秋君をして「オレも知らん・・・・・」と言わしめた曲を今日は聴いてみたいと思います。  千秋君も知らなかったぐらいだから一安心なんだけど、実は KiKi もこの漫画を読むまでこの曲はさわりを聴いたこともなければ、そもそもその存在自体を知りませんでした。  まあ、KiKi の場合、連弾曲はほとんど弾いたことがないし、ついでに言うとモーツァルトのピアノソナタってあんまり好きじゃなかったから長年ピアノを弾いてきている割にはあんまり知らなかったりするんですよね~。  

モーツァルト 2台のピアノのためのソナタ K.448
SONY SICC 1031 演奏:マレイ・ペライア & ラドゥ・ルプー(pf) 録音:1984年6月

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1781年、モーツァルトのウィーンでの最初の年に作曲された2台のピアノのための唯一の完成されたソナタ。  当時、モーツァルトの弟子だったヨゼフィーネ・フォン・アウエルンハンマー家の演奏会のために作曲され、同年11月23日に彼女とモーツァルトによって初演された。  このアウエルンハンマー嬢についてモーツァルトは父への手紙でもヨゼーファと愛称で呼び、その容貌をこきおろしているが、ピアノの才能はすぐれていて、このソナタのほか、同年に作曲した6曲のヴァイオリン・ソナタ(K. 296, 376~380)を彼女に献呈していることからも明らかであり、この後も彼女とたびたび共演しているし、彼女はすぐれた女流ピアニストとして名声をえており、モーツァルトの作品の出版でも出版社に協力した。  モーツァルト研究で有名なA.アインシュタインが「オペラ・ブッファの理想的な序曲」であり「比類ない傑作」と言っているように、明るい生気がみなぎっている第1楽章から華麗なロンドまで、2台のピアノのための理想的な作品であり、また至難な演奏技巧が要求されていて見事な効果を挙げている。  (CDライナーノーツより転載)

モーツァルトがピアノのうまいデブ娘(知人の子)との合奏用に作ったあっかるいサロン向き音楽  (by 千秋)

この曲を初めて通して聴いてみたときの感想は、「とってもピアノっぽい音楽だなぁ」ということでした。  KiKi がモーツァルトのピアノソナタがあまり好きじゃない理由はね、現代のピアノの音とモーツァルトのピアノソナタにはどこかちぐはぐなところがあるように感じるところ・・・・なんですよね。  特に初期のピアノソナタにはその傾向が顕著で、どんな音で弾いて欲しいと思って作曲された曲なのかわからなくなってしまうようなところがあるんですよ。

でもね、この曲に関しては「音から入った曲」だから・・・・・(要は初見で楽譜から入った音楽ではない)というのもあるかもしれないけれど、それ以上に曲の持っている雰囲気がピアノの音色を生かしているなぁと感じられる、そんな気がしたんです。  でね、ちょっとだけ調べてみたら、どうやら現代のピアノの前身である「フォルテピアノ」がようやく鍵盤楽器として登場してきた時期と微妙にあっているみたいなんですよね~。

 

先日ショパンのノクターン Op. 9-2 のエントリーに yurikamome さんからコメントを頂戴し、その中でクラシック音楽愛好家の間では知る人ぞ知る・・・・・という存在だったゆらむぼさんの訃報を知りました。  KiKi は直接の面識はなく、ネット上でもほとんど交際らしい交際はさせていただいてはいなかったのですが、今は懐かしい Nifty のクラシック音楽フォーラム(FCLA)のカキコやら、Internet 時代に入ってからの独自で作成されたHP「ゆらむぼの部屋」、そしてそのサブサイト的な位置づけにあった「100円スピーカで楽しむクラシック」というブログ等々には時折お邪魔しては今となっては懐かしいゆらむぼさんのCD評をROM逃げしていました。

KiKi が「落ちこぼれ会計人の Music Diary」を始めた頃、KiKi の1つの目標はゆらむぼさんのCD評でした。  プロの批評家の評論にありがちな難解な言葉を決して使おうとはなさらず、1つ1つの音楽を捕れたての果実を大事に大事に味わうかの如く、丁寧に語られるゆらむぼさんの評論は1つの理想形でした。  

ここ何年かは KiKi 自身がネット生活から遠ざかっていた・・・・ということ、ようやく復帰を始めたここ数ヶ月はこのブログにエントリーを書き連ねることに注力していたために、めっきり御無沙汰をしてしまっており、「ゆらむぼの部屋」にはお邪魔していませんでした。  そうして耳にした訃報。  信じられない・・・・という想いと、KiKi の中で何かが1つ終わったような喪失感でいっぱいになりました。  

今も閉鎖はしていない「落ちこぼれ会計人の Music Diary」の「お気に入りリンク(左端下)」の筆頭に「ゆらむぼの部屋」はリンクさせていただいていたのですが、とても残念なことに「ゆらむぼの部屋」はもう閉鎖されたようです。  (因みに「100円スピーカで楽しむクラシック」の方はまだ開設したままのようです。)  もうあの「ゆらこめ」を読むことはできなくなってしまったのか・・・・と諦めきれない気持で「ゆらこめ」とググってみたら、な、な、なんと、ご遺族の方があの膨大なCD評をほぼ丸ごとそのまま出版されていらっしゃることを知りました。  今はもう新しいエントリーを読むことができなくなってしまったけれど、私のネット生活とともに読み継いできた文章にもう一度、いえ、これからもずっと触れ続けることができる!  そう思った時、思わずポチっと購入ボタンを押している KiKi がいました。  

 

ゆらこめ 上・下
著:由良博英 編:由良繁久 神戸新聞総合出版センター  

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ゆらむぼさん。  素敵なそしてこんな膨大なエントリーを遺してくださってありがとうございました。  直接お話させていただく機会はなかったけれど、あなたを知ることができて、そしてあなたの文章に接することができたのは KiKi にとってとても大切な1つの宝物でした。  こんなに遅れてあなたの訃報を知ることになったのは本当に残念です。  でも、これからもあなたが遺してくださった「ゆらこめ」を折に触れ拝読させていただきながら、心の中で音楽のお話をさせていただきたいと思います。  

 

ついこの間、KiKi は岩波少年文庫で「アラビアン・ナイト(千一夜物語)」を読みました。  この物語はとある我儘&残酷なサルタンにとあるお姫様が千と一夜の寝物語を語って聞かせたお話・・・・・かと思っていたら、実は実際には千と一夜ではなく、「ものすご~くたくさん」という意味で「千一夜」という数が使われているのだそうです。  同じように「千」という数字が出てくるのがこの曲です。  題して「千人の交響曲」!!  でもまあ、アラビアン・ナイトの方の「千一」も「ものすごくたくさん」という意味だったし、こちらもご同様かしら・・・・・と思っていたらさにあらず。  何でもこの曲の初演(1910年 指揮:マーラー本人 @ミュンヘン)では250名ずつの混声合唱2組、350名の児童合唱、8名のソロ歌手、146名のオーケストラ という実際に千人を超すオケで演奏したのだとか・・・・・。  で、興行主が広告キャッチ・コピーに使ったのが「千人の交響曲」という名前で、以降、その名が定着しちゃっているらしい・・・・・(笑)

でもね、じゃあ、スコア上に「何人以上で演奏しなさい」という指示があるのかと言えばそれは書いてないのだそうです。  でも作曲者本人が演奏したときがその規模だったということは暗にそれぐらいの人数(↑)で演奏してほしいということなのかなぁ。  まあ、KiKi は都響の演奏会でマーラー8番の生を何回かは聴いているんだけど、舞台に何人乗っかっているのかを数えたことはないし、下手をすると必ずしもすべての奏者が舞台の上にいるとは限らないわけだし・・・・・。  

ま、何はともあれ、千秋君がシュトレーゼマンのCDに感動し、派手好きの龍 & 清良 コンビが R☆S オケで演奏したがった曲を本日は聴いてみたいと思います。

マーラー 交響曲第8番「千人の交響曲」
Brilliant 92005 演奏:インバル指揮 & フランクフルト放送響 北ドイツ放送合唱団 録音:1986年10月

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この曲はねぇ、KiKi にとっては「交響曲」というよりは「カンタータ」っていう感じがするんですよね~。  全体は2部に分かれていて、ハイドン・パパががっちりと骨組みを作った交響曲の「楽章」という概念をまったく無視しちゃってるの!(笑)  で、ベートーヴェンさんが交響曲に声楽を持ちこんだのに追随して(?)か、マーラーさんはこの曲の前にも2番から4番の交響曲で声楽を用いているんだけど、それらの交響曲とこの第8番は明らかに違うんですよ。  何て言ったらいいんだろう。  2番から4番の交響曲の中の声楽はオケが主で声楽が従、登場するのも後半になってからだったのが、この第8番ではいきなり二組の合唱団が高らかに歌い出すんです。  

私は、今しがた8番を完成させたところです。  それは、私が今まで書いた最大の作品であるばかりでなく、内容・形式ともに類のないものなので、言葉では言い表せません。  宇宙が震え、鳴り響くさまを想像してください。  それはもはや人間の声ではなく、運行する惑星や太陽のそれなのです・・・・・

マーラーさんご本人の言葉です。  確かに・・・・・。  これは内容・形式ともに類のないものですよねぇ。  でもね、これが交響曲カテゴリーにいるのにはそれなりの理由があってどうやら作曲当初のスケッチとしては4楽章構成の交響曲になる予定だったらしいのです。  諸説あるらしいんだけど、有名なところで2つ。

(スケッチ その1)
    第1楽章 讃歌『あらわれたまえ、創造主 聖霊よ』
    第2楽章 『スケルツォ』
    第3楽章 『アダージョ・カリタス』
    第4楽章 讃歌『エロスの誕生』

(スケッチ その2)
    第1楽章 『あらわれたまえ、創造主 聖霊よ』
    第2楽章 『カリタス』
    第3楽章 『子供とのクリスマス遊戯』
    第4楽章 讃歌『エロスによる創造』

 

まあ、本当のところがどうだったのかはよくわからないけれど、結局は上記スケッチの中の第2~第4楽章がゲーテのテキストに基づく、長大な第2部となった・・・・・ということのようです。  現在のCDなんかのカタログでは2部構成の楽曲として説明がなされ、だいたい以下のような説明がなされているようです。

第1部: 賛歌「来たれ、創造主なる聖霊よ」
第2部: 「<ファウスト>からの終幕の場」

タイトルからして歴然としているけれど、第1部はどっかのえら~いお坊さんがラテン語で書いたありがた~い賛歌をベースにしていて、第2部はゲーテの「ファウスト」の第二部のうち「隠者たち」から「神秘の合唱」までをほぼ丸ごと(多少のカットやら入れ替えはあるらしい)テキストとして用いているのだそうです。  まあ、第1部は宗教的な世界、第2部はドロドロした人間現世っていう対比になっているんでしょうね。  第1部と第2部では正直なところだいぶ感じが異なる音楽なんですよね~。

KiKi はね、この曲、決して嫌いじゃないんだけど、ものすご~く正直に言うと、何度聴いてもこの曲の第1部と第2部の繋がりがよく理解できないんですよね~。  この二つのテキストが一つの作品のなかで、どのようにして有機的なつながりを持っているのかがさっぱりわからないのです。  語学の問題なのかなぁと思った時期もあるんだけど、訳詞をいくら読んでもやっぱりわからない。  文学的な素養の浅さなのかなぁとも思うんだけど、一応文学部の出身だしぃ・・・・・・ ^^;

第1部で神を賛美し、第2部で人間の諸々の罪悪からの救済を歌っている・・・・というのはわからないじゃないんだけど、何となくしっくりこないというか、要するにわからんというか・・・・・。  やっぱり信仰心というベースがないせいなのかしらん????

 

のだめカンタービレ #7 Review

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のだめカンタービレ #7
作:二ノ宮知子 講談社

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才能が開花する、千秋の新オケ!

千秋率いる新オケが本格始動!!  才能あふれるメンバーに恵まれ、プロ顔負けのオケに仕上がりそうな予感 b-hato4-b.gif  いっぽう名指導者・江藤に才能を買われたのだめは、暴力レッスンに耐えかねて、教室を脱走するのだった・・・・・。   (単行本裏表紙より転載)

う~ん、江藤先生、怖い~・・・・・・

 

 

 

 

か??

 

 

確かにハリセン持ってレッスンする先生な~んていうのは KiKi もお目にかかったことはないし、江藤先生は少なくともルックス的にソフトなイメージはないけれど、のだめが毛嫌いするほど怖さを感じるか?と聞かれると「そうかなぁ?????」と思ってしまいます。  ま、のだめに逃げられて最初に考えたことが「ハリセンの強度とサイズを縮小しよう。」というのは、それはそれで変わっていると思いますが・・・・・ ^^;

KiKi が子供の頃についてい たピアノの先生は女性だったけれど、怖いという意味ではあの先生の方が怖かったような気がするんですよね。  ハリセンこそ持っていなかったけれど、何度も同じミスを繰り返す(それも一度ならず注意されたことが直らない)と、素手ではあったけれど、手をバチバチ叩かれたし、明らかな練習不足状態でレッスンに臨むと、無理やり椅子からどかされて「今日はやっても意味ありません!!」と叫ばれちゃったし。  決してヒステリックだったわけではないけれど、やっぱりいきなり椅子から突き飛ばされる(KiKi の感覚では突き飛ばされた感じがしたの。  実際には押し退けられる程度だったけれど)のは怖くて、レッスンの間中、ピリピリ・ビクビクしていたこともありました。  

そうそう、今思い出したんだけど、KiKi は子供の頃は発表会というのが大好きだったんですよね~。  でもね、なぜ好きだったのかというとその理由の1つが発表会のステージ上では、曲の途中で手を叩かれたり、椅子からどかされたりっていうことがなかったから・・・・・  情けない理由でしょ。  でもね、ある意味発表会のステージ上が一番ノビノビと演奏できたというのは事実なんですよね~(笑)  

ま、それはさておき、やっぱり谷岡先生っていいなぁ(笑)  「ボクはね、やる気のない生徒にやる気を出させるほどやる気のある教師じゃないんだよ。」は名言です。  で、そこまでのやる気はないにしても生徒のことをきちんと見ていて、「最近なにか変わってきたような気がするんだよ、野田くん。  本人は気付いてないかもしれないけど。」な~んていうことをサラっと言えちゃう。  こういう先生って本当の意味での先生だと思うんですよね。  KiKi はね、自分が大学に進学するときに色々な人と話をしていて実感したんだけど、大学っていうところはとどのつまり「自分で学ぶところ」だと思うんですよね。  何かを教えてもらうところじゃない。  もっとも音楽の世界はちょっと違うのかもしれません。  特に演奏家を目指している人は「コンクール」とか「オーディション」がある分、やっぱり合格率みたいなものがあって、それを目標に教師(教授)が生徒のお尻を叩く・・・・みたいなことがあってもおかしくはないような気がします。  でもね、そういうことを除いて考えると、谷岡先生のスタンスって至極当たり前のスタンスのように思うんですよね。  逆にハリセン先生みたいに熱い先生に出会えただけ、のだめは幸せ者なのかもしれません。

 

のだめカンタービレ #6 Review

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のだめカンタービレ #6
作:二ノ宮知子 講談社

514KKNQ3SRL__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)

千秋、指揮者を目指すものの・・・・・・。

学園祭での活躍が「クラシック・ライフ」に掲載されて、その才能が注目されだした千秋。  もちろん、目標は指揮者。  だが、大学院への進学はピアノ科だし、海外への留学は、昔からの飛行機嫌い・船嫌いでムリ。  「日本で何をする?」  千秋のいら立ちは募る・・・・・・。  (単行本裏表紙より転載)

 

「海外に行けないことが問題じゃないんだ。  日本でいったい何をする・・・・・それなんだよ。」

これってクラシック音楽をやる人が必ず・・・・と言っていいほど直面する問題なんですよね~。  ず~っと昔、読んだことがある音楽雑誌によれば、あの中村紘子さんも、それで随分悩んだらしい・・・・。  結局、庄司薫さんとの結婚を機に、その悩みを断ち切って日本をベースに音楽活動することを決心された・・・・ということだったように記憶しています。  でも、彼女の時代と今では又世界環境も変わっているしなぁ。  今じゃあ普通の大学生が卒業旅行とやらで海外へ行くのが当たり前みたいな時代。  海外へ行くことも、留学も、一昔ほど一大事ではなくなっているような気がします。

とは言え、千秋君の場合は「海外へ行くことのハードル」の質がねぇ・・・・(苦笑)  「飛行機がダメ、船もダメ」じゃ手の打ちようがない!  でもそんな彼に救いの手を差し伸べてくれたのが、ニナ・ルッツ音楽祭で出会った超優秀な演奏者の面々。  カッコイイのは誰もが「誰かのため」ではなく「自分のため」に集まってオケを作っていくというところ。

「今日、何人かに『新しいオケに入れてくれ』って頼まれたけど断った。  オレもSオケは楽しかったし、あいつらに感謝もしているけど・・・・・新しいオケはその延長線上でやりたくないんだ。」

酔っぱらった勢いでさらっと言ってる千秋君だけど、こういうところに千秋君の真剣味が滲み出ている気がして KiKi は好きだなぁ。  学生気分の延長線上では生き残っていけないプロ奏者としての真剣味・厳しさ・・・・みたいなものがきっちりと描かれていて好感が持てます。    

R☆Sオケのメンバーとの出会いって本当にステキだなぁと思います。  真剣に生きている人間にだけ与えられる出逢いの1つの例がここにあります。  のだめちゃんは「自分はピアノだから入れない」と思っているみたいだけど、確かにオケに標準的にはピアノが入っているわけではないけれど、彼女が傍観者以上の立場に立つことができないのは、真剣さが希薄だからということに気が付いていないんですよね~。

たまたま「のだめカンタービレ漫画に出てくる音楽を聴いてみよう!」のコーナーを始めてみて、たまたま割りと最初の方(第2巻)に、このクラシック音楽の定番曲が出てきていて、さらにたまたま今このタイミングがこの曲が日本で演奏される機会の滅法高い12月!  クラシック音楽ブログを続けてきているにも関わらずこの曲を1度も取り上げていなかったというのも何かの縁でしょうか? (← いや、ただ単にここ何年かはベートーヴェンの交響曲からは KiKi が遠ざかっていただけのことなんだけど ^^;)  

偉大なるベートーヴェン様の交響曲なので、決してバカにしているわけじゃないし、決して聴き飽きたわけでもないんだけど、ベートーヴェンの交響曲って今の KiKi にとっては自分から率先して選んで聴く音楽ではなくなってしまっています。  それでも小学生~中学生ぐらいまでの頃は他に聴くものがなかった・・・・・というのもあるんだけど、何度も何度も繰り返し聴いた音楽でした。  ま、今日は久々にその頃の気分に戻ってこの1曲を聴いてみたいと思います。

ベートーヴェン 交響曲第9番 Op. 125
Brilliant 99927/5 演奏:ブロムシュテット指揮 & シュターツカペレ 録音:1980年

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この曲を初めて聴いたのがいつだったのか、あまりにも昔すぎて忘却の彼方・・・・なのですが、とにかくびっくりしたのが交響曲にも関わらず合唱が入っていること!でした。  でもね、今に至るまで実は KiKi はこの歌の歌詞の意味(というか歌詞そのもの)をじっくりと味わったことがないんですよね~ ^^;  ま、てなわけでせっかく今日はこの曲をとりあげるのでそのあたりにも触れていきたいと思います。  だって、物の本(漫画;手塚治虫氏の絶筆作品 ルードヴィヒ・B)によればベートーヴェンはこの曲の合唱部分に使ったシラーの「歓喜に寄す」という詩に曲をつけようと思ったのは生まれ故郷のボンを立つ前からだったのだとか。  当時彼はボン大学の聴講生で、シラーと親交のあるルートヴィヒ・フィシェニヒというボン大学の先生をしていた詩人と交際があったのだそうです。  

シラーが「歓喜に寄す(第一稿)」を書いたのが1785年。  ベートーヴェンがボン大学に通っていたのが1792年。  シラーがこの交響曲の合唱部分の元歌になる「歓喜に寄す(改定稿)」を書いたのが1803年。  そしてこの交響曲が作曲されたのが1822~24年。  実に30年以上の年月、ベートーヴェンはこの曲の構想をあたため続けていたことになります。  (実際そんな手紙が残っているらしい @1793年)  因みにこの曲、スケッチだけは1809年ごろから散見されるらしい。  いずれにしろ、練りに練って作り上げた音楽なんですね~。 

この曲に関してあまりにも有名な逸話は、この曲が初演されたときのもの。  まずはベートーヴェンはこの曲の初演での指揮を他人には任せたがらなかったらしい・・・・・。  でも、すでに耳の病気が進行していてほとんどまったくと言っていいほど聞こえなくなっていた彼に指揮をさせてもオケが混乱するばかり・・・・・ということで、ベートーヴェンの傍らで別の人が指揮をし、ベートーヴェン自身も指揮台には立っていたらしい。  で、オケの面々はベートーヴェンの指揮を見ないで、傍らに立つ助っ人の指揮に従って演奏したらしい。  で、全ての演奏が終わって会場が大拍手で湧きあがっても、ベートーヴェンには演奏が終わったことも、この音楽が大好評で受け入れられたことにもすぐには気がつかなかったのだとか。  そして演奏に参加していた歌手(? だったか、オケのメンバーだったか、助っ人指揮者だったかは忘れました ^^;)がベートーヴェンを聴衆の方に向き直らせて初めて彼は場内が熱狂していることに気がついたのだとか・・・・。  痛ましいお話ですねぇ・・・・・。

ま、それはさておき、音楽についてです。

第1楽章はとにかく威厳に満ちています。  これぞクラシック!っていう感じ(? 笑)  とても力強く躍動感にあふれる音楽だと思うけれど、同時に「不満」「焦燥」といったネガティブな感情が渦巻いているようにも感じます。  言いたいことが喉元まで出かかっているんだけど、どうしてもうまく言葉にできなくて苛立っている。  この楽章を一言で表現するなら KiKi は「混沌」という言葉を選びたい。  そんな感じの音楽です。   

第2楽章は豪快な重量級のスケルツォっていう感じ。  切れの良いリズムです。  ティンパニーが大活躍します。  で、真澄ちゃん、入魂の演奏と相成ります。 「どうか、私と友達になってください b-hato4-b.gif  のだめを読んで以来、この楽章はこのフレーズでしか聴けなくなってしまったような気がしないでもない KiKi (苦笑)。  (因みに第2楽章のみならず、第1楽章でもティンパニーは大活躍しているんですけどね♪)

第3楽章は美しく天国を思わせるような安らぎに満ちた音楽です。  「祈り」、「希望」、「感謝」といった言葉が頭をかすめます。  そして天国的な雰囲気を破るかのように最後の方にトランペットによる警告のようなフレーズが出てきます。  

そして終楽章。  荒れ狂ったように始まる終楽章。  冒頭ではまるで第1楽章~第3楽章の否定をしているかのようです。  というのも、前の3つの楽章のメロディの断片がコロコロと出てくるんだけど、それが出てくるたびにチェロとコントラバスが「このメロディじゃない!  ちが~う!!」という感じで割り込んでくるんですよ。  で、あれやこれやという対話の果て、最後の最後に小さく出てくるのが「歓喜の歌」のメロディ。  そしてバリトンソロの歌詞。    

おお、友よ! このような調べではない!
そんな調べより、もっと心地よく歌い始めよう、喜びに満ちて。

のだめカンタービレ #5 Review

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のだめカンタービレ #5
作:二ノ宮知子 講談社

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学園祭でもSオケ大活躍!?

学園祭には仮装オーケストラで臨むことに決めて、衣装作りに余念のないSオケ・メンバーに、ちょっとイヤなお知らせ。  千秋は師匠シュトレーゼマンとAオケで出演するので、Sオケには合流しないらしい・・・・・・。  知らせを聞いて、気合の入るSオケと、帰国の迫った師匠との最後の共演に燃える千秋。  それぞれ期するところありつつ、いよいよ前夜祭に突入!  (単行本裏表紙より転載)

 

学園ものらしくこの巻はほぼ丸ごと学園祭エピソード。  学校というものを卒業して随分時間が経ってしまった KiKi にとって、学園祭の雰囲気というやつは懐かしくもあり、甘酸っぱくもあり、ついでにどことなく恥ずかしくもありと複雑な心境です ^^;  でも、やっぱりいいなぁ、学園祭。  そう言えばついこの間、KiKi が卒業した大学のクラブの後輩から学園祭 & OBコンパのお知らせがきていたなぁ。  学園祭に足を運ばなくなって何年になるんだろう・・・・・。  たまにはあのエネルギッシュな現場に足を踏み入れてみるのも楽しいかもしれません。

ところで・・・・・。  実は KiKi はこの巻に至るまで、この「のだめ」という漫画から音楽を感じた事ってあんまりなかったんですよね。  音楽をテーマに扱ってはいるものの音楽そのものは感じず、ひたすらギャグを飛ばしている漫画・・・・・そんな印象でした。  でもね、この学祭シーンではものすご~く音楽を感じることができました。  多分それはガーシュインのおかげ(和風ビッグバンドのおかげ?)のような気がします。

記憶の中のあの音楽とあのコスチューム、そしてあの絵の雰囲気が何とも言えない妙を感じさせ、そこで研ぎ澄まされた感覚がそれに続くラフマニノフにも継続し、結果、のだめちゃんの「ピアノ  ピアノを弾かなきゃ」にスムーズに繋がっていった・・・・・そんな感じです。

KiKi もねぇ、例えばコンサート、例えばCDなんかで身震いするような感動を覚えた演奏に接すると、必ず思うんですよね。  「ピアノ  ピアノを弾かなきゃ」って(笑)  そういう数多くの経験から、このシーンののだめちゃんにはものすご~く感情移入できちゃうんですよね。  初めてこの漫画を読んだとき、#4 では思いっきりのだめちゃんに引いちゃって 「この漫画、評判はいいみたいだけど KiKi の感性とは相容れないかもしれない」 と思ったんだけど、ここでのだめちゃんに気持ちに寄り添うことができて引き戻された・・・・・そんな感じです。

 

秋はショパンの季節。  ず~っと昔、Nifty のクラシック音楽関連のフォーラムか何かで誰かがそんなことを仰っていました。  ショパンにも色々な楽曲があるから必ずしもすべての音楽が秋っぽいかと言えばそうでもないと思うんだけど、ことノクターンに関してはまさにこの言葉どおりじゃないかと KiKi は思っています。  秋の夜長、ショパンのノクターンをBGMにお気に入りの本を手に過ごす時間は至福の時。  何度そんな秋を過ごしてきたか来し方を振り返ると、色々な思い出が蘇ってきます。  とは言え、今はもう冬なんですけどね~ ^^;

で、聴く分にはそうなんだけど、弾くと案外難しいのがショパンのノクターン。  KiKi も決して全曲制覇したわけじゃないんだけど、作品番号が付されていないものを含めて全21曲のうち約半分ぐらいは取り組んだことがあります。  「テクニック的に難しいのか?」と聞かれればそれほどでもないと思うんだけど、「聴かせるように弾く」のが本当に難しい繊細な絹織物みたいな音楽だと思うんですよね。  そんな中であまりにもメジャーで KiKi もショパンのノクターンの中で最初に手掛けた1曲が本日の1曲であります。  「おなら体操」や「もじゃもじゃ組曲」に没頭していた観のあるのだめちゃんさえ(! 苦笑)もどうやら音大時代に勉強していたようです。  (参照: のだめカンタービレ第1巻)

ショパン ノクターン第2番 Op. 9-2
SONY SRCR 1892 演奏:横山幸雄(pf) 録音:1997年6月

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KiKi はね、どちらかというとお値段でCDを選ぶタイプ(要は廉価版漁り)の傾向が強いんだけど、そんな中で例外扱いなのがキーシンとこのCDの奏者横山さんという時代がありました。  この二人の演奏に初めて接した時、ものすご~い感銘を受けて、同時代を生きる若手演奏家の中でず~っと応援し続けているピアニストのお二人です。  ことに横山さんは同じ日本人として特別な想いで応援しているんですよね。  だから、まだお給料の乏しかった時代にあってさえも「後援会」な~んていうものに入っていたこともあったし・・・・・・。

でね、これまでいくつかの彼の演奏を聴いてきたわけだけど、やっぱり彼のピアノの音が一番マッチするのはショパンの音楽のような気がします。  次がフランスもの。  (彼もフランス留学組だから・・・・なのかなぁ)  彼のベートーヴェンやシューマン、さらにはそれ以外の演奏もいくつか聴いてきたけれど、いかに応援しているとは言えども、どことなく感心しなかった・・・・というか、ショパンやフランスものでぐいぐい惹きつけられるほどには堪能しきれなかった・・・・・というか。  

まあ、これには多分に KiKi の思い込みが作用しているのかもしれません。  何せ、彼のキャリアの中で最初に燦然と輝いたのが1990年のショパン・コンクールの1位なし3位という記録だったし、KiKi の記憶が正しければ彼が最初に取り組んだ偉業の1つが「ショパンのピアノ曲全曲演奏」というテーマだったように記憶しているし・・・・・。

先週末、KiKi は久々にLothlórien(山小舎)に行っていました。  日曜日の夜、山から都会へ戻ってくるため、「坂の上の雲」の第2回はReal Time で観ることができず、留守録 Video をようやく今日になって観ることができました。  てなわけで、若干出遅れた感もなきにしもあらずですが、「坂の上の雲 第2回」放送の Reivew を今から書き連ねたいと思います。

第1回 青雲 2009年12月6日(日) 放映
 【総合テレビ】 午後8時00分
 【デジタル衛星ハイビジョン】 午後5時30分
 【衛星第2】 午後10時00分 

明治17年(1884年)、上京から1年。  真之(本木雅弘)と子規(香川照之)が上京した東京は、文明開化の奔流のただ中にあり、伊予松山とは別世界であった。  

9月、真之と子規はそろって大学予備門に合格。  報告を受けた好古(阿部寛) は座右の銘である福沢諭吉の言葉「一身独立して、一国独立す」をもって、自分を甘やかすな、と諭す。  そこへ下宿先の娘・多美(松たか子)がお祝いだと言って大きな鯛をもってきたので、気まずくなるが・・・。  好古が在学する陸軍大学校では、児玉源太郎(高橋英樹)がドイツから教師として、智謀神ノゴトシとうわさされるメッケル少佐(ノーベルト・ゴート)を招へい。  日本の陸軍はドイツ式となっていくのだった。

春となり、子規の妹・律(菅野美穂)が松山から出てきて、結婚の予定を打ち明け、真之に子規のことを託す。  やがて真之と子規は予備門で塩原金之助(後の夏目漱石・小澤征悦)と仲良くなったり、野球を始めたりするが、自分たちの将来について悩む。  坪内逍遥に感銘し文学を一直線に目指す子規を見て、真之は「自分は何ができるのか」という 問いに直面。  好古の座右の銘を深く考えた真之は子規と袂を分かち、軍人になることを決意、好古に告げる。

明治19年10月、真之は海軍兵学校に入学し、自分の道を探し始める。  ここで、1学年上の広瀬武夫(藤本隆宏)と親しくなる。  翌々年、兵学校が江田島に移り、真之は休暇で松山に帰省。  父・久敬(伊東四朗)、母・貞(竹下景子)から律が離縁されたことを知らされる。  江田島に帰る真之を三津浜の船着場に追いかけてきた律は離縁の訳を明かす。

その頃、好古は、旧松山藩の若殿の供でフランスの陸軍士官学校に留学中だった。  日本陸軍がドイツ式の体制を目指す中にあって、フランス騎兵団の優位性に着目していた。  明治23年1月、好古は官費留学にきりかわる。  それは、陸軍が騎兵建設を好古に託したことを意味した。

明治という生まれたばかりの時代は青雲の志に満ちていた。  その中で、三人の主人公は、それぞれの将来に向かって歩み始めるのだった。

pic_story02_01.jpg   pic_story02_02.jpg

NHK松山放送局のHPより転載)

 

この回では好古、真之、子規のそれぞれに転機が訪れます。  兄・好古は本人の希望・・・・とは言えないまでも初めて明治日本を離れフランスへ、弟・真之は迷いに迷った末海軍への道を、そして子規は大学に通いつつ自ら進むべき道の照準を「俳句」に定めたようです。  昔であれば同じ城下でお役目の違いこそあれ、似たり寄ったりの生き方をしていただろう3人の若者が、それぞれに全く違う生き方を選ぶ・・・・・ということ自体が新しい世の中が訪れた証左だったんでしょうね。

とは言うもののやはり今の時代に生きる私たちから見ると、それでもなお息苦しい選択をしなければならなかった彼らの生きざまに目を見張りました。  例えば兄・好古さん。  彼は旧松山藩の若殿様のお供・・・・ということで、ドイツ式が主流だった日本陸軍にいながらフランス留学をすることになります。  ある意味でそれは出世を諦めることに通じていただろうし、今更お殿様もないだろうという時代になっていたにも関わらず、彼は潔く「それが自分に求められていること」と受け入れます。  「潔さ」に拘っているから、自分の力で自分の未来を切り開くんだけど、「自分、自分」と声高に叫ぶのではなく、与えられた環境・与えられた使命をも受け入れ、それを自分の選択とし、その自分の選択を人のせいにはせず自分に恥じない生き方をしようとする。  そんな姿勢に驚きと共に感動を覚えました。  そんな生き方をしているからこそ、フランス騎馬法の方がドイツ騎馬法よりも優れている点を見出すことができたし、次のステップにつながっていく。  そんな風に感じました。

弟・真之さんもある意味ではとっても潔いと思うんですよね。  だって、彼には好古の援助を受けながら勉強を続けるという選択肢も残っていたはずなのですから・・・・・。  しかもその道がとても心地よいとも思っていたわけで・・・・・。  それでも尚且つ、自らの意思でその想いを断ち切って、敢えて海軍士官になるという道を選択しています。  

一人、子規だけが、どちらかというと現代人に近い感覚で、自分・己を優先しているように KiKi の目には映りました。  でも、そんな子規であってさえも太政大臣になるという夢(というより国を出てきたときの大志)と自分の興味のギャップに心を痛めたりしています。  

「何となく生きている」というのが当たり前のような風潮になっている現代人とこの明治の人たちの生きざまの違いはどこから来るのでしょうか?  それはやはり貧しかったから??  彼らがあの時代のエリートだったから???  KiKi はねぇ、海軍の道を選んだ時の真之さんの言葉がグサリと自分の痛い所をえぐってくれちゃったような気がするんですよね~。

「このまま予備門におったら、あしは恐らく第二等の学者になります。  あしの学問は二流、学問をするに必要な根気も二流じゃ。  あしはどうも要領がよすぎますけん。」

本当に秋山真之と言う人が二流の学者にしかなれなかったかどうかはわからないし、原作によれば少なくとも好古さんは弟のことをそういう風には見ていなかったような記述があったけれど、「自分は何を成し遂げるために生まれてきたのか?」を真摯に考える時代だったから、真之さんがヤンチャをしつつもず~っとそれを真剣に考え続けた、そういう人だったからこそ、あの若さで自分をそこまで客観視して分析することができたんだろうなぁと思うと、20代ぐらいからず~っと迷い続け、不惑の40代を迎えても相も変わらず気持がフラフラしている KiKi は我が身を恥じ入るばかりです。  

KiKi はね、競争社会というものに否定的な意見を持っている部分もあるし、「♪ No.1 にならなくてもいい ♪」という歌を初めて聴いた時も実は結構感動したりしたんだけど、この時代のエリート君たちは常に No. 1 を目指していたからこそ、こういう選択ができたのかもしれない・・・・・とも思ったりして、競争社会というのも本当は悪くないんじゃないか・・・・と思っちゃった(苦笑) 

のだめカンタービレ #4 Review

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今日も引き続き「のだめカンタービレ」です。  

のだめカンタービレ #4
作:二ノ宮知子 講談社

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ミルヒー強制送還!? Come Back, Milch~!

偽物疑惑再浮上のミルヒー。  でも千秋は、彼がふる指揮を見て本物であることを確信していた。  そんな時、キャンパス内上空に見慣れない飛行物体が出現!  ヘリから降りてきた人物は、なんとミルヒーの秘書だった。  ついに彼の過去が暴かれる時が・・・・!?  (単行本裏表紙より転載) 

この巻はねぇ、最初に読んだとき KiKi は途中からどうにも気に入らなくて、この漫画を読み進めるのをやめようか・・・・とさえも思っちゃったんですよね~。  まあ、最後までいってようやく「せっかくブックオフで全巻買っちゃったんだし、まあいいか・・・・。」と思えたからいいんだけど・・・・・。  何がそんな風に思わせたかって?  それはのだめちゃんの態度なんですよね。

KiKi はねぇ、もとから「24時間恋愛沙汰」みたいなドラマとか物語ってどうにもこうにも性に合わないところがあって、いわゆる「トレンディ・ドラマ」というやつも愛だの恋だのばかりの物語っていうのが苦手(^^;)なんですよ。  で、この巻ののだめちゃんってまさにそんな女の子じゃないですか。  ニナ・ルッツ音楽祭でニナ先生にマスタークラスを追い出されて、ようやく千秋君に会えたときののだめちゃんの言動がどうにもこうにも KiKi には許せない(笑)

「せんぱ~い、やっと見つけた~~~!!  どこ行ってたんですか!?  のだめ死ぬかと思ったじゃないでスカー!!」  
   (↑ ガキ!  簡単に死ぬとか言うんじゃないの! by KiKi)

「のだめもう帰りたいです・・・・・  先輩とも会えないし  先生こわいし・・・・・」
   (「ふ~ん、だったらさっさと帰れ!」 by 千秋君 & KiKi)

ストイックなヒロインが好きなわけじゃないんですよ。  でもね、こういうタイプの女の子は KiKi は苦手なんだよなぁ。  恋は素敵なものだと思うけれど、それだけで生きているみたいなタイプ。  まして、自分のラッキーさ(ミルヒーに目をかけられているというだけでこの合宿にオーディションも受けずに参加できているという幸運)に気がつかず、まして千秋君にとってはこれは遊びではなく、1つの修業なのに旅行気分で参加するというある種の無神経さ・・・・・みたいなものに嫌悪感に近いものを感じちゃうんですよね~。

仮に最初は遊び気分だったとしても・・・・です。  少なくとも自分の参加するクラスで他のみんなができていることを自分が何一つできていなかったことに気がついた時、遅まきながら・・・・かもしれないけれど気がついてもいいこと(これは真剣な合宿でみんな頑張っているんだ とか 自分がここにいられるっていうことはどういうことか とか 千秋先輩にとってこの合宿は遊びじゃないんだ とか とか とか)ってあったんじゃないか?  そう思わずにはいられないんですよね。  そういう意味では KiKi には峰君はとってもよく理解できるし共感できるんです。  最初は遊び気分だったけれど「このままじゃヤバイ!  俺って甘かった・・・・・」という反省・・・・というか目覚めがとってもストレートで逆に好感が持てちゃうんですよね。 

のだめカンタービレ #3 Review

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今日も引き続き「のだめカンタービレ」です。  

のだめカンタービレ #3
作:二ノ宮知子 講談社

21HZF6TX17L__SL500_AA140_.jpg  (Amazon)

専制君主・千秋の指揮者デビュー!

世界的に有名なドイツ人指揮者・シュトレーゼマンが編成したSオケの副指揮者になった千秋。  でも、千秋のモテモテぶりにムカついたシュトレーゼマンは千秋に宣戦布告してSオケを脱退してしまう。  オヤジ(シュトレーゼマン)が新たに率いる編成Aオケと定期公演で対決することになってしまった千秋は猛特訓を開始するが・・・・・。  負けられないこの勝負がついに幕開け!!  (単行本裏表紙より転載)

第3巻冒頭、のだめちゃんと一緒に頭がクラクラしてきてしまった KiKi。  まあ、漫画なんでいわば背景的に描かれている部分は飛ばして読んでしまえばいいことはわかっているんだけど、ついつい読んでしまいました。

2)次の近親転調を含むソプラノ課題を実施しなさい。  (後期試験の問題)

あれぇ、近親転調ってなんだっけ???  近親調は知ってる。  転調も知ってる。  でも、近親転調って何????  ソプラノ課題を実施するって?????  ????????  ふぅ、音大に進学しなくてよかった~ 266.gif  これって日本語ですか?????  試験中に泣いてしまうのだめちゃんに妙に感情移入してしまう KiKi です(苦笑)。

そして大笑いしたのがこのままでは留年してしまうという危機感に襲われたのだめ&峰君の一夜漬けドイツ語講座。  確かに語学テキストっていくつかのパターンの文法やらイディオムを学ばせようとするあまり「会話が成立していないじゃない!」と思うような会話が出てこないじゃないけれど、「興味をもって勉強しろ!  どうしてこう言うのか?とかこの意味は何だろうか?とか」と言われて2人の落ちこぼれが一所懸命考えた「興味」の矛先が・・・・・・。  

更に、更に大笑いしたのがSオケを思うようにリードできなくて煮詰まった感マンマンの千秋君にのだめちゃんが差し出したものがあの「プリごろ太」。  のだめちゃんってボケボケキャラかと思いきや、ホントふとした言動、しかも本人にはあまり自覚のない言動が千秋君に Nice! な影響を及ぼしているところがすごいなぁ。   

 

さて、せっかく「のだめ Review」を始めたことですし、久しくサボり気味のクラシック音楽エントリーもたまには書かなくちゃ・・・・ということで、考えた復帰策。  「のだめカンタービレ漫画に出てくる音楽を聴いてみよう!」のコーナーを始めてみようかと思います。  KiKi の場合、クラシック音楽をBGM的に流している時間は結構あるんだけど、やっぱり曲を聴いた後で何らかのエントリーを書くとなると、それなりの心構え・・・・みたいなものが必要でねぇ。  で、その心構えみたいなものは選曲をしている中で芽生えてくることが多いんだけど、そうすると今度は選曲に凝りだしちゃう・・・・という悪い(?)癖がありまして・・・・・。  で、結果として最近では何とな~くクラシック音楽エントリーから遠ざかっているという結果になっていたりするのです。

でもまあ、漫画に登場する音楽をとにかく聴いてみる・・・・ということであれば、選曲はしなくてもよくなって、強いて言えば選盤に時間がかかるかも・・・・という問題が残っていますが、まあ、もともとが KiKi の場合は「このブログのエントリーでご紹介する CD は必ずしも『強力推薦盤』というような類のものではない」というスタンスでクラシック音楽ブログを書いてきたわけです。  (こちら)  まあ、そういう意味ではお気楽に綴っていこうかな・・・・と思う次第です。  てなわけで、無意味に長~い前置きはこれぐらいにして、今日の KiKi の1曲はこちらです。

ベートーヴェン ピアノソナタ第8番「悲愴」 Op. 13
DECCA 433 882-2 演奏:ヴィルヘルム・バックハウス

41DZ9KB74SL__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)

ベートーヴェンのピアノソナタ全32曲はアマチュアながらも KiKi のライフワーク・・・・だったはずの音楽です。  (今でも、一応ライフワークとして位置付けてはいるんだけど、実現できそうにないので最近ではちょっと弱気・・・・ ^^;)  その中で小学生~中学生の頃にとにかく全楽章暗譜までして弾いてみたことがあるのは、当時のピアノレスナーの基本的教材「ソナチネアルバム」だったか「ソナタアルバム」(全音版)に収録されていた「2つのやさしいソナタ Op. 49 (第19番と第20番)、そしてこの第8番の「悲愴」、第14番の「月光」の4曲でした。  そのうち、「月光ソナタ」は発表会で演奏し、残りは通常のレッスンでの課題曲でした。

KiKi の記憶が正しければ「月光ソナタ」が先で、「せっかくベートーヴェンのソナタを発表会で弾いたのだから、もう1曲ぐらいやっておきましょうか?  どれが弾いてみたい?」と先生に聞かれ、「はい、はい、『悲愴ソナタ』が弾いてみたいです!!」とリクエストしたように思います。  子供時代の KiKi にとっては第1楽章の冒頭のグラーヴェの部分がかっこよく聞こえてねぇ・・・・。  そう、今にして思えばあの頃の KiKi の選曲の基準って「かっこいいかどうか」だったような気がします。

    

のだめカンタービレ #2 Review

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今日は引き続き「のだめカンタービレ #2」を読み進めたいと思います。

のだめカンタービレ #2
作:二ノ宮知子 講談社

219WX26ZV6L__SL500_AA140_.jpg  (Amazon)

プリンス千秋はだれのもの?

のだめのライバル再出現!  千秋のモト彼女・彩子を追い払い、彼を手に入れたかに思えたのもつかの間、新たなライバルが―――!!  のだめに嫉妬の炎を燃やす相手とはいったい・・・!?  女(?)の戦いのゴングがいま、鳴り響く―――カ~~~ン!!  (単行本裏表紙より転載)

やっぱりこの巻で圧巻なエピ Part 1 は「こたつエピソード」ではないでしょうか?  千秋君の気持がものすご~くよくわかるような気がする KiKi(笑)  実は KiKi ももう何年も「こたつ」なるものを使っていません。  そしてその理由は・・・・と言えば、

このぬくぬくとした温度とふとんで身体と頭の感覚を鈍らせ、人間を脱力させる・・・・・から(笑)

ま、そこまでつきつめて考えたわけじゃないけれど、確かにこたつって一度入ると出にくいので、動作の1つ1つが横着になってしまうし、何よりついついウトウトしてきて転寝をしちゃって、挙句の果てに風邪をひく・・・・・ということにある時気が付いてしまったからなのです。  KiKi は何度こたつで爆睡したことか!!  それにね、こたつが出ている間って、お掃除がしにくいんですよね~。  こたつ生活でゴミ溜めになるという法則はある意味 KiKi にも容易に理解ができちゃうような気がします。  (そんなことが理解できちゃっていいのか?っていう感もなきにしもあらずですが・・・・・・)

    

のだめカンタービレ #1 Review

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とうとう「のだめカンタービレ」の最終巻が出てしまいました。  思い起こせば KiKi が「のだめカンタービレ」に手を出したのはかなり遅く、世間では大評判になっていることを知りながら、そして「クラシック音楽ブログ」のお友達のかなり多くの方々がこの漫画を楽しんでいらっしゃることを知りながら・・・・も頑なに「え~! クラシック音楽を扱ったギャグ漫画ぁ~?!」という感じでいわゆる食わず嫌いを起こしていたのでした。  そんな KiKi が結果的にその漫画に手を出すに至ったのは偏にブックオフ様のおかげ(笑)  当時、ぷ~太郎をしていた KiKi は漫画ごときを正価で買う気分(財布?)ではなく、それゆえに食わず嫌いを装っていた部分もなきにしもあらずという状態だったのですが、そんなある日、暇にまかせてブックオフ店内をウロウロしていたら、小学校時代の夏休みのプールで休憩時間に入るときに鳴らしていた鐘(ハンドベル?)の音が店内に鳴り響き

「大好評漫画、『のだめカンタービレ』全巻(当時はまだ12~3巻ぐらいまでだったような気がする)が今なら揃っています!  この機会に是非!!!」

というアナウンスが!  その声につられその全巻をいきなり大人買い!!! ^^;  そこから KiKi の「のだめコレクション」が始まったのです。  

で、まあ、そんなこんなで始まった「のだめへの道」もどうやらこのあたりで終止符を打たなくてはならないみたい(実写版映画のDVD購入が残っているけれど 笑)なので、このあたりで KiKi ののだめフリークを総括する必要がありそうです。  てなわけで、ここらでどど~んと「のだめ漫画の Review」と「のだめDVDの Review」、そして久しくサボっているクラシック音楽エントリーを書くために「のだめ漫画に出てくるクラシック音楽の Review」を行ってみたいと思います。  ま、てなわけでまずはのだめ漫画の Review から・・・・・・。

のだめカンタービレ #1
作:二ノ宮知子 講談社

 

213AG13YRBL__SL500_AA140_.jpg  (Amazon)

 

天才(?)は歌うように(カンタービレ)奇行に走る!?

有名ピアニストの息子でエリート音大生の千秋真一。  ヨーロッパで指揮の勉強をしたいと思いつつも、飛行機恐怖症のため渡欧できないでいた。  そんな彼の前に突如現れた不思議少女・野田恵。  ゴミ溜め部屋に住む彼女はとんでもなく変人だった・・・・・・!?  のだめタイムが動き出す。  クラシック音楽コメディ!!     (単行本裏表紙より転載)

この第一巻を最初に読んだときはホント衝撃を受けました。  一応 KiKi も一時期は「音大を目指そうか?」な~んていうことを考えていたことがあったので、KiKi には KiKi なりの音大ライフのイメージというものがあったわけですよ。  それはある意味でとっても美しい絵だったりもしたわけですが(一応芸術系なので)、その悉くを見事なまでに裏切ってくれちゃったわけですから!  オレ様チックな千秋君みたいな人がいるのはともかくとして、やっぱり衝撃を与えてくれちゃうのはのだめちゃんと峰君のコンビです。

方やゴミ溜め部屋に住み「おなら体操の歌」な~んていうのを作っているし、方やクラシック嫌いの「オナニー・プレイヤー(by 千秋君)」(笑)  KiKi の長年の夢、憧れだった音大生ライフのイメージがガラガラと音をたてて崩れ去って行きました(笑)  でもね、アマチュアながら音楽を続けてきている身としては、のだめちゃんや峰君の抱えている課題、「なんとなく弾いてしまう癖」とか「自分なりの表現をしたいというある種傲慢な想い」には妙に共感しちゃったりもして・・・・・(苦笑)

  

坂の上の雲を再読し始めたのを機に、何だか急に日本の歴史への興味がプクプクと膨らんできてしまった KiKi。  西洋ものへの興味も尽きないところだし、岩波少年文庫読破計画もまだまだ道のりは遠いというのに、あちらこちら浮気をしていていいんだろうか?という疑問を抱えつつも、やはり関心のある時に関心のある本を読みたいのが人情と言うもの。  で、こちらも再読・・・・ではあるのですが、KiKi の家の本棚でどど~んと存在感を主張している「岩波ジュニア新書」の「日本の歴史シリーズ(全9巻)」をこの際読んでみようと思います。  今日はその第一冊目です。

日本の歴史【1】 日本社会の誕生
著:吉村武彦  岩波ジュニア新書

5172Q5WG6VL__SL500_AA240_.jpg    (Amazon)

私たち「日本人」の祖先は、一体いつ、どこからこの列島に来たのか?  稲作の起源は?  邪馬台国の最新の学説は? - 現代考古学の最先端の成果に基づいて贈る最新の「日本」前史。  原始以来の私たち日本人の歴史の要所要所をコンパクトに理解するために最適な、ジュニア新書版「日本の歴史」(全9冊)の第1巻。  (新書裏表紙より転載)

いや~、岩波ジュニア新書っていうのもなかなか「すごいもん」ですねぇ。  正直なところここまで読み応えがあるとは思ってもいませんでした。  まあ、歴史を専門に研究されていらっしゃる方とか、歴史に特別な興味を抱いていらっしゃる方からするとこれでも大雑把過ぎたりとか情報が古かったり(1999年9月20日 第1刷発行)とかあるのかもしれませんが、特に「古代」には疎いド素人の KiKi からすると、「へぇ」の連発でした(苦笑) 

それに、KiKi が習った古代史とも大きく異なっているのが稲作の始まったタイミング!  新聞なんかで「かつては弥生時代から稲作が始まったと言われていたが、実際は縄文時代から始まっていた!」みたいなことは聞きかじって(読みかじって?)いたんだけど、それをいわゆる「歴史関連書籍」でちゃんと読んだことがなかったので、そのあたりの記述もかなり興味をもって読み進むことができました。

     

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