モーツァルト ピアノソナタ第14番 K. 457/475

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さて、本来なら「神曲 天国篇」をチャッチャと読み進めなければいけない(?) KiKi なのですが、実は難航しております。  しかも・・・・ですよ、第2歌の冒頭で、です。  そこに「小さな船に乗って着いてきた人は自分たちの岸を指して帰るように」という警告らしきもの・・・・が発せられているんですよ。  で、それが誰に対するどんな警告なのか、訳者の平川先生の注釈を読んでみると、です。

「神曲」3篇の中で地獄篇と煉獄篇は、描かれている対象が人間世界に実在する種々の相であるために、彼岸の世界という詩的設定にも関わらず、読書は比較的容易である。  しかし、天国篇には、第1歌の後半にもすでに現れたように、神学的宇宙観に基づく論議が頻出し、かつ実世界との往復がない、 (中略) これから先の読書は難しいから、力の及ばぬ者はなまじ自分に従ってくるな、という警告 (後略)

な~んていうことが書いてあったりするのですよ。  これははっきり言ってメゲます ^^;  ただでさえ煉獄篇後半あたりから辛さを感じている KiKi としては、「要するにあんたは『神曲』を読むにはあまりにも力が及ばない未熟者です。」という烙印が押されちゃったみたいな気がしてねぇ・・・・・。

で、昔から勉強に行き詰るとピアノに逃げ、ピアノに行き詰ると読書に逃げ、読書に行き詰るとクラシック音楽鑑賞に逃げてきた KiKi は、今まさにそれと同じことを繰り返しています。  ま、てなわけで本日の KiKi の1曲はこちらです。

モーツァルト ピアノソナタ第14番 K. 457/475
DENON COCQ-83689-93 演奏:I. ヘブラー(pf) 録音:1987年1月

414XCCEPP1L__SL500_AA240_.jpg  (Amazon)

今日、この曲を聴いてみようと思ったのには実は2つ理由があります。  1つは上記のように「読書」でちょっと行き詰っちゃったから・・・・ ^^;  そしてもう1つの理由は、たまたま先日TVか何かで三枝成彰さんがのたまったのです。  「モーツァルトのピアノソナタは大人になれば弾ける・・・・」と。  まあ、ここで言う「弾ける」っていうのは「音楽として奏でられる」「聴かせる演奏ができる」というほどの意味だと思うんですけどね。  

そもそもモーツァルトのピアノソナタって「ピアノのおけいこ」では結構初期段階でおさらいする音楽なんですよね。  で、音型・・・・というか、楽譜面はさほど難解には見えないので、「音が拾える+α」ぐらいの演奏なら、ちょっと器用な子供だとできちゃうことが多いんですよ。  で、逆にロマン派あたりをバリバリ弾く頃になると、不遜にもちょっと馬鹿馬鹿しく感じちゃう・・・・んだな、これが。  ところが、その頃リトル・ピアニストは気がついていないのです。  実は「弾けていない」っていうことに!!!  これを綺麗に、そして深く聴かせる演奏をするとなるとがつく難物に早変わりする音楽なんですよね~、これが!!

で、大人になってから KiKi も何曲かはチョコっとだけチャレンジしてみたんですけど、初見→練習と段階が進むにつれて音楽が崩れていくんですよ。  あとあと考えてみると(もしくは録音しているものを聴いてみると)、初見が一番「音楽」らしかったりするんですよね~、これが。  だからある意味でモーツァルトのピアノ・ソナタだけは可能であれば手を出したくない音楽なんですよね。

 

で、ここで三枝さんの発言が登場です。

  

モーツァルトのピアノソナタは大人になれば弾ける・・・・・

 

モーツァルトのピアノソナタは大人になれば弾ける・・・・・

 

モーツァルトのピアノソナタは大人になれば弾ける・・・・・    と。

 

いえね、本当の意味は「モーツァルトのピアノソナタは大人にならなければ本当の意味で弾けるようにはならないが、それでも難しい」ということだってわかっているんです。  でもね、KiKi の頭の中では上記のフレーズが木霊しているんですよ、これが・・・・・ ^^; 

ま、てなわけで、ちょっと「モーツァルトのピアノソナタ」でもさらってみよっかな・・・・と愚かしくも考えてしまったわけですよ。  だって、たまたま「神曲」読破にも行き詰っているしさ・・・・・。

因みにこの曲、2つに分かれています。  モーツァルトの音楽ってKで始まるケッヘル番号なるものが振られているんですけど、これが結構複雑なことになっていて、ケッヘルさんの死後に修正されたものもあったりなんかして、2つの番号が振られているケースは結構あったりもするんですが、ことこの曲に関しては、そもそも「K. 457」と「K. 475」は別々だった曲に振られた番号です。

K.457の方が、オリジナル(?)のピアノソナタ第14番(1784年に完成)に振られた番号で、K.475 の方は「幻想曲」(1785年に完成)という曲に振られた番号です。  ところがこの楽譜が初版された時、この2曲をセットにしてアルタリア社から出版され、以来、いわゆる演奏習慣としてはセットで演奏されることが多い音楽になっています。  あ、もちろん、別々に弾いてもいいんですけどね。

幻想曲とソナタの第1楽章はともにハ短調。  ベートーヴェンの宿命の調性です。(とは、KiKi の思い込みかもしれませんが・・・・・ ^^;)  

まずは「幻想曲」。  厳しい表情のアダージョで曲は始まります。  ところがこれが転調を繰り返し(モーツァルト作品に多い、コロコロ変わる表情ですねぇ)、やがて何とも優しげな音楽が流れます。  で、このままゆったりと終わるのかな?とちょっと安心していると、さすが天才モーツァルト!  それでは終わらせません。  突如、情熱的なアレグロへなだれ込みます。  で、カデンツァを挟んで、次は軽やかな舞曲風のアンダンティーノへ。  で、このまま終わるのかと思えばここでまたいきなり激しいピウ・アレグロにうち破られる・・・・・と。

 

  

えっと・・・・・結構な大人であるという自負のある KiKi であっても、この曲を理解するのが か☆な☆り 難しいんですけどぉ・・・・・ ^^;

 

 

まあ、なんだかんだと言いつつも冒頭の気分に戻って幕となった「幻想曲」に続くのが、堅固な構成である(はずの)ソナタです。

 

第1楽章:モルト・アレグロ
緊迫感にあふれる音楽です。  力強い分散和音で構築された第1主題と、右手と左手がお喋りしているような第2主題が見事にがっちりと握手したような KiKi 好みの音楽です。    

第2楽章:アダージョ
穏やかで美しい緩徐楽章・・・・・ではあるんですけど、難しそう・・・・・。  こういう曲って深みが出せないと退屈な音楽になっちゃうんですよね~。  そりゃ、ヘブラーさんはモーツァルトの大家だから、こんなに素敵に弾いてくれちゃっているけど、KiKi は「いい歳の大人である」以外には何ら誇れるものがないのでこりゃ難物ですなぁ・・・・。

第1楽章:アレグロ・アッサイ
リズム(シンコペーション)のせいもあるだろうけれど、何となく落ち着かない・・・というか、焦る・・・・というか、不安をかきたてる・・・・というか、何かに追いかけられている・・・・というか、そんな音楽です。  で、副主題は変ホ長調で奏でられていたはずだったんだけど、それが繰り返される後半ではふと気がつくと、ハ短調に転調しているし・・・・・。

 

う~ん、これはやっぱり「大人なら弾ける」というようなシロモノではありませんなぁ・・・・・(汗)

  

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年9月25日 09:36に書いたブログ記事です。

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