魔女の宅急便(その4) キキの恋 角野栄子

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今週の KiKi は風邪っぴきです。  先週木曜日にちょっとお仕事の関係で雨に濡れてしまい、帰宅してから咽喉が痛くていや~な予感はしていたんですよね。  もともと KiKi は平熱が低い体質だっていうこともあって、ちょっとした発熱でもすぐだるくなってしまっておまけに吐き気を伴う気鬱に陥っちゃうんですよね~。  で、多くの場合、風邪のひき始めは咽喉が痛いところから始まるんです。

咽喉の痛みを感じる → 扁桃腺が腫れる → 発熱する → 食欲が落ちる → 治りが悪い

という負のスパイラルに陥っちゃうと後が面倒なので、先週の木曜日の段階で「これはヤバイ!」と思って、帰宅して食事をすますと風邪薬を飲んで早々にお布団に入って休養を心がけました。  だから先週末はLothlórien_山小舎行きも急遽中止して東京でず~っとおとなしくしていました。  ようやく「だいぶ治ってきたかな?」と思えるようになった月曜日。  どうしても出席しなくちゃいけない会議があったので出かけたのですが、あの日はかなり冷え込んでねぇ・・・・。  会議が終わって帰宅したらまた強烈な咽喉の痛みが襲ってきました。  先週の木曜日の痛みより感覚的には重症な感じ・・・・・ ^^;  で、帰宅して食事をすますと風邪薬を飲んで、ついでに扁桃腺が腫れちゃうのを予防するためにルゴールを塗ってご就寝 Zzzzz  

ところがねぇ、そこまで用心したのにやっぱり出ちゃったんですよね、熱。(汗)  で、火曜日・水曜日はひたすらお布団に包まって安静に過ごしていました。  でもね、あんまりお布団とばかり仲良くしていると頭はぼ~っとしてくるし、ついでに運動不足で足が突っ張ったような感じになっちゃうんだな、これが。  ま、てなわけで、暖かいうちに運動不足解消と気分転換、風邪菌が充満しているお布団の天日干しを兼ねて、お散歩に行くことにしました。  ほどよい距離感でほどよい所要時間で帰宅できるところ、できればちょっとした目的意識も欲しいなぁという病人の割には欲張りな欲求を満たしてくれるところを色々検討してみた結果、KiKi のお散歩の目的地は近所の図書館に決まりました。  

久々だったので、使用停止状態になっている利用カードを復活させてもらって借りてきたのは、とうぜんのことながらあの続編です。  まあ、そんなこんなで本日の KiKi の読了本はこちらです。

魔女の宅急便(その4) ~キキの恋~
著:角野栄子 絵:佐竹美保  福音館

61XH34EJCKL__SL500_AA300_.jpg (Amazon)

とんぼさんがかえってくる!  ふたりでむかえる夏休み。  キキの胸はたのしい計画でいっぱいになりました。  そこに送られてきた一通の手紙。  その意味は...  さあ、本の扉をあけて、キキといっしょに17歳の夏の空を飛んでください。  (Amazon サイトより転載)

ついこの間13歳だったキキのひとりだちの物語を読んでいたのに、あっという間に17歳になっちゃっていて、この巻のタイトルも「キキの恋」・・・・・と少しずつ大人びてきているわけですが、とは言うものの、今号のキキは何となく子供っぽく見えちゃったのは気のせいでしょうか?  等身大の17歳の女の子ってこんな感じなのかな??    

とっても不思議な感じがするのは、ある時はとっても大人びてみえるキキが別の時には急に子供っぽく見えること。  純粋なんだけど、単に純粋っていうのとは違う「幼さ」が残っているんですよね。  17歳頃っていうのはそんなにも不安定な時代だったっけ???  17歳といえば高校2年生か3年生ぐらいですよね。  お散歩効果で少しはすっきりしたものの、まだぼ~っとしている頭をふりしぼって思い出してみました。  

17歳当時の KiKi はどんな生活をしていたんだっけ??  クラブ活動に夢中な時間帯があったなぁ・・・・・(「エースをねらえ!」に触発されてテニス部に所属していたので毎日クタクタだった)   それから一応受験校だったから勉強も大変だったっけ・・・・(授業にやっとこさっとこついていく & 模試づけの毎日だったような・・・・・)  そうそう、それからちょうど東京の音大の先生のレッスンも受けていた頃なので、ピアノの課題も多くて、いつも「時間が足りない!」と叫んでいたような記憶が・・・・・・。  ま、要するに何が何だかよくわからないまま色々なことに追いまくられていて多忙だった・・・・という以上の記憶が浮かんできません(笑)

でもね、それって逆の見方をすれば、KiKi の人生の中で「他人との関連性がもっとも希薄だった時代」と言えるのかもしれません。  テニスにはもちろんダブルスとか団体戦というのもあるけれど、基本的には個人技のスポーツだし、ピアノというのは完璧に個人技の世界。  受験勉強というのも自分の力が試されるわけで、そういう意味では「人と比べてどうした、こうした」な~んていう余裕はなかったような気がします。

自分の状況と他人を比較してああだこうだと考えていたのは、どちらかというと大学生時代だったかなぁ・・・・。  あれ?  だとするとキキが子供っぽいんじゃなくて、KiKi の方が子供っぽかったっていうことなのかしら???  それでも、自分と比べてこの物語のキキの方に子供っぽさを感じちゃうのはこの物語を読んでいる今の KiKi が大人だからなのかなぁ????  

あのね、そういう部分も否定できないような気もしないじゃないけれど、多分違うんだと思うんです。  キキは13歳で一人立ちして、既に「社会人」になっちゃっているので、KiKi の意識の中のどこかに「社会人としてのキキ」が根強く残っているんですよ。  実際、そういう部分ではものすご~くしっかりしていて、大人っぽいんですもの。  でもね、その「社会人しているはずのキキ」の言動だと思って読んでいると、今号ではあまりにも「普通の女の子」っぽい言動が多くて、幼さを感じちゃう・・・・・  そういうことのような気がするんですよね。  

特にそれを強く感じちゃうのは「ほうきがない!」の章。  楽しみに待っていたとんぼさんの帰省を一方的にキャンセルされ、ある種身勝手なイライラ感を抱えていたキキが、たまたま出会ったある人に誘われて楽しい夜の予定が入ったまさにその日。  よりにもよって「魔女の宅急便屋さん」にとって遠くて面倒くさい、しかも別の日には変更不可能なお仕事が入ります。

「でも私、バタバタ慌てるのって、案外好きなのよね。  特にあとで楽しみがある時はわくわくするもの。  ちゃんと時間通りに行って魔女の力をみんなに見せてやるわよ、ぜったいよ、ふん。

あれれぇ~、「見せてやる」とか「ふん」とかってキキのキャラクターには合わないと思うんですけど・・・・。  

で、挙句

「見つからなかったら帰っちゃおう・・・・  どうせちっちゃな泡立て器だもの。  ないとすごく困るってものじゃないでしょ・・・・・。」

「やだ、あったわ。  見つけちゃったわ。」

う~ん。  このあたりで既にいや~な予感はしていたんですよね。    

 

で、ここから先のキキの態度がねぇ・・・・。  のんびりマイペースのお客さんが何か言えば「ほっぺたをふくらまし」、「ぶすっと答え」、そこから先は口の中で何かをもごもごと言うばかり。  で、

さっきから一生懸命にいやいやって顔して見せてるのに・・・・鈍感な人。

ときたもんだ。  いやいや、キキさん。  一応あなた客商売しているんだから「一生懸命に不機嫌さを顔に出さないようにしている」ならいざ知らず、「一生懸命にいやいやって顔して見せ」ちゃいけないでしょう(苦笑)  でもまあ、ここまでだったら「そんな気分の日もあるよね。」と思ってあげられなくもないんだけど、ここから先も「ほっぺたがますますふくれて、目がつりあがる」って、あなた・・・・・^^;

で、もっと悪いことに

キキが早く帰りたがっているのを見通して、じゃましているみたいにも見えます。

なんだかんだって・・・・親切に見せかけてる。

(ほうきがなくなっていて) ザザさん(お客さん)が隠した!

ここまでいくと、さすがの KiKi も「そんな日もあるよね。」と言ってあげられる気分ではなくなってきてしまいます。  

そうよ、ザザさんが隠したのよ!  ザザさんが隠したのよ!  やっぱり私をつかまえて帰さないつもりなのよ。  さっきからうらやましそうに魔法とか魔女とか言い続けじゃない。

やっぱりあのザザさんはおかしい。  こんな森にひとりで住んでるから、気持ちが変になっているのよ。  そうとしか思えない。  ほうきなんて、もうどうでもいいわ。  歩いてでもいいから早くここから逃げよう

まあ悪いことばかり考え始めると、その考えがエスカレートしちゃうことはないわけじゃないけれど、おかしいのはザザさんじゃなくて、あなたの方・・・・・^^;

まあ、このあとキキは暗い森の中で迷子になって、真っ暗な中でようやく「大切なこと」や「大事にしなければいけないもの」を見つけることができて、無事ほうきも出てくるし、KiKi の大好きなキキに戻ってくれるのですが、正直なところこの章は読んでいて辛かったなぁ・・・・。  しかも「変人扱い」されるザザさんってある意味で今の KiKi の理想にとっても近い生き方をしている人(森に住んで、魔女に憧れて、あるもので間に合わせる生活をしようとしている人)なんだもの(笑)

キキの恋の行方は微笑ましくもあり、この先が楽しみでもあり・・・・・。  とっても可愛い「女の子らしい初恋」だなぁと思います。  でもね、この物語ってつくづく女の子向けの作品だと思うんですよね。  きっと男の子は「とんぼさんの言動」に共感することはできたとしても、この物語を好んで読むかと言えば「否」と断言できちゃうような気がします。

う~ん、決して嫌いなお話じゃないんだけど、このあたりを映画にしなかったジブリは正解だと思います。  (もっともジブリが「魔女の宅急便」を制作した頃にはまだこの第4巻は書かれていなかったけれど・・・・)  まあ、ここまできたらせっかく図書館まで行って借りてきたっていうのもあるので、最終巻まで読破しちゃうつもりだけど、正直なところこの物語の白眉は最初の1,2巻までかなぁ・・・・というのが正直な感想です。

  

        

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年4月 1日 15:40に書いたブログ記事です。

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