モーツァルト 2台のピアノのためのソナタ K.448

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あの博識な千秋君をして「オレも知らん・・・・・」と言わしめた曲を今日は聴いてみたいと思います。  千秋君も知らなかったぐらいだから一安心なんだけど、実は KiKi もこの漫画を読むまでこの曲はさわりを聴いたこともなければ、そもそもその存在自体を知りませんでした。  まあ、KiKi の場合、連弾曲はほとんど弾いたことがないし、ついでに言うとモーツァルトのピアノソナタってあんまり好きじゃなかったから長年ピアノを弾いてきている割にはあんまり知らなかったりするんですよね~。  

モーツァルト 2台のピアノのためのソナタ K.448
SONY SICC 1031 演奏:マレイ・ペライア & ラドゥ・ルプー(pf) 録音:1984年6月

51Mt9sPT8JL__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)

1781年、モーツァルトのウィーンでの最初の年に作曲された2台のピアノのための唯一の完成されたソナタ。  当時、モーツァルトの弟子だったヨゼフィーネ・フォン・アウエルンハンマー家の演奏会のために作曲され、同年11月23日に彼女とモーツァルトによって初演された。  このアウエルンハンマー嬢についてモーツァルトは父への手紙でもヨゼーファと愛称で呼び、その容貌をこきおろしているが、ピアノの才能はすぐれていて、このソナタのほか、同年に作曲した6曲のヴァイオリン・ソナタ(K. 296, 376~380)を彼女に献呈していることからも明らかであり、この後も彼女とたびたび共演しているし、彼女はすぐれた女流ピアニストとして名声をえており、モーツァルトの作品の出版でも出版社に協力した。  モーツァルト研究で有名なA.アインシュタインが「オペラ・ブッファの理想的な序曲」であり「比類ない傑作」と言っているように、明るい生気がみなぎっている第1楽章から華麗なロンドまで、2台のピアノのための理想的な作品であり、また至難な演奏技巧が要求されていて見事な効果を挙げている。  (CDライナーノーツより転載)

モーツァルトがピアノのうまいデブ娘(知人の子)との合奏用に作ったあっかるいサロン向き音楽  (by 千秋)

この曲を初めて通して聴いてみたときの感想は、「とってもピアノっぽい音楽だなぁ」ということでした。  KiKi がモーツァルトのピアノソナタがあまり好きじゃない理由はね、現代のピアノの音とモーツァルトのピアノソナタにはどこかちぐはぐなところがあるように感じるところ・・・・なんですよね。  特に初期のピアノソナタにはその傾向が顕著で、どんな音で弾いて欲しいと思って作曲された曲なのかわからなくなってしまうようなところがあるんですよ。

でもね、この曲に関しては「音から入った曲」だから・・・・・(要は初見で楽譜から入った音楽ではない)というのもあるかもしれないけれど、それ以上に曲の持っている雰囲気がピアノの音色を生かしているなぁと感じられる、そんな気がしたんです。  でね、ちょっとだけ調べてみたら、どうやら現代のピアノの前身である「フォルテピアノ」がようやく鍵盤楽器として登場してきた時期と微妙にあっているみたいなんですよね~。

 

それにね、この曲が作曲された1781年と言えばモーツァルトがザルツブルク大司教と大喧嘩をしてウィーンで独立した音楽家として活動を始めた年です。  夢と希望と野心にあふれた才能豊かな若者の生気とそれまで感じていた圧迫感からの解放、そして親の監視下(庇護下)から抜け出して一皮むけた感じ・・・・・それが集約されている音楽のような気がするんですよね~。  

僕が泊っている家にはピアノが2台あります。  その1台はオクターヴ低い音も響くように調律されていて、オルガンのようです。  僕はこれで狂想曲とフーガを弾きました。  僕はほとんど毎日、アウエルンハンマー氏の家に行きます。  お嬢さんはまるで化物ですが、うっとりするような弾き方をします。  ただ、カンタービレの本当のこまやかな歌うような味わいが欠けています。  何でもつまむように弾くのです。  この人がこっそり打ち明けました。  あと数年勉強し、それからパリへ行って仕事をするのだそうです。  (モーツァルトの父への手紙)

これはモーツァルトが父レオポルトに書き送ったこの頃の手紙なんだけど、「オルガンのよう」という表現からするとちょっと悩ましいところなんだけど、恐らくここに置いてあったフォルテピアノの音を最大限生かそうとして作曲された曲がこの曲だったんじゃないかなぁ・・・・。  ベートーヴェンがブロードウッド社のピアノを入手してあの「ハンマークラヴィーア」を書いたのと同じように、モーツァルトもこのあたりから確実に「フォルテピアノ」を意識した音楽を書き始めたんじゃないかと思うんですよね~。  

ドラマでは第1楽章がもっぱら演奏されていたけれど、そして第1楽章は本当に明るくてモーツァルトらしい音楽だけど、第2楽章のアンダンテの美しいこと!!  第3楽章のロンドはどちらかというと KiKi のあまり好きじゃないモーツァルトらしさが炸裂している音楽なんだけど、全体のバランスはとてもいい音楽だと思います。  

ところで・・・・・このK.448 のピアノソナタを聴くと記憶力が向上するという米カリフォルニア大学の実験結果が1993年に日本の全国紙上で報道されたことがあったらしいです。  その実験というのがテストの前にK.448を聴くと非常に効果があって成績アップというサンプル(?)が統計的にあったらしい・・・・・  ホンマかいな?  いったいどんな科学的根拠があるんだろうか???  でもまあ、モーツァルトの音楽に関しては、植物の発芽を促進するとか、醸造に効果があるとか、個人的にはマユツバと感じずにはいられない話が多いのでこれもその一種なのかなぁ。  テストとは縁がなくなっちゃった今、これを実地で試してみる機会がないのがいかにも残念!です(笑)

で、ちょっと調べてみたらこんなサイトもありました。  今度はウィスコンシン大学ですかぁ。  アメリカ人ってこういう研究が好きなんですねぇ・・・・・。

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2009年12月12日 09:10に書いたブログ記事です。

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