魔女の宅急便(その3) キキともうひとりの魔女 角野栄子

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KiKi の魔女研究(?)本のご紹介第4弾です。  これまたあっという間に読了してしまいました。  ああ、恐れていた時が訪れてしまいました。  第4巻以降をどうしたらいいのか、まだ決めかねているというのに・・・・・。  実は昨日、たまたま Printer のインクカートリッジの在庫が乏しくなってきていたので、ちょっくら花の大都会池袋まで出たついでに、本屋さんも覗いてみたんですよね~。  でも結局、単行本は買わずに帰宅してしまった KiKi。  う~ん、これはやっぱり図書館に行って借りてきて読み進めるしかないのかなぁ・・・・。  でも、そう言えば図書館ではカードみたいなものを作っていたような気がするんだけど、あれってどこに仕舞い込んじゃったんだっけ??  そもそもあのカードって有効期限みたいなのがあったんだっけ???  仮に図書館で借りることにしたとしても、その前に一仕事も二仕事もありそうな気がするのは気のせいでしょうか??  ま、それはさておき、この本のご紹介を終わらせちゃいましょうね♪

魔女の宅急便(その3) ~キキともうひとりの魔女~
著: 角野栄子 絵:佐竹 美保  福音館文庫

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16歳になった魔女のキキのもとへ、ある日ケケという12歳の女の子が転がり込んできます。  やることなすことマイペースで気まぐれな彼女に、キキはふりまわされます。  不安、疑い・・・・・やがてあたたかな理解。  ふたりの自立していく姿、キキの新たな旅立ちがみずみずしく描かれています。  (文庫本裏表紙より転載)

う~ん、個人的にはこの巻はちょっと楽しさが半減・・・・っていう感じかなぁ。  でもね、それは KiKi 自身にもこの巻のキキ同様に「ありとあらゆることにイライラしちゃっていた時代」があったことを思い出させるせいなのかもしれません。  今にして思うと、「何であんなにイライラしていたんだろ?  だいたい何に対してイライラしていたんだろ?」って思うし、「イライラしてどうしたかったんだろ?」とも思うんだけど、あれって思春期特有の自己嫌悪 & 被害妄想 & 欲求不満の表れなんでしょうかねぇ。

まあ、確かにいきなりキキのところに転がり込んできたケケちゃんも「ここまでマイペースな人って滅多にいないよなぁ」と思わせるところがあるし、得体の知れないようなところ・・・・とか、ちょっと不気味な感じがするところとか、色々あるとは思うんだけど、でも結局はキキのイライラはケケちゃんに対するもの・・・・というよりは、自分に対して・・・・・なんだろうなぁと思いました。  「かくありたい自分」と「必要以上に卑下した自己評価の中の自分」の対比・・・・・とでも言いましょうか。

そんな中で素敵だな♪と感じたのは案外大人なジジの存在です。  まるで口癖のように

「ケケなんてまだ12だよ。  競争する相手じゃないよ。」

と繰り返すジジ。  でもねぇ、気持ちが負のスパイラルに入っている人には「競争する、しない」ではなく、何となく自分を貶めるための物差しみたいなものが必要で、それを外に求めたがるものなんですよね~ ^^;  キキの場合はそれがたまたまケケだった。  そういうことなんじゃないかなぁ。

 

あの子が、じゃまする。  あの子がじゃまする。  わたしの大事にしてるコリコの町の暮らしを。  ジジだって、そわそわしてどこかへん。  おソノさんだって、あの子を頼りにしている。  とんぼさんだって、仲よくしたいみたいじゃないの。  町の人たちだって、あたらしものずきの、おっちょこちょいだわ。  それなのに、ケケはいつだって笑っている。  どうしてあんなふうに平気な顔でいられるの?  

もうわたしなんていなくなってもいいんだわ。

 

結局は、「もう私なんていなくなってもいいんだわ。」という言葉に行きつくための方便に過ぎないんじゃないかと思うんですよね。  自分が何物かを決められるのは本当は自分しかいないんだけど、そのことには気がつかずにイライラしている状態。  それが今号のキキなんだと思うんですよね。  

だからこそ、空高く飛んで、自分の素直な気持ちを見つめ直し、もう一度コリコの町へ戻った(というより落ちた)キキが得た最高の教訓、それが

私がコリコの町にいるのも魔法って思えるのよ。  たまたま来たのに、今は思い出がいっぱい。  思い出って私なの。  それを捨てたら、私も捨てることになっちゃう。  空の上で、私それを見つけたの。

ふ~ん。  魔法って、見つけるってことなんだね。

この物語の中のキキは自分を見失っていることが多くて、ウジウジ・グチャグチャあまりぱっとしないし、仲良しのはずのジジとの関係もちょっとぎくしゃくしていて読んでいて苦しいけれど、そんな重苦しさがいっぱいあるからこそ、最後に流れるキキとジジが元気にしてあげた歌手、タカミ カラさんの歌に説得力が出てくるなぁと思います。

ひざを かかえて うなだれて
なにかを さがして
自分で 自分の ひとみをのぞく
弱気な あなた
窓の むこうに 風はふくのに
手をふる ひとも きっと いるのに
あなたのなかに 笑顔も あるのに

自分が 自分に 出会うとき
あなたにも いつかある
自分が 自分に 出会うとき
あなたにも きっとある

そして自分が自分に出会うっていうことは、とどのつまり、ジジが言う次の言葉に含まれているようなことを自分1人で納得できるか否かにかかっている。  KiKi はそんな風に思うんですよね。

つまりだよ。  カヤちゃんもおじさんのためって考えちゃいけないんだよ。  自分で自分が特別な犬だって思えればさ、いいんだけど。  体がかるくなるのに・・・・。  でもそれって、さびしくないとわかんないんだよね。

身を切られるように切実に感じられるさびしさ。  そんな中でようやく見つけることができる「自分は特別」という意識は傲慢なものではなく、「特別」と言いつつもものすご~く謙虚な気分なんですよね。  で、人と比べてどうかとかいう優劣とはまったく縁遠い、別の価値観による「特別」っていう意識なんですよね~。  その境地に至るプロセスってホント苦しいんだけど、KiKi にも何となくそれっぽい思い出があって、あの時の苦しさが今の自分を支えているし、何かをする時の原動力になっている・・・・と思えたりするんです。  

なんだか久々にあの時の心がザワザワした感じを思い出しちゃったなぁ。  でも、こういう本を読んで心がザワザワするっていうことは、ひょっとすると KiKi もまだまだ修行の足りないアマチャンなのかもしれません(苦笑)

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年3月28日 12:15に書いたブログ記事です。

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