のだめカンタービレ #9 Review

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のだめカンタービレ #9
作:二ノ宮知子 講談社

51ZJ2Q2EFZL__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)

千秋、飛翔!!  のだめ、凍結(フリーズ)!?

高熱で寝込んでしまったのだめ。  最後の1曲を仕上げられないまま、コンクール本選を迎えることに!  また千秋は、学生生活最後を飾る R☆S オケの公演で華々しい活躍を遂げる。  彼の目は欧州(ヨーロッパ)へと向けられ、のだめとともに留学を考えていた。  しかし、のだめは・・・・・!?  (単行本裏表紙より転載)

この巻での圧巻は何と言ってものだめちゃんの「マラドーナ・コンクール本選での大健闘」でしょう。  特にね、KiKi はあのペトルーシュカと今日の料理のコラボレーションの場面が好きなんですよね~。  初めてこの漫画を読んだとき、思わずペトルーシュカのCDを取り出して聴きなおしちゃったし、この漫画でこの2つがどことなく似ている旋律を持っていることに初めて気がついちゃったし、とにかくインパクト絶大なエピでした(笑)   曲としては KiKi はシューマンのソナタの方が好きだったはずなんだけど(^^;)、この号を読んで以来、ペトルーシュカも結構好きな曲になっちゃった(笑)

とは言うものの、「どんなにいい演奏をしても曲を変えて弾くのはコンクールの場では論外」ということで、本気で狙っていた1位はおろか入賞さえすることができず、のだめちゃんは失意のまま実家へ・・・・・。  KiKi はねぇ、のだめちゃんって本当によくわからないんですよね。  4巻あたりではまるで恋愛沙汰にしか興味のなさそうだったのだめちゃんが、どうしてここで千秋君からの「一緒に留学しよう」という誘いを断るんでしょうか?  これが清良さんとか、黒木君とか、菊池君とかだったらわかるような気がするんです。  自分の力で結果を出して留学したいという想いが半端じゃなく強い人たちのはずだから・・・・・。  でも、のだめちゃんの場合は、千秋君と一緒にいられればいいんじゃないの??  千秋先輩と一緒に留学したいという想いだけで、このコンクールに参加したんじゃないの??  のだめちゃんのプライドがどこにあるのか全く見当もつかないんですよね~。  

100歩譲って千秋先輩とのコンチェルトの夢が遠のいたからそのショックが大きすぎて・・・・・ということであったとしても、留学して音楽の勉強さえ続けていればひょっとしたらいつかはその機会が得られるかもしれないけれど、音楽を辞めちゃったら永久に叶えられない夢になっちゃうわけだし・・・・・・・。  それとも、常にどこから持てるのかよくわからないけど自信だけは持っている あ~んど 一種独特の思い込みの強さの相乗効果で、「マラドーナ・コンクール優勝 ≒ 明日にでも千秋先輩とのコンチェルト」という思い違いでもしていて、それが実現できなかったショックなんだろうか??  う~ん、理解に苦しむんだよなぁ。  ハリセン先生じゃないけれど、「こういう人が周りにいたことがなかったから、どう解釈してあげればいいのかわからん・・・・・ ^^;」っていう感じです。 

そこへいくと、KiKi には千秋君の気持はよ~くわかるような気がするんですよね。  まあ、どうして彼女(変態女 by 千秋)を連れて行こうと思うのかという部分に関しては、できればわかりたくないんだけど、のだめちゃんの拒絶にあったときの千秋君のセリフ。  あれは切ないほどよくわかる。

「お前、コンクールで、あの舞台でピアノを弾いて本当に楽しくなかったのか?」

「わかった・・・・・  もう、いい。」

本当はよくなかったみたいだけど(この後実家まで追いかけていくし ^^;)、これって至極まっとうなリアクションだと思う。  普通だったら、この時点でのだめちゃんは見捨てられちゃっていることでしょう。  それでも千秋君が 「それでも俺が聴けなくなるじゃねーか!」 と思うほどの演奏ができちゃうのだめちゃん。  才能のある人ってある種ムゴいよなぁ・・・・・・。

のだめちゃんの父親から明かされるのだめちゃんが幼い頃に受けた心の傷のお話。  とっても可哀想だと思うし、そういうトラウマを抱えながらピアノを続けているのだめちゃんがプロに興味がないことや、強制されることに異常反応するようになってしまったことは理解できるんだけど、じゃあ彼女は何でず~っとピアノを続けているんだろう???  そこが KiKi にはどうしてもわからないんですよね~。  ピアノって(というより楽器って)基本的には毎日、それなりの時間をかけて練習しなくちゃならないし、続けるためには「自分なりに求めている何か」がないと続かないと思うんだけどなぁ・・・・・・・。  まあ、それもこれも天才児のだめちゃんはあんまり練習しなくても凄そうだから、KiKi とは別の世界に生きている人種なのかなぁ・・・・やっぱり。

KiKi はね、千秋君っていうのは確かに才能に溢れているけれど、でも彼はやっぱり努力の人なんだと思うんですよね。  ただ、千秋君の中では努力が無理した努力なのかっていうとそうじゃない。  そこが彼の才能の中で一番すごいところのような気がするんですよ。  でも、のだめちゃんは・・・・・。  とにかくよくわからない子です。

最後に恒例の音楽リストです。  うんうん、クラシック音楽を扱っている漫画らしく、曲もいっぱい出てくるようになりました♪  これを眺めているだけで幸せ・・・・♪  という KiKi も世間一般からすると十分変わっている人なのかもしれません ^^;  

  

ベートーヴェン ピアノソナタ第23番「熱情」 Op. 57 
  (坪井君 マラドーナ・コンクール本選の演奏曲)

モーツァルト ピアノソナタ K. 330d (310)  
   (のだめ マラドーナ・コンクール本選の1曲目)

シューマン ピアノソナタ第2番 Op. 22 
  (のだめ マラドーナ・コンクール本選の2曲目)

ストラヴィンスキー ペトルーシュカからの3楽章  
   (のだめ マラドーナ・コンクール本選の3曲目)

ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲 
  (R☆Sオケ ニューイヤー・コンサート演目その1)

サラサーテ カルメン幻想曲  
   (R☆Sオケ ニューイヤー・コンサート演目その2)

R. シュトラウス ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら 
  (R☆Sオケ ニューイヤー・コンサート演目その3)

ベートーヴェン 交響曲第7番 Op. 92  
   (R☆Sオケ ニューイヤー・コンサート演目その4)

ショパン 前奏曲 Op. 28-21  
   (千秋君 のだめ宅で目覚めの1曲)

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2009年12月12日 21:35に書いたブログ記事です。

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