四人の姉妹(上)(下) オールコット

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今日も現在絶版中の岩波少年文庫です。  こちら、往年の少女たちの愛読書の1冊だったように記憶しているのですが、そんな中、子供時代の KiKi には正直なところ、どこがいいのかさっぱりわからなかった物語です ^^;  ま、そんな物語を大人になった今、読み返してみて何か感じるものがあるかどうか?  それを確認してみたくて手に取ってみました。  はてさて、この選択が吉と出るか凶と出るか、請うご期待!というところです。

四人の姉妹 (上)(下)
著:オールコット 訳:遠藤寿子  岩波少年文庫

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父を南北戦争に送ったマーチ家では、メッグ、ジョー、ベス、エィミの四人姉妹が母を助けながら、貧しい中にも楽しい日々を送っていました・・・・・。  「若草物語」として愛され、読みつがれている、アメリカ児童文学の名作。  (文庫本扉より転載)

「四人の姉妹」というとどんな物語なのかご存じない方も「若草物語」と言えば、特に女性ならかなり多くの方が「ああ!、 あれ?」と思われるのではないでしょうか?  少なくとも KiKi が小学生だった時代には女子小学生にとっては必読本と言ってもいいほど人気の高かった作品ですね。  多くの友人たちが「私はメッグ・タイプ」「私はジョー・タイプ」と自分と姉妹の類似点を探したり、「誰それがいいよね♪」と評したりしていたものでした。  そんななか、KiKi も一応「必読書」ということで読んでみたことはあるのですが、正直なところ、どこがいいのかさっぱりわかりませんでした。  今回、この本を手にとって見たときも、正直なところ「う~ん、これはもっと後回しにしようなかなぁ・・・・・」と思ってしまったくらい、食指が動かなかった物語なのです ^^;

どうしてあの時代の KiKi にとってさほど面白い物語でなかったのかと言えば、友人たちが興じるほど KiKi には「私は○○タイプ」と言えるほど、自分が気持ちを寄せる相手を四姉妹の中に見出すことができなかったし、憧れて「○○がいいよね♪」と言える存在もいなかったというのが大きな理由だと思うんですよね。  もっといえば KiKi 自身が子供時代には「自分の家は貧しいか裕福か?」ということにはまったく無頓着だったし、いつも親戚のお姉さんのお古ばかりを着ていてそれが当たり前だと素直に受け容れていた身としては、ファッションにやたらと気を遣う姉妹の心理がまったく理解できなかったし、さらには自分を省みる際に常に「神様」が出てくるのもしっくりこない・・・・・ ^^;  要するに共感できるところが何ひとつなかったのです。

でもまあ、大人になった今であれば、ひょっとしたらマーチ家のお母さんとか、お隣のローレンスさんとか、いわゆる物語の脇役に当たる人たちに何らかの共感を得られるかもしれない・・・・・。  そう思いながら読み進めました。

 

結論から言うと、今回の読書でも KiKi に響いてくるものは何もありませんでした(苦笑)。  この物語を初めて読んだ小学生当時もそうだったけれど、相変わらず KiKi にはどこがいいのかさっぱりわかりませんでした。  もちろん個別のエピソードの中にはそこそこ心を動かしかける何らかの仕掛けはあったりもするんですよ。  でもねぇ、何て言うか、「できすぎ」というか「嘘っぽい」というかそんなものが感じられたり、説教臭さみたいなものが鼻についたり、ある種のプロトタイプ化みたいなものを感じて辟易としたり・・・・・・。  楽しい物語だとスイスイ頁を進めることができるのに、正直なところこの物語は大人になった今読み返してみても、KiKi にとっては少々苦痛でした。

物語のそこかしこに多くの古典から引用された人名が出てきて、そこに短い解説がついていたりもするのですが、そこで思考が中断されるのも正直なところちょっと鬱陶しい感じがしたし、特にこの物語の一家が生活を送っていく中で1つの指針としているらしい「天路遍歴」という物語を KiKi が知らないということも、致命的なのかもしれません。  でも、これがもう少し興味をそそられる物語だったら、KiKi の性分としては「その『天路遍歴』っていう本を是非1回読んでみよう!」と思ったのではないかと思うのですが、どうやらそれも KiKi の苦手とする「キリスト教的善意」みたいなものを前面に押し出した物語であることが察せられるだけに、どちらかというと副作用的にその本にも興味が湧かないという、ある種のネガティブ・スパイラルに陥ってしまった・・・・・というのが正直なところです。

パーツパーツで見ていくと、美しい風景描写にはっとさせられたり、登場人物の心理描写(それもどちらかというと悪いほう;怠惰とか傲慢とか に落ち込んでいく際の)に頷かされたりもするのですが、特に心理描写などは最終的にそれを解決していく段階で、気持ちが離れちゃうんですよね~。  そこには何となく「できすぎ(≒ 作り物っぽい嘘くささ)感」が漂ってしまうのですよぉ・・・・・ ^^;  まあ、ここで嘘っぽさを感じるということ自体が、ひょっとしたら時代の変化なのかもしれないし、KiKi がキリスト教的には堕落しきった人間である証左なのかもしれないのですけどね(笑)  

そしてもう1つ。  この物語って本質的には「良妻賢母指南書」みたいなところがある本だと思うんですよね。  で、子供時代の KiKi は「良妻賢母を目指す」ほど女性的ではなくてもっと野心的だったし、この年齢になった今は、どう頑張っても「良妻賢母にはなれない」ある種の劣等感みたいなものがあるのは否めないと思うんですよね。  そこが根本的に性に合わないところじゃないのかなぁ・・・・と。   

ま、てなわけで、とっても残念なこと・・・・・ではあるのですが、少なくとも「若草物語」に関しては、KiKi の子供時代の直感とさして変わらない感慨しか持てませんでした。  これがあと20年位してもっと枯れると(「良妻賢母にはなれなかった劣等感」が薄らいだ頃なら)また違うのかなぁ・・・・・。  可能性は否定できないけれど、何となく・・・・ではあるけれど、そんな自分を100%受け容れた後であれば尚更、それはないような気がするなぁ・・・・・(苦笑)。  

  

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年9月 5日 16:42に書いたブログ記事です。

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