のだめカンタービレ #4 Review

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今日も引き続き「のだめカンタービレ」です。  

のだめカンタービレ #4
作:二ノ宮知子 講談社

51BFRFXXZCL__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)

ミルヒー強制送還!? Come Back, Milch~!

偽物疑惑再浮上のミルヒー。  でも千秋は、彼がふる指揮を見て本物であることを確信していた。  そんな時、キャンパス内上空に見慣れない飛行物体が出現!  ヘリから降りてきた人物は、なんとミルヒーの秘書だった。  ついに彼の過去が暴かれる時が・・・・!?  (単行本裏表紙より転載) 

この巻はねぇ、最初に読んだとき KiKi は途中からどうにも気に入らなくて、この漫画を読み進めるのをやめようか・・・・とさえも思っちゃったんですよね~。  まあ、最後までいってようやく「せっかくブックオフで全巻買っちゃったんだし、まあいいか・・・・。」と思えたからいいんだけど・・・・・。  何がそんな風に思わせたかって?  それはのだめちゃんの態度なんですよね。

KiKi はねぇ、もとから「24時間恋愛沙汰」みたいなドラマとか物語ってどうにもこうにも性に合わないところがあって、いわゆる「トレンディ・ドラマ」というやつも愛だの恋だのばかりの物語っていうのが苦手(^^;)なんですよ。  で、この巻ののだめちゃんってまさにそんな女の子じゃないですか。  ニナ・ルッツ音楽祭でニナ先生にマスタークラスを追い出されて、ようやく千秋君に会えたときののだめちゃんの言動がどうにもこうにも KiKi には許せない(笑)

「せんぱ~い、やっと見つけた~~~!!  どこ行ってたんですか!?  のだめ死ぬかと思ったじゃないでスカー!!」  
   (↑ ガキ!  簡単に死ぬとか言うんじゃないの! by KiKi)

「のだめもう帰りたいです・・・・・  先輩とも会えないし  先生こわいし・・・・・」
   (「ふ~ん、だったらさっさと帰れ!」 by 千秋君 & KiKi)

ストイックなヒロインが好きなわけじゃないんですよ。  でもね、こういうタイプの女の子は KiKi は苦手なんだよなぁ。  恋は素敵なものだと思うけれど、それだけで生きているみたいなタイプ。  まして、自分のラッキーさ(ミルヒーに目をかけられているというだけでこの合宿にオーディションも受けずに参加できているという幸運)に気がつかず、まして千秋君にとってはこれは遊びではなく、1つの修業なのに旅行気分で参加するというある種の無神経さ・・・・・みたいなものに嫌悪感に近いものを感じちゃうんですよね~。

仮に最初は遊び気分だったとしても・・・・です。  少なくとも自分の参加するクラスで他のみんなができていることを自分が何一つできていなかったことに気がついた時、遅まきながら・・・・かもしれないけれど気がついてもいいこと(これは真剣な合宿でみんな頑張っているんだ とか 自分がここにいられるっていうことはどういうことか とか 千秋先輩にとってこの合宿は遊びじゃないんだ とか とか とか)ってあったんじゃないか?  そう思わずにはいられないんですよね。  そういう意味では KiKi には峰君はとってもよく理解できるし共感できるんです。  最初は遊び気分だったけれど「このままじゃヤバイ!  俺って甘かった・・・・・」という反省・・・・というか目覚めがとってもストレートで逆に好感が持てちゃうんですよね。 

もちろん、のだめちゃんの場合は、ソロ奏者だし、他の人と自分の違いに打ちのめされる・・・・にしても「私とは関係のない人たち」という一種の開き直り・・・・・みたいなものがあっても仕方ない部分はあるのかもしれません。  でも、峰君は千秋君の姿勢に感動するよりもっと前に、自分の未熟さに気がついて食欲までなくなっちゃう(笑)  で、そんな彼の姿を見ても尚、

そんなことより千秋先輩は?  どこにいるんですか?」

「それじゃのだめは会えないじゃないデスか―――!!」

って何それ? っていう感じが否めないんですよね~。  もちろん KiKi にもこの漫画ではのだめちゃんはそういう子で、だからこそミルヒーに「今のままじゃ千秋とはいっしょにいれないね」と言われ、そのうち「彼と一緒に留学するために頑張る」お話で、最終巻間近まで「彼とコンチェルトで共演することが夢」という子で・・・・ということは今ならわかるんですよ。  でもねぇ、最初に読んだときは正直、KiKi はかなり・・・・・引きました。  (あ、言っちゃった ^^;)

この巻で笑えた(爆笑ということではなく、苦笑っていう感じ?)のが、エリーゼが語る「ミナコ・モモダイラ」の過去のお話。  「知り合ったばかりの小説家と結婚してしまった・・・・」というくだりで、KiKi は真っ先に「中村紘子 & 庄司薫 夫妻」のことを思い出してしまいました。  中村紘子さんは決してピアニストを引退していないし、出会いから結婚までもそこそこ時間があったように記憶しているんだけど、それでも何となくね~、思い出しちゃったのはこのお二人の顔!(笑)なんですよね~。  そう言えばご主人の方は最近何をなさっていらっしゃるんでしょうか?

それにしても・・・・・・

やっぱり千秋君って凄い!!  この巻のエピも読む限りではまるで主役が千秋君みたい(笑)だと思うのは気のせいでしょうか?  彼のすごいところはやっぱり「自分が欲しいもの」を子供の頃からちゃんとわかっていて、それに向かってストイックなまでの努力を厭わずにいて、龍ちゃん(≒峰君)が言うように

「この曲(ドヴォ5)、千秋は完璧に勉強してあった。  シュトレーゼマンが急病じゃなかったら千秋に振る機会なんかなかったはずなのに。  あいつはスゴイ奴だけど、いつもそれなりの努力(こと)はやってんだ!」     っていうところだと思う。

でもね、多分、千秋君にとってこれはストイックなことでも何でもなくて、下手をすると「勉強しよう」と思って準備していた・・・・ということでもなくて、「マニアックな曲を選んだマエストロに対する好奇心 → 曲に対する好奇心 → 分析しだしたら楽しくて仕方がない」という構図だったんじゃないかと思うんですよね~。  で、そうであれば尚更すごいなぁと思うんですよ。  それが KiKi が子供の頃、音大の先生に

「音楽に一生を捧げるのは素晴らしいことですよ。」

と言われて、直感的に「私には無理だ・・・・・」と思ったという KiKi と千秋君の違いと同義のような気がします。  KiKi は「勉強することへの抵抗」とか「音楽を続けることはつまらない」という感覚こそはなかったけれど、「すべてを捧げても後悔しないほど楽しくて仕方がない将来の自分」がイメージできなかった・・・・・。  そう思うんですよね。  

さて、もう恒例となりました。  最後にこの巻に出てくる楽曲を整理しておきたいと思います。  

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 Op. 18  
   (千秋君ph & シュトレーゼマン指揮の学園祭演奏曲)

ドヴォルザーク 交響曲第5番 Op. 76 
  (ニナ・ルッツ音楽祭のオーケストラ課題曲)

バルトーク 舞踏組曲 Sz.77  
   (多分・・・。  二ナ・ルッツ音楽祭のピアノマスタークラス課題曲)

最後の1曲だけは自信がないんだけど、ニナ先生が「バルトークの組曲」と仰っているし、のだめちゃんのオランウータン・トランス状態の場面での楽譜に「SUITE 1」の文字が見えるので、多分この曲じゃないかと思っています。  でも間違っていたらどうしよう・・・・・ ^^;  ま、その時にはそれに気がついた時点で訂正を入れることにしておきましょう。

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2009年12月 8日 20:36に書いたブログ記事です。

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