ベートーヴェン ピアノソナタ第8番「悲愴」 Op. 13

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さて、せっかく「のだめ Review」を始めたことですし、久しくサボり気味のクラシック音楽エントリーもたまには書かなくちゃ・・・・ということで、考えた復帰策。  「のだめカンタービレ漫画に出てくる音楽を聴いてみよう!」のコーナーを始めてみようかと思います。  KiKi の場合、クラシック音楽をBGM的に流している時間は結構あるんだけど、やっぱり曲を聴いた後で何らかのエントリーを書くとなると、それなりの心構え・・・・みたいなものが必要でねぇ。  で、その心構えみたいなものは選曲をしている中で芽生えてくることが多いんだけど、そうすると今度は選曲に凝りだしちゃう・・・・という悪い(?)癖がありまして・・・・・。  で、結果として最近では何とな~くクラシック音楽エントリーから遠ざかっているという結果になっていたりするのです。

でもまあ、漫画に登場する音楽をとにかく聴いてみる・・・・ということであれば、選曲はしなくてもよくなって、強いて言えば選盤に時間がかかるかも・・・・という問題が残っていますが、まあ、もともとが KiKi の場合は「このブログのエントリーでご紹介する CD は必ずしも『強力推薦盤』というような類のものではない」というスタンスでクラシック音楽ブログを書いてきたわけです。  (こちら)  まあ、そういう意味ではお気楽に綴っていこうかな・・・・と思う次第です。  てなわけで、無意味に長~い前置きはこれぐらいにして、今日の KiKi の1曲はこちらです。

ベートーヴェン ピアノソナタ第8番「悲愴」 Op. 13
DECCA 433 882-2 演奏:ヴィルヘルム・バックハウス

41DZ9KB74SL__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)

ベートーヴェンのピアノソナタ全32曲はアマチュアながらも KiKi のライフワーク・・・・だったはずの音楽です。  (今でも、一応ライフワークとして位置付けてはいるんだけど、実現できそうにないので最近ではちょっと弱気・・・・ ^^;)  その中で小学生~中学生の頃にとにかく全楽章暗譜までして弾いてみたことがあるのは、当時のピアノレスナーの基本的教材「ソナチネアルバム」だったか「ソナタアルバム」(全音版)に収録されていた「2つのやさしいソナタ Op. 49 (第19番と第20番)、そしてこの第8番の「悲愴」、第14番の「月光」の4曲でした。  そのうち、「月光ソナタ」は発表会で演奏し、残りは通常のレッスンでの課題曲でした。

KiKi の記憶が正しければ「月光ソナタ」が先で、「せっかくベートーヴェンのソナタを発表会で弾いたのだから、もう1曲ぐらいやっておきましょうか?  どれが弾いてみたい?」と先生に聞かれ、「はい、はい、『悲愴ソナタ』が弾いてみたいです!!」とリクエストしたように思います。  子供時代の KiKi にとっては第1楽章の冒頭のグラーヴェの部分がかっこよく聞こえてねぇ・・・・。  そう、今にして思えばあの頃の KiKi の選曲の基準って「かっこいいかどうか」だったような気がします。

    

ところが子供の感性ではこのグラーヴェ部分の悲愴観っていうのはなかなか難しくてねぇ。  何度先生に「それじゃ軽すぎる!」と叱られたことか(笑)  で、第2楽章のアダージョ・カンタービレは本当に優雅な音楽なんですけど、子供にはこの優雅さがこれまた縁がない(笑)  今になって多くのベートーヴェンの緩徐楽章を聴いてきた末に思うに、この音楽ってベートーヴェンの書いた「美しい緩徐楽章トップ10ランキング」で上位5位以内に入るんじゃないかしら・・・・・。  

第3楽章のロンドはちょっと聴き「さらっ」としているようなんだけど、不思議な感じのする音楽だと思うんですよね。  どことなく情緒不安定・・・・というか、落ち着きがない・・・・・というか。  でもね、その情緒不安定な中から強い意志みたいなものも感じられる音楽なんですよね~。

KiKi にとってベートーヴェンのソナタの憧れの演奏形は実は今日鑑賞してみたバックハウス版(世間では彼のベートーヴェンのピアノソナタの評価はメチャクチャ高いけれど)ではなく、実はこちらとかこちらでご紹介しているアラウ版なんだけど、今日は久々にバックハウスを聴いてみました。

 

第1楽章 グラーヴェ - アレグロ・ディ・モルト・エ・コン・ブリオ

う~ん、嫌になるほど上手いんだけど、何かが違う・・・・。  このグラーヴェだと KiKi のあの師匠も「軽すぎる」って言うんじゃないだろうか???  KiKi はアラウの演奏を初めて聴いた時、どうして子供時代の KiKi の先生が「それじゃ軽すぎる!」を連発していたのかがわかったような気がしたんだけどなぁ・・・・・。  でも・・・・・、ホント、バックハウスって難しいパッセージを難なく弾いているようで小憎らしいなぁ。

第2楽章 アダージョ・カンタービレ

これまた、軽め・・・・。  これがひょっとしたベートーヴェンのスタンダードなのかもしれないけれど、KiKi にとってはちょっと物足りない。  でもこの曲はベートーヴェンのソナタの中では前半部に位置していて、彼の全生涯の中でも「初期の作品」に位置付けられているから、これぐらいの揺らし方の方が作曲家の意図には即しているのかもしれないなぁ。

第3楽章 ロンド アレグロ

この楽章のバックハウスの演奏はいいな・・・・と思います。  子供の頃はロンド主題の再現に続く対位法的な部分が「つまらない」と思っていたけれど、大人になった今はそこが結構好きだったりします。  

う~ん、やっぱり KiKi はアラウの演奏を聴きすぎていて、他の演奏家のベートーヴェンだと、そこかしこに「違和感」のようなものを感じるようになっちゃっているような気がするなぁ。  クラシック音楽の醍醐味の1つには「同曲異演を楽しむ」ということがあると思うんだけど、KiKi の場合それがすんなりとできるのはベートーヴェンのピアノソナタ以外の演奏になってしまうみたい・・・・・。  何せまだまだ経済的な余裕がなかった頃に、晩御飯のおかずを節約してまでして購入したアラウの Box Set だったし、そこでお小遣いを使い果たしてしまったために他のレコードやCDが買えなかったということもあって、寝ても覚めてもアラウのソナタばかりを何度も何度も聴きすぎた弊害・・・・・があるのかもしれません(苦笑)

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コメント(2)

40年前の学生時代によく聴いたバックハウスの悲愴…。スピーカーの前に座り込んで、“枯淡の境地の演奏”なんて偉そうに思っていたものです。
還暦を過ぎた今は、枯淡の境地とはどんなものか、逆にわからなくなってしまいましたが…。

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2009年12月 7日 19:00に書いたブログ記事です。

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