ニーベルンゲンの指環 ジークフリート (音楽:クナ 本:アーサー・ラッカム絵)

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KiKi がLothlórien_山小舎でガス給湯器の修理に立会い、あれやこれやと冬の山での正しい過ごし方を学んでいる間、花の都東京ではこ~んな美味しそうな演奏会が行われていました。  いえね、KiKi もできることならこの評判の「トーキョーリング」は是非観に行きたかったのですよぉ。  でもね、先週はいろいろその他の予定がテンコモリでどうしても日程調整ができなくて泣く泣く諦めたんですよね~。  そうしたら、yokochan さんのブログに早速エントリーが載っているし、KiKi にとっても決してお名前を知らない仲ではない romani さんと観劇後に薩摩焼酎を楽しまれたっていうじゃありませんか!  もうもう、みんないいなぁ!!!  KiKi だって行きたかったんだもん!  でも、行けなかったんだもん!!!  悔しいじゃないのぉ!  ・・・・・・こうなったら、「行けなかったけれどいいもん、自宅で勝手にリング_ジークフリート編」を敢行してやるぅ!!!!(笑)

ま、てなわけで、今日の KiKi の1曲 & 1冊はこちらです。

ワーグナー ニーベルンゲンの指環 ヴァルキューレ
ORFEO C660 513Y 演奏:クナッパーブッシュ指揮 バイロイト56年ライブ  

KnappertsbuschRing56.jpg  (Amazon)

 

ニーベルンゲンの指環 ジークフリート
作・R. ワーグナー 訳:高橋康也・高橋迪 絵:アーサー・ラッカム  新書館

2010Jan12_003b.jpg   (Amazon)

今回もこの(↑)写真ではラッカムの素敵な絵の雰囲気が正しく伝わらないと思うので、もっと素敵な見易い画像をオマケしておきましょうね♪

ring45.jpg

まるで火みたいだ、この血は!

KiKi が観に行くことができなかった「トーキョーリング」の「ジークフリート公演」に関しては、yokochan さんのこちらのエントリー(演出編)こちらのエントリー(演奏編)をご覧ください。  恐らく KiKi のために(?← というのは冗談ですが ^^;)、詳細に書いてくださっています。

さて、では物語です。  ジークリンデが難産の末産み落としたジークムントとの間の子供、ジークフリートは森の中の鍛冶屋ミーメの元で成長して若者になっていました。  彼はろくな教育は受けてこなかったので、一見粗野で常識はずれな若者ですが、同時に自然の観察力 & 洞察力に優れるという彼の生い立ちならではの知恵を身につけています。  彼は誰に教えられるわけでもなく、森の動物たちを見ているうちに「生命には父親と母親が必要である」ということ、「愛とはどんなものであるのか」を理解しています。

ring37.jpg

ヴォータンの仮の姿、「さすらい人」と問答をしたミーメは、ジークリンデが遺したジークムントの形見、ノートゥングを鍛え直すことができるのは「怖れのなんたるかを知らないもの」だと知ります。  そしてその「怖れのなんたるかを知らないもの」とはすなわちジークフリートであることも・・・・・。  怪力のジークフリートを使ってニーベルンゲンの指環 & 宝の上で惰眠を貪っているファフナーを殺して、ついでにジークフリートも始末して、全てを手に入れようと画策していたミーメは途方に暮れますが、ジークフリートが剣を鍛え直しているのを見ているうちに、別の悪だくみを思いつきます。  そうこうしているうちにジークフリートの手によりノートゥングが再生します。

 

ring43.jpg

ノートゥング!  ノートゥング!  たぐいなき剣よ!
ぼくはおまえをよみがえらせた。
冷たく横たわっていたおまえは、いま凛然と美しく輝いている。
裏切り者はおまえの光におののくがいい!
不実なやからを打て!  悪党どもを打て!  

さて、ミーメに言われて「怖れの何たるか」を学ぶためにファフナーが惰眠を貪っているナイトヘーレまでやってきたジークフリート。  まあ、その前にヴォータンとアルベリヒの問答もあるんだけど、そこはとりあえずすっとばして(笑)、ジークフリートの「亡き母を恋うる歌」、ワーグナーの作った音楽の中の最高傑作の1つ「森のささやき」、そして KiKi の大好きな「ヘッポコ葦笛」のシーンです。  うんうん、このクナ盤でもやっぱりここは素敵だなぁ b-hato4-b.gif  でも、どうしてもうまく吹けないジークフリートは、得意の角笛を吹きならします。  そして、ファフナー起床。  ジークフリート vs. ファフナーの闘い。  ミーメの悪だくみ喋りまくり & ミーメの死。  そして森の小鳥の美しいさえずり。

ジークフリートは自由になった。  悪い小人は、もういない。
ジークフリートを待つのは、すばらしい花嫁。
その人は高い山の上の岩の上に、焔に守られて眠っている。
焔の壁を通り抜けた者だけが、花嫁を起こすのよ。
そのときブリュンヒルデは、その人のものになるわ。

さて、ブリュンヒルデの岩山に近づいたジークフリートはそこでさすらい人(≒ヴォータン)に出会います。  ここで、KiKi が長年、このオペラを観たり、読んだり、聴いたりしてきている中でず~っと謎だったヴォータンのセリフがあります。  このエントリーでご紹介した別の新書館の本では「お前は私の欠けたほうの目のおかげで、私に残されたほうの目を見ているのだ。」となっていたところ。  それがこちらの本では「わしの潰れていない目を見ている、そなたの目は、わしの潰れている目と同じくらいに盲いて(めしいて)いるのじゃ。」となっています。  なるほど~、こちらの方が何を言いたかったのか少しはわかるような気がします。

そして、ヴォータンの槍を打ち破って、ブリュンヒルデの眠る岩山へ。

ring47.jpg  

故知らぬ呪文に灼かれて、胸は高鳴り、
おののきに目はくらむ。  ああ、気を失いそうだ!
だれに助けを求め、誰に向かって、声をあげればよいのか?
母上!  母上!  ぼくのことを思い出してください!

「ジークフリート、怖れを知る」の場面です。  そして、このジークフリートの中で KiKi がもっとも大好きなシーン、「太陽に祝福を」のシーン(ブリュンヒルデ、目覚めのシーン)です。

ring48.jpg   

おはよう、太陽よ!  おはよう、光よ!
おはよう、輝かしい日よ!
長かった眠り、そして、ついに訪れた目ざめ!
わたしをこの世にふたたびよみがえらせた英雄はどなた?

このシーン以降の音楽、KiKi は好きなんですよね~。  そして、ここからのジークフリートとブリュンヒルデの聴き応えたっぷりの二重唱も♪  なんせここに至るまで、辛うじて「森の小鳥」で女声を聴くことはできているものの、男だらけのオペラだし・・・・・(笑)  

それにしても・・・・・・

何度聴いても、このジークフリートのタイトルロールは大変だよなぁ。  でずっぱり、歌いっぱなし、ついでに闘いもありゃあ、鍛冶屋仕事もありゃあ、ラブシーンもある。   ヴィントガッセンさん、ホントお疲れさまでした♪

 

追記: このエントリーは2010年2月22日、yokochan さんのブログの関連記事(こちら と こちら)に、四季さんのブログの関連記事に、2010年2月24日には romani さんのブログの関連記事に、それぞれTBさせていただきました。

 

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ワーグナーの「ニーベルンクの指環」第2夜、「ジークフリート」を観劇。自身5度目の 続きを読む

面白さ満載の「トーキョー・リング」「ジークフリート」の舞台をここに書いてしまいま 続きを読む

コメント(4)

こんばんは。
そして、ふっふっふ、kikiさんの羨望の眼差しの元に、観劇してまいりましたよジークフリート。
観客大興奮、出演者たちもガッツポーズの大成功の舞台でした。
イタリアオペラでは味わえない満足感で、つくづく私はドイツオペラ、ワーグナーが好きなんだと思いましたねぇ。

ひとり楽しんでしまい、申し訳ありません。

ラッカムのこちらの絵は、この楽劇でワーグナーが思い描いた絵そのものでしょうね。
とても懐かしくも、美しく正しい。

昨今の面白演出は、こうした絵にはなりにくいです(笑)
この絵にも、ワーグナーの音楽を感じることができますし、トーキョーリングも音楽的な演出だったと大いに評価したいです。

長文ですが、TBさせていただきますね。

追)3月は神々の黄昏ですよ~(え、しつこいって~笑)

こんばんは。
kikiさん、ご覧になれなかったのですねぇ。
ほんとに残念・・・。
生「ジークフリート」は初めてだったのですが、想像をはるかに凌ぐ感銘を受けました。

多忙を極めるkikiさんであることは十分承知の上で、是非是非「黄昏」は観ましょう。
何と言ってもブリュンヒルデさんなんですから(笑)
できることならば、劇場でお目にかかりたいですね。

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