2010年1月アーカイブ

リング祭り開催中・・・・ではありますが、なんせリングは長いので(^^;)、ウィークデーの音楽鑑賞には必ずしも適している・・・・・とは言い難いものがあります。  特に今回は読書と並行してのエントリーということで書き連ねているので、平日音楽鑑賞としてのハードルは高くなるばかり・・・・・(苦笑)  ま、てなわけで今日は平日向きに、ぐっとハードルを下げた音楽についてのエントリーを書いてみたいと思います。  これまたちょっと忘れかけた感のある別企画「のだめカンタービレに出てくるクラシック音楽を聴いてみる」に戻ってみました。  ま、てなわけで今日の KiKi の1曲はこちらです。

シューマン 劇音楽「マンフレッド」序曲 Op. 115
DG 437 641-2 演奏:バレンボイム指揮 & シカゴ響 録音:1977年3月

CD12_2.jpg  (Amazon)

この曲、KiKi はLP時代に結構いろいろな指揮者の演奏で聴いたような記憶があるんだけど、現在手持ちのCDではめっきり減ってしまっているようで、iPod に転送されているデータを見る限りではこの1枚しか発見することができませんでした。  因みにこのCD、今よりCDが高かった時代にドイツグロモフォンが廉価版ということで発売した「Galleria」というシリーズに入っています。  同時収録曲はシューマンの交響曲(全曲)です。

このCDを購入した頃は KiKi にとってバレンボイムは指揮者というよりピアニストの印象が強かった時代です。  ピアニストとしてのバレンボイムは実はあんまり好きじゃなかったし、KiKi のミューズ、ジャクリ―ヌ・デュ・プレとの色々があったりして、正直「バレンボイム、どうもムシが好かん!」と思いつつも、なけなしのお小遣いでシューマンの交響曲全集を手元に置くために「今の資力で買えるのはバレンボイムしかないか・・・・・」と購入した・・・・・といういきさつのあるCDです。  そんな KiKi が今ではバレンボイム盤のリングをほいほいと買うようになっているのですから、人間の感情なんていうのはコロコロと変わるものですねぇ・・・・・(笑)

ま、それはさておき、オペラを作らなかったシューマンが作曲した劇付随音楽「マンフレッド」(序曲と全15の場面音楽で構成)の序曲部分です。  マンフレッドそのものはバイロン(イギリス・ロマン主義を代表する詩人)の詩劇です。  因みに、この「マンフレッド」、岩波文庫に収録されていたのですが、今では絶版状態で Amazon で調べてみると Market Place の最低単価が 2,000 円!!!  大学時代に KiKi はこれを岩波文庫で持っていたはずなんだけど、あの本はどこへ行っちゃったんだろ???  手元にあればそれを売っぱらって(今時買う人がいるのかどうか、よく知らないけど)今、欲しいなぁと思っているCDが買えちゃう値段です(^^;)

ま、それはさておき、さすが音楽界のロマン派の雄シューマンはやっぱり選ぶ題材もロマン派。  しかもその内容がいかにもシューマン好み。  主人公の青年マンフレッドは愛人を死に追いやってしまった罪をかかえ、その罪故に深く苦悩し、忘却の淵に沈むか発狂するかもしくは自らの死を求めるのですが、呼び出した精霊や魔女には「ごめん、それ私の領域とはちょっと違う・・・・」と断られながらアルプスの山中をさまよい続けます。  ついにその愛人の亡霊を呼び出すことに成功し、許しを乞い自らも息絶える・・・・・・・・と。  かすかな記憶ではそんな物語だったように思います。  

「のだめ」ではこの曲、R☆Sオケのデビュー公演の幕開け曲として紹介されています。  で、そのコンサートのメインディッシュがブラームスの交響曲第1番。  因みに裏話的には、ブラームスはシューマンのこの「マンフレッド」を聴いて、「う~ん、やっぱり僕も交響曲を書いてみなければ・・・・・」と思ってブラ1に着手(但し、そこからできあがるまでに、また膨大な時間を要することになるのですが・・・・ ^^;)した・・・・ということになっています。  そういう意味では、「マンフレッド序曲」と「ブラ1」をセットでプログラムした千秋君(もしくは二ノ宮女史)、さすが芸が細かくていらっしゃる・・・・・っていう感じです。

 

昨日、食材の買い出しで自宅近くのスーパーに行った帰りに、その並びにあるブックオフに久々に寄ってみました。  最近では KiKi は新刊本を購入することはとっても稀で、多くの場合がブックオフもしくは Amazon の Market Place での中古本購入がその大半・・・・・となってしまっています。  とは言うものの、ブックオフに寄ると大抵の場合が何かしら(それも5~6冊単位で)を購入してしまう習癖があるため、「今日は疲れているなぁ・・・・・」と感じる日には持ち帰ることになるだろう本の重さを想像しただけで「又、今度・・・・・」となることが多いんですけどね(笑)  いえね、別に本だけだったらいいんですよ。  でも、多くの場合が食材の買い出しとセットになっているので、片手に本、片手に米 とか 大根 とか じゃがいも とか 醤油 だったりすると、会社帰りの疲労気味の身体にはチト辛くてねぇ・・・・・。  ついでに会社から持たされているPCを背中に背負ったりしているので・・・・ ^^;  

ま、それはさておき、ブックオフでの本購入において問題になるのは定価ではないことによる気安さから、選択眼が甘くなりがちで、「タイトルに惹かれて・・・・・」というだけで、ついつい手を伸ばしてしまう本が多くなったこと・・・・・でしょうか?  今日ご紹介する本も正直なところ中身はほとんど吟味しないまま、「タイトルに惹かれて」手を出してしまった1冊です。

 

中高年からの田舎暮らし
著:湯川豊彦  学研M文庫

4059020575.jpg  (Amazon)

都会の喧騒や慌しさから離れ、豊かな自然、静寂、新鮮な空気を求めて田舎で暮らしたい。  でも、具体的にどうすればいいのか?と、今ひとつ足を踏み出せないでいる方々も多いはず。  そんな疑問に、「元・都会人間」を自認する著者が、実際に田舎に暮らす自らの経験をもとに、「田舎暮らし」の喜び、失敗談、そして具体的な方法を分かりやすくお教えします。  この一冊で、豊かな田舎暮らしが貴方のものに!  (文庫本背表紙から転載)

このブログにある程度定期的に訪ねてくださるゲストの皆様は KiKi がLothlórien_山小舎暮らしを画策していることはとうにご存知だと思うんですけど、そろそろ本格的な移住スケジュールを検討し始めた KiKi はここいらでもう一度自分がやろうとしていることを客観的に見つめ直してみたいなぁ・・・・と思っていたところ、たまたまブックオフの棚で燦然と光を発している(笑)この本のタイトルに吸い寄せられてしまいました。  で、ご購入と相成ったわけです。  因みにこの本、こんな構成になっています。

プロローグ 田舎暮らしで、もう一人の自分に出会う
       (十年間、田舎で暮らしてわかってきたこと)
第1章 現代の田舎は、昔の田舎とは大違い
       (もはや、子供時代ののどかな田舎をイメージしてはならない)
第2章 田舎の住まい探しは、自分で行うのが原則
       (自分の目で確かめ、自分の価値基準で判断すれば、後悔しない)
第3章 田舎の家は、自分中心の発想で造りたい
       (新築、リフォーム・・・・。  田舎には建売住宅は存在しない)
第4章 田舎暮らしに、日曜日は存在しない
       (のんびり派も、張り切り組も、田舎では毎日がウィークデー)
第5章 田舎暮らしのQ&A
       (「都会も田舎も、同じ人間が作る社会」 そう考えると、気が楽になります。)
付録・田舎暮らし希望者のための情報集

全ページ数297なんだけど、たった数時間で読めちゃった・・・・・・ということは、まあ KiKi にとってはどちらかというと「さらっと流せるタイプの本」だったということになろうかと思います。  でもそれは内容がめちゃくちゃ薄い・・・・・ということではなく、どちらかというと「田舎暮らしをイメージだけしていて躊躇している人の背中を押す本」というカテゴリーに入る記述が多いから・・・・・とも言えるような気がします。  

この本を購入するにあたり期待していたのは、KiKi のような「週末田舎暮らし組」が「定住田舎暮らし組」になろうとする時に必要な予備知識・・・・みたいなものだったんだけど、結論からすると「実際の経験 & それに伴う感情に勝る知識はない」という、ある種当たり前のことでした。

特に第4章まではデジャブ感・・・・というか、「そうそう、そうなんだよね~」という共感だとか、「うんうん、KiKi もやったよ、それ」という追体験だったりとか、そんな感じでホントさらっと流しちゃった(笑)  で、第5章でようやくまだ定住していないが故に経験していないことがチョコっと出てくるんですけど、いわゆる「想定外」みたいなことはな~んにも書かれていなかったので、「まあ、これなら何とかなりそうだな」という一種の安心感を得た・・・・・そんな感じでしょうか?

 

北欧神話 P. コラム

| コメント(2) | トラックバック(0)

せっかく「リング祭り」を開催(?)しているので、それに因んで、今日はこちらの本をご紹介したいと思います。  ワーグナーが「リング」を構成するにあたり、その原典を求めた「ゲルマン神話」「ゲルマン伝説」の1つ、北欧神話の「エッダ」をコラムというアイルランドの詩人でもあり、劇作家でもある方が「子供にもわかりやすく再話、再構築した物語」、北欧神話です。

北欧神話
著:P. コラム 訳:尾崎義  岩波少年文庫

1145500.gif  (Amazon)

神の都アースガルド。  威厳にみちたオージン、力自慢のトール、いたずら好きのローキ、美しい首飾りとひきかえに夫を失った女神フレイヤなど、個性的な神々の活躍を描きます。  「エッダ」に基づいて書かれた少年少女のための北欧神話。  (文庫本裏表紙より転載)

 

今、KiKi はこれと並行して「エッダ」を読み進めているんですけど、あちらは韻文テイストを残している上に、ところどころ欠落部分があったり、話があっちへ飛んだりこっちへ飛んだりしているのに比べて、こちらは組み立て直しが行われているのでスンナリ読めるところが楽チンです(笑)  実はこの本は KiKi は子供時代から何度も読んでいるので、北欧神話のスタンダードは KiKi の中ではこの本になってしまっています(笑)

KiKi はね、子供時代は「神話」って大好きで、当時図書館で手にすることができるありとあらゆる神話を読み耽っては想像をたくましくしていたようなところがあるんですけど、成長するにつれて、神話と宗教の関係性(?)がよくわからなくなっていっちゃったんですよね~。  で、同時に特定の宗教に帰依していないということもあって、自分を無神論者だと思う時期があったり、一神教を胡散臭いと思う時期があったりして、30代に入ってからまた神話の世界に惹かれるようになって・・・・・という感じで「神話」とお付き合いしてきています。

そんな「神話とのお付き合い」の中で、KiKi は北欧神話ってギリシャ・ローマ神話とかエジプト神話以上に惹かれるものがあるんですよね~。  エジプト神話の神様っていうのはやっぱり神様然としていると思うんだけど、ギリシャ・ローマ神話の神様も北欧神話の神様も、神様ではあるんだけど神々しいだけじゃなくて人間臭い・・・・・というか、欠点もいっぱいあって親しみが持てるところがいっぱいあると思うんですよね。  でも、ギリシャ・ローマ神話の神様はどことなく洗練されていて優雅さを湛えているのに対し、北欧神話の神様ってもっと素朴な感じ(野暮とも言える ^^;)がして、およそ完全無欠とは言い難い・・・・・その曖昧さが好きなんですよ。

だいたい神様のちょっとした行為が、その時には目に見えるような何かを引き起こすところまでは至らないのに、結果的に「神々の黄昏」を導いていく・・・・・というのは人間の業にも通じるものがあるような気がして、神話でありながら我が事のように読むことができるというのがかなり特異だと思うんですよね。  神々の長、オージンが自分の片目を捧げてまでして得た「知恵」を持ちながらも、とある出来事で発生した賠償問題で「金・宝」による取引をしてしまう話、その取引の結果として「金・宝」に執着する一度はアースガルドから追放した強欲女の入国を許してしまう話、その女に撒き散らした毒の話、本来であればラグナロクで威力を発揮するはずだった武器を、ひとめぼれした乙女との結婚の代償として手放してしまっていた神様の話、等々が全部ラグナロクに集結していくというのがものすご~く強烈であるのと同時に、金権主義にまみれている今の自分の生活にふと引き寄せて色々なことを考えさせられるし・・・・・・。

 

この週末も KiKi はLothlórien_山小舎で過ごしていました。  白菜漬けのことも気になるし、届いたばかりのブツのことも気になるし、週末が待ち遠しい今日この頃です。  さて、先週のLothlórien_山小舎通信(?)で、KiKi は自分の人生において縁があるとは思っていなかった所有物(チェーンソーだとかガソリン缶だとか)のお話をさせていただいたわけですが、せっかくなので今週もその続き・・・・・ということで、「他にもあるこんなもの」のご紹介をさせていただきたいと思います。

まずはこちら(↓)  これって何だと思います???  

2010_Jan26_006.jpg

 

「だっさい巾着袋」

 

 

ま、確かにそうなんですけど、これだけじゃ想像するのも難しいですよね(笑)  この巾着袋の中身は・・・・・・と言えば、こ~んなものが入っています。

 

 

2010_Jan26_007.jpg

 

丸っこい、砥石に見えなくもない、もしくはこれまた「だっさいペーパーウェイト」に見えなくもない物体です。  いずれにしろさもないものにしか見えないと思うんですけど、KiKi はこれが手放せません。  冬の KiKi の大切な夜の友なのです。

 

 

では、正体を明かしましょうね。  この丸い物体、昼間はこんなところに置かれています。

 

2010_Jan26_008.jpg

 

薪ストーブのストーブトップです。  ここで日長一日徹底的に温められます。  そして、夜の帳が下りた頃、この丸い物体は例のだっさい巾着袋に移動させられます。  そ☆し☆て・・・・・・・

 

 

 

2010_Jan26_020.jpg

 

ここ(↑)へ移動します。  この写真だとひょっとするとわかりにくいかなぁ・・・・。  これ、KiKi のお布団の足元をめくりあげたところです。  ま、簡単に言っちゃうと、湯たんぽがわり・・・・・というか、あんかがわり・・・・・というか。  

KiKi はね、末端冷え性が結構きつくて、冬場の足とか手先とかは氷のように冷たくなっちゃう体質なんですよね~。  で、夜はなかなか寝付けないのが悩みの種だったんです。  かといって電気あんかをお布団に入れると、朝起きた時のどがカラカラに乾いてしまって、下手をするとちょっとのどが痛くなったりするのでその対処にものすご~く苦労していたんですよ。  でもね、この石をゲットしてからというものの、寝付きはよくなるわ、朝起きてものどがカラカラになっていることはないわ、電気代はかからないわといいことづくめ!(笑) 

いつだったか薪ストーブの本だったか雑誌だったかに紹介されているのを見て、その効果に関しては半信半疑のまま、それでも藁をもつかむような思いでゲットしたのですが、ホント、いいお買い物をしたと今では大満足です。  唯一の難点は・・・・・と言えば、温めておく時間が必要ということで、現時点の東京 - Lothlórienを行ったり来たりしている状況では到着した日(ETCの夜間割引を利用して移動するので、多くの場合Lothlórien_山小舎に到着するのは金曜日の深夜)にその効力を発揮してもらえないこと・・・・・ぐらいでしょうか。

 

次にご紹介するのはこちら(↓)です。

2010_Jan26_015.jpg

 

ま、これは見るからに何に使うものかはわかりますよね。  今回は写真を撮るのを忘れちゃったんだけど、これともう一つ、鉈(ナタ)な~んていうものもあります。  こちらは地元材木業者のHさんからタダでもらっている端材を適当な長さに切ったものをさらに割って、焚きつけを作るのに使います。

2010_Jan26_014.jpg  

(端材を切ったもの。  これを割ると・・・・)

2010_Jan26_016.jpg  

(ちょっと太すぎるのもあるけど、焚きつけに)

      

さて、iPod にまつわる様々なトラブル発生のため、ちょっと忘れかけていた企画(?)を続行したいと思います。  何事も中途半端はいけません (>_<)  ま、てなわけで本日は「リング祭り」第2段を決行したいと思います。  本日の KiKi の1冊 & 1曲はこちらです。

ワーグナー ニーベルンゲンの指環 ヴァルキューレ
ORFEO C660 513Y 演奏:クナッパーブッシュ指揮 バイロイト56年ライブ

KnappertsbuschRing56.jpg   (Amazon)  

 

ニーベルンゲンの指環 ワルキューレ
作・R. ワーグナー 訳:高橋康也・高橋迪 絵:アーサー・ラッカム  新書館

f767a1909fa0694c40143210_L__SL500_AA240_.jpg (Amazon)

この絵、本当にステキでしょ♪  これが KiKi (というより Brunnhilde)が Brunnhilde というHNを名乗ろうと思った時にイメージしていたブリュンヒルデの Visual 版(笑)  こちらもこの写真だとあまりにも見難いと思うので、本物をご紹介しておきたいと思います。

ring22.jpg

勇んで駒を進めよ、勇敢な乙女!
激しい争いが始まろうとしている。
ブリュンヒルデよ、決闘の場に赴き、
ヴェルズングに勝利を与えるのだ。
フンディングは倒れたままに放置するがいい。
ワルハラにふさわしくない男だ。
いざ、馬を駆って戦場へ急ぐがいい!

 

ニーベルングの指環全編の中でもっともメロディアスな音楽に満ち溢れている(と個人的には思っている)このヴァルキューレ。  そのヒロインたるブリュンヒルデは KiKi の憧れでした(笑)  でも、そんな彼女が登場するのは第2幕から。  第1幕はジークフリートの両親であるジークムントとジークリンデの出会いから近親相姦、そしてだいじなものであるノートゥングのゲットまでです。

このCDでは何ともお気の毒なことにジークフリート役のヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)さんが、ジークムントと2役を演っていらっしゃるんですよね~。  ライヴのはずだから、連日、歌いっぱなしってことです。  何ともまあお気の毒なことで・・・・・。  とは言うものの、1リスナーとしては本当にありがたいことです。  やっぱり違うなぁ、ヴィントガッセン。  何て言うか、説得力があるんですよね~。

ヴィントガッセンだけじゃなくて、とにかくこのボックス、配役表の顔ぶれがすごいと思うんですよね。  バイロイトがこれほどワグネリアンを熱くさせた時代は、やっぱり50年代だと個人的には思うんですよ。  その50年代の歴史的な記録がこの音質で聴ける・・・・・というだけで、KiKi は胸が熱くなってしまいます。  「ラインの黄金」の時にはかなり気になった「オケの音が引っ込んでいる感じ」がこのヴァルキューレからはだいぶバランス改善されているように感じるし・・・・・。  (KiKi の耳が慣れただけかもしれないけれど ^^;)

 

ちょっと更新が滞ってしまいました。  実はね、Lothlórien_山小舎のPCには通信環境という問題があるのですが、本来であれば快調なはずの東京のPCにも問題が発生しちゃったりしたので、その対応に追われておりました。  と言うのも、以前このエントリーでお話した KiKi (というより Brunnhilde)の新しい相棒のSiegfried に手持ちのCDをガンガン詰め込む作業をしていたのですが、その時にあんまりちゃんと考えていなかったものですから、手持ちPCの HDD にファイルがどんどんたまっていっちゃったんですよね~。  で、iPod が160GBということは、当然のことながらPCに蓄えられる音楽データも軽~く100GBを超えていっちゃうわけです。  で、ふと気がついたら KiKi の手持ちのPCの HDD は140GBあるんですけど、パティションが切ってあってCドライブが約100GB、Dドライブが約40GBで、あっという間にCドライブが満杯状態に・・・・・。  大慌てで外付けHDD(約600GB)にデータ移行を始めたんだけど、その過程で様々なトラブルが発生し・・・・・ ^^;  まあ、1週間をかけてようやく復旧の目処が立った・・・・・というわけです。

因みに、Siegfried ですが、現在残りの容量が約30GB。  1号機のもともとの容量とほぼ同じくらいの音楽データがまだ収録できる計算になります。  手持ちのすべてのCDを入れ終わったわけではないので、まだまだ先は見えませんが、感覚的には少なくともクラシック音楽関係のCDだけならば何とか全部入りそうな予感がしてきた今日この頃です(笑)。

で、本日のエントリーは・・・・・・と言えば、本来であれば今週の月曜日にはアップする予定だった、先週日曜日の KiKi のLothlórien_山小舎暮らしの様子をご報告したいなぁ・・・・と思います。

前回のエントリー(↓)で、年末から待ち焦がれていたブツのお話をしたけれど、多分皆さんにはそれがどれくらい切実な問題なのか、想像するのが困難だったりするんじゃないかと思うんですよね~。  そこでまずはその証拠写真から(笑)  

2010_Jan17_009.jpg   447.JPGのサムネール画像

 左の画像が1月17日現在の薪小屋1号機のストック状況、そして右側が以前にご紹介した今年の薪ストーブ火入れ前の状況です。  1号機の下段に満載されていた薪がこ~んなスケスケ状態になってしまっています。  これが11月から1月半ばまでの、必ずしも毎週末滞在しているわけではない状態での薪の使用量です。  右の状態にするにも結構な労力が必要だったわけだけど、使うとなるとあっという間なんですよね~。  で、この隙間を埋めるために

2010_Jan17_010.jpg

(↑)ブツを仕入れたっていうわけです。  まずはこの材木の山を切り崩しにかからなくちゃいけません。  KiKi はLothlórien_山小舎を建てた時、こんな材木の山から自力で薪を作ることになる・・・・という事実にはほとんど考えが至っていなくて、単管パイプ製の薪小屋とは別に「薪置き場」を物置の脇に作っておいてもらったんですよ。  でもね、薪は当然のことながら薪になる前は材木なわけで、その材木をストックしておく場所っていうのも実は必要だったんですよね~。  で、その物置脇の「薪置き場(予定地)」は今では「材木置き場」と化していたりするんです。  もちろんこの大山(↑)全部を収納できるほどのスペースではないんですけど・・・・・ ^^;

で、この材木の山の切り崩しは、材木の移動から始まります。

2010_Jan17_013.jpg 

(物置脇の材木置き場を少し整理して)

           ↓

2010_Jan17_015.jpg 

(あの材木の山から木材を軽トラに載せて)

            ↓

2010_Jan17_014.jpg 

(材木置き場に移動させる)

            ↓

2010_Jan17_016.jpg 

(日曜日の作業の成果?)

 

う~ん、かなり頑張って軽トラで何往復かしたはずなんだけど、あんまり切り崩せたように見えないのは気のせいでしょうか??  ま、今後もこの山がどれくらい切り崩されていくのかは定点観測でご報告したいと思います(笑)

             

山小舎暮らしの醍醐味

| コメント(0) | トラックバック(0)

お正月はLothlórien_山小舎で過ごした KiKi ですが、先週末は風邪のため(インフルエンザではありませぬ)こちらに来ることができず1週、お休みしてしまいました。  でもね、今週は本調子・・・・とまではいかないまでも、そこそこ体調も回復してきたので、療養を兼ねて(?)再び山小舎篭りをしております。  こちらは寒さは厳しいものの、やっぱり空気がいいので、都会でどこかストレスを感じつつ週末を過ごすことができない体質になりつつある KiKi です(苦笑)

ま、それはさておき、1週間ぶりに来てみたら、案の定、待っていたブツが届いていました。  いえね、今回本調子じゃないにも関わらず、山へ向かったのは上記(↑)のような精神的な問題もあるけれど、それより何より気になっていたのがそのブツのこと あ~んど お正月は雪に閉ざされていたので「次回来た時にしょっと♪」と先延ばしにしていた、年始のご挨拶のことが気になってきたから・・・・というふっか~い(浅い?)事情があったから・・・・・なんですよね。

そのブツとは、11月からこちらへ来るたびに、ひたすら消費し続けているもの。  せっかくある程度ストックができたとほくそえんでいたにも関わらず、最近では減る一方のもの。  その補充が気になって気になって仕方なかった KiKi。  昨年末の段階で、Lothlórien_山小舎を建てた時に色々お世話になった地元材木業者のHさんにお願いしてあったのです。

 

 

 

 

 

「すいません。  今年も薪を4トン車半分ほど注文しておいて下さい」

ってね。  そろそろ来ているだろうなぁと思っていたら案の定、届いておりました。  4トン車半分ほどの薪(と言ってもお店で売っているようなそのまますぐ燃やせるような薪じゃなくて、薪の原材料の切り出したばかりの材木)の山。

P1160642.jpg

おお!  KiKi の冬の命綱!  何という美しく(?)見ごたえのある光景でしょうか?  因みにこの材木の山が置いてあるところは KiKi の地所ではなく、お隣の空き地なんですけどね。  持ち主&開発販売業者(これが地元材木業者のHさん)公認の元、「買い手がつくまでは材木置き場なり畑なり、好きに使っていいよ」と言ってくれている土地です。  去年はほぼ1年がかりでこの材木を切ったり割ったりしておりました(笑)  まあ、去年に比べると、今年の薪(材木)は細めのものが多いので、薪割り作業は少なくてすむかもしれません。  明日はこの材木の山の切り崩し作業(要は1部はこの材木の姿のまま自分の地所の材木置き場へ運び、1部はチェーンソーで玉切りして必要であれば薪割りをする)に取り掛かる予定です。

え?  どうして今日のうちに作業を始めなかったかって?  それはね、

理由1) まだ体調が本調子じゃないのに雪の中で作業をする気分じゃなかった
理由2) 夕べの夜中のうちに移動したので、今朝は寝坊した
理由3) 今日は別の用事(新年の挨拶回りをしなくちゃいけなかった

ま、そんな感じです。  

で、その新年の挨拶まわりのお話をしつつ、KiKi がこの Lothlórien_山小舎を建てる気になってから出会った地元の素敵な方たちのご紹介をしたいと思います。  

 

今日、たまたま、仕事の合間にこそっと隠れてお馴染みのクラシック音楽サイトのお友達のところを散策して歩いていたら、あまりにも悲しいニュースに打ちのめされてしまいました。  KiKi も大好きだったマエストロ、オトマール・スゥイトナーの訃報に接したのです。  正直、最初のお一人目(いつもコメントや TB をいただいている yurikamome さん)のところでこの事実を知った時は、もちろん yurikamome さんはこんな性質の悪い嘘や冗談を仰る方ではないことは百も承知なんだけど、「ウッソォ~!!!」っていう感じでした。  でも、彼のエントリーにこれまたこのサイトにも色々とコメントや TB を頂戴している yokochan さんのコメントを発見し、そちらにもお邪魔してみたところ、「ウソじゃないのか・・・・・」と若干茫然。  そして、3度目の正直・・・・・とばかりに最後のお一人、romani さんのサイトにお邪魔し、やっと「ホントのことなんだ・・・・・・」と、納得? いえ、 覚悟ができた・・・・・そんな感じです。

KiKi にクラシック音楽の素晴らしさを色々と教えてくださった多くの音楽家の方たちが、近年、まるで先を争うかのように鬼籍に入っていかれるのは悲しい限りです。  どうしてこうなっちゃったんだろう??  まあ、それだけ KiKi も歳をとった・・・・・ということだと言ってしまえばそれまでなんですけど、何だかプライベートにとても大切にしてきた1つの時代が終焉を迎えているような、そんな心もとなさ・・・・というか、寂しさ・・・・・というか、そういうものに打ちのめされた、そんな気分です。

ま、そんなわけで、今日は1曲・・・・・といわず、スゥイトナーさんを偲んで、KiKi がず~っと大切にしてきたCDにじっくりと耳を傾けたいと思います。

モーツァルト交響曲集
TKCC-15019 演奏:オトマール・スゥイトナー(指揮) & シュターツカペレ・ドレスデン 録音:1974~1975

c0021859_2224149.jpg  (Amazon)

  

悲しすぎるほど美しいよぉ・・・・・。  思い起こせば、このCD、不遜にも「モーツァルトって耳触りはいいんだけどちょっとねぇ・・・・・」な~んていうことを、公言して憚らなかった時代の KiKi にガツンと喝を入れてくれたCDでした。  当時の KiKi は「正直なところちょっと聴き飽きた」・・・・・というような感覚でモーツァルトを斜に構えて捉えていた時代でした。  でもね、そんな KiKi に整然としているけれどみずみずしいリリシズムで訴えかけてくるこのモーツァルトは一種特殊なものに感じられました。  これからも大切に聴いていきたいと思います。    

さて、なかなか重量感のある本やら音楽やらにひたっている今日この頃・・・・・ですが、ここいらで「ニーベルンゲン繋がり」ではあるものの、若干軽め(?)の本を読んでみようかな?と思います。  ま、これを「軽い」と見るか、「重い」と見るかは人それぞれだとは思うんですけど・・・・・ ^^;  その1冊とはこちら(↓)です。

「ニーベルンゲンの歌」の英雄たち
著:W. ハンゼン 訳:金井英一/小林俊明  河出書房新社

51S25SMCTBL__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)

KiKiはねぇ、とにかく「ニーベルンゲン」で始まる書物を探しまくった過去がありまして・・・・。  その時に比較的入手しやすい(お値段的に・・・・だったり、絶版になっていない・・・・という条件だったり)もの、もしくは何となくフィーリングで「コレ!」と思ったものを少しずつ買い集めてきたっていう経緯があります。  ま、その際に今年に入ってからこれまでにご紹介してきている本だとか随分昔のことになっちゃうけどご紹介したこの本だとかを揃えたわけですが、今日ご紹介しているこの本はそのリストの中から購入したわけではありません。  じゃ、これを購入したいきさつは・・・・・と言えば、ズバリ書店で見かけたこの表紙の雰囲気・・・・・であります。

ど真ん中にある真っ赤な剣(バルムンクでしょうか?)も何だかカッチョイイし、左端の青緑っぽい色で描かれた「ジークフリート竜を退治する」の絵もいいし、ど真ん中の中世戦闘絵巻っぽい絵も何ともキャッチーでねぇ(笑)

で、本屋さんで立ち読み状態で「まえがき」部分をさらっと流してみたら、「ニーベルンゲンの歌」に登場する人たちは歴史上人物の誰にあたる?を探った本・・・・とのこと。  ま、真偽のほどはともかくして、こういうお話って悠久のロマンを感じて、想像するだけでも楽しいじゃないですか!  

古い世の物語には数々のいみじきことが伝えられている。
ほまれ高い英雄や、容易ならぬ戦いの苦労や、
よろこび、饗宴、哀泣、悲嘆、また猛き勇士らのあらそいなど、
あまたのいみじき物語を、これからおん身たちに伝えよう。
   (「ニーベルンゲンの歌」 第1歌謡 岩波文庫 相良守峯  より転載)

古(いにしへ)の譚話(ものがたり)に数々の奇しきことども語り伝へらる。
誉れ高き偉丈夫(ますらを)ばら、いとどしき艱難辛苦、
歓喜(よろこび)と饗宴(うたげ)、涙と歎きのことども、
さては勇しき武夫(もののふ)の闘ひの奇しき話をいざ談り(かたり)申さん。
   (「ニーベルンゲンの歌」 第1歌謡 東洋出版 服部正巳  より転載)

相良さんの訳の方が断然読み易いけど、服部さんの訳だと文語調で雰囲気があっていいですね~。  ま、そんな「古の譚話」とやらにどんなものがあったのか興味は尽きず・・・・・ということで購入した本がこの本っていうわけです。  因みにこの本でルーツが検討されている「ニーベルンゲンの歌」の登場人物はこんな感じです。

グンター王
ブリュンヒルト
ジークフリート
ハーゲン・フォン・トロニエ
リューディガー・フォン・ベッヒェラーレン
エッツェル王
クリームヒルト
ディートリッヒ・フォン・ベルン
フォルカー・フォン・アルツァイ

うんうん、メジャーどころは押さえてありますね、ヒルデブラントを除くと・・・・・(笑)

 

さて、今年はリングで幕を開けた KiKi。  で、その元本でもある「ニーベルンゲンの歌」関連のエントリーを連日書いてきたりしていたわけですが、久々に怒涛のリング熱に浮かされ始めちゃったみたいです。  ま、たまたま、新しい iPod を購入したことによって KiKi のお宝「リングCD」を4本もデータ転送して、極力見ないようにしてきたCDを棚から出しちゃった・・・・・ということもあったもので・・・・・ ^^;  ま、こうなったら毒を食らわば何とやら・・・・ということで、リングに嵌るのもありかな?と自分勝手に思い込むことにしてしまおうかな・・・・しちゃってもいいよね・・・・・しちゃえぃ!・・・・しちゃうしかないでしょ・・・・という4段活用に至ってしまいました。  こうなったら「リング祭り」でやんす!  

何がお祭りかって???  それはね、せっかくの機会なので、お宝CD(のうちの1つ)とお宝本を同時にご紹介しちゃうことにしたからなんです。  

ま、てなわけで本日の KiKiの1曲と1冊はこちらです。

 

ワーグナー ニーベルンゲンの指環 ラインの黄金
ORFEO C660 513Y 演奏:クナッパーブッシュ指揮 バイロイト56年ライブ

KnappertsbuschRing56.jpg  (Amazon)  

 

ニーベルンゲンの指環 ラインの黄金
作・R. ワーグナー 訳:寺山修司 絵:アーサー・ラッカム  新書館

2010Jan12_001.JPG  (Amazon)

CDの方はカイルベルト盤にしようか、クナッパーブッシュ盤にしようか、ベーム盤にしようかと散々悩んだ挙句に今回はクナ盤の56年バイロイトライブを選びました。  上記(↑)の Amazon Link でご紹介しているものと KiKi が持っている Box (画像のもの)とでは見た目がちょっとだけ違うんですけど、データを見る限りでは同じもの・・・・のようなので、恐らく現在ではこの形で販売しているんだろうと解釈してこのリンクを張っておきました。

ま、最近の録音ものに比べると音はちょっとだけよくない(ちょっとオケの音が引っ込んだ感じ?)けれど、逆に言えば歌が前面に出てきていて、それはそれでいいかな・・・・と。  ま、それに iTunes で再生する分にはそれが気になって不満に思うというほどの問題ではないので・・・・・ ^^;  それよりはやっぱり良くも悪くもそこそこ評判のあるクナの56年ライブであるっていうことが大切だろうと思うんですよね~(笑)  

で、基本的にはオペラは極力、映像つきでご紹介してきている KiKi ですが、今回はそのポリシーを曲げてまでしてCDを取り上げているので、手元に本を置いて、それを読みながらの鑑賞としてみようという趣向です。  で、実は KiKi は本の方もこれとは別の新書館発行の本も持っているんだけど、ここはやっぱりお宝のアーサー・ラッカムの挿絵入りの本の方をご紹介するタイミングだろうな・・・・・と。

この本の表紙の挿絵、ちょっと見難いだろうと思うので本物をご紹介しておくとこんな感じです。

ring17.jpg

(↑) ライン河をはさんで、山頂から神々の城ワルハラへ虹の橋がかかる。

ラインの黄金!
おまえはあたしたちの涙の結晶!
夕陽に照り返す輝かしい財宝!

あたしたちの心の歌声!
おまえはどこへ行ってしまったの?
もう一度あたしたちのふるさとへ帰っておいで!
ラインの黄金!

ラインの黄金! 涙の結晶!
月光のため息! ・・・・・帰っておいで。
再びあたしたちのライン河の水底で光っておくれ!
水に揺らめいてこそ、詩も真実もあるが、
上のお城が持っているのは、いつわりの月日だけ!
呪われろ! 呪われろ! 呪われろ!

 

素敵でしょう、この挿絵。  ラッカムですものね~。  こんな幻想的な挿絵が満載の本が今では絶版なんですよね~。  復刊する気はないんでしょうか? > 新書館さん

 

今日はここ何回か連載した石川栄作教授の「ニーベルンゲン関連」の著作のベースにある叙事詩の傑作「ニーベルンゲンの歌」をご紹介したいと思います。  当分の間 KiKi の読書カテゴリーのエントリーはこの「ニーベルンゲン関連本」に関するエントリーが続いちゃうと思いますが、悪しからず・・・・。  何せ今年のテーマなもんで ^^;

ニーベルンゲンの歌
訳: 相良守峯  岩波文庫

510X6D9P3NL__SL500_AA240_.jpg

51TJFY8XGRL__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)  (Amazon)

ニーベルンゲンの宝を守る竜の血を浴びて不死身となったジーフリト。  だが妃クリエムヒルトの兄グンテル王の重臣ハゲネの奸計により殺されてしまう。  妃の嘆き、そして復讐の誓い。  こうして骨肉相喰む凄惨な闘いがゲルマン的忠誠心の土壌のうちに展開する。  均整のとれた美しい形式と劇的な構成をもち、ドイツの「イーリアス」と称せられる。  (前編表紙より転載)

夫ジーフリト暗殺に対する復讐を誓ったクリエムヒルトは、その手段としてフン族のエッツェル王の求婚に応じた。  そして10余年、宮廷に兄グンテル王、めざす仇ハゲネらを招いた彼女は壮絶な闘いの上これを皆殺しにする。  しかし自身も東ゴート族の老将の手で首をはねられる。  戦いは終り、あとにエッツェル王ら生者の悲嘆を残して幕は閉じられる。  (後編表紙より転載)

 

ニーベルンゲンの宝
著:G. シャルク 訳:相良守峯  岩波少年文庫(特装版)

2010Jan11_001.JPG  (単独では販売していないようです。
                    特装版_30冊セットで Amazon)

 ドイツのえら~い学者さんが、「ドイツ文学史」というたいそうな本の第1巻に 「ドイツの作家精神の生んだ最大の産物、ドイツ人気質をもっとも完全に、かつ明瞭にあらわしている作品、そして万一ドイツ民族がこの世から消え失せた暁に、この民族の名をもっとも輝かしく世にのこすべき作品をあげよとならば、我々はそれをただ二編の文学に局限することができるであろう。  それはすなわちニーベルンゲンの歌ゲーテのファウストである。」と絶賛した・・・・とされる、「ドイツのイリヤス」とも呼ばれる作品です。  この本をこの文庫で通して読んでみるのは何年ぶりのことでしょうか。  せっかくリングで年明けを迎えた今年だからこそ再読する気になった本・・・・と言えるかもしれません。

イリヤスの方が古いにも関わらず、一応あちらは「ホメロス作」ということで全世界共通認識が持たれているのに対し、こちらの方が新しいにも関わらずこちらは「パッサウからウィーンに至るドナウ地方出身の詩人」という以上には作者に関して世界的な統一見解というものが持たれていません。  そしてこの叙事詩は「ニーベルンゲン詩節」と呼ばれる一種独特の形式、リズム感で書かれている韻文なのだそうですが、ドイツ語の読めない KiKi にはそれがどれほど素晴らしいものなのか、正直なところ漠然・・・・としかわかりません。  もっともこの韻文を翻訳されていらっしゃる相良守峯さんのご努力のおかげで、とっても味わいのある訳文がいかにも「歌」という雰囲気を醸し出してくれています。

前編は19歌章、後編は20歌章から成り、ゲーテは「前編はより多く華麗、後編はより多く強烈。  しかし両編ともその内容において、また形式において、相互にまったく均衡を保っている。」と仰っているとか・・・・、確かにその通りで前編はきらびやかな宮廷生活描写や明るいジーフリトのおかげでゴージャス感に溢れています。  これに対して後編はクリエムヒルトの結婚 & リュエデゲールの元での祝宴あたりまでは辛うじて華麗な感じを保っているものの、それでもどこかに最後にぱっと燃えさかるロウソクの炎のような、そして仇花的な雰囲気もあり、グンテル王御一行様がエッツェル王の宮殿に到着してからは血みどろ、力(Power)のインフレ、火責め、壮絶・・・・・と恐ろしい世界が繰り広げられ、そして誰もいなくなった・・・・(嘆息) っていう感じです。

過去にこの本を読んだときはゲーテのいう「両編とも内容 & 形式において、均衡を保っている」というのが理解できなかったんですよね。  どちらかというと、前編では貞淑な乙女チックなクリエムヒルトの変貌がおよよ・・・・だったり、前編であれだけ存在感を示していたプリュンヒルトが後編では消え去ってしまっておよよ・・・・だったり。  でもね、今回は例の石川教授の2つの著作 (1) (2) と並行して読み進めていたために、ゲーテのいう「保たれている均衡」というのがどういうことなのか KiKi にもよく理解できたように思います。 

「のだめ」の登場人物の中で ☆か☆な☆り☆ KiKi のお気に入りなのが「武士、黒木君」です。  何だか純粋な音楽人・・・・っていう感じで、あの不器用そうなところがおばさん心をくすぐります(笑)  で、良くも悪くも日本人の彼が、留学後に遂げる変貌も又好ましく・・・・・。  仮装経験済み(ロバの後ろ脚)でモーツァルト当時のコスチュームを身につけるのに「燕尾と変わらないよ」と言うそのキャパの広さ(?)も、又微笑ましく・・・・・。  オーボエという手のかかる楽器も、山小舎生活のテンポ感に快感を覚える今日この頃としては、これまた好ましく・・・・・(笑)  ま、そんな黒木君に敬意(?)を表し、今日の KiKi の1曲はこちらです。

モーツァルト オーボエ協奏曲 K. 314
SONY Classical SRCR 2043 演奏:宮本文昭_ob & イギリス室内管弦楽団 録音: 1985年2月

51pJnFm6ihL__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)

KiKi にとって、この演奏をしていらっしゃる宮本さんは小澤さんと並んで、「世界の宮本」という位置づけの音楽家です。  2007年3月にオーボエ奏者としては引退されたものの、その後何をなさるのかなぁ??と思っていたらこ~んな活動をされていらっしゃるみたいですね。  あ、因みにこのオーケストラ MAP'S に参加されていらっしゃる矢部達哉さんは KiKi のお気に入りの日本人ヴァイオリニストです。  KiKi が都響の定期会員だった頃(もう何年も前だけど ^^;)に都響のソロ・コンサートマスターとして演奏される音楽に一目惚れ(一聴惚れ?)し、それからず~っと応援している方。  ある時期からサイトウキネンオーケストラにも参加されていらっしゃいます。

ま、それはさておき、宮本さんのオーボエをお顔とお名前と演奏の全てを一致させて認識したのは、実は結構遅くて、彼が1989年に、JT(日本たばこ産業)の「ピース・インターナショナル」のイメージキャラクターを務められたCMを拝見した時でした。  もちろんそれ以前にも「一時期のフランクフルト放送交響楽団やケルン放送交響楽団の首席オーボエ奏者は日本人で、素晴らしい」という評判やらその演奏を耳にしたことやらもあったんですけど、必ずしもお顔と名前と演奏は一致していませんでした。  で、確かこのCDも、JTのCMの影響で90年頃に購入したような記憶があります。

そもそもオーボエっていう楽器は黒木君も言っていたように、どちらかというと地味で、あまり目立つ存在ではないように思うんですよね。  でも、一度この音色に魅せられるとはまっちゃう・・・・そんな音色の楽器じゃないかと・・・・・。  で、KiKi にオーボエの音色の色っぽさを認識させてくれたのが宮本さんでした。

        

さて、今日は先日ご紹介した「ジークフリート伝説」の前に石川栄作教授が書かれた「『ニーベルンゲンの歌』を読む」をご紹介したいと思います。  この本も再読だったのですが、今回は「ニーベルンゲンの歌 (岩波文庫)」を傍らに置きながら読み進めたので、又、新たな発見があったように思います。

「ニーベルンゲンの歌」を読む
著:石川栄作  講談社学術文庫

51XQHAPR6GL__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)

古代ゲルマン英雄伝説と華麗で雅やかな中世騎士文化、この2つが見事に融合した「ニーベルンゲンの歌」はドイツ文学の最高傑作であり、一大記念碑でもある。  主人公ジークフリートとクリエムヒルトが秘める二重生活、また、結婚と招待、復讐のもつ意味を精細に分析し、民族の歴史と共に語り継がれてきた伝説の系譜にゲルマン文化の変遷を辿り、作品の意義と魅力を語る。 
     (単行本裏表紙より転載)  

先日の「ジークフリート伝説」とダブっている記述も散見されるけれど、こうやって立て続けに2冊を読んでみると、今までの読書以上に頭に残ったような気がします。  この本に関しては恐らく過去に2回は読んでいるはずなんだけど、今回読み直しながら「そうそう、そういえばそういうことが書いてあったんだっけ!」と何度思ったことか!(笑)  まあ、初読の時は肝心要の「ニーベルンゲンの歌」よりもワーグナーのリングだけを意識しながら読んでいた・・・・という嫌いもなきにしもあらずだったし、2回目は通勤途中の電車の中で途切れ途切れに読んでいたので、何となく印象が薄い・・・・ということがあったように思います。

今回改めて読み直してみて、一番 KiKi の注意をひいたこと。  それは「第4章 悲劇の二重構造」の中にある以下の記述でした。

ジーフリトの死にはニーベルンゲン財宝の霊力が働いていたことが明らかである。  ジーフリトは今やニーベルンゲン族と呼ばれていることにも注目する必要がある。  ニーベルンゲン (Nibelungen) とは「霧の国の人々」、すなわち、「冥界に行くべき人々」を意味し、ニーベルンゲンの宝を持つ者は滅びなければならない。  ジーフリトはニーベルンゲンの宝の所有者となり、ニーベルンゲンの国の主人となったがために、滅びなければならない運命にあるのである。  ここには古代ゲルマンのニーベルンゲン伝説に由来する不思議な力が作用しており、前編の主人公ともいうべきジーフリトは最初から死すべき運命にある古代ゲルマンの英雄である。  (以下略)

このように前編では侏儒族からニーベルンゲンの財宝を奪い取ったジーフリトがニーベルンゲン族と呼ばれていたのに対して、後編においてはフン族の国へ出かけるブルゴント族がニーベルンゲン族と呼ばれていることは注目すべきである。  今や滅びていくのは、ジーフリトから財宝を奪い取ったブルゴント族である。  前編と同じように後編においてもここでは素材に由来する財宝の呪いが支配しており、ブルゴント族は、ニーベルンゲンの財宝をクリエムヒルトから無理やり奪い取ったがためにジーフリトと同様、所有するや否や、滅びていかなければならないのである。 (以下略)
     (本文 p.215-216 より転載)

以前、KiKi は「ゆびわの僕(裏ブログ)_Lothlórien開設時にこちらに統合」で「ニーベルングの指環が象徴するもの」というシリーズもののエントリー (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8)を書いているのですが、その頃にはこの本を一読していたにも関わらず、ここに書かれていた内容に関してはすっかり頭から抜け落ちていました ^^;。  そうかぁ、「ニーベルンゲンの指環」の「ニーベルンゲンの」には実は深~い意味があったんですね!!  あのエントリーはどこかで訂正(もしくは追記)しなければならないだろうなぁ。    

「のだめ」に出てくる音楽を順番に聴いていくのだとしたら本来はここでエルガーの交響曲第2番にいかなくちゃいけないところなのですが、まあ色々都合・・・・・というようなものもありまして、ついでに久々にちょっと風邪気味の今日はピアノ音楽、それも優しい感じのピアノ曲が聴きたい気分がムラムラとしてきたので、エルガーはちょっと後回しにしてこちらを聴いてみることにしました。

モーツァルト 「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」による12の変奏曲
         (キラキラ星変奏曲) K. 265

Musical Concepts MC131 演奏:Walter Klein_pf

515KBtvH2tL__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)

この曲はホントに懐かしいィィ・・・・・・  これは KiKi がまだ小学生の頃、初めていわゆる本物のステージ上で発表会の演奏曲としてさらった曲なんですよね~。  そして KiKi に「ピアノが好きだ」という気持ちを確信させてくれた曲でもあります。  

KiKi が小学生の頃は地方都市には今ほどちゃんとしたホールはなくて、どちらかというと先生のお宅でこじんまりと行う発表会だとか、どこかの公民館・・・・みたいな会場にピアノを持ちこんで開催される発表会というのが一般的だった時代なんですよ。  そんな中、当時の KiKi の先生はそんな地方都市にできたばかりの「ホール」(舞台があって、客席があって、スポットライトもあたって、そこそこ音響効果も計算されている)で発表会を行うという一大決心をなさり、「ちゃんとしたホールでやる発表会なんだからみんな頑張ってね♪」とエールを我々門下生に送られたのです。  そのエールは掛け声だけに留まらず、演奏曲の選曲にも反映されていました。

ま、ある意味でお弟子さんが少しずつみんな育ってきていて、いわゆるピアノのおけいこの定番曲「ブルグミュラー」を卒業した生徒さんが増えてきたタイミングだった・・・・ということもあると思うんですよね。  それぞれの生徒にそこそこのいわゆる「曲らしい曲」が与えられました。  で、KiKi に与えられた課題曲がこのモーツァルトの愛らしい変奏曲だったわけです。  それまでの発表会で与えられた課題曲は・・・・と言えば音楽室には肖像画が飾られていない、ピアノを習っている人しか名前を知らないような作曲家の曲ばかりだったのに、初めてモーツァルトな~んていう、誰でも名前を知っている人の曲を演奏させてもらえることになっちゃったわけですよ。  その喜びたるや言葉では言い表せないぐらい!!!(笑)  「これで私もイッチョマエ!」ぐらいの意気込みになってしまうわけです。

、「モーツァルトの曲だ!」という喜び と 「初めてのちゃんとしたホールでの発表会」という期待感から練習に励むこと、励むこと(笑)  比較的暇な時間が多い小学校の低学年時代のことだから、ピアノの練習時間が自ずと長くなります。  練習時間が増える≒演奏が上達する の法則が成り立つ年代だったから曲の仕上がりもよくなっていきます。  結果として当日の発表会では自信を持って弾けたし、先生にも褒められたし、達成感にも満たされ・・・・といいことづくめで、単純な KiKi は「う~ん、ピアノっていいなぁ、好きだぁ!」と思っちゃった・・・・という次第。

ま、そんな幸せな思い出にあふれた音楽の筆頭とも言えるのがこの曲なのです。  

えっとですね。  今日はちょっとショッキングな話題について触れておきたいと思います。  なんとあの小澤征爾さんが癌治療のため暫く休養されるとか・・・・・。 

 

世界的指揮者の小澤征爾さん(74)が、食道がん治療のため6月までの半年間、活動を休止することになった。  小澤さんは7日、東京都内で記者会見を開き「先生の言うことを聞いて治療に専念し、半年以内に戻ってきます。  人間ドックを受けて本当に良かった」と話した。

昨年末の定期健診で早期のがんが見つかり、治療に専念することになった。  会見に同席した主治医によると、1週間ほどさらに検査をし、今後の治療方針を決めるという。

会見で、がんと聞いた時の心境を聞かれた小澤さんは「う~ん、わからない。 研究もしたことないし。  今は全然平気で、僕、鈍感なのかなあ」などと冗談を交えて笑顔で答えた。  しかし半年の活動休止に話が及ぶと「仲間、お客さん、ウィーンの人たち、みんなには本当に申し訳ない」と気遣った。  今後については「東洋人が西洋の音楽をどれだけやれるか、実験をこれからも続けていきたい」と話した。

小澤さんは今夏までウィーン国立歌劇場の音楽監督だが、今月予定されていたオペラ「フィガロの結婚」など残る任期中の公演はキャンセルする。  音楽顧問を務める水戸室内管弦楽団の公演など、日本での公演もすべてキャンセルするが、8~9月に予定されているサイトウ・キネン・フェスティバル松本には予定通り出演するという。

小澤さんは06年にも気管支炎や帯状疱疹(ほうしん)などの理由で病気療養し、公演を降板している。昨年6月にはパリで椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどの治療を受けていた。

(asahi.com より転載; ニュースサイトにリンクを張ってもすぐにリンク切れになっちゃうので敢えて今回は転載させていただきました。)

 

のだめちゃんじゃないけど「あ~、ニッポンのほこりぃ~」という感のある「世界の小澤」であるだけに、ゆっくりと休養されて、早め早めの治療を行っていただいて、全快したらまたあの素敵な演奏を聴かせていただけるのを楽しみにしています。  あのアバドさんが胃癌を克服されたこと、そしてその後の復活では見事な演奏を聴かせてくださったことが思い出されてなりません。  小澤さんにもあのような復活を期待しています♪

別のサイトの情報によれば、小澤さんご自身も自覚症状は全くなく、何を食べても平気と仰っているとのこと。  そして、筑波大学名誉教授お兄様も15年ほど前に食道がんの手術をされ、今ではピンピンされていらっしゃるとのこと。  やっぱり癌って血統みたいなものが少しは影響するんでしょうか?  でも、身近なところにこうやって生還されて、活躍されていらっしゃる例も多いのですから、心強いですよね♪

体調次第だろうとは思うけれど、「8~9月に予定されているサイトウ・キネン・フェスティバル松本には予定通り出演される」とのこと。  今夏は何としてでも松本に行くぞ~!!!  

 

先日もこのエントリー(↓)でお話したとおり、今年の年初はワーグナーのリングで幕開けした KiKi。  そもそも KiKi が長らくネット落ちしていたにも関わらず、このLothlórien_Blog を再開しよう、しかもこれまでバラバラといくつかの Blog で書き分けてきたものを統合して1つの Blog にまとめようと考えたいきさつは・・・・と言えば、もちろんいろいろな理由があるわけだけど、やっぱりその軸にあるのは文学と音楽を統合して扱えるサイトにしたい・・・・・という想いがあったからということが挙げられます。  となるとやっぱり触れないわけにはいかないのが「ジークフリート伝説」と「リング」の関係というトピックです。  ま、てなわけで今年は年初から「ジークフリートづくし」で手にした書物も今のところこ~んな感じです。

ニーベルンゲンの宝 著:G. シャンク 訳:相良守峯  岩波少年文庫(復刻版)
ニーベルンゲンの歌 (前編) (後編) 著:不明 訳:相良守峯  岩波文庫
「ニーベルンゲンの歌」を読む 著:石川栄作  講談社学術文庫
ジークフリート伝説 著:石川栄作  講談社学術文庫
ニーベルンゲンからリルケまで ゲルマン神話   吉村貞司  読売新聞社

今日はその中から「ジークフリート伝説」をとりあげたいと思います。  

ジークフリート伝説
著:石川栄作  講談社学術文庫

612DZ97J00L__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)

ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」は、多くの音楽ファンの心を烈しく揺さぶる一大傑作である。  その主人公ジークフリートのルーツはどこにあるのか。  古代ゲルマンの「竜退治」「財宝獲得」の英雄伝説や北欧の伝承「歌謡エッダ」「サガ」などの系譜を辿り、また、主人公の人間像と楽劇の魅力を徹底的に読み解き、ドイツ文化の特質とその精神の核心に鋭く迫る。
       (文庫本裏表紙より転載)

KiKi の又のHNはご存知の方はご存知だと思うんだけど、Brunnhilde を名乗っています。  この Brunnhilde は決して「ニーベルンゲンの歌」のプリュンヒルトから取ったものではなく、ワーグナーのリングから取ったものです。  パソコン通信時代には別のHNを使っていたんだけど、インターネット時代に入った際に Brunnhilde に改名しました。  どうしてこんな長ったらしい、ついでにあまりメジャーとは言えないHNにしたか・・・・と言うと、一応 KiKi は♀なので「こわ~いインターネットの世界」を生き抜くためのある種の防衛反応(?)が働いて、あまり可愛らしい感じのするHNは避けたいなぁ・・・・な~んていうことを考えてこの名前を使い始めました。  

そうしたらこのHNの効力(?)たるやすごいものがあって、「ワーグナーのリング」を知らなくて、「ニーベルンゲンの歌」は知っているというような方から、「そんなに怪力なの?」とか「意外と嫉妬深いの?」みたいな質問をいただいたことがあったりなんかして・・・・・(苦笑)  ま、過去に KiKi が公開していたHPのプロフィールでは「趣味」のところに定番の「音楽鑑賞」「読書」以外に「腕相撲」な~んていうことを書いていたせいもあると思うんだけど・・・・^^;  (趣味:腕相撲 は決して嘘ではなくて、20代の頃は仲間内で腕相撲をよくやっていました)    

ま、この逸話でもわかるように、ジークフリート伝説・・・・・と一口に言っても登場人物だけは同じでも、少しずつお話が違ったり、人の名前もちょっとだけ違ったり、有名なジークフリートの暗殺の場面がベッドの上だったり森の中だったりと色々ヴァリエーション(?)があるんですよね~。  KiKi が最初に出会った「ジークフリートの物語」は恐らく岩波少年文庫の「ニーベルンゲンの宝」だったんじゃないかと思うんだけど、「ニーベルンゲンの歌」はともかくとしてその後色々な本を読んでいく中で「ジークフリートの物語」が出てくるたびに「あれ?  これは KiKi の知っているジークフリートの物語と少し違う・・・・・??」と感じることも多かったし、ましてやもっとず~っと後に接することになった「ワーグナーのリング」では人の役割自体が大幅に変わっちゃっていたりするんですよね~。  で、KiKi の老後の暇つぶしテーマの1つにこの「ニーベルンゲン伝説の変遷をたどってみる」というものがあったりするわけです。  

で、この KiKi の老後の暇つぶしのテーマにもっとず~っと真剣に取り組んでいらっしゃるらしいのがこの本の著者、石川栄作徳島大学教授です。  ドイツ語ができない KiKi に変わって(?)、原典を色々と研究された成果をこの本ともう1冊の「『ニーベルンゲンの歌』を読む(講談社学術文庫)」にまとめられていらっしゃいます。  ま、この2冊以外にこの石川先生は「ニーベルンゲンの歌 構成と内容(郁文堂)」という本も出していらっしゃるようなのですが、こちらはちょっとお高め・・・・なので KiKi は未だに入手できていないし、読んでもいません。  せっかくだから学術文庫でこちらも出していただきたいものです>講談社さん。  

で、この本なんですけど、簡単に言ってしまうと「ニーベルンゲン伝説を、その源流からワーグナーに至るまでをサラリと流してみました」っていう感じでしょうか。  そして、その大きな流れの中でその支流とも言うべき北欧のサガに関しても触れられているのですが、そこはかなりあっさり感があるように感じました。  どちらかというと16世紀の民衆本だとか戯曲に流れていった路線に関しての記述の方が詳しいように思います。    

 

第5回 留学生 2009年12月27日(日) 放映
 【総合テレビ】 午後8時00分
 【デジタル衛星ハイビジョン】 午後5時30分
 【衛星第2】 午後10時00分

明治28年(1895年)9月、真之(本木雅弘)は「筑紫」が呉に帰還したのを機に、松山に子規(香川照之)を見舞った。  その頃、子規は大学時代からの友人である夏目金之助(後の漱石・小澤征悦)が松山中学の英語教師として赴任しており下宿をともにしていた。  帰途、真之が律(菅野美穂)に子規の病状を尋ねると、自分が必ず治してみせると律は気丈に答えるのだった。  やがて、帰京することになった子規は、途中、大和路を散策。句に「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」。

明治30年6月、海軍の若手将校に海外留学の話が持ち上がる。  真之はヨーロッパの大国への留学よりも、敢えて新興国アメリカへの留学を決意。  真之の親友・広瀬武夫(藤本隆宏)は将来の日露の衝突を予見し、ロシアへの留学を希望する。  出発を前に見舞いにきた真之に、子規は命がけで俳句を作ると決意を語る。

留学中、真之は世界的に著名な海軍の戦術家アルフレッド・マハン(ジュリアン・グローバー)に教えを乞い、勃発したアメリカ・スペイン戦争では観戦武官となる機会を得た。  その報告書は日本の海軍史上比類なきものといわれている。  一方、広瀬はロシアで諜報活動の役むきも果たしていた。  そんな中、海軍大佐の娘アリアズナ(マリーナ・アレクサンドロワ)と知り合い、見事なダンスを披露して喝采を浴びる。

真之はアメリカで新興国の勢いを感じ、伝統にとらわれない合理的な戦術に目を見張ることになる。  また、駐米公使の小村寿太郎(竹中直人)から日英同盟の構想をきかされるとともに、英国駐在武官を内示される。

明治33年、(1900年)1月、真之は英国を目指す船上にあった。  世界情勢はヨーロッパ列強に日本、アメリカが参入し、新しい時代を迎えようとしていた。

pic_story05_01.jpg   pic_story05_02.jpg

NHK松山放送局のHPより転載)


日清戦争での壮絶な体験を経て、物語の3人の主人公はそれぞれが目指す世界を見据え、羽ばたいていく。  そんな回だったように思います。  自らの命令により可愛がっていた部下を失った真之は「自分は軍人として生きてゆけるのか」と苦悩していました。  でも、そんななかでアメリカ留学を決めたところに彼の覚悟・・・・のようなものを感じます。  又、喀血し脊椎カリエスも発症する子規は自らの残り少ない時間をひしひしと感じる中で、自分の生きた証として何が遺せるのかに拘ります。  まるで物見遊山に出かけるかのごとくに従軍記者を目指していた時の子規は、時代の雰囲気に浮かされた若者・・・・という印象が否めなかったのですが、ここへきていきなり成熟した感があります。  そして、「迷い」とは無縁に見える好古は後進指導に新しい道を見出しています。

誰も彼もが通り過ぎる「自分が得たものを何らかの形で世に生かすにはどうするべきか?」という問いに真っ向から真摯に対峙する姿に好感を覚えました。  彼らはこれまでの人生から得たものを自分のなかで消化し、それを足がかりにさらに成長しようとしています。  その姿は彼らがいかに生きることに対して真剣であったかを説得力をもって示してくれています。  ただ、そんな彼らが突入していく時代は決して安穏とした幸せには満ちていないけれど・・・・・。  
 

さて、新年早々に KiKi が聴いた音楽・・・・・ではなく、年末に聴いてはいたもののエントリーの方が追いついていない(^^;)1曲を、今日は取り上げたいと思います。  「のだめカンタービレに出てくる音楽を聴いてみる企画」の続きです。  いえね、この曲を聴いたのは、実は12月27日なんですけど、27日は iPod との格闘で忙しくて忙しくて・・・・・ ^^;  とてもじゃないけれどエントリーを書きあげる余力がなかったんですよね~。  

あ、因みに・・・・ですけど、KiKi の新年は実は久々の「リング」で幕を開けました。  ま、雪に閉ざされた山小舎ではやることもたいしてなかったもので、30日に「ラインの黄金」、31日に「ヴァルキューレ」、1日に「ジークフリート」(正月早々、葬式の音楽で涙・・・・)、そして2日に「神々の黄昏」(新年早々ラグナロク ^^;)と、バイロイト音楽祭なみに4夜ぶっ続けで「リング」の世界に浸りきりました。  因みにその時に観たDVDは既にエントリーを書いているバレンボイム盤 (1) (2) (3) (4) です。

あ、でもね、実は前にご紹介したあのDVDで観たわけじゃないんですよね~。  昨年、たまたま本屋さんで見かけて、中身(映像と演奏)がアレと同じであることを百も承知で買っちゃったこのシリーズ(↓)で観たんですよ。

41rg6AM+ovL__SL500_AA240_.jpg (Amazon)

    

ま、本屋さんでこれを買うべきか買わざるべきか、かなり迷ったんですけど(何せ中身が同じなので)、でも1つくらいはこういう解説本付のものもあってもいいかな・・・・と。  でもねぇ、冷静になって考えてみるとバレンボイム盤はCDもあれば、かつてエントリーを書いたDVDもあって、これも・・・・ということで3種類揃えていることになる KiKi。  そこまでバレンボイム盤に固執してどうする?と思わないわけでもなし・・・・・ ^^;

でもね、これって結構嬉しかったのは、解説本の中に、「示導動機」の譜例が載っていたり、チャプターと時間に合わせた(動機にあわせた)解説が載っていたりするところ。  そういう意味では「リング初体験」の方にもある意味、わかりやすい内容かな・・・・と思います。  もっとも、以前のエントリーにも書いたけれど、KiKiはこのバレンボイム盤の音楽は大好きだけど、演出がイマイチ好みじゃないので、どうせだったらレヴァイン盤でこんな本があればいいのに・・・・・と思わないでもなかったけれど(笑)

 

 

おっと、いかん、いかん・・・・・  今日は「リング」じゃなくて、エルガーのエントリーを書く予定だったっけ・・・・・。  すっかり忘れていました ^^;  もう、誰か止めてよ!!  リングについて書き始めると止まらなくなっちゃうのが KiKi なんだから・・・・・(苦笑)

 

エルガー 序奏とアレグロ Op. 47
EMI 0946 3 67918 2 1 演奏:バルビローリ指揮 & フィルハーモニア・オーケストラ 録音:1962年5月

51IxOxbQchL__SL500_AA240_.jpgのサムネール画像    (Amazon) 

この曲、一応、KiKi は管弦楽曲カテゴリーに入れてみたんだけど、どちらかというと弦楽四重奏と弦楽合奏の合奏協奏曲風・・・・・っていう感じの音楽なんですよね~。  エルガーの管弦楽曲といえばやっぱり「エニグマ変奏曲」と「威風堂々」が有名で、協奏曲といえば「ヴァイオリン協奏曲」と「チェロ協奏曲」が有名で、そんな中ではちょっと目立たない存在なのがこの曲。  エルガーさんにとっては結構な自信作だったらしいんだけど、ちょっと忘れらていた音楽・・・・的な扱いを受けていたんですよね~。  まあ、KiKi に言わせればタイトルがよくないと思うんですよ。  「序奏とアレグロ」って何となくどうでもいいからつけてみた・・・・みたいなネーミングのような気がしちゃう(笑)んですけど・・・・。  でもね、これが実はなかなか雰囲気のある素敵な音楽なんですよぉ。

作曲のきっかけはエルガーの友人の一人であるオーガスト・イェーガーという方による「設立されたばかりのロンドン交響楽団のために"輝かしく速い"スケルツォ作品を書く」という提案にあったのだそうです。  そうして出来上がったのがこの「序奏とアレグロ」だったのだとか。  う~ん、そんな提案に対する曲なのにタイトルが「序奏とアレグロ」ですか? (← まだ言ってるよ ^^;)

昨年末は「のだめ Review」の完成と Viva! 薪ストーブクッキング以降、ちょっとエントリーを書くのをさぼってしまいました。  ま、それには一応理由がありまして・・・・・。

実はね、歳も押迫ったギリギリのタイミングで、ず~っと迷い続けていたお買い物を実行しちゃったんですよね~。  それは iPod Classic。  随分前にこのエントリーでご紹介した KiKi の愛機 Siegfried なんですけど、さすがに最近容量不足が気になってきていてねぇ・・・・。  ま、ついでにちょっと調子が悪くなっていたというのもあるんですけど・・・・・。  で、iPod Classic 120GB が発売になって以来ず~っとこれは「wish list」入りはしていて、何をしていてもとっても気になる存在だったんですよね~。  

でもね、とりあえず Brunnhilde と Siegfried は2人で1人だから、あの Siegfried には愛着もあったりして、ついでに何となく出費を抑えたかったりもして、涎をたらしつつも我慢してきたんです。  でもね、でもね、160GBが発売になってからは抑えがたい物欲が再びフツフツと湧き上がってきちゃったんですよぉ~。  何度量販店で「これください♪」と言いかけたことか!!  何度ネットショップで「買い物かごに入れる」をポチっと押しそうになったことか!!

・・・・・で、です。  クリスマス商戦という最大の危機を乗り越えたところに落とし穴がありました。  きっとそこまで我慢していた自分にプレゼントをしたくなっちゃったに相違ありません!  ふと気がつくと12月26日、何故か KiKi は Amazon にログインし、さらに何故か iPod Classic のページを開き、そしてふと気がついた時には「買い物かごに入れる」ボタンをポチッと・・・・・・。  で、27日には宅急便屋さんが持ってきた・・・・・と。

では、ご紹介したいと思います。  KiKi の愛機 Siegfried_2号機です。  あ、面倒くさいのでこれからはこちらを Siegfried と呼び、初代 Siegfried は Sigmund と改名していただくことにしました(笑)   

41+FpfwS5kL__AA280_.jpg  (Amazon)

いや~、初号機は30GB しかなかったのに、今度は5倍以上の160GB だよ!  これで KiKi の所有CDの大半は持ち運べるようになったはず!!です。  

ま、てなわけで、12月27日から1月2日まではせっせとCDの読み込み作業に没頭しておりました。  で、その合間合間に当然音楽は聴いているんですけど、エントリーを書きおこすほどしっかりと身を入れて聴いているか?と問われると・・・・・・ ^^;  ま、そんなこんなで、せめて iPod の容量の半分くらいを埋めるまでは作業に没頭させていただきたいと思います。

あ、因みに・・・・・・

読書の方ですが、こちらは久々に「ニーベルンゲンの歌」とかそれに関連する書物をお正月から読み始めました。  いずれも再読本ではあるのですが、やっぱり KiKi の大切なテーマはワーグナーの「リング」 & 「その元本関係」ですから、2010年という区切りのよい年の冒頭はやっぱりこのあたりから攻めたいと考えています♪

    

新年のご挨拶♪

| コメント(4) | トラックバック(0)

chirol-newyear1.gif  今年もよろしくお願いいたします。

 

昨年は久々にネット生活に復帰し、ここLothlórien(Blog)にて懐かしい皆様と色々お話しすることができました。  今年もその勢い(?)に乗って、リアル生活とネット生活のダブルの充実を目指して頑張っていきたいと思います。  

さて、新年。  皆様はいかがお過ごしでしょうか?  KiKi はLothlórien_山小舎に来ています。  情報では都会はよいお天気に恵まれたお正月・・・・とのことですが、な、な、なんとこちらはです。  大みそかから降り始めた雪が積もり、お正月もチラチラと雪が舞う。  幻想的と言えば幻想的、素敵と言えば素敵、寒いと言えば寒い・・・・・そんなお正月でした。  ま、話だけではつまらないでしょうから、絵でその様子をご紹介してみたいと思います。

PC310629.jpg   PC310630.jpg  

PC310631.jpg   PC310632.jpg

さて、そんな雪景色の中、本来であれば「年越し蕎麦」を食べるはずの大みそかは、そんな食べ物では寒さが身にしみて辛すぎるので、「Viva! 薪ストーブクッキング 実践編」ということで、結果的にいつもの「山小舎の冬の生活」の定番料理、具沢山のポトフを食べました。  その写真はこちら。

PC270628.jpg   PC310633.jpg 

ま、お正月の朝(& 今日、2日の朝)は、お正月の定番料理、お雑煮を食べたので、一応日本人の風習は守れる範囲で守っている・・・・・ということで自分を慰めています。  もっとも、年々横着になってきている KiKi は今年はいわゆる「おせち料理」なるものは一切作りませんでした。  (ついでに買っても来なかった ^^;)  と言うのもね、一応渋滞を極力避ける・・・・という意味でも、今日の深夜に東京に戻る予定なんですよね~。  そうすると、来週末まで山小舎には来ないわけで、中途半端に残りものが出てしまうと、その処理が大変なんですよ!  

ま、てなわけで、KiKi のお正月はいつもの週末とたいして変わらない普通のお休み・・・・・という感じです。  いずれにしろ、今年も皆様、よろしくお願いいたします♪

 

      

2015年2月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

Current Moon

CURRENT MOON

東京のお天気


山小舎のお天気


Booklog



ブクログ

アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.261

TrackbackPeople

クラシック・ピープルの Trackback People Site


チェロ ラヴァーズの Trackback People Site


Piano~ぴあの Trackback People Site


ピアノオススメ教本の Trackback People Site


ピアノ教室の Trackback People Site


Book Love Peopleの Trackback People Site


本好きPeople・ぴーぷるの Trackback People Site


今日読んだ本の Trackback People Site


ファンタジーが好き♪の Trackback People Site


この絵本がすごい!の Tackback People Site


児童書大好き♪の Trackback People Site


ハヤカワepi文庫の Trackback People Site


岩波少年文庫応援団の Trackback People Site


薪ストーブの Trackback People Site


週末は田舎暮らしの Trackback People Site


野菜育てPeopleの Trackback People Site


ガーデニングの Trackback People Site


パッチワークキルトの Trackback People Site


あなたの訪問は?


日めくりカレンダー


Real Time News


カテゴリ

ノルンはいくつ?

本が好き!


読書メーター

KiKiさんの読書メーター
KiKiさんの読書メーター

最近読んだ本

KiKiの最近読んだ本

今読んでいる本

KiKiの今読んでる本

読了目標





今やってるゲーム

KiKiの今やってるゲーム

このアーカイブについて

このページには、2010年1月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2009年12月です。

次のアーカイブは2010年2月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

高速運賃





Edita

ブロガー(ブログ)交流空間 エディタコミュニティ

名言黒板


作家別タグ