のだめカンタービレ #6 Review

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のだめカンタービレ #6
作:二ノ宮知子 講談社

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千秋、指揮者を目指すものの・・・・・・。

学園祭での活躍が「クラシック・ライフ」に掲載されて、その才能が注目されだした千秋。  もちろん、目標は指揮者。  だが、大学院への進学はピアノ科だし、海外への留学は、昔からの飛行機嫌い・船嫌いでムリ。  「日本で何をする?」  千秋のいら立ちは募る・・・・・・。  (単行本裏表紙より転載)

 

「海外に行けないことが問題じゃないんだ。  日本でいったい何をする・・・・・それなんだよ。」

これってクラシック音楽をやる人が必ず・・・・と言っていいほど直面する問題なんですよね~。  ず~っと昔、読んだことがある音楽雑誌によれば、あの中村紘子さんも、それで随分悩んだらしい・・・・。  結局、庄司薫さんとの結婚を機に、その悩みを断ち切って日本をベースに音楽活動することを決心された・・・・ということだったように記憶しています。  でも、彼女の時代と今では又世界環境も変わっているしなぁ。  今じゃあ普通の大学生が卒業旅行とやらで海外へ行くのが当たり前みたいな時代。  海外へ行くことも、留学も、一昔ほど一大事ではなくなっているような気がします。

とは言え、千秋君の場合は「海外へ行くことのハードル」の質がねぇ・・・・(苦笑)  「飛行機がダメ、船もダメ」じゃ手の打ちようがない!  でもそんな彼に救いの手を差し伸べてくれたのが、ニナ・ルッツ音楽祭で出会った超優秀な演奏者の面々。  カッコイイのは誰もが「誰かのため」ではなく「自分のため」に集まってオケを作っていくというところ。

「今日、何人かに『新しいオケに入れてくれ』って頼まれたけど断った。  オレもSオケは楽しかったし、あいつらに感謝もしているけど・・・・・新しいオケはその延長線上でやりたくないんだ。」

酔っぱらった勢いでさらっと言ってる千秋君だけど、こういうところに千秋君の真剣味が滲み出ている気がして KiKi は好きだなぁ。  学生気分の延長線上では生き残っていけないプロ奏者としての真剣味・厳しさ・・・・みたいなものがきっちりと描かれていて好感が持てます。    

R☆Sオケのメンバーとの出会いって本当にステキだなぁと思います。  真剣に生きている人間にだけ与えられる出逢いの1つの例がここにあります。  のだめちゃんは「自分はピアノだから入れない」と思っているみたいだけど、確かにオケに標準的にはピアノが入っているわけではないけれど、彼女が傍観者以上の立場に立つことができないのは、真剣さが希薄だからということに気が付いていないんですよね~。

そんなのだめちゃんが「幼稚園の先生」にこだわる理由が KiKi にはよくわからなかったりします。  もちろん音大を出て音楽を生かせる仕事の1つ・・・・・であることはわかるんですよ。  でもねぇ、何がそんなにのだめちゃんに「幼稚園の先生」を執着させるんだろう??  例えば「ピアノの先生」が嫌な理由は何なんだろう??  彼女の幼いころのレッスンでのトラウマがあったにしても・・・・です。  全てのピアノの先生がダメだったわけでもなさそうだし・・・・・・。(参照:第4巻 番外編 リカちゃん先生)

たくさんの人たち(三善家の人たち限定?)がのだめのピアノの才能を認めて、色々言ってくれるのがこの段階ののだめにとって「大きなお世話」なのは何となくわかるんですよ。  でもねぇ、だからってなぜ幼稚園の先生????  

さて、あくまでも幼稚園の先生にこだわるのだめちゃんの指導教官が変わりました。  個人的には KiKi は谷岡先生のキャラが大のお気に入りだったんだけど、エリート専門江藤塾のハリセン先生も実は嫌いじゃなかったりします。  それに何のかんの言ってもやっぱり KiKi はピアニストの物語が読みたいし・・・・・・(笑)  ま、てなわけで、ようやく主役が誰なのか、KiKi が迷わずに済むような物語に足を踏み入れるのでここからの展開が楽しみです♪ (再読だけど・・・・・・ ^^;)

では最後に、この巻に出てくる音楽のご紹介。 

 リスト メフィスト・ワルツ第1番 「村の居酒屋での踊り」
  (千秋君、卒業試験課題曲)

アンドレ・ジョリヴェ パーカッション協奏曲
  (真澄ちゃん、卒業試験課題曲)

バッハ マタイ受難曲 (続き) (その又続き) 
   (三善家で悪夢から覚めた千秋君が独り聴いていた音楽)

フランク ヴァイオリンソナタ
  (龍ちゃん with マキちゃんの試験曲)

エルガー ヴァイオリンソナタ Op. 82
  (千秋君 & のだめ 共演曲 @三善家)

エルガー 威風堂々
       愛のあいさつ
       チェロ協奏曲
       ゲロンティアスの夢
       交響曲第1番
       交響曲第2番
       交響曲第3番
       弦楽四重奏と弦楽合奏のための序奏とアレグロ
  (意外と音楽好きな三善竹彦さんが知っているエルガーの曲)

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2009年12月10日 09:44に書いたブログ記事です。

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