ハイドン 交響曲第104番「ロンドン」 Hob. I-104

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春先にひいた風邪っていうのはどうしてこうも長引くものなんでしょうか!  ちょっとよくなったかな?と思うとまたぶり返しの連続で、正直ちょっときついところです。  今週は発熱こそしていないんですけど、なんとなくくしゃみの連発 & 鼻がグズグズという感じが一進一退を繰り返しています。  KiKi は花粉症のケは持っていないはず(でもあれは、前年までは大丈夫でもある年からいきなりかかるようになることもあると聞いたことがあるような気もするのですが・・・・ ^^;)なので、多分風邪だとは思うんですけどね。  昨晩は少しのども痛かったし・・・・・。  

ま、そんな重苦しい感じを背負いつつ、本日は久々にクラシック音楽関連のエントリーを書いてみたいと思います。  漫画「のだめカンタービレに出てくる音楽を聴いてみる企画」の次の音楽にすすみます。  ま、てなわけで本日の KiKi の1曲はこちらです。

ハイドン 交響曲第104番「ロンドン」 Hob. I-104
Brilliant 99925-53 演奏:アダム・フィッシャー(cond) & オーストラリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団 録音:1987年 or 1989年

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このCDはね、KiKi がまだ「落ちこぼれ会計人の Music Diary」をせっせと書き連ねていた頃、クラシック音楽ブログのお友達何人かの間で話題沸騰だったCDなんですよね~。  「あの、Brilliant からハイドンの交響曲全集が出た!  しかも、アダム・フィッシャーだよ!」 てな感じでね。  で、誰も彼もが次々とこのボックスを購入されていたのですが、当時の KiKi はどうも踏ん切りがつかなくてなかなか手を出せずにいたのです。  って言うのもね、なんせハイドンの交響曲全集なわけですよ。  半端じゃない曲数あるわけです。  CDの枚数にして33枚!!  

当時の KiKi はハイドンの交響曲にはさほど興味のなかった時期だったし、33枚もののボックスセットを購入しても、「いつ聴くんだ?」っていう感じがあって、ついでにリング関係のCDも次々と発売されていた時期でもあったし、正直「ハイドンまで手(耳?)が回らないし・・・・・」という感じで躊躇していたのです。  でもね、やっぱり聴かずに済ますという選択肢だけはなかったみたいで、それから数年後、かなり時代から遅れた感じで結局は購入して、一部の有名曲だけは何度か聴いたものの残りはそのままほとんど手付かず状態になっているCDなのです。

KiKi はどうもハイドンの音楽ってあんまり好んで聴こうと思わないんですよね~。  もちろん大好きな曲はいくつかあるんですよ。  でもね、ハイドンっていうと忌まわしい・・・・とまでは言わないけれど、あんまり楽しくない思い出とセットになっちゃうんですよ。  と言うのもね、KiKi は一時期「音大に行こうかなぁ」と思って東京のとある音大の先生にレッスンしていただいた時期があるんだけど、その先生についていたとき、KiKi のピアノを弾くときの指の形を矯正するために与えられていた課題がハイドンのピアノ・ソナタだったんです。  

その曲自体は決して嫌いな感じの曲じゃなかったんだけど(ハイドンの曲って「嫌い!」と思わせる要素がそもそも少ないと思うんだけど 笑)、何せ指の使い方の矯正をしているわけですよ。  幼稚園入園前から中学生になるまで毎日毎日練習して、いわば無意識に使っている身にしみついちゃっている打鍵方法をいちいち直されちゃうわけですよ。  「そこはもっと指を立てて・・・・」とか「そこはもっと指のここを使って・・・・」とかね。  で、その矯正によって音の出方みたいなものに雲泥の差があって心地よい音楽になるならいざ知らず、使い慣れていない打鍵方法だから逆に音のコントロールがうまくできなくて、本人にとっては楽しくもなければいい音にも聞こえないんです、その段階では。  これが苦痛でねぇ。

もちろんそのレッスンを今の KiKi が批判したいと思っているわけじゃなくて、多分あの時点で矯正されたことによってその後の KiKi のピアノライフで躓かずに済んだことも色々あるんだろうとは思うんだけど、いずれにしろ KiKi にとっての「ハイドン」の強烈なイメージがあの「指の矯正練習の音楽」というものになっちゃうことだけは確か & 変えようがないんです。  そしてその時の苦しさを思い出すとハイドンってどことなく敬遠しちゃう・・・・・というようなところがあるんですよね~。  ところがそんなハイドンの作品の中でも、この交響曲は比較的聴いている機会が多いのですから、やっぱり演奏される機会も録音される機会も多い曲なんだろうと思います。

 

ちなみにこの曲、「ロンドン」という標題がついていますが、これはハイドン自身がつけたものではありません。  「ロンドンの街の雰囲気を表現した音楽」というわけでもなく、「大英帝国の帝都ロンドンに敬意を表した音楽」というわけでもなく、「ロンドン」とあえて呼ばなくちゃいけない意味合いがある音楽じゃないんですよね。  強いて言えば「ハイドンはロンドンでも成功をおさめ、そのロンドンで作曲され初演された交響曲」という程度の意味合いがあるぐらいではないのでしょうか?  

第1楽章

実写版「のだめ」でも千秋君の演奏で審査員が「遅っ!  重っ!」とうなったあの力強く劇的な動機が印象的 あ~んど この楽章全体をひっぱっています。  ハイドンの交響曲には珍しく、もっとも壮大で重厚感のある導入部と言えるんじゃないでしょうか。  ほかの交響曲の導入部はそれこそもっと明るくて軽やかな感じがすると思うんですよね~。  で、主要部 - 展開部と続いていくとちょっとベートーヴェンチックな音の作りこみがあって、「ああ、やっぱりベートーヴェンはハイドンから学んだ人なんだなぁ」と感じずにはいられません。

第2楽章

KiKi はこの楽章、好きなんですよね~。  どことなくシンプルで、でも厳かさと崇高さがあふれている音楽。  奇をてらったような大仕掛けはどこにもないし別に驚かされた覚えもないんだけど、聴き終わったあとでは何かとっても大きな驚きを味わったような気分にさせてくれる音楽だと思うんですよね~。  

第3楽章

この楽章ではこの楽章のみならず最終楽章までもを支配している気分が呈示されていると思うんですよね。  いわゆるメヌエットで、ハイドンが得意とする音楽形式のひとつです。  ティンパニーが効果的に使われています。  そして、トリオの部分は素朴・・・・という以外に表現のしようがない音楽。  どことなく夢見がちな木管の響きが心地よいです。

第4楽章

ちょっと民族風な出だし、それに続く交響曲風の音楽の対比が面白くもあり、自然でもあり。  同型反復が効果的な音楽だと思います。  なんとなくにぎやかな市場っていう感じもしないではありません。  そう思って聴くと、冒頭で「あえてロンドンと呼ばなくちゃいけない理由のない音楽」と書いたけれど、ロンドンの市場の雰囲気は持ち込まれているのかも・・・・・(笑)  全曲の締めくくりは「いや~、よかった、よかった」という雰囲気で、充実感というか満足感が味わえます。  ちなみにハイドンはこの最終楽章の結尾に「終わりに神の誉れを」という言葉を記しているとのこと。  この曲は「交響曲の父、ハイドンの最後の交響曲」であることを考えると、ハイドン自身がこの交響曲と言うジャンルを構築してきたその終着点としてこの曲を認めていたとも読めるわけで、なおさら「いや~、よかった、よかった」という気分になります。

        

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yurikamomeの妄想的音楽鑑賞とお天気写真 - ハイドン作曲、交響曲第104番「ロンドン」 (2010年4月10日 11:42)

 昨夜は、川崎のお客さんにお呼ばれ、楽しかった。食べきれないほどのご馳走に、おいしい酒。  いや~、極楽。おかげで帰りは終電車。と思い駅を降りたらその後... 続きを読む

コメント(2)

TBどうもありがとうございます。
ハイドンって私もなんだか調子はいいのだけどさっぱり面白くない作曲家というイメージがずいぶんあったのですが、長くつきあわないとお友達になってくれない結構頑固な人のような気がしました。
アダム・フィッシャーの演奏、まだ聴いていないんですよ。
私はマルケヴィチでエントリしましたが今の愛聴盤はヘルビッヒなんです。ナクソスでも聴けますからもし可能ならいかがでしょう。
1楽章、千秋君の演奏、きっとこんな感じなのかなって思ったり。
4楽章のトルコ風の軽やかさと言うより結構シンフォニックにやっておりますが、これも千秋君風かなと勝手に思っております。
ちなみにリアル千秋の演奏は先月聴きましたが元気のいいだけのなんてことないものでした。

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年4月 9日 14:43に書いたブログ記事です。

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