のだめカンタービレ #5 Review

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のだめカンタービレ #5
作:二ノ宮知子 講談社

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学園祭でもSオケ大活躍!?

学園祭には仮装オーケストラで臨むことに決めて、衣装作りに余念のないSオケ・メンバーに、ちょっとイヤなお知らせ。  千秋は師匠シュトレーゼマンとAオケで出演するので、Sオケには合流しないらしい・・・・・・。  知らせを聞いて、気合の入るSオケと、帰国の迫った師匠との最後の共演に燃える千秋。  それぞれ期するところありつつ、いよいよ前夜祭に突入!  (単行本裏表紙より転載)

 

学園ものらしくこの巻はほぼ丸ごと学園祭エピソード。  学校というものを卒業して随分時間が経ってしまった KiKi にとって、学園祭の雰囲気というやつは懐かしくもあり、甘酸っぱくもあり、ついでにどことなく恥ずかしくもありと複雑な心境です ^^;  でも、やっぱりいいなぁ、学園祭。  そう言えばついこの間、KiKi が卒業した大学のクラブの後輩から学園祭 & OBコンパのお知らせがきていたなぁ。  学園祭に足を運ばなくなって何年になるんだろう・・・・・。  たまにはあのエネルギッシュな現場に足を踏み入れてみるのも楽しいかもしれません。

ところで・・・・・。  実は KiKi はこの巻に至るまで、この「のだめ」という漫画から音楽を感じた事ってあんまりなかったんですよね。  音楽をテーマに扱ってはいるものの音楽そのものは感じず、ひたすらギャグを飛ばしている漫画・・・・・そんな印象でした。  でもね、この学祭シーンではものすご~く音楽を感じることができました。  多分それはガーシュインのおかげ(和風ビッグバンドのおかげ?)のような気がします。

記憶の中のあの音楽とあのコスチューム、そしてあの絵の雰囲気が何とも言えない妙を感じさせ、そこで研ぎ澄まされた感覚がそれに続くラフマニノフにも継続し、結果、のだめちゃんの「ピアノ  ピアノを弾かなきゃ」にスムーズに繋がっていった・・・・・そんな感じです。

KiKi もねぇ、例えばコンサート、例えばCDなんかで身震いするような感動を覚えた演奏に接すると、必ず思うんですよね。  「ピアノ  ピアノを弾かなきゃ」って(笑)  そういう数多くの経験から、このシーンののだめちゃんにはものすご~く感情移入できちゃうんですよね。  初めてこの漫画を読んだとき、#4 では思いっきりのだめちゃんに引いちゃって 「この漫画、評判はいいみたいだけど KiKi の感性とは相容れないかもしれない」 と思ったんだけど、ここでのだめちゃんに気持ちに寄り添うことができて引き戻された・・・・・そんな感じです。

 

それにしても・・・・・・そう言っちゃなんだけど、たかが学園祭で、いかにエリートオケ & 才能溢れる演奏家という顔ぶれだったとは言え、「世界のマエストロ」が指揮をするとは、ものすごい設定ですねぇ。  例えば小澤征爾さんなんかも、「タングルウッド音楽祭」で若い音楽家の育成に尽力したり、「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」みたいな活動をされていたり、古いところではバーンスタインがカーネギーホールでやった「青少年コンサート」みたいな活動もあるわけで、必ずしも「ありえない設定」ではないのかもしれないけれど、やっぱりこれは奇跡に近い出来事のような気がします。

そういう意味ではミルヒーがガンを飛ばしながら「半端はこの私が許しませんよ」な~んて言っていたけれど、こんなビッグ・チャンスで「半端」ができちゃう人間がいたら会ってみたいものです。  千秋君ほど立派にこの機会を生かしきることができるかどうかは横に置いといて(苦笑)、こういう局面では誰しもが「自分なりの精一杯」を尽くすっていうものじゃないかと。

そうそう、このラフマニノフの場面、漫画ではちゃんと千秋君の演奏が始まる前にのだめちゃんは会場入りしているからいいんだけど、ドラマの方は演奏途中で会場に乱入していました。  KiKi はね、ず~っと昔の「ロング・バケーション」でも感じたことだけど、演奏者が舞台に上がっている状態で、そしてこの「実写版ドラマのだめ」のように演奏中に会場入りして、感動して、どうしてこうして という作りのドラマを見ると、正直、ちょっと冷めちゃうところがあります。  普通、演奏会では(仮にそれが田舎の町のピアノ発表会であったとしても)、演奏途中で会場に入ることは禁止されているし、マナー違反だという強い認識があるからなんですよね~。

音楽を、言ってみれば場面を盛り上げる道具という認識で使ってほしくないって思っちゃう。  まして、ラフマのPコンだよ!!  ドラマを観ていた時、正直「え~!!!!」って思っちゃったけれど、まあこういうところにも「音楽と正面から向き合っていないのだめちゃん」が表れていると解釈することにしたんですけどね(笑)

それにしても・・・・・・のだめちゃんってツクヅク天然・・・・というか、ある意味ワガママな子だなぁと思う。  千秋先輩のラフマニノフを聴いて感化されるのはともかくとして、

「のだめもオケストラとコンチェルトやりたいです!!  ミルヒー! のだめにもやらせて!!」
  (↑ これもかなり図々しいとは思うけれど、ここまではいいとして)

ミルヒーに「今のままではダメ。  もっと音楽に正面から向き合わないと、本当に心から音楽を楽しめませんよ。」と言われたのに、何を言われているのか考えようともせず

「のだめ、楽しんでいますよ?  なんでそんなこと言うんですか!?
  (って、なんでそんなことを言われるのかを自分で考えろよ!って感じ?)

更には、千秋君の家に「ホタルの墓」状態になって乱入して、散々、コンチェルトをやりたいと騒いでおきながら、千秋君との連弾が終わると

「コンチェルトはもうやりましたよ?  先輩のピアノ・・・・本物のオケストラみたいでしたよ  すごく気持ちよくて・・・・  のだめ満足です 266.gif  本当にありがとうございました  最高に幸せです 266.gif」  
  (↑ って自分が満足できればそれでいいのか!?)

 

多分 KiKi は千秋君みたいに面倒見がよくないし、いかに才能があったとしてもこういう子とは友達にはなれそうにありません。  まあ、天才というのはある意味一般 People の常識では測れないようなところがあるから、根っこから凡人の KiKi とは相容れないだけかもしれませんが・・・・・。

最後に恒例の登場音楽のリストアップです。  今号はほぼ丸ごと学園祭(巻末には特別編として千秋君の子供時代があるけれど)だったので、登場する音楽は少なめ・・・・のようです。  

モーツァルト オペラ「コシ・ファン・トゥッテ」 K.588    
   (オペ研 学祭での公演曲 彩子ちゃん絶好調・・・・らしい)

ガーシュウィン  ラプソディ・イン・ブルー 
  (Sオケ 学祭前夜祭での公演曲 やる前から伝説のステージ ^^;)

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 Op. 18 
  (千秋&シュトレーゼマン 唯一の共演曲)

 

ところで・・・・・・

ここまで随分お話は進んできているわけですが、この間、のだめちゃんは音大の授業でどんな曲をやっていたんでしょうか??  例のニナ・ルッツ音楽祭でバルトークをやっていたのはわかっているんだけど、ピアノ曲がほとんど出てこない・・・・・ ^^;  まさか、この間ず~っと「おなら体操」と「もじゃもじゃ組曲」に没頭していたとか????  

 

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2009年12月 9日 20:13に書いたブログ記事です。

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