バルサの食卓 上橋菜穂子 & チーム北海道

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昨日、自宅近所の BookOff で「獣の奏者 探求編 & 完結編」を入手し、本来であればこれを一気に読み終えたいところ・・・・ではあるのですが、本日 & 明日はお仕事の移動時に重~い Mobile PC を持ち歩かなくてはならない状況です。  これが講談社文庫であれば PC の1つや2つ何のその!(嘘です・・・・ でも1つぐらいなら何とかなる! 笑)、あの物語に没頭するところなのですが、さすがにハードカバーとPCではちょっとばかり荷が重い・・・・・ ^^;  ま、てなわけで本日の KiKi の移動時読了本はこちらです。

バルサの食卓
著:上橋菜穂子 & チーム北海道  新潮文庫

51P+AoR-6UL__SL500_AA300_.jpg (Amazon)

バルサとチャグムが熱々をかきこんだ「ノギ屋の鳥飯」、タンダが腕によりをかけた「山菜鍋」、寒い夜に小夜と小春丸が食べた「胡桃餅」、エリンが母と最後に食べた猪肉料理・・・・・  上橋作品に登場するお料理は、どれもメチャクチャおいしそうです。  いずれも達人の「チーム北海道」が、手近な食材と人一倍の熱意をもって、物語の味の再現を試みました。  夢のレシピを、さあ、どうぞ召し上がれ。  (文庫本裏表紙より転載)

上橋作品の醸し出すリアリティに一役も二役も買っているのが、お料理の描写です。  人が生きていく中で、その人が生きている場所の匂い、雰囲気、風の香りや温度、そういうものがどのくらい繊細かつ詳細に描かれているか?  人が生きるうえで必要な衣・食・住の描写がどのくらい細やかか?  これらはかなり重要な要素だと思うんですよね。  物語の大筋ももちろん大切なんだけど、時に「この人ってどんな生活をしているんだろう?」という想像ができないことにより、嘘っぽさ・・・・みたいなものを感じて鼻白んでしまうことが KiKi にはよくあります。  でも、ここまで上橋作品を連続して読み続けてきている中で、それらがまったく想像できなかった物語が1つもないというのは KiKi にとってはある意味稀有な経験だったような気がします。  これはやはり女流作家ならでは・・・・という部分が大きいのではないでしょうか?

少なくとも上橋さんは「食いしん坊」なタイプの人じゃないかなぁと思うんですよね。  まあ、彼女のもう1つの顔、文化人類学者の人(人種)や異文化を見つめる視点があればこそ・・・・でもあるとは思うのですが・・・・。  いずれにしろ、どの物語でも必ず描かれている食文化の描写からは、その物語のその世界の人たちの生活の匂いが溢れ、日々の営みが色と温度を持ち、それがアジアン・テイストであることに日本人たる KiKi は安心感と共感を覚え続けました。  そう、例えて言えばヨーロッパを旅行していると、物珍しさによる興奮は得られるけれど、胃袋がホームシックにかかり、どこか居心地が悪いような気分になってくるのに対し、東南アジアのリゾートに旅すると、見るもの、食べるものにデ・ジャ・ヴ感があり、何となくほっとする・・・・・そのほっとする感じ・・・・とでも言いましょうか?(笑)

で、その物語に描かれていたお料理の数々が、レシピ & 写真とともに紹介されているのがこの本です。  いや~、どれもこれも想像していたのと大きな差もなく、文字から感じていたお料理の温度や香りをこの本によってさらに明確にイメージさせてもらって、読んでいるのが楽しくて、楽しくて♪  いや~、どれもこれもぜひ1度自分で作って食べてみたいものです。

 

特にこの本に収録されている食べ物はどれもこれもLothlórien_山小舎に似合いそうな空気がプンプンと漂ってくるんですよね~。  「タンダの山菜鍋」は薪ストーブでじっくりと作ったら美味しそうだし、バムやファコは最近では「ホームベーカリー」の手作りパンしか食べていない KiKi にとっては単なる「魅力的な食べ物」を通り越して、「垂涎もの」です。  ページをめくるたびに現れる一つ一つのお料理の素朴そうな味が口の中に広がってイメージされ、「こういうのを本当の意味でスローフードと呼ぶんだろうなぁ・・・・」と思わずにはいられません。

又、素材がいいんですよね~。  チーム北海道という不思議な日本人集団(?)が作ったレシピだけのことはあり、「そんな材料、どこで入手すればいいんだ?」というのがないのが又素晴らしい!  外国ものの物語に出てくる食べ物はそもそもその食べ物を想像することさえ困難だったり、想像はできても材料を揃えることを考えるとウンザリしちゃうものも多いけれど、この本のレシピに書かれている材料はどれもこれも馴染みあるものばかりです。  そうであるだけに「ちょっくら作ってみっか?」という気分も盛り上がります。  

そしてもう1つ。  この本の素晴らしいところは、一つ一つのお料理の登場する物語の一説がそのまま転載されているので、お料理の味を想像しつつ、あの素晴らしい物語を思い出しながら読むことができる・・・・というところ。  さらには一つ一つのお料理に上橋さんの書き下ろし(と思われる)の短いエッセイが載っているんですが、これが又いいんですよね~。  

以前、「大きな森の小さな家」シリーズのお料理本、「小さな家の料理の本」をご紹介し、将来的にはその本に載っていたお料理をLothlórien_山小舎で作ってみることもあるだろう・・・・と、このブログでも「Lothlórien_山小舎通信」の中のカテゴリーの1つとして、「山小舎の食生活 - 小さな家の料理の本」というカテゴリーを作って放置してある(^^;)んだけど、恐らくそちらのエントリーよりも先にこの本のレシピを参考にしたお料理を作ることになりそうな予感がしています。  ま、てなわけで、あちらに新カテゴリー「山小舎の食生活 - バルサの食卓」も作っておこうっと♪

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年4月27日 20:38に書いたブログ記事です。

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