昭和史 1945 - 1989 半藤一利

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ちょっと間があいてしまったのですが、「戦前 & 戦中篇」に続く「戦後篇」をようやく読了することができました。  どちらも結構な厚さの本ではあったのですが、好奇心を持続しながら読むことができた昭和通史の1冊だと感じます。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

昭和史 1945 - 1989
著:半藤一利  平凡社ライブラリー 

41FmSXnSB4L__SX230_.jpeg (Amazon)

授業形式の語り下ろしで「わかりやすい通史」として絶賛を博した「昭和史」シリーズ完結篇。  焼け跡からの復興、講和条約、高度経済成長、そしてバブル崩壊の予兆を詳細にたどる。  世界的な金融危機で先の見えない混沌のなか、現代日本のルーツを知り、世界の中の日本の役割、そして明日を考えるために、今こそ必読の一冊。  毎日出版文化賞特別賞受賞。  講演録「昭和天皇・マッカーサー会談秘話」を増補。   (文庫本裏表紙及び Amazon より転載)

これまで KiKi は昭和史に関連する本を一切読んでこなかったわけではないのですが、それは例えば「満州国」について書かれた本だったり、「日中戦争」に関して書かれた本だったり、「太平洋戦争」に関して書かれた本だったり、「東京裁判」に関して書かれた本だったり、「安保闘争」に関して書かれた本だったりと、ある意味で事象の1つ1つを捉えた本ばかりだったような気がします。    

それらの既読本と比較してこの「昭和史 2冊セット」は非常によくまとまった「昭和通史」だったために、様々な事件が発生する時代の空気感、事件ごとの因果関係をリアルに感じながら読み進めることができたと思います。  ちょっと笑っちゃったのが KiKi の所持本の1冊「昭和史 著:遠山茂樹 今井清一 藤原彰  岩波新書」に関して評論家の亀井勝一郎さん & 半藤一利さんの会話

「あの本を読んだかね?」 「読みました」  「面白いかね」 「いやぁ、くそ面白くもありません」  「どこが一番悪いと思うかね」 「あそこには血の通った人間が書かれていません」 「そうか君もそう思うか」

というのが紹介されていて、実は KiKi はこの本は学生時代から何度もチャレンジしているものの、ただの一度もちゃんと読み通すことができていなかったのですけど、その理由はやっぱり面白くなかったからだったのか!と得心できちゃったこと(笑)  やっぱり歴史は、そこでうごめく人たちの「人間」が感じられないと、学生時代の丸暗記系の読み物になっちゃうんですよね~。

この「戦後篇」は後半になると自分が生きてきたリアルな時代の記述がバンバンと出てきて、その頃は当然のことながら KiKi も子供だったので、断片的 & ショッキングなニュース映像だけは頭に残っていたものの「それがどんな出来事だったのか?」を深く考えずにここまできてしまったようなことが多々あるわけですけど、それらがそこそこ整理できたような気がしたのも収穫でした。

 

戦後史の中でも「サンフランシスコ講和条約」あたりまでは、KiKi の学生時代であってもそれなりに「教科書」や「参考書」でサラリとは読んだ記憶があったのですが、今回最も大きな収穫だったのは、「第11章 いわゆる五五年体制ができた日」以降の記述です。  

KiKi の世代にとって辛うじて佐藤栄作首相あたりからはそこそこ馴染みのある政治家になってくるんですけど、「池田さんの所得倍増計画」あたりは言葉だけは聞いていたものの、さすがに生まれていなかったし、正直お顔もよく知らず(^^;)、鳩山一郎さんあたりもついこの間まで首相だった鳩山さんのお爺さんであることぐらいしか認識もなく、岸さんは佐藤さんのお兄さんだったことと準A級戦犯だったことは知っていたけれどそのぐらい・・・・・とかなり断片的な知識しかなかったんですよね~。  でも、今、この時代にも抱えている問題 & 恩恵がどんな風に形成されてきたのか、ものすご~くよくわかったような気がします。

そうそう、それからそれよりちょっと遡るけれど「下山事件」「三鷹事件」「松川事件」あたりも事件としては知っていたけれどいったいどういうことだったのかはよく知らずにきていたのが、今回ようやく得心できました。  

今回の読書で大いに反省したのは、私たち「戦争を知らない世代」は、戦後の処理方法に関して、豊かな時代に生きながら「ああじゃ、こうじゃ」と批判したりいろいろしているわけだけど、当時の多くの国民にとっては「飢えと貧困との闘いの日々」で、そんな高尚なことをあれやこれや考えていられる状態ではなかったということを忘れているなぁ・・・・と感じたこと。  もちろんだからと言って「あれで良かった」「仕方がなかった」で終わらせるわけにはいかないけれど、豊かな時代に生きていて、衣食住には何ら心配のいらない、さらには60年安保も学生運動も民族として経験してきた今の日本人が、当事者意識をもってきちんと考えていかなければならないことなのだなぁと強く感じました。

それからちょっと感動したのは「ホンダ」の本田宗一郎さんのエピソード。  昭和27年という時代に4億5千万という機械投資を決め、将来を危ぶむ周囲の声に

「会社はつぶれても、機械は残る。  誰かが使うから、日本のためになる。」

と仰ったとか。  さすが、本田宗一郎!!  さすが、世界のホンダ!です。  KiKi の車は常にホンダ車でここまできたのですが、これからも断固、ホンダで通すぞ~!

 

最後に・・・・・

ついこの間読了した「ハゲタカ」に至る、日本の経済面からの歴史も、今回の読書でかなり明確に KiKi の頭の中で整理できたような気がします。  う~ん、これは KiKi もいつまでも厭世的に「いち抜けた~」な~んて言って怠惰を貪ってばかりいるのではなく、もう一度奮起して「自分にできること」を考えなくちゃご先祖様に申し訳ないのかもしれません・・・・・ ^^; 

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年8月29日 17:39に書いたブログ記事です。

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