チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 Op. 35

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さて、ここのところ「守り人」シリーズにどっぷりと嵌り込んでしまい、クラシック音楽関係のエントリーがとんと御無沙汰になってしまっていました。  ここいらで少しはクラシック音楽の世界にも寄り道してみようかな・・・・・と思います。  いえね、本音の部分では次の「蒼空の旅人」が気になって、気になって仕方ないのですよぉ(笑)  でもまあ、人間、バランスというものも大事!ですからね♪  ま、てなわけで久々に「のだめカンタービレに出てくる音楽を聴いてみる企画」をすすめたいと思います。  てなわけで、本日の KiKi の1曲はこちらです。

チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 Op. 35
SONY SK 68338 演奏:Midori(vn) & C. アバド指揮_ベルリンフィル 録音:1995年3月

41LP6Xc7eNL__SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

「超」がつく有名曲。  巷(& KiKi の CD ライブラリー)には色々な奏者の演奏が溢れている中、今回 KiKi が選んだディスクはこちら(↑)です。  英文学を学び、イギリス児童文学をこよなく愛している KiKi がわが日本に「上橋菜穂子」という天才を見出して感動したように、今回はこの超有名曲を日本人演奏家の演奏で聴いてみたいと強烈に思いました。  そして日本の生んだ天才ヴァイオリニストの筆頭と言えば、やはり五嶋みどりさんだろうと思うのです。

このCDはね、KiKi としてはチャイコ狙いではなくショスタコ狙いで購入しました。  だから、ショスタコで聴くことは結構あったんですが、チャイコのコンチェルトは購入した直後に1回聴いたきり・・・・だったと思います。  彼女のテクニックには感銘を受けたものの、チャイコの世界にはもっと演歌のこぶしのような、半ばネットリ感とも言えるような、一歩間違えるとくどいぐらいの演奏に耳馴らされていた当時の KiKi にとってはちょっとアッサリ感のある演奏に聴こえちゃった・・・・というのもこの使用頻度(?)の低さの原因かもしれません。  まあ、子供時代からあまりにも多くの演奏を聴いてきた曲なので、なおさら一味癖のある演奏を求めがち・・・・・というのはあったように思います。

実際、今回この曲は「のだめ企画」があるからこそ聴いているのですが、今、KiKi が素の状態で「チャイコのVコンを聴こう!」と思うとしたらそれはよっぽどのことだと思うんですよね(笑)  まあ、そんな感じで聴いてみたのですが、驚きました!!  以前はほとんど心に残らなったこの演奏になぜか妙に惹かれるのです。

  

 

これは KiKi が心理的に「日本人を見直そう!」モードに入っているから・・・・なのか、たまたま読了した「神の守り人」の世界観から未だに抜け切れていなくて、若干あっさり目の音を無意識のうちに求めているのか、定かではないのですが・・・・・。

あのね、KiKi は今「あっさり」という言葉を使っているんだけど、これって「表情がない」とか「音楽的じゃない」という意味じゃないんですよ。  何て言ったらいいんだろう・・・・・。  ある種の清らかさというか、初心な感じというか・・・・・。  要は外見のことじゃないんだけど「グラマラスな音楽ではない」というような、そんな意味合いなんです。  繊細・・・・と言えば繊細なんだけど、それだけじゃない。  線の細さ・・・・のようなものも感じるんだけど、決して弱っちい感じではない。  何だかよくわからないけれど「ギリギリ」のところにある美・・・・みたいなものを感じる演奏なんですよね~。

さて、この曲ですが、「のだめ」の中では指揮者コンクールでの千秋の演奏曲(くねくねの華やかな曲 by のだめ)として紹介されています。  対するライバル、ジャンの演奏曲はラロの「スペイン交響曲」(どすーん!ずどーん!って重そうな曲 by ゆうこさん)です。  この正反対な評価の2曲だけど実は作曲されたいきさつ・・・・という意味ではちょっとした関連があったりするんですよね~。

ものの本によれば、チャイコフスキーがこの曲を作ろうと決心したきっかけは、なんと、ラロの「スペイン交響曲」を聴いて大きな刺激を受けたから・・・・ということになっているんですよね~。  もしもそんなお話を知ったうえで、この2曲をこの指揮者のヒヨッコ2人に競わせたのだとすると、二ノ宮さんって本当にスゴイ!!  

でね、せっかくせっせと作ったこの曲なんですけど、初演される前は大変だったんですよ。  当初チャイコフスキーがこの曲を献呈しようと考えていて、初演もお願いしていたヴァイオリニストに「演奏不能」って言われちゃって、予定していた初演がお流れになっちゃったり・・・・・。  まあ、チャイコフスキーの協奏曲ってそういうお話には事欠かないんですけどね。  あの、これまた「超有名曲」のピアノ協奏曲も同じような事件があったし・・・・・(笑)  まあ、それだけ彼の作品は当時としては斬新すぎた・・・・という証左なんだろうと思うんですけどね。

第1楽章

いかにもロシア的!な序奏。  そして情感に満ちたヴァイオリン主題。  起伏に満ちた音楽です。  Midori のヴァイオリンはここが「グラマラスじゃない」感じがするんですよね~。  これがムターあたりだったらもっとねちっこくくると思うんですよね。  ムターと Midori の見た目ぐらいの差があると思います(笑)  

第2楽章

弱音器をつけたヴァイオリンが奏でるメランコリックな歌が印象的です。  中間部で曇り空からひょっこりとお日様が顔を出してにっこりしたような明るさが、短く垣間見えるんだけど、やっぱりどことなく陰鬱で悲しい感じに引きづられていきます。

第3楽章

躍動的 & 民族的な音楽です。  どことなく無骨な感じもします。  「よくも悪くもチャイコフスキー♪」っていう感じでしょうか?

 

久々にチャイコフスキーの音楽を聴いたなぁ・・・・。  子供の頃はチャイコフスキーの三大バレエと、PコンとVコンが大好きで毎日のように聴いても飽きなかったものだったけれど、あの頃あまりにも聴きすぎたせいか、今、この年齢でこの音楽を聴いてもなかなか集中できない・・・・というか、いい加減に聴いているつもりはなくても、「慣れ」みたいなものが顔を出して、耳の上をすべっていくんじゃないかと心配していたんだけど(10年ぐらい前はまさにそんな感じでした ^^;)、今回は久しぶりだったということもあったせいか、結構ちゃんと聴けたことが嬉しい!!(笑)

これはひょっとするとピアノ協奏曲でも同じことが言えるかもしれません!  久々にPコンも聴いてみようかなぁ・・・・・。

  

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yurikamomeの妄想的音楽鑑賞とお天気写真 - チャイコフスキー作曲、ヴァイオリン協奏曲 (2010年4月17日 15:13)

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コメント(2)

そうなんですよねぇ、この曲を聴くと私も遠い昔のあの頃の部屋の匂いとか友達の顔とか思い出してしまうんです、ハイフェッツだと。
この曲、そのアウワーをして演奏不能と言われるくらいテクニックがいる曲なのだそうですが、一昨年でしたかやはりロシアのアナスタシア・チェボタリョーワと言う超美人のヴァイオリンで聴いたのですが、楽器をあごで挟むのではなくほっぺたに押さえるというスタイルのちょっと異様でしたが、3楽章なんてまるでマネキンのように微動だにせず股を少し開いて客席を向いたまま精巧な動きのロボットのように表情一つ変えずもの凄い勢いで弾きまくったのを覚えています。
あれは不気味だった。
それにしても、私もこの曲最近聴きません。
残念ながらミドリは持っていないので、久々にハイフェッツで聴いてみます。
でも、ミドリ、結構好きなタイプなのでぜひ聴いてみたいです。

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年4月16日 16:43に書いたブログ記事です。

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