ニーベルンゲンの指環 ヴァルキューレ (音楽:クナ 本:アーサー・ラッカム絵)

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さて、iPod にまつわる様々なトラブル発生のため、ちょっと忘れかけていた企画(?)を続行したいと思います。  何事も中途半端はいけません (>_<)  ま、てなわけで本日は「リング祭り」第2段を決行したいと思います。  本日の KiKi の1冊 & 1曲はこちらです。

ワーグナー ニーベルンゲンの指環 ヴァルキューレ
ORFEO C660 513Y 演奏:クナッパーブッシュ指揮 バイロイト56年ライブ

KnappertsbuschRing56.jpg   (Amazon)  

 

ニーベルンゲンの指環 ワルキューレ
作・R. ワーグナー 訳:高橋康也・高橋迪 絵:アーサー・ラッカム  新書館

f767a1909fa0694c40143210_L__SL500_AA240_.jpg (Amazon)

この絵、本当にステキでしょ♪  これが KiKi (というより Brunnhilde)が Brunnhilde というHNを名乗ろうと思った時にイメージしていたブリュンヒルデの Visual 版(笑)  こちらもこの写真だとあまりにも見難いと思うので、本物をご紹介しておきたいと思います。

ring22.jpg

勇んで駒を進めよ、勇敢な乙女!
激しい争いが始まろうとしている。
ブリュンヒルデよ、決闘の場に赴き、
ヴェルズングに勝利を与えるのだ。
フンディングは倒れたままに放置するがいい。
ワルハラにふさわしくない男だ。
いざ、馬を駆って戦場へ急ぐがいい!

 

ニーベルングの指環全編の中でもっともメロディアスな音楽に満ち溢れている(と個人的には思っている)このヴァルキューレ。  そのヒロインたるブリュンヒルデは KiKi の憧れでした(笑)  でも、そんな彼女が登場するのは第2幕から。  第1幕はジークフリートの両親であるジークムントとジークリンデの出会いから近親相姦、そしてだいじなものであるノートゥングのゲットまでです。

このCDでは何ともお気の毒なことにジークフリート役のヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)さんが、ジークムントと2役を演っていらっしゃるんですよね~。  ライヴのはずだから、連日、歌いっぱなしってことです。  何ともまあお気の毒なことで・・・・・。  とは言うものの、1リスナーとしては本当にありがたいことです。  やっぱり違うなぁ、ヴィントガッセン。  何て言うか、説得力があるんですよね~。

ヴィントガッセンだけじゃなくて、とにかくこのボックス、配役表の顔ぶれがすごいと思うんですよね。  バイロイトがこれほどワグネリアンを熱くさせた時代は、やっぱり50年代だと個人的には思うんですよ。  その50年代の歴史的な記録がこの音質で聴ける・・・・・というだけで、KiKi は胸が熱くなってしまいます。  「ラインの黄金」の時にはかなり気になった「オケの音が引っ込んでいる感じ」がこのヴァルキューレからはだいぶバランス改善されているように感じるし・・・・・。  (KiKi の耳が慣れただけかもしれないけれど ^^;)

 

KiKi が古い物語が好きな理由の1つが、言葉をすご~く大事にしている感じがするところなんですけど、このヴァルキューレでもジークムントが名前を聞かれて返答するシーンが、結構好きなんですよね~。 

フリートムント(平和を守る者)という名はぼくにはふさわしくないし、
フローヴァルト(喜びを守る者)だったら嬉しいが、それも違います。
ぼくにふさわしい名はヴェーヴァルト(苦しみを守る者)でしょう。
父の名はヴォルフェ(狼)といいました。
 

ring21.jpg

われこそはヴェルズングのジークムント!  さあ、花嫁への贈り物として、この剣を献じます。

そして第2幕。  もうずいぶん慣れたけれど、やっぱり結構耳慣れないのが、ヴァルキューレたちの雄叫び(歓喜? 歌?)ですよね~。  「ホヨトーホ! ホヨトーホ! ハイアハー! (Hojotoho!  Hojotoho! Heiaha! ) 」ってなんの掛け声なんでしょうか?  ま、それはさておき、一度は戦乙女であるブリュンヒルデにジークムントを勝たせるように告げたヴォータンが、案外恐妻家で、「ジークムントは倒れねばならぬ」と決断します。  そんなに怖かったのね・・・・・と思ったら、確かに怖そうです。

ring23.jpg (フリッカが怒りに燃えて近づいてくる)

そして、ヴォータンの苦悩。  うんうん、やっぱりヴォータンの声はホッターがいい!!!  

そして第3幕。  聴きどころ満載のこの第3幕はあの映画「地獄の黙示録」でも有名なヴァルキューレの騎行で幕が開きます。  因みにこの曲、ドライブ中に聞く音楽の中で、もっとも危険な曲なんだそうです。 (イギリスのRACファウンデーションというところの調査発表による。)  その調査によれば、1分間あたり60ビートを超えるハイテンポの楽曲を、90デシベル以上のボリュームで聞くと、ドライバーの危険回避の動作は約20%遅れるのだそうです。  この条件にほぼマッチしてくるのが「ヴァルキューレの騎行」なんだそうな。  で、その原因は・・・・・というと、こういった音楽を聴いていると心臓の動悸が早くなり、血圧があがるため・・・・・なのだとか。  あれまあ、そうだったんですか??  KiKi は何度ドライブ中にこの曲を聴きながら「♪ チャンチャカチャ~ンチャン、チャンチャカチャ~ンチャン、チャンチャカチャ~ンチャン、チャンチャカチャ~ン ♪」と鼻歌を歌ってきたことか・・・・・・。  あれって自殺行為だったんでしょうか?(笑)

ま、それはさておき、あまりにも美しくあまりにも痛ましい父・娘のやりとりの果てに、ブリュンヒルデは神性を剥奪され炎につつまれた岩山で眠ることに・・・・・・。


ring32.jpg

ローゲ!  聞こえるか、わたしの呼び声が!
最初にわしがおまえを見たときは、
おまえは燃え立つ焔であった。
次いでわしの前から姿を消したときは、
ちらちら明滅する鬼火のようだった。
かつてわしに捕えられたローゲよ、
今ふたたびわしの言うままになるがいい。
現れよ、ゆらめく焔よ、
岩をめぐり、焔で囲め!
ローゲ!  ローゲ!  現れよ!

う~ん、やっぱりラッカムの絵は素晴らしいですね~。  これぞまさしくローゲの焔です。  音楽と相俟って、何だかじ~んとしてきちゃったぞぉ~。  そうそう、KiKi はこれからLothlórien_山小舎へ移動しなくちゃいけないんだけど、血圧を測って、胸の動悸がおさまるのを待った方がいいのかなぁ・・・・・ ^^;

 

追記: このエントリーは2010年1月22日、四季さんのブログの関連記事に TB させていただきました。  

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コメント(6)

KiKiさん、こんにちは~。
ラッカムの絵入りで解説してもらえるワーグナー、とっても贅沢!
前の書き込みのお返事で、CDに解説がついていた方がと仰ってましたが
そうだ、KiKiさんの解説で聴けばいいんじゃん!と今更のように思いました。(笑)

「ヴァルキューレの騎行」でのドライブが危ないというのは
なんだかものすごく分かる気がします…
ドライバーの危険回避の動作が遅れるからというのは知りませんでしたが
心臓の動悸が早くなって血圧が上がるというのは、いかにもありそう~。
以前ディープ・パープルの「ハイウェイ・スター」をかけてる車に乗ってて
これは怖い… と思ったことがありましたが、それと似たような感じになりそうです。
ちょっとやってみたいかも… あ、ちょっとだけですけどね。(笑)

名前を聞かれて返答するシーン、確かにものすごく素敵ですね。^^

kikiさん、こんにちは!

今頃コメント失礼しました。
気になりつつ遅くなってしまいました。

このところ、ワーグナーから離れておりまして、変な曲ばっかり聴いてます(笑)
でもその変な曲たちも、ワーグナーの強烈な磁力のもとに生まれている作品が多いですから、やっぱりすごい音楽なんですねぇ~

ヴァルキューレほど涙なくして聴けない・観れない作品はありません。
人間ドラマですよね。
おっかないフリッカの言葉の暴力(笑)にタジタジになる、ヴォータンは神じゃなくて人間の夫ですよね。
でも一番素晴らしく人間的なのは、ブリュンヒルデでありましょうか!

一昨日、あるコンサートで、ヴォータンの告別を聴いたのですが、無残なカットでがっかり。
それと、ラッカムの素敵な絵を拝見していて、一昨年の二期会の上演で、魔の炎の音楽に、まさにこの絵そのものローゲが出てきて、クネクネとダンスを踊ったんです。
それみて、やりすぎと腹が立ったことを思いだしました。
 ちなみに、このときの解説的な演出では、ときおり娘時代のブリュンヒルデが舞台に出てきて、劇の進行を見守っていたんです。
そして、最後にヴォータンがブリュンヒルデに別れを告げようとすると、その少女が駆け込んできて、父の胸に飛び込むんですよ。。。、もぅ~、ダム決壊の涙ボロボロ状態になってしまったことをここにご報告いたしておきますね(笑)

こんにちは。

もちろん、行くざぁますわよ、ジークフリート。
前回上演の時は、ジークフリートからオケがN響に代わり、凄い音の厚みに驚いたものでした。
ウォーナーのポップな演出が、はじけたように感じられたのもこの楽劇。
洞窟を見張るアルベリヒは、アメリカのモーテルの中、そこにミーメが隣室にやってきて、電話でお互い喧嘩するんですよ(笑)
笑えますよねぇ~

あとですね、ワルキューレが4月に3回上演されます。
荒川バイロイトで検索してみてください。
こちらはこじんまりと手作り風ですが、ドイツの田舎町の劇場のように雰囲気ありありの上演になりそうですよ。
いかがです?

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年1月22日 19:15に書いたブログ記事です。

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