モーツァルト オーボエ協奏曲 K. 314

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「のだめ」の登場人物の中で ☆か☆な☆り☆ KiKi のお気に入りなのが「武士、黒木君」です。  何だか純粋な音楽人・・・・っていう感じで、あの不器用そうなところがおばさん心をくすぐります(笑)  で、良くも悪くも日本人の彼が、留学後に遂げる変貌も又好ましく・・・・・。  仮装経験済み(ロバの後ろ脚)でモーツァルト当時のコスチュームを身につけるのに「燕尾と変わらないよ」と言うそのキャパの広さ(?)も、又微笑ましく・・・・・。  オーボエという手のかかる楽器も、山小舎生活のテンポ感に快感を覚える今日この頃としては、これまた好ましく・・・・・(笑)  ま、そんな黒木君に敬意(?)を表し、今日の KiKi の1曲はこちらです。

モーツァルト オーボエ協奏曲 K. 314
SONY Classical SRCR 2043 演奏:宮本文昭_ob & イギリス室内管弦楽団 録音: 1985年2月

51pJnFm6ihL__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)

KiKi にとって、この演奏をしていらっしゃる宮本さんは小澤さんと並んで、「世界の宮本」という位置づけの音楽家です。  2007年3月にオーボエ奏者としては引退されたものの、その後何をなさるのかなぁ??と思っていたらこ~んな活動をされていらっしゃるみたいですね。  あ、因みにこのオーケストラ MAP'S に参加されていらっしゃる矢部達哉さんは KiKi のお気に入りの日本人ヴァイオリニストです。  KiKi が都響の定期会員だった頃(もう何年も前だけど ^^;)に都響のソロ・コンサートマスターとして演奏される音楽に一目惚れ(一聴惚れ?)し、それからず~っと応援している方。  ある時期からサイトウキネンオーケストラにも参加されていらっしゃいます。

ま、それはさておき、宮本さんのオーボエをお顔とお名前と演奏の全てを一致させて認識したのは、実は結構遅くて、彼が1989年に、JT(日本たばこ産業)の「ピース・インターナショナル」のイメージキャラクターを務められたCMを拝見した時でした。  もちろんそれ以前にも「一時期のフランクフルト放送交響楽団やケルン放送交響楽団の首席オーボエ奏者は日本人で、素晴らしい」という評判やらその演奏を耳にしたことやらもあったんですけど、必ずしもお顔と名前と演奏は一致していませんでした。  で、確かこのCDも、JTのCMの影響で90年頃に購入したような記憶があります。

そもそもオーボエっていう楽器は黒木君も言っていたように、どちらかというと地味で、あまり目立つ存在ではないように思うんですよね。  でも、一度この音色に魅せられるとはまっちゃう・・・・そんな音色の楽器じゃないかと・・・・・。  で、KiKi にオーボエの音色の色っぽさを認識させてくれたのが宮本さんでした。

        

「実写版のだめ」でも冒頭部分が印象的に何度も演奏されたこの曲。  実は1949年まで「オーボエ協奏曲」としては認知されておらず「フルート協奏曲第2番 K. 314 (285d)」としてのみ認識されていたんですよね。  この事実からもやっぱりオーボエって地味な存在の楽器だったんだと思うんですよ。  KiKi はオーボエ曲に関してさほど詳しくないんだけど、恐らくソロ曲もそんなに多くはないんじゃないんでしょうか?  で、名前は忘れちゃったけれど、とあるモーツァルト学者さんがこの曲の筆者譜を発見され、様々な分析(フルート協奏曲におけるヴァイオリン伴奏の最低音との関係とか)と、モーツァルトの手紙に何度も登場する「フェルレンディス協奏曲」という名前との関連から、これがもともとオーボエ協奏曲として書かれた音楽であること、後にフルート協奏曲に編曲されたこと・・・・などが結論づけられたという曰くつきの音楽です。

ライナーノーツによれば「フェルレンディス協奏曲」のフェルレンディスとはザルツブルク宮廷管弦楽団のオーボエ奏者の名前で、彼のために作曲された協奏曲だったということのようです。  これがフルート協奏曲に編曲されたいきさつとしては、裕福なオランダ人ド・ジャン(フルート愛好家)からモーツァルトは「小さくて易しいコンチェルト」と「いくつかのフルート四重奏曲」を作ってくれという依頼を受けたものの、モーツァルトはどちらかというとフルートの音色があまり好きではなく、作曲時間を節約(?)して注文に間にあわっせるために、編曲という技を使ったのだということです。  

もともとはオーボエ協奏曲だったものをフルート協奏曲として長く認知されてきたことへの仕返し(?)を宮本さんはこのCDで行っており、一緒に収録されている「オーボエ協奏曲 ヘ長調 K. 313 (285c)」 とか 「アンダンテ K. 315 (285e)」 は実は「フルート協奏曲第1番」 の編曲版 & 「フルートと管弦楽のためのアンダンテ」 の編曲版 という選曲になっているところが結構笑えます。  

第1楽章: アレグロ・アペルト
アペルトというのは、「はっきりと」という意味です。  その言葉どおり、とっても明確な感じで曲が始まります。  曲は協奏曲風ソナタ形式。  オーケストラが2つの主題を演奏しその後にオーボエ・ソロが登場します。  ここが黒木君_楽器演奏 登場のシーンです。  う~ん、決してピンクという印象ではありませんけど・・・・・ ^^;  (因みにこのCDでの演奏のカデンツァは宮本さんオリジナル・・・・とのことです。  そう思って聴くとどことなくヨーロッパ風ではなく、虚無僧風に聴こえないでもない・・・・)  

第2楽章: アダージョ・ノン・トロッポ
弦楽器を中心として荘重に始まります。  それに続くのがオーボエによる叙情的で美しい第1主題です。  都会の軽い憂鬱・・・・っていう感じでしょうか?  いずれにしろこの音色、透明感があってええのぉ・・・・ 266.gif  第2主題は第1ヴァイオリンとオーボエの掛け合いが素敵。

第3楽章: ロンド:アレグレット
いきなり独奏オーボエではずむような第1主題が始まるんですけど、このメロディはどこかで聴いたことがある・・・・・そうそう、これはオペラ「後宮からの誘拐」の中のアリアの1曲・・・・だったんじゃなかったっけ??  で、この主題はオーケストラでも繰り返されます。  よっぽどモーツァルトのお気に入りの主題なんでしょうね。  続いてホルンとオーボエに導かれて新しい主題が出てきます。  この楽章ではオーボエの華やかなパッセージが続いて、オーボエの音色を堪能できます。

追記:  このエントリーは2010年1月11日、stonez さんのブログの関連記事に TB させていただきました。

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年1月11日 10:03に書いたブログ記事です。

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