虚空の旅人 上橋菜穂子

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昨日は生憎のお天気 & 気候の1日でした。  相変わらず抜けきらない風邪と格闘中の KiKi は丸一日というもの家(Lothlórien_山小舎)に閉じこもって読書に励んでおりました。  今週末も例のしいたけ栽培の続きの作業があったし、それ以外にもちょっと手狭になってきた土地を広げるための打ち合わせがあったので週末からず~っと山小舎ごもりをしています。  空気のよいところにきたら風邪も治るんじゃないかと期待していたんだけど、今回の風邪はかなりしつこいみたいです ^^;  ま、それはさておき、読みたくても読めない「闇の守り人」のことを可能な限り考えなくても済むように・・・・ということで、「流れ行く者」を読了し、さて、その次は・・・・ということで手を出したのが、やはり「守り人シリーズ」の外伝扱いの「旅人シリーズ」です。  本日の KiKi の読了本はこちらです。

虚空の旅人
著:上橋菜穂子 絵:佐竹美保  偕成社

611KWQD3GML__SL500_AA300_.jpg (Amazon)

新ヨゴ皇国の皇太子チャグムが、シュガとともに向かったのは、ヤルターシ海のサンガル王国だった。  新王の即位の儀に招かれたのだ。  ところが、めでたいはずのお祝いの席で、新王は、傷つけられ、チャグムたちは、はからずも呪詛と陰謀の中に身を置くこととなる。  小学高学年からファンタジーの好きな全ての人向き。   (Amazon より転載)

 

やっぱりいいわ~、このシリーズ。  そして同時にやっぱり順番通り読みたかったよぉ~(涙)  確かにこの作品は外伝だし、基本的には上橋さんの作品はシリーズ作と言えども1話完結型なので、単独で読んでいて問題ないといえば問題ないんだけど、チャグムがタンダの力を借りてハゲタカに姿を変えてどうした、こうしたな~んていう記述を読むと、「う~ん、それは知らない・・・・ ^^;」となってしまい、改めて「闇の守り人」や「夢の守り人」を読まずにこちらに手を出しているという事実を再認識して、ちょっぴり気持ちがザワザワしてしまうのです。

でもそれはさておき、「守り人シリーズ」のバルサが回想以外ではほとんど出てこないのは KiKi にとっては Good! だったし、「守り人シリーズ全作」でシュガがどのくらい存在感を出しているのかは知らないけれど、「精霊の守り人」を読了した時点でとっても興味のあるキャラの1人がシュガだった KiKi としては、そのシュガが大活躍 あ~んど チャグムの頼もしい補佐役になっていることが嬉しくてたまらない1冊でした。

冒頭の舞台 & 主要キャラ説明にあたる序章は、言葉やら名前やらがこんがらがってしまって「ちょっと読みにくい感」があったのですが、そこから先はスンナリこの物語の世界に入り込むことができたし、読了する頃にはあんなにこんがらがっていた色々な言葉が自然と頭に残っていて何の問題もなかったところが嬉しくもアリ、驚きでもアリ(笑)  物語によっては終盤近くになっても、言葉が自分に馴染んでいないために手戻りしたり、レファレンスページを参照しないとわからなくなってしまうような作品もあるんですけど、この物語はなぜかふと気がつく頃には、まるで昔から知っていた言葉・人名かのように、自分の中で読みわけができていました。  まあ、それだけ KiKi がこの世界に入り込むことができていた・・・・ということでもあるんでしょうね。

  

色々なことが頭に残る理由のひとつは、風景とか、その場の音とか、匂い・・・・みたいなものがそこかしこで感じられる・・・というのが大きいと思うんですよね。  最初のうちは「サグ」と「ナユグ」だけでも複雑なのに今度は「ナユーグル」という世界が出てきて、「ナユグ」と「ナユーグル」が名前も似ているけどどんな世界なのか・・・・とかがわからず、まして「ナユーグル・ライタの目」ってそりゃなんじゃ?っていう感じで KiKi の頭の中に???が飛び交っていました。  で、読了した今も、この当初の自分の疑問にきちんと答えることができるわけでもないんだけど(苦笑)、でも読了するのには何の不都合もなかった・・・・というのがすごいことだと思うんですよね。  しかも読後感として満足感があるんですよ!

思うに普通に生活している中でも、「誰が言ったんだかよく覚えていないけれど・・・・」とか「どういうことだったか詳細までははっきり知らないんだけど・・・・」ということっていっぱいあって、それらが曖昧な部分があるから印象が薄いのか?と問われれば、関与した人とか出来事自体はともかく、そこで感じたものが自分になんらかの感動やら影響を及ぼしていることってあると思うんですよ。  この物語はまさにそんな感じ。  「ナユーグル」と「ナユグ」が同じものなのか第三の別の世界なのかはともかくとして、人が生きている現世とは別物であり、そこに霊に近い存在がいて、その世界と触れ合う人がいる・・・・。  それだけでもワクワクしてしまいます。

今回の主人公は「精霊の守り人」でひたすら守られていたチャグム皇太子。  さすが、尋常ではない経験をした人 & それなりの教育を受けた人だけのことはあり、14歳の少年らしからぬ知恵と言動を身に着けていました。  国賓として隣国の祝いの席への外交参列(しかも外交経験の豊富な文官を1人も共につけず)・・・・という事態に臆することなく、見事に振舞うことができる度胸 & 気品 & 機転は見上げたものです。

サンガル王国を襲う陰謀のお話だけは、「よくある政治劇」的なお話である意味想像の範疇で進行していくんだけど、それに絡む呪詛の話やあっちの世界の話、そして当初はちょっとした脇役かな?と思っていたらそうでもなかった海洋民族ラッシャローの娘、スリナァの活躍するお話などはホントぐいぐいと引き込まれました。  

それにしても・・・・・

シュガじゃないけれど、KiKi も「なんとしてでもチャグムに帝になっていただきたい!」とつくづく思います。  「魔女(or 呪術師)になりたかったけれどなれなかった、変な山姥」みたいな役でもいいから、この物語の世界に滑り込んで、トロガイさんの鞄持ちか何かになって、チャグム皇太子応援団の1人になりたい!とまじめに思ってしまう KiKi なのです(笑)

最後に・・・・  どうも KiKi は主役級の人よりも脇役に興味が強いみたいで、この「虚空の旅人」に登場する人物の中では、スリナァとその家族の後日譚にと~っても興味が湧いてしまいました。  さすがに外伝の外伝ということでそんな作品があったりはしないですよねぇ・・・・・ ^^;

 

  

 

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年4月13日 11:39に書いたブログ記事です。

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