のだめカンタービレ #19 Review

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のだめカンタービレ #19
作:二ノ宮知子 講談社

51MAH-ANm5L__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)

もっと高くもっと遠くまで――。  舞台はパリ、コンクール開幕!!

おじゃま虫カップル付きでウィーンを訪れたのだめと千秋は、留学中の清良と再会。  コンクール出場を決めていた清良の迷いとは・・・・・?  パリでも、ターニャとユンロンがコンクールに向けて猛練習中。  それぞれが希望と迷いの中で揺れながら未来へと走り始める。  そして、一番星を背負って、あの男がパリの地に立つ!!  (単行本裏表紙より転載)

この号では千秋 & のだめカップルのお話よりは音楽留学されている皆さんのご苦労がきっちりと描かれている・・・・・そんな印象を持ちました。  もちろん私費留学される方も今では多いんだろうけれど、やっぱり奨学金やら国からの援助金やらで勉強していらっしゃるケースが多いだろうと思うんですよね。  そういう意味ではある意味「金の切れ目が勉学の切れ目」みたいな部分もあって、そのストレスときたらハンパなものじゃないだろうと思うんですよね。  現代の日本人の大学進学と同じように「入学(留学)するまでは必死。  合格したらちょっと息抜き & 青春を謳歌。  卒業間近に大慌て・・・・・」というのは何となく理解できるし、それ以上にその大慌て以降の必死度みたいなものが並大抵のものではないというのもすご~くわかるような気がします。

一方で、黒木君の後輩のような留学希望者が陥る最初のカルチャー・ショックが「たいしたことない自分」というある種の自信喪失であるというのも、ものすご~くよくわかるような気がします。  少なくとも留学しよう!な~んてことを考え、しかもそれを実践しようとする人は、子供の頃からピアノ教室の中では優等生、音大でも優等生・・・・っていうタイプが多いと思うんですよね。  だからある意味では挫折とは無縁だったりもしてきているわけですよ。  で、仮に勉強している過程でヴィルトーソの生演奏を聴いて打ちのめされることはあったとしても「あの人はプロだから・・・・」とか「あの人は名演奏家だから・・・・・」と思っていればそれですんじゃうところがあったりもするわけです。  でも、三善アパルトマンで演奏(練習)している人たちはプロでもなきゃ、ヴィルトーソでもないわけで・・・・・ (もっともコンクールの準備中だけど・・・・ ^^;)。  里麻ちゃんが出会った時点では単なる「学生」だから「自分とは別格」とは考えづらいし、ついでに言えばそれが1人だけならまだしも、アパルトマン全体が「叶わない先輩方」じゃあ、そりゃあ、落ち込みもするでしょう・・・・・。

 

そして、一方ではウィーンに留学中の清良さん。  技術もあがったし、曲の解釈への深みも増して自分なりの進歩は感じているものの、ドゥーン先生には「らしくないね。  考えすぎちゃう?」と言われ、コンクールの結果には満足できず、「私ってこんなもの?」と落ち込む。  ホント、厳しい世界ですよね~。  実際の清良さんの演奏はもちろん聴いたことがないわけだけど、きっとテンペラメントに満ちた演奏家じゃないかと思うんですよね。  ところが、今回のウィーン留学中にそのテンペラメントと理性のせめぎあいが起こって、「中庸」がどこなのか、ちょっと混乱している・・・・・そんな状態なんじゃないかと思うんです。  でも、それって恐らく「ソリスト」を目指す演奏家の誰もが悩むポイントの1つなんだろうなぁ・・・・・。

さて、ちょっとだけぎくしゃくしている千秋 & のだめペアは一泊旅行と称して、シュトレーゼマンのお見舞い兼ウィーン観光にお出かけです。  真冬のため、観るべきもの・・・・には若干事欠く旅行になっちゃったみたいだけど、シェーンブルン宮殿やら、ブルックナーが最後に住んでいた家やら、シューベルトハウスやら、ベートーヴェンのハイリゲンシュタットの遺書の家やら、ベートーヴェンの散歩道にお立ち寄り~。  いいなぁ、KiKi もず~っと昔、ウィーンには1度だけ足を踏み入れたことがあるんだけど、そして、その時は生まれてから2回目の海外旅行でまだまだ独り歩きには慣れていなくてツアー参加だったんだけど、出かける前のイメージでは「ベートーヴェンの散歩道」をちょっとだけでも歩いてみるつもりだったのが、結局その散歩道を見ることさえできなかった・・・・・・。  

今の KiKi ならツアーな~んていうものには参加しないで、異国と言えどもプラプラと気の向くままに歩きまわることができるふてぶてしさを身につけたけれど、当時はまだまだ臆病者だったので、「ベートーヴェンの散歩道」をお散歩しているはずがなぜか「DFSの中」(ツアーで必ず連れて行かれる)を興味なさ気に(ついでに持ち金もほとんどなく)プラプラしていたのは、今にして思えば時間の無駄以外の何物でもなかったなぁ・・・・・。  あの時、「もっとお金を貯めて大人になって、海外を独り歩きできるようになった頃に、ウィーンには必ず再訪しよう!!」と考えたことを懐かしく思い出しました。  結局それは実現できていないし、今となってはウィーンに再訪するためのお金をとっておかずにLothlórien_山小舎で使い果たしちゃったから、叶わぬ夢・・・・・・ ^^;  作者の二ノ宮さんは取材・・・・ということで、やっぱり現地にいらしたのかしら???  

パリ編になってからなかなかお顔を見ることができなくなっちゃった峰君。  この号では清良たんのコンクール応援のため、パリへ来訪されました。  うんうん、やっぱり千秋 & 峰コンビのこのかけあいは絶妙です。  2年ぶりに会ったのに全く変わっていない(?)峰君。  そして、2年あれば変わってしまうこともある R☆Sオケ。  千秋君も今はまだ自分のこと(& マルレオケのこと)で精一杯かもしれないけれど、たまには客演してあげられるようになるといいのにね♪  

 

マーラー 交響曲第2番「復活」
  (リッピの追悼公演、ヴィエラ先生代振りの1曲)

パガニーニ カプリス Op. 1
  (カントナ国際コンクール 西岡さん一次予選演奏曲 残念でした・・・・)

イザイ 無伴奏ヴァイオリンソナタ 第6番 Op. 27
  (カントナ国際コンクール 清良さん一次予選演奏曲 峰君、間に合わず ^^;)

バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻 第22番 BWV. 867  
   (カントナ国際コンクール ターニャ一次予選演奏曲 Part1)

ショパン バラード第4番 Op. 52
  (カントナ国際コンクール ターニャ一次予選演奏曲 Part2 私、やった!?)

バッハ 平均律クラヴィーア曲集第2巻 第4番 BWV. 873  
   (カントナ国際コンクール ユンロン一次予選演奏曲 Part1)

ベートーヴェン ピアノソナタ第17番 「テンペスト」 Op. 31-2
  (カントナ国際コンクール ユンロン一次予選演奏曲 Part2)

ショパン スケルツォ第1番 Op. 20
  (カントナ国際コンクール ユンロン一次予選演奏曲 Part3 僕は燃えつきた)

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2009年12月22日 07:08に書いたブログ記事です。

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