ショパン 前奏曲集 Op. 28 (白いショパン?)

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春一番が吹いて、「暑さ寒さも彼岸まで」のお彼岸も過ぎて、暖かくなることを期待していたにも関わらず、ここ2-3日のうすら寒さはいったい何なのでしょうか?  お天気にも恵まれず、なんだかどんよりとした気分に陥ってしまいそうな雰囲気です。  そしてそれに追い討ちをかけるかのように、いつもお邪魔している yokochan さんのブログでこんなエントリーを発見してしまい、「なんちゃってワグネリアン」を自称(?)している KiKi の気分はさらなるドヨヨ~ン・モードです。  でも、そんなことではいけないのです!  何はともあれ「春の訪れ」でなくちゃいけない時期なのです!  ま、てなわけで、本日の KiKi の1曲は「白いショパン」(by のだめ)を聴いてみました。

ショパン 前奏曲集 Op. 28
DENON COCO-80563 演奏:ヴラド・ペルルミュテール(pf) 録音:不明

《本日画像はありません》  (Amazon)

 

このCDはね、KiKi がまだ横山幸雄さんのファンだった頃、彼が「学びたい!」と思ったらしいピアニストの演奏を1度は聴いてみよう!と思って購入したものです。  当時の横山さんはショパンの音楽をメインのレパートリーにされていた(演奏会等で取り上げることがダントツで多かった)ので、どうせ聴くならやっぱり「ショパン」でしょ・・・・・みたいな感じで(笑)  でもね、実はこの方、「ショパン弾き」として・・・・・というよりは、「ラヴェル弾き」として・・・・・・の方が有名だったりするんですよね~。

実はこのペルルミュテールさん。  ラヴェルの直のお弟子さんだったことがあって、彼に師事しているときに、ラヴェルご本人から印刷・出版されている譜面には表記されていない、いわば裏の記号・・・・のようなものだとか、その他作曲時に意図していたことなんかを徹底的に仕込まれた人なんですよね。  ラヴェルは20歳そこそこだったペルルミュテールを「小さな真珠」と呼んで、その才能を愛したといわれています。  余談だけど、KiKi は一応♀なので、もしもラヴェルから「小さな真珠」と呼んでもらえたとしたら素直にものすご~く嬉しいと感じると思うんだけど、♂のペルルミュテールさんはどうだったんだろう??  まあ、「芸術性」に対する評価として嬉しく感じられる・・・・というのは頭では理解も想像もできるんだけど、是非1度ご存命中にそのあたりの心境を伺ってみたかったなぁと思ってしまいます。

ま、それはさておき、この曲です。  いくつかのショパン & ショパンの前奏曲を聴いてきた KiKi だけど、これほどあっさりとした演奏はそうそう滅多にお目にかかれるものではありません。  でもね、この人の演奏に対して使っているこの「あっさり」というのは決して「退屈」とか「薄っぺら」とかっていう悪い意味じゃなくて、強いて言うなら「演奏者の作為性・エゴ」みたいなものが希薄・・・・・という感じでしょうか。  

 

実はね、白状しちゃうと KiKi は「ショパンの前奏曲集」ってどこがいいのか、長い間ず~っとよくわからなかったんですよね。  子供時代にわからなかったのは偏に「かっこよさがあんまりないから」(要するに弾き栄えしないというか・・・・ ^^;)だったんだけど、成長するにつれて「かっこよさ」は追求しなくなって、そしたら今度はなまじ「知識」みたいなものがはびこってきて、あの「音楽の父・バッハ」が作った「音楽の旧約聖書たる平均律とフーガ」に触発されて、「ピアノの詩人たるショパン」が作った24のすべての調性で書かれたありがた~い音楽という認識に振り回され、まるで洗脳された怪しげな宗教団体の信者みたいな気分で「いや~、ありがたや~、ありがたや~」ってありがたがってはいるんだけど、その実、よくわかっていないというか・・・・・(笑)

でもね、そんな KiKi に「ショパンの前奏曲集って、ホント、いいよね♪  ショパンが5度圏内の各調性にどんな色を、そして趣を感じていたのか、ビシビシ伝わってくるよね♪」と初めて思わせてくれたのが実はこのペルルミュテールさんの演奏なのです。  そんなこと、他の演奏家の演奏では感じたことがなかったんですよ。  それは決して他の演奏家の演奏がダメっていうことじゃなくて、他の演奏家の演奏だとその演奏家の個性が邪魔をする・・・・・というか、何と言うか・・・・・。  それを証拠にこの曲集の良さをそれなりに認識できてから以降は、ペルルミュテールさん以外のピアニストの「ショパン 前奏曲集」も彼らの個性を存分に楽しめるようになった・・・・・・ような気もするし。

楽しめることは楽しめるんだけど、それでも「ショパンの前奏曲集」の曲そのものを味わいたい!と思ったとき KiKi が手にするのは常にこのペルルミュテール盤です。  落ちついたテンポ、自然な歌、豊かな音色、奇抜だったり風変わりだったりするような表現はどこにもなくて、テクニックにも走らない。  (決して技巧派のピアニストではなく、どちらかというと不器用だったらしい・・・・ ^^;)  音楽に余裕・・・・・のようなものが満ちていてゆったりと演奏に身を任せられると思います。

因みに、上でご紹介している Amazon のリンクをたどってみても「現在お取り扱いしておりません」状態のこの演奏ですが、どうやら NAXOS で復刻しているみたいです。

ま、そんな作品28の中の第21番(千秋君がのだめ宅@福岡県で弾いた目覚めの1曲)は KiKi にとっては「決して白いショパン」ではなかったりします(笑)  どちらかというとそんなコントラストのはっきりした色じゃなくて、中間色(でもパステル系ではない)っていう感じなんですけどねぇ(笑)  そもそもショパンっていう作曲家に対する KiKi のイメージは「偏屈でものすご~くわかりにくい頑固な人」っていう感じなんですよね。  そしてかなりの「気分屋さん。」  だからなおさら「シロ」とか「クロ」とかっていうはっきりした色じゃないし、当然のことながら原色系でもない。  う~ん、この音楽のどこが「白いショパン」なんだろうか???  

どうやらのだめちゃんと KiKi ではショパンの音楽に対するイメージが大きく異なるようです ^^;

     

     

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コメント(2)

え、ナクソスにこの演奏、あるのですか。
それでは早速チェックしなくては。
実は私もショパンの前奏曲はよくわかっておりません、というか言葉を変えれば聴いていて時々ヒマです。
でもご紹介の演奏がその疑問に応えてくれそうですね。
ところで、ラヴェルの嗜好の話でしょうか。彼は普段から化粧をしていたようですが、私が昔読んだ本ではノーマルである可能性が高いと書いてあったような。
そして、のだめカンタービレは実はまだ続いているんですってね。

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年3月25日 06:41に書いたブログ記事です。

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