のだめカンタービレ #21 Review

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のだめカンタービレ #21
作:二ノ宮知子 講談社

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千秋とRui が奏でるラヴェルはのだめの心にどう響くのか?

公演に向けてRui と練習に励む千秋。  Rui が弾くラヴェルは、千秋が思い描いていた音だった!  それは、いつかのだめと奏でたい音―――。  一方、猛勉強の成果でオクレールを認めさせたのだめ。  しかし Rui も同じ門下生だと知り・・・・・。  ショックを受けたまま、Rui と千秋の協奏曲(コンチェルト)を聴いたのだめは!?

カレー(はともかくとして)、豆のエストファード、ブフブルギィニョン・・・・・・って呪文料理ばっかりだけど、美味しそう!!  でも、どんなお料理なのかさっぱり見当もつきません。  (何せ KiKi はコテコテ日本のおふくろの味しか料理できなかったりする・・・・・ ^^;)  ま、てなわけで、ちょっとだけ調べてみました。  豆のエストファード(Estofado)のエストファードというのはスペイン風もしくは中南米風のシチューというか煮込み料理らしい。  なるほど、煮込み料理だったら KiKi は得意です。  どんな豆で作ったものかはよくわからないけれど、今度1度作ってみようと思います(笑)  で、ブフ・ブルギニヨン (Bœuf bourguignon)というのは牛スネ肉の赤ブドウ酒煮ブルゴーニュ風ということらしいです。  こちらは時々お世話になるクックパッドさんにこんなレシピが載っていました。  これも案外簡単に作れそう ^o^  わが家には一家に一人の千秋君がいないので、自前で何とかしなければ・・・・・。

う~ん、やっぱり KiKi はのだめちゃんはどちらかというと苦手かもしれません。  何ていうか、自分が一番っていうか、自分に興味を持ってほしい気持ちだけは人一倍強いくせに、自分のことに夢中になると相手のことはすっかり忘れちゃうというか・・・・・。  自分の演奏会に千秋君が来てくれないとそれがモロに態度やら何やらに出る割には千秋君のコンサートは忘れちゃう。  みんなが楽しみにしているコンサートのチケットを取っておくのを平気で忘れちゃう。  千秋君が仕事で Rui と2人っきりになると聞けば、感情むき出しになる。  まあ、理解できないわけではないんだけど、つくづく自分勝手だなぁ・・・・・と思わずにはいられない。  ま、そういう様々な感情を自分の中で消化して、それが演奏する際の表現やら音に昇華されるという点では二重丸だとは思うんですけどね(苦笑)

でもね、笑っちゃうのが、千秋君ものだめに毒されて(?)きたのか、Rui の「まだきっちり固めた演奏ではない」ラヴェルを聴いて、胸が痛んで挙句の果てにシモン・コンマスさんに「すごくやりたいと思っていたことなんですけど・・・・まだやりたくなかったというか・・・・」と訴えちゃっているところ。  そんなこと言われてもこれまでの出来事の背景をまったく知らないシモンさんにしてみれば「はぁ?  なんだそれ」なのは無理からぬこと。          

「私も・・・・いろいろ自分を見つめ直した時間があって、今まで巨匠との共演などでとてもいい勉強をたくさんさせていただいたけど・・・・背伸びをしっぱなしだった部分もあったと思うんです。  だから今は若い同世代の彼のような音楽家と共にひとつの演奏を作りあげてみたいと・・・・・。」

Rui のこのセリフ。  KiKi は好きだなぁ。  もちろん天才的な音楽家っていうのは実年齢がいくつかっていうこととは別の世界観を持っていたりもするんだろうけれど、そしてその世界観が巨匠との共演などで磨かれることが多いんだろうけれど、それでもやっぱりその演奏を体現している人間自体は、その精神性も含め、実年齢に左右される部分って大きいと思うんですよね。  最初のうちは巨匠とタイマンはって丁丁発止で演奏できることが楽しかったり、嬉しかったりするんだろうと思うけれど、必ずどこかで「背伸びしているかもしれない自分」と向き合う時があるんだろうなと思うんですよ。  そこをどうやって乗り越えるのかもとっても大事な部分。  Rui は色々あったけれど、ある意味上手に乗り越えつつあるんだなぁ・・・・と思うと、感慨深いものがあります。

ま、それはさておき、自分がやりたかった表現(ある意味個性)をとことん目の前で、しかもハイレベルで見せつけられちゃったのだめちゃん。  Rui と 千秋の演奏を聴いたら、これまでとは違った反応(≒ なぜか突然プロポーズ)に出ちゃいました。  不安感??  焦燥感???  何が彼女をそう駆り立てたんでしょうか??  まあ、再現芸術の世界で自分の技量や個性に限界を感じ始めてしまうと、「普通の女の子(青春)に戻りたい!」(by Rui)とか、「普通のお嫁さんになりたい!」(by のだめ)というリアクションになっちゃうのかな。

のだめの危機(?)に実にタイミングよく現れたミルヒー。  千秋との共演にこだわり続けるのだめのベートーヴェンを聴きながら思います。  「ここでお別れか・・・・それとも。」  嘆きの歌、絶望、疲労、そして虚無。  そこからはいあがり再構築を始めるはずのフーガを前に演奏を終えちゃうのだめちゃんにミルヒーは言います。  

「のだめちゃん。  正面から向き合うとどんな風に楽しいのか・・・・知りたくない?  のだめちゃんがやりたかったこと一度はやってみたいでショ。  千秋のことなんか忘れて僕と一緒に行きますか?」

う~ん、のだめちゃんの周りには本当に素晴らしい人がいっぱいいるんですねぇ。  以前(留学前)ののだめにとって千秋はある意味で彼女が世界に目を向けるために必須の存在でした。  でも、パリに留学して3年が過ぎ、ようやくのだめには内緒だけどオクレール先生が彼女のコンクール出場を本気で考え、「ベーベちゃん」から「メグミ」に呼び名も変わった今、それでも尚、千秋の存在に拘る彼女のままであってはいけない・・・・・そういうことなんだと思います。  「千秋のことなんか忘れて」は「千秋から自立しなさい。」ということなんだろうなぁ・・・・・と。  今のままでは千秋はのだめにとってある種の「タチの悪いの呪縛」になってしまう。  のだめは千秋と一緒にいるための手段として音楽をとらえている自分にまだ気がついていない。  そんなことを感じました。      

モーツァルト 交響曲第31番「パリ」 K. 297(300a)
  (マルレ・オケ 定期演奏会演目 Part1)

ドビュッシー 映像
  (のだめ 目の前の課題 with マジノ先生)

黛敏郎 「舞楽」
  (ウィルトールオケの演奏会演目 Part1)

ラヴェル ピアノ協奏曲  
   (千秋 & Rui の共演曲 ウィルトールオケの演奏会演目 Part2)

ムソルグスキー(ラヴェル編曲) 管弦楽版「展覧会の絵」  
   (ウィルトールオケの演奏会演目 Part3)

ベートーヴェン ピアノソナタ第31番 Op. 110  
   (のだめ ミルヒーの前で久々に演奏 「ここでお別れか?  それとも・・・・・」)

グノー オペラ「ファウスト」?
  (ヴィエラ先生のイタリアツアー演目)

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2009年12月24日 06:00に書いたブログ記事です。

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