のだめカンタービレ #1 Review

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とうとう「のだめカンタービレ」の最終巻が出てしまいました。  思い起こせば KiKi が「のだめカンタービレ」に手を出したのはかなり遅く、世間では大評判になっていることを知りながら、そして「クラシック音楽ブログ」のお友達のかなり多くの方々がこの漫画を楽しんでいらっしゃることを知りながら・・・・も頑なに「え~! クラシック音楽を扱ったギャグ漫画ぁ~?!」という感じでいわゆる食わず嫌いを起こしていたのでした。  そんな KiKi が結果的にその漫画に手を出すに至ったのは偏にブックオフ様のおかげ(笑)  当時、ぷ~太郎をしていた KiKi は漫画ごときを正価で買う気分(財布?)ではなく、それゆえに食わず嫌いを装っていた部分もなきにしもあらずという状態だったのですが、そんなある日、暇にまかせてブックオフ店内をウロウロしていたら、小学校時代の夏休みのプールで休憩時間に入るときに鳴らしていた鐘(ハンドベル?)の音が店内に鳴り響き

「大好評漫画、『のだめカンタービレ』全巻(当時はまだ12~3巻ぐらいまでだったような気がする)が今なら揃っています!  この機会に是非!!!」

というアナウンスが!  その声につられその全巻をいきなり大人買い!!! ^^;  そこから KiKi の「のだめコレクション」が始まったのです。  

で、まあ、そんなこんなで始まった「のだめへの道」もどうやらこのあたりで終止符を打たなくてはならないみたい(実写版映画のDVD購入が残っているけれど 笑)なので、このあたりで KiKi ののだめフリークを総括する必要がありそうです。  てなわけで、ここらでどど~んと「のだめ漫画の Review」と「のだめDVDの Review」、そして久しくサボっているクラシック音楽エントリーを書くために「のだめ漫画に出てくるクラシック音楽の Review」を行ってみたいと思います。  ま、てなわけでまずはのだめ漫画の Review から・・・・・・。

のだめカンタービレ #1
作:二ノ宮知子 講談社

 

213AG13YRBL__SL500_AA140_.jpg  (Amazon)

 

天才(?)は歌うように(カンタービレ)奇行に走る!?

有名ピアニストの息子でエリート音大生の千秋真一。  ヨーロッパで指揮の勉強をしたいと思いつつも、飛行機恐怖症のため渡欧できないでいた。  そんな彼の前に突如現れた不思議少女・野田恵。  ゴミ溜め部屋に住む彼女はとんでもなく変人だった・・・・・・!?  のだめタイムが動き出す。  クラシック音楽コメディ!!     (単行本裏表紙より転載)

この第一巻を最初に読んだときはホント衝撃を受けました。  一応 KiKi も一時期は「音大を目指そうか?」な~んていうことを考えていたことがあったので、KiKi には KiKi なりの音大ライフのイメージというものがあったわけですよ。  それはある意味でとっても美しい絵だったりもしたわけですが(一応芸術系なので)、その悉くを見事なまでに裏切ってくれちゃったわけですから!  オレ様チックな千秋君みたいな人がいるのはともかくとして、やっぱり衝撃を与えてくれちゃうのはのだめちゃんと峰君のコンビです。

方やゴミ溜め部屋に住み「おなら体操の歌」な~んていうのを作っているし、方やクラシック嫌いの「オナニー・プレイヤー(by 千秋君)」(笑)  KiKi の長年の夢、憧れだった音大生ライフのイメージがガラガラと音をたてて崩れ去って行きました(笑)  でもね、アマチュアながら音楽を続けてきている身としては、のだめちゃんや峰君の抱えている課題、「なんとなく弾いてしまう癖」とか「自分なりの表現をしたいというある種傲慢な想い」には妙に共感しちゃったりもして・・・・・(苦笑)

  

KiKi もね、子供の頃当時師事していた先生によく叱られました。  

「ちゃんと楽譜を見て!  そんなこと楽譜に書いてないでしょ!!」 とか 「勝手に曲を変えない!!」 とか 「テンポがめちゃくちゃ!」 とか、とか、とか・・・・・。  KiKi もね、そういう意味では多分に峰君と同じように「オナニー・プレイヤー」だった嫌いはあったんだと思うんですよね。  当時の若くて傲慢だった KiKi はそれを勝手に「自分なりの解釈」と位置づけていたようなところがあったし・・・・。  でも、それって今にして思うと曲を理解することから逃げて、自分が弾き易いように勝手に変えていた・・・・ということだったり、作曲者の意図な~んていうことには興味がなかったことの裏返しだったりしたわけですが・・・・・・。

でも、KiKi とのだめちゃんの大きな違いは、彼女には本当の意味での才能があって、少なくとも「耳で覚えることができちゃう」子なのに対し、KiKi にはその力は備わっていなかった・・・・・ということ。  KiKi も自分がレッスンすることになる曲をCDで聴いてみることはあるけれど、聴いたからといって何かが変わる・・・・・な~んていうことはないんじゃないかしら?  もっとも人が聴けば、そこは何かしらインスパイアされて変わっている部分はあるのかもしれませんが・・・・・。  でも、まあ、テクが追いつかない・・・・・かな(笑)。

千秋君の抱えている「留学ができなければ・・・・」という焦り。  これはすご~くよくわかるような気がします。  KiKi が音大進学を断念した一番の理由はもちろん以前このエントリーにも書いたように

「ピアノは大好きだけど、一生のすべてを捧げるのはいやだ!!」

という想いが募ったから・・・・ではあるけれど、もう一つ実はその背景に横たわっていた事情もあって、それはやっぱり「音楽をやるんだったら留学することを視野に入れる必要がある」という認識があったということもあるんですよね。  決して裕福ではなかった田舎教師の娘として育った KiKi にとって「習い事」自体が贅沢なことだったのに、「一生のすべてを捧げて、親に留学資金を出してもらってまでしてやりたいことなのか?」と自問した時、KiKi の中で出てきた結論が「否」だったんです。  「好き」という気持ちと「自分がやりとげるべきこと」とのギャップ・・・・・とでも言いましょうか。  

最近の音楽事情はよく知らないけれど、KiKi が子供だった頃、音大進学を目指す人は早い人で小学校の中学年か高学年ぐらいから東京の音大の先生についてレッスン(当然、同時進行で田舎のピアノのおけいこも続けつつ)を開始するし、いわゆるコンクールに参加したりもしていたんですよね。  で、KiKi も小学校高学年に入るぐらいの頃に当時師事していた田舎のピアノの先生に

「もしも将来音大を目指すんだったら、先生を紹介するからそろそろ本格的に始めないと・・・・」

と言われたりもしたんです。  でもね、東京の先生についてレッスンを受けるということは往復の電車賃にレッスン代、楽譜も「全音の安い楽譜」ではなく「ヘンレ版とかペーレンライター版とかいう輸入物の楽譜」(これが当時は本当に高かった!!!)を買わなくちゃいけなくて、半端じゃない出費を覚悟しなくちゃならなかったんですよね~。  ピアノそのものも、当時の KiKi は小学校に入学した頃に買ってもらった中古のアップライトピアノで練習していたんだけど、本当に音大を目指すんだったらグランドピアノを買わなくちゃいけないし、それを購入したら決して広いとは言えない家でピアノ部屋を用意してもらわなくちゃならないし・・・・・・。  当時の KiKi の家には当然のことながら「音楽室」な~んていうものはなく、件のアップライトピアノはいわゆる応接間に置いてあったんです。

で、うちの両親は「お前が好きなようにすればいい」と言ってくれたんだけど、「絶対に音大に進学するんだ!!」という強い想いがあったとはまだ言えない状態(小学生だし・・・・^^;)で、「とりあえずやってみたいです。」と言えるような雰囲気ではない・・・・と子供ながらに思っちゃった KiKi。  同じ先生の門下生で発表会なんかの時に先生も、親も、ついでに周りの人たちまでもがある意味勝手に「KiKi のライバル」と位置づけていたお友達は東京の先生につくことになって、それを羨ましいと思う気持ちがなかったわけじゃないけれど、KiKiは普通の小学生ライフ with 田舎のピアノのおけいこを楽しんでいました。

でね、もう少し成長してそろそろ高校進学を考え始めるぐらいの頃になって、ようやく KiKi の人生の選択肢の中に「音大進学」もちょっとした真剣味を持って視野に入ってきた頃から、その高価な「東京の音大の先生」のレッスンにも通うようになった (これも先生から「音大には進学しないと決めたのならこのままでもいいけれど、可能性として少しでも音大進学を考えるなら、本当にそろそろ始めないと間に合わない!」と脅された?ため) んだけど、今度は「音楽留学」の四文字が頭の中で踊る、踊る(苦笑)  で、あれやこれや考えているうちに「そこまでして、結果どうなるんだ?」という至極現実的な想いの前に屈してしまったのが KiKi の成れの果て・・・・・というわけ。

まあ、そういう意味では「必ず指揮者になるんだ!」という本当に強い想いを抱えている千秋君が「留学できなきゃ意味ないし・・・・・」となってしまうのは、感覚的に・・・・ではあるけれど痛いほどわかるんですよね~。  

あれ?  こうやって考えてみると、KiKi がこの漫画にはまったのは、この第一巻の千秋君やのだめちゃん、峰君の姿に、自分が選択しなかった人生(青春)がどうなっていったのか・・・・を代わりに見せて欲しかったから・・・・・だったのかもしれません。  

最後に、クラシック音楽エントリーを書くために、この巻で登場した音楽を以下に整理しておきます。

ヴェルディ オペラ「マクベス」  
   (冒頭、千秋君が行けなかったヴィエラ先生の公演)

ベートーヴェン ピアノソナタ第8番「悲愴」 Op. 13
  (のだめちゃんと千秋君出逢いの曲)

モーツァルト 2台のピアノのためのソナタ K.448  
   (のだめちゃんと千秋君の最初のレッスン課題曲)

ショパン ノクターン第2番 Op. 9-2  
   (のだめちゃんと峰君出逢いの時、のだめちゃんが落した楽譜の曲)

ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第5番「春」 Op. 24 
  (峰君の試験曲)

モーツァルト オペラ「魔笛」 K. 620  
   (多賀谷彩子ちゃん ブー子に敗れたオペ研公演曲)

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2009年12月 5日 10:44に書いたブログ記事です。

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